おひとりさまですが、なにか? シェアサイクルで都内のデートスポットをまわってみた

こんにちは、Kentです。ムシムシする梅雨真っ最中、皆さんいかがお過ごしだろうか。6月と言えば、梅雨であるとともにジューンブライドであり、おめでたいイベントが多発する季節である。私の知人にも結婚式を挙げるめでたいカップルがいる。その一方でブライダル業界に就職して2年目の友人は、6月と聞いただけで頭を抱えたりやけにユニクロの肌着を着込むという亜種のマリッジブルーを発症する。とにかく、6月は男女にとってにぎやかな季節である。

そんな中、結婚のけの字も無く美人女優の恋愛報道が出る度に北東の方角を向いて舌打ちをし、花占いのし過ぎで砂漠化を進めている私はとても肩身が狭い。カップル達がエンヤコラと調子に乗る中で「いや別に、一人でも全然楽しいしい。むしろ一人の方が気楽だしい。」と、ソロ充なるものをなんとしても主張したい。

そこで今回、一人でも楽しめる自転車で、都内のデートスポットをゆるーく満喫してきた。ちなみに代々木公園には2人乗りのタンデム自転車なるものがあるらしいがそんなものは知らない。知らないが、もし読者の皆さんの中に一緒に乗ってくれる石原さとみ似のホリプロの20代の女優さんがいたら一緒に乗りましょう。

s_01

今回は、港区をはじめ、江戸川区、中央区、江東区の4区で使われている自転車シェアリングを利用した。自転車シェアリングとは、簡単な登録で区域内のどのポートからでも、電動アシスト付の自転車を貸出返却できる便利なサービスである。それでは、千代田区の丸ビルのサイクルポートを利用してさあ、スタート!

穏やかな雰囲気と荘厳な景観を堪能@皇居

s_02

丸ビルのサイクルポートから自転車で5分足らずで皇居の二重橋付近に到着。まるで私の心模様を表すかのような曇天。(井上陽水的な)
やはり有名な観光スポットなだけあって、様々な国から外国人観光客が訪れていたが、アジア諸国からの観光客のほとんどは団体ツアーでやってきていて、塩水顔の私はツアーのガイドさんに完全にツアー客の1人だと勘違いされた。

s_03のコピー

写真のような旗をもったガイドさんに「あんまりバラけないで全体を見て行動してね」的な顔をされた。それは気のせいだ、私の考え過ぎだと思う人もいるだろうが、私はこの目でハッキリと彼女が私を手招く動作を見た。その場で言葉なり身振りで違うよと意思表示すれば良かったのだが、とっさに曖昧な愛想笑いで返してしまったので普通に注意するガイドとたしなめられるツアー客の様子になってしまった。

s_04のコピー

天気がいいと水面に橋が映り、二重に橋が架かっているように見えるので二重橋というらしい。別名眼鏡橋。安直なネーミングだがそこがいい。
カップルを見る度に舌打ちをしすれ違いざまに般若心経を言おうとしていた私の心も次第に癒され、ずっとここにいたいなあという気分になった。いいよね皇居。やっぱり日本人のDNAなのかしらね。あっし現地の人に外国人に間違われたけど。

s_05のコピー

仲睦まじく皇居をぶらーりしていた、同じ職場で出会ったというカップルの2人に、後ろ姿を撮影させていただくついでに恋愛成就の秘訣を伺った。

K「どうしたら女にモテるようになりますかね」
女「誠実な心で人に接している人はとても素敵だと思いますよ」

なんというか、報道キャスターのようなぐうの音もでないご回答ありがとうございました。あたくし、もういっかい小学校の道徳教育から出直そうかと思いますわ。

気分はサイコ@日比谷公園

お次は皇居からも近い日比谷公園に行ってみた。ベッドタウンと呼ばれる街で育った生粋のシティボーイである私は、今回が初めての日比谷公園来訪である。この公園で有名なのは日比谷野外音楽堂だよね。よくロキノン系のバンドがライブやってる。あと噴水ね。この日も沢山のカップルがセントラルパークばりに噴水前で調子こいてましたわ。そんな中私は、人通りの多いこの公園の中でかなりひっそりとした遊具スペースを発見したのでそこでひと汗かくことに。

セルフタイマーで撮影
セルフタイマーで撮影

全然人がいない。えらいもんで鳥の鳴き声も聞こえない。噴水前やメインストリートには沢山の人が行き来していたのだが、ここには健康体操を真剣にやるおじいさんと私の2人だけだ。

ふと気づいたのだが、公園の遊具ってどのように使って遊ぶのかをパッと見て理解できないものが結構ある気がする。ジャンプして手すりを掴んで終わりとか、太めの棒が一本高くそびえ立っているだけとか。自分が子供の頃は、公園に行けば年上の子達がそれらの遊具を使って既に遊んでいたので、それを見て遊び方を理解する自然な流れがあったのだが、現在は一体どうなのだろうか。そんなことを考えながら、ぶらぶら捕まる遊具でリポビタンDごっこをしてみた。

s_07のコピー

ルールは簡単。捕まっている所から懸垂で自分の身体を持ち上げ、コスギの助けの手を掴むだけ。最後に鷲のマークの大正製薬と叫んだら+5点。やってみると意外と楽しいよ。自分がエベレストの頂上から滑落しそうになった状況をイメージすると手に汗握るし、懸垂の時にうあああって声が出る。ただやる時は周りに気を付けよう。1人で遊具でキャッキャ遊んでいるとサイコに思われるから。私も健康体操をしていたおじいちゃんの健康を害するような表情はもう見たくない。

ひと汗かいて疲れたので休憩&外ランチ。本来ならここでリポビタンDを飲むべきなのだが売ってなかったので午後の紅茶でHave a break.

s_08のコピー

黄色のラベルを身にまとった彼女が冷たい夏の胸騒ぎを私にくれた。

s_09のコピー

立派な池の周囲に並んでいたベンチで悠長にランチ。コンビニで買ってきたパンでHave a breakしようかと思って腰掛けたベンチに

s_10のコピー

蜂と蛾の中間みたいな見たことも無い虫が寄ってきた。青年は1人でビビり倒し、払い除けるわけでもなく場所を変えるわけでもなく結局立ちながらパンをむしゃむしゃ食べるというbreaktimeに。女はちっとも寄ってこないが虫は寄ってくるってか。ナハハ

1人日比谷公園の楽しみ方をおさらいしよう!
・蚊に吸われ蛾にたかられ、蜂に刺されることで生物としての価値を確認する
・オリジナルの遊具の遊び方、競技を開発する

マイナスイオン的な何かを吸い込む@明治神宮

s_11のコピー

日比谷公園からのんびり自転車で40分。明治神宮にやって来た。原宿駅からの入り口は常に多くの人で賑わっているが北参道はとても静か。マイナスイオンっぽいものがプンプン漂っている。マイナスイオンっぽいものを鼻かもしれないもので吸い込みながら門的な何かを通った。

s_12のコピー

そこまで数は多くないがこの北参道にもカップルがちらほら。外国人観光客のカップルがほとんどだった。1人でゆっくりと砂利道を歩くのは楽しい。ニヤニヤしてしまう。木を見て、この木は何年前から生えていたんだろうとか考えるのも楽しい。ニヤニヤしてしまう。途中、根の部分に空洞のある木を見つけた。明らかに生き物の通った形跡の感じで、一体どんな生き物がここを通ってどこへ行ったのだろう。

s_13のコピー

珍しいなと思ったので私は写真を何枚も撮っていたが、男子トイレや立札を「ビューティフォー」と言って写真を撮りまくっていた外国人観光客達はこの木には一切興味を示さなかった。やはり文化によって美意識は違うのか。

参道を10分程度歩いたところで人通りが多くなってくる。もうすぐ社殿である。お参りをする前に手水舎で手を清めよう。

s_14のコピー

ハンカチを持ってくるの忘れた。

神社と言えばお決まりのお守りおみくじゾーンがあったのでおみくじを買おう。恋愛のお守りは買わない。何か負けた気がするからという謎のプライド。花占いのし過ぎで砂漠化を進めているのになかなか人生が上手くいかない迷える子羊の私に、神はどんなアドバイスを下さるのか。

s_15のコピー

どうやらここのおみくじは、吉だ凶だとかの運勢が書いてあるのではなく大御心というアドバイスのみが書かれているようだ。事前にそれを知っていないとなんだか騙されたような気がしないでもない。箱を振って出た番号を巫女さんに言い渡し、ありがたいおみくじをいただく。

s_16のコピー

まさかの誠実かぶり。1日のうちにこれだけ誠実にという言葉を聞くと、逆にどこまで私は誠実ではないのかという気になる。初期のヘキサゴンで勝ちまくるくらい私の心は汚れきっているのか。私の心は何模様なのか。(井上陽水風)

再び門的な何かをくぐり本殿へ到着!
s_17のコピー
前回の「お金をかけずに楽しめるか?!都内で0円サイクリングしてみた」では花園神社でお参りする際にエアーお賽銭をしてタブーに立ち向かったが、今回はそんなことしてないぞ。ちゃんとお賽銭を入れて大人にお参りしてきたぞ。証拠写真が無いので説得力に欠けるが。

本殿の左横にはこれまたお決まりの絵馬スペースがある。なんか他人の書いた絵馬って見ちゃうよね。ほとんど外国人観光客による絵馬で埋め尽くされていたが、その中に「○○と一生一緒にいれますように♡」みたいな絵馬があり、私の舌打ちが8ビートを刻みだした。外国人観光客にとっても自分の願いを文字にして飾るというのはなかなか面白いのだろう。横書きのなかなかシュールな絵馬が沢山あった。私?私は絵馬書かなかった。高えし。どうせ願い叶わねーし。書くとしたら「ここの全員の願いが叶いませんように」って書くかなゲハハハ。誠実じゃないってこういうことか。

人を見に来た感覚@原宿

明治神宮から歩いてすぐの原宿に。落ち着いた雰囲気から一変して花の都大東京といった感じに人の波が押し寄せてくる。え?ここも同じ渋谷区なの?

s_18のコピー

楽しそうな若いカップルやオシャレ女子の狭間で常に眉間に皺が寄ってしまう。ファッションと流行とカップルの発信地であるこの原宿を1人で楽しむならやっぱり買い物か。竹下通りにはWEGOやサンタモニカ、ちょっと歩けばシカゴなどの有名な古着店があるのでそこに行くのも良い。しかし、ロケ当日の私の服装は自転車での移動に最適化したものだったので、原宿のオシャレ女子からすれば「金脈掘り当てに行くんですか?」「野口健の仲間ですか?」と突っ込まれざるをえない恰好だった。よって古着屋への入店はキャンセル。

s_19のコピー

話題のポップコーン屋。ディズニーに行きたくなる臭いが通りまで充満している。このポップコーン屋の近くの広場は、以前は読者モデルになりたい子やファッション誌のストリートスナップに出たいオシャレ女子&男子がスカウトをひたすら待つスカウトキャラバン広場として機能していたのだが、現在はただの喫煙スペースになっていた。私もスカウトキャラバン広場でオシャレ立ちをして登山雑誌からスカウトを受けたかったのだが非常に残念である。

原宿と言えばあの味!を満喫@竹下通り

s_20のコピー

さあメインストリートである。こんなところで歩きスマホなんてしてたら肩ぶつかりコンボが45たまるだろうな。私の舌打ちもだんだん加速してくる。ギル稼ぎにはもってこいの竹下通りでクレープを食べにマリオンクレープに向かう。以前はこの通りを歩いていると、中間地点ぐらいで外国人のセールスに声を掛けられセレクトショップに連れていかれそうになるのがお決まりだった。私の高校時代の友達の吉田も歩いていて「おー!渡辺じゃねーか!」と声を掛けられていたのだが、この日はそのような外国人を一切見かけなかった。規制が厳しくなったのだろうか。

s_21のコピー

到着!クレープとは夢の食べ物である。と私は11.8歳くらいの頃から断言している。店の前の行列に並び、ショーケースの中から具材の種類を選ぶのはとても楽しく1人でニヤニヤしてしまう。私の前に並んでいた可愛らしいJK2人組が「やっぱりカスタードの方が良いよねー」みたいな会話をしていたので「あーあたしもそう思う―」的な顔をして会話に参加している感じを出してみたのだが何も起こらなかった。

s_22のコピー

バナナスペシャル(¥500)を購入。結局カスタードの方じゃねえっていう。

s_23のコピー

あーんして食べさせてもらっている感じを表現してみた。途中通りがかりのリーマン風の男性に哀れな目で見られた気がしたが、そんなことは気にしない。気にしたところで何とかなるのであれば、世の中から薄毛の男性は絶滅しているはずである。気にしてはいないが、もしクレープを私に食べさせてあげてもいいよと思う北川景子似の既婚の女優さんがいらっしゃったら連絡をください。クレープ代は私が持ちます。

人生初のロボットとの対話@表参道アップルストア

原宿からちょっと歩いてこれまたオシャレな表参道へ。プチ登山の恰好をしているのでブランドショップやパンケーキ屋に入る気は毛頭無い。目当てはアップルストアに行ってPepper君と遊ぶことである。今までにも何度かPepper君を目にしたことはあったのだが、彼は私と違ってとてつもない人気者なので触れ合える機会が無かった。一体ロボットは私の心の隙間を埋めてくれるのだろうか。期待。

s_24のコピー

Pepper君は人間を顔を認識してコミュニケーションを取るみたいなのだが、なかなか目を合わせてくれず意思のキャッチボールが成立しない。なんや、わしゃ人間とちゃうんけ。
ようやく私を人間として認識してくれて、話しかけてきてくれた。どうやらこのPepper君は自己紹介や天気を教えてくれる以外にも、野球などのミニゲームを一緒に楽しめるらしい。

野球にはうるさい私。早速Pepper君と一打席勝負をすることに。ルールは簡単。ピッチャーのPepper君が投げるモーションをし、バッターの私がタイミング良くスイングすれば打てるよというもの。実際にPepper君、投げる動作をする。投げ方はそうだなあ、元巨人の久保に似てるかなあ。分かり易いでしょ。画面に今だ!と表示された瞬間に思い切りスイングをする。私も現西武のメヒアばりに全力でアッパースイングをかました。結果・・・

s_25のコピー

やったぜ。「レフトスタンドへ一直線!大きい!」などと実況もついていてとても楽しい。

s_26のコピー
「前の打席凡退していたので思いっきり振ろうと思いました。チームの勝利に貢献できて良かったです。」

1人ヒーローインタビューを終えた私はPepper君とハイタッチしてストアを出た。完全なる冷やかしでどうもすみません。結果、ロボットは私の心を温かくしてくれた。今後更なるスピードで進化を遂げた場合、私のような半端者にとって有益かどうかは知らないが、介護福祉業界にロボットが深く関ってくる日もそう遠くないのではないかと感じた。またねPepper君。

終わりに

そんなこんなで今日のお出かけはおしまい。誠実という言葉との出会い、ロボットとの交流などデートスポットを1人でまわっても楽しいことは楽しい。しかし、舌打ちのし過ぎて歯周病になる恐れもあるし、だんだんそこら辺の木やビルが運命の人なんじゃないかなと思えたりしてくるので危険でもある。今回、企画段階では上野動物園に行くことも予定していたのだが行かなくて良かった。雌のヒヒとかに運命を感じていたかもしれない。

今度、上野動物園に一緒に行ってあげてもいいわよという国仲涼子似の沖縄出身の女優さんが読者の皆さんの中にもしいらっしゃったら、連絡をください。ヒヒの餌代は私が持ちます。

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

あわせて読みたい!

アバター画像

WRITTEN BYKent

都内在住の好きな女子アナを見るために朝4時に起きる系大学生。真面目なこととバカバカしいことのバランスをとりながら仕事も生活もしていきたい。中学時代に千葉~銀座までママチャリで走破した経験あり。銀座での滞在時間、15分くらい。

他の記事も読む

pagetop