【後編】「自分に負けたくない」私が挑戦する理由(MTBライダー 布袋田 沙織)

ボディメイクトレーナー、及びパーソナルスタジオmiao(ミャオ)代表、そしてもう1つ「MTBのライダー」という顔を持つ布袋田 沙織(Saori Hoteida)さん。今回のインタビューでは、前編にて、そんな布袋田さんのプロフィールや、トレーナーとしての活動を、後編にて、MTBへの想いや、自転車のあるライフスタイルについて伺いました。

【前編】自分自身がコンテンツになるライフスタイル(MTBライダー 布袋田 沙織)

悔しさがMTBを続ける原点

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ーー 前編でMTB競技初参加の話を伺いましたが、どんなレースだったのですか?

王滝村で行われたSELF DISCOVERY ADVENTUREというレースが、初参加です。

レース当日はいきなり台風で、坂道では前方から滝のように水が流れ落ちていました!しかも、100kmコースなのに、40kmコースの人達にまぎれて走ってしまい、コースを間違え、スタート地点に戻り20kmくらいのロス。変速機の故障などもあり、それに対処していたら、第一チェックポイント前でタイムオーバーに…。

それが悔しかった、完走する経験がしたかった!今、思い出したらまた悔しくなってきました(笑)

それで、次に参加したメリダ・ミヤタカップ 女子ソロビギナーでは優勝、センスがいいねと言われ、本格的にMTBをはじめることになったんです。

ーー 2回目のレースで優勝もすごい(笑)そんな布袋田さんにとってMTBの魅力とは何でしょうか?

レースに出る前の練習の時、スキー場の斜面を登ったんです。うまくペダリングしないとタイヤがツルツルって滑るんですよね。この競技は予想しているより難しいなと、まずは感じました。そして、実際の野外のコースに入ると、石があって怖いし、石に乗ったときの対処スキルがいるんです。 転ぶのだって当たり前です。

ここまで聞くと大変なスポーツに感じるかもしれませんが、そんな体験を通じて自然と遊んでいる感覚を得られるのは何よりも楽しいですね。走っていれば景色の良いところにも行けるのでワクワクします。

他にも、絶景ポイントで休憩したり、他のレーサーとしゃべったり、遊びの要素がところどころにあるのが楽しいですね。

 

なんとなくカタチになってきたら、そこから先が難しい。

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ーー 今まで体育会系のキャリアがあったこと(※前編参照)も、競技にはまった要因ですか?

中途半端にやるのは嫌な性格なので、やるならとことんやりたいなと思い、オリンピックに出場した経験もあり、現在もトップで走り続けている中込夫妻のシーナックキャビンへお邪魔しました。

大学時代にスノーボードにのめり込んだ事もあり、スピードへの恐怖心がないことをお二人に褒めて頂きました。中込夫妻と出会えたことがMTB競技をやってみたいな、と思う気持ちを後押ししてくれました。

そんな私が競技にこだわる理由は、高校の時の棒高飛びにあります。最後の大会で、3本中2本を落とし、ネガティブな感情が芽生えたんです。3本目を飛ぼうとした時に、「飛べるかな?飛べないかも」という感情が生まれ、結局飛べなかった。それは、自分で飛ばないことを選んだのと同じことなんです。その「自分に負けた感覚」がずっとひっかかっていて、どうにかしたかった。

MTBは、全行程の時間の3分の2は登り、トレーニングも大変だけれど、「逃げない」。自分に負けない感覚を身につけることが、競技をしている目的です。

そして最終的には1番になること。1番というのは難しく、ダンスでも全国2番、棒高跳びも全国1番はとってない。MTBでは1番が取りたい、そう思っています。

ーー そのような強い想いがあったんですね。では、普段はどのようなMTBのトレーニングをされているんですか?

世界中のサイクリストを強くしたパワートレーニングの第一人者、ハンター・アレン氏のピークス・コーチング・グループのトレーニングを行っています。

具体的には、パワーを可視化してくれる「パワーメーター」を用いてトレーニングをします。パワーメーターもいろいろ種類がありますが私は信頼の面から「パワータップ」を使用しています。組んでもらったメニューやデータは「トレーニングピークス」というスマホアプリと同期して共有します。毎日の走行結果を送信すると、アドバイスがもらえて、「今日はケイデンスを意識して、今日はもっとパワーを伸ばして」など、だんだん内容が強化されていくのが面白いんです。

他には、週1日は山を走りに行きます。コースの感覚や、スピード感を体験するためには必須のトレーニングですね。

自転車中心のライフスタイルも面白い!

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ーー MTB以外でも、普段から自転車には乗っているのですか?

私、美味しいものを食べるのもすごく好きなんです。はじめて行く場所も好き。そのため休日は自転車で行ったことが無い場所でグルメ巡りをするのが楽しいんです。

また、通勤が自転車なので、ファッションも自転車がらみに。ピンヒールを履くタイプだったのがスニーカーを選ぶなどようになるなど、機能を優先するようになりました。

ーー このインタビューを読んで、MTBをやりたくなった方もいるかもしれません。初めての人は何からはじめればいいですか?

自転車は乗ってこいでいるだけなので、初心者やスポーツを嫌いな人でも挑戦しやすく、続けやすいスポーツです。目的地をおいしい珈琲の飲めるカフェにしてその珈琲を飲むまでの過程を充実させたり、長距離を走ると達成感も味わえます。

まずはMTBといわず、自転車を趣味に取り入れてみてはいかがでしょうか?私の場合、トレイルライドを行って達成感や満足感を味わえます。それが週に1回。月に4回あれば・・・最高でしょ!女性の場合、喜びを感じているときの方が、痩せやすいのでおすすめですよ!笑

本格的にはじめたい人は、中込夫妻をはじめかっこ良いライダーがいるので、ぜひその姿を見てきっかけにしていただきたいと思います。動機はなんでもいいので、この世界観を味わってみてほしいですね。

ーー 最後に、布袋田さんの今後の自転車との関わり方を聞かせてください。

2015年は、ジャパンシリーズの表彰台に乗りたいと思っています。過去には2回表彰台に乗っているのですが、全てビギナークラスなんです。そのため、今いるフィールドのエリートクラスで表彰台に上りたいんです。そして、将来的には、MTBの世界大会にも出たいですね!

また、自転車をきっかけに、コミュニケーションが発生するのが自転車の楽しさでもあります。例えば、旅先に自転車を輪行して持っていくと大きいので邪魔になりますし、宿に置くときも汚れた車体なので「すみません」と言う必要が出てきます。でもの一言がきっかけで、相手との関わりが生まれる。そんな些細なことが楽しいんです。

現在、競技以外にもライフスタイルの中に自転車がかなり入ってきて、自転車で繋がった人間関係も増えてきました。まさに自転車を通して、人生が豊かになっている感覚を味わっているため、これからももっと自転車と関わっていきたいですね!

(終)

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WRITTEN BY松田 然

合同会社スゴモン代表兼ライター。旅をしながら仕事をするスタイルを取り入れ、自転車で日本全国47都道府県を走破。働き方や旅、自転車を中心にこれからのライフスタイルのヒントをブログなどで発信中! http://moyulog.com/

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