まだ間に合う!今すぐできる日焼けケア方法
サイクリングでは、全身に日差しを浴びて長時間走行することが多くあります。日焼け対策に気をつけていても、発汗によって日焼け止めが落ちることで、つい日焼けをしてしまうことあるでしょう。
日焼けを放っておくと炎症がひどくなるため、すぐに適切なケアをすることが大切です。
この記事では、日焼けのケアにおいて抑えておきたい5つのポイントをご紹介しています。これを読んで、効果的な日焼けケアの方法をマスターしましょう!
1.日焼けしたらできるだけ早く水で冷やす
日焼けは、医学用語で「日光皮膚炎」と呼ばれる太陽光によるやけどです。皮膚が日光を4?5時間浴びると、肌に入った紫外線によって血管の拡張が起こり、血液量が増加して皮膚が赤く炎症を起こします。ここでケアをせずに24時間放置すると、炎症が進んで水ぶくれになってしまうのです。
炎症の進行を食い止めるためには、できるだけ早く水で冷やすことが重要です。この時、化粧水やローションでは、含まれる成分の刺激で炎症を悪化させる恐れがあるため、必ず水で冷やすようにしましょう。
冷やし方は、患部に水で濡らした冷たいタオルを当てます。こうすることで、冷やすと同時に、炎症の熱で乾燥状態にある皮膚に水分を与え、ヒリヒリした痛みや、その後の痒みを軽減させる効果があります。
日焼けの範囲が広い場合は、水風呂に入るのが効果的です。シャワーで冷やす場合は、水圧を弱めにして皮膚に刺激を与えないようにしてください。
気をつけたいのが、冷やしすぎによる体温の低下です。特に全身を冷やす水風呂に入るときは、あまり長い時間浸からないようにしましょう。
2.十分に水分をとり、安静を保つ
冷やした後には、水分をしっかりと補給することも大切です。皮膚の発熱は体の水分を奪って体力を消耗させるため、日焼けのケアをしている間はいつもより多めの水分補給を心がけましょう。症状が治まってからも安静を保つことで、回復も早まります。
3.痛みがおさまったら、軟膏で保湿する
日焼け用の軟膏を塗るのは、十分に冷やして患部の痛みがある程度治まってからです。炎症とは、外からやってくる異物を除こうとする反応ですから、いきなり軟膏をつけると、成分が刺激となって炎症を進行させる恐れがあります。
日焼けのケアにおいて、「冷やした後で軟膏」という順番は鉄則です。
また、どんな軟膏をつけるかは、できれば薬剤師が在籍する店で相談して選びましょう。それが難しい場合は、副作用が強いステロイド系以外を選ぶようにすると安心です。
効能にやけどや日焼けの記載があっても、成分表でステロイドが入っていないかをよく確認してから購入してください。
軟膏は、患部の保湿と保護の働きをしてくれます。塗る量が少なすぎると十分な効果が出にくいため、たっぷりと塗ることが大切です。
水ぶくれまでには至らない日焼けなら数日で落ち着きますが、その後も皮膚の表面はダメージで弱まった状態にあるため、乾燥すると痛みが再発してしまいます。軟膏は、少なくとも1週間程度は継続して塗ることが大切です。
4.重度の日焼けはすぐに病院へ
激しい発熱や痛みがあったり、水ぶくれができてしまったりした場合は、炎症がかなり進んでいる証拠です。水で冷やすと皮膚が破けてしまいかねないため、このような場合は、すぐに皮膚科で手当てを受けましょう。
また、痛みがそれ程ひどくなくても、日焼けによる吐き気・頭痛がある場合は冷やすことで悪化する恐れがあるため、皮膚科の専門医を受診することが大切です。
すぐに病院へいけない場合は、応急処置として濡れタオルをそっと患部に巻き、水分補給と安静を確保します。重度の日焼けにおける自己判断や自己処理は、取り返しの付かない肌トラブルを招きます。自分で判断せずに、必ず病院で治療を受けてください。
5.日焼けした当日は入浴を控える
日焼けで肌に炎症がある場合、熱いお湯に入ると、乾燥を助長して炎症を進行させてしまいます。少なくとも、日焼けをした当日は入浴を控えましょう。
おわりに
日焼けによる皮膚の炎症は、時間の経過で進行してしまうため、早期にケアを行うことが何よりも大切です。肌の赤みやヒリヒリとした痛みなどの自覚症状が出たら、ご紹介した5つのポイントをふまえて、すぐさま日焼けのケアを行いましょう。
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/