2015年12/6(日)開催!マウンテンバイク好きなら「第5回 指宿温泉MTB5時間耐久レース」に注目

(当記事はRegional Sportsの転載記事です)

鹿児島県指宿市。みなさん、この市名をご存知でしょうか?ゆびじゅく?しじゅく?はたまた、ゆびやど……?正解は『いぶすき』と読みます。知らないとなかなか難しい読み方の地名ですが、砂蒸し温泉・開聞岳・池田湖などが有名な、薩摩半島最南端に位置する町です。

そんな指宿でおこなわれている、ひとりの市民が熱い想いで始めた、MTB(マウンテンバイク)大会「指宿温泉MTB5時間耐久レース」を今回、ご紹介したいと思います。

指宿に魅せられ、指宿をMTBで盛り上げたいという一人の想いから生まれたMTBレース

そのひとりの市民とは鈴木博信さん。鈴木さんは20代の頃にMTBのJプロツアー(日本最高峰)を4シーズンも駆け回ったレーサーでした。鈴木さんは宮城県出身。現役時代は長野県を拠点に全国を飛び回る日々を送っていらっしゃいましたが、一線を退き、就職と結婚を機に奥様の生まれ故郷である鹿児島県に移住しました。

そんな鈴木さんですが、根っからの自転車好きでプロ引退後も、あちこちのレースに参戦し、優秀な記録を多々残しました。中でも長野県白馬村でおこなわれた2008年24時間耐久レースでの優勝は輝かしい戦績です。そしてMTBにとどまらず、ロードレース、トライアルなどなど、最近はとうとうシクロクロスのフレームといった様々な自転車に挑戦しています。

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その鈴木さんが、住まう場所として選んだ土地が指宿。鹿児島県内で転勤があるお仕事にも関わらず、色々な土地を回った結果、多くの魅力を指宿に感じ居を構えたのです。そして、指宿で暮らしていく中でMTBレーサーとして経験したことを活かし、大好きな指宿を活性化させたいと考えました。「指宿はいいところです。温泉がいい。食い物がいい。景色がいい。そして何より人がいい。」鈴木さんの指宿への想いを強く象徴するこの言葉は、昨年大会の挨拶文に掲載されています。

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第2回目から今日まで、試行錯誤の中で大きくなるMTB大会

初開催は2011年。「指宿温泉MTB4時間耐久レース」と題し、1周回約5kmを制限時間内にどれだけ多く回ったかを競うルールで大会が行われました。個人部門・チーム部門のカテゴリーを設け、初年度の参加者数は約50人ほどでした。

この大会、何せ行政でも企業でもなくひとりの個人が立ち上げた大会です。運営も基本ボランティアで人を集めます。監視員や警備の係、食事の提供係、計測会社に依頼する資金もないので周回数のカウント係。当日の進行係などなど。多くの人に呼びかけ、スタッフとして協力してくれる方を募りました。

問題点は数多くあったものの、参加者の満足げな顔を多く見たことが何よりも嬉しかった鈴木さんとスタッフ達。「また来年も開催しよう!」というモチベーションになったのです。

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その想いは、緩やかに実を結び2012年は約70人、2013年は約110人、2014年も約110人。初年より倍増の人数が参加するレースになりました。

そして参加者だけでなく、スタッフの数も増加中という驚きの現象が。携わったボランティアの方々の口コミ、誘い合わせにより、こちらも年々少しずつ増加しています。

「昨年の大会より関わらせていただくことになったのですが、色んな人とイベントを作っていく過程が、学生時代の文化祭の準備から当日を思い出させるような、本当に楽しい時間なんですよね!大会前の毎週末は、ゼッケンをレタリングで作ったり賞状を紙漉から始めたり、草払いに出かけたり、何人もの人が集まって作業しました。学生時代は強制的な部分もあったのですが、今は自主的な参加ですから与えられた役割も率先してこなします。」というスタッフの声も。

看護師資格を持った救急スタッフが5名体制で待機したり、200名分のまかないカレーを参加者とスタッフに振る舞えたり、立哨(警備スタッフ)として約20名が約10カ所を2名交代制で割当ができたのも、スタッフが増員したからこそ。また前夜祭の開催など、大会だけでなくその前後も楽しめる催しが行えるのも、スタッフが増えたからこそです。

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毎年グレードアップするレースの魅力をご紹介!

このMTBの大会は魅力的なコンテンツや特権がたくさんあるんです!と熱く語るスタッフの法心さん。あまりにもたくさんあるので一覧にしてみました。

・コースが難解で面白い!(幾多のコースを走ってきた実行委員長がオリジナルで毎年作り上げます。)
・ライブ演奏がある!(付き添いのご家族の方にも楽しんでもらえます。)
・MTB試乗会の同時開催!(毎年メーカーさんが出店され実際にコースを走れます)
・どんぐりコマ回しや木工教室のブース有り!(小さいお子さんにも楽しんでもらいたい!と始まった企画です。)
・トライアルショーの開催!(自転車でこんなことできるの!?と仰天のアクロバティックなテクニックを近くで観覧できます。)
・賞品が豪華!(南薩の名産品(サツマイモなど)が参加賞でもれなくついてきます。さらにお楽しみ抽選会でMTBの完成車も当たってしまう豪華さ。全国一の豊富な商品ラインナップと自負しています!)
・ゼッケン・賞状が手作り(ゼッケンは木片にナンバリング作業、賞状はなんと紙漉から行います!)
・参加賞に温泉無料入浴券(趣ある昔ながらの温泉でレースの疲れをゆっくりほぐせます)

本当に魅力たっぷり!年を重ねることにグレードが少しずつ上がっていく、正に生きている大会です。

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競技時間も当初は4時間でしたが、昨年は5時間に突入しました。鈴木さんご自身は、いつか24時間耐久にしたいという思いをもたれているそう(奥さんを始めとするスタッフからは大反対を受けているそうですが……(笑))

今年で第5回を迎え、大会は新たに生まれ変わります。会場を今までの休暇村指宿より池田湖畔にあるレイクグリーンパーク(通称:えぷろんはうす)周辺に移し、コースも一新。現在、鈴木さん自身も草払い機で薮を掻き分け、一緒にコースを築き上げています。
2015年の大会予定日は12月6日(日)。スタッフも今年の大きなイベントとして気合充分!皆さんレースの日楽しみにしている様子です。

既にお申込受付開始中。熟練のマウンテンバイカーさんはもちろん、初心者の方や家族でのファミリー参加など是非オススメの大会です。日にちはまだありますので、指宿への観光旅行も含めて予定組みを検討いただいてはいかがでしょうか?遠方からいらっしゃる方も大歓迎!なんと商品には遠来賞もあるそうですよ。旅の中でアウトドアのアクティビティを楽しむ。指宿でしか味わえない感動にきっと出逢えます!

また、ボランティアスタッフも大募集中とのこと。大会を手伝いたいという方もいらっしゃれば、実行委員会にお気軽にお問い合わせ下さい。

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【第5回 指宿温泉MTB5時間耐久レース】
日程:2015年12月6日(日)
主催:指宿マウンテンバイク大会実行委員会
共催:NPO 法人縄文の森を作ろう会 レイクグリーンパーク
後援:鹿児島県自転車競技連盟
お問い合わせ
TEL 090-1865-0276(実行委員長直通)
*出ない場合は留守電にメッセージを入れて下さい
E-mail: namihei@kdt.biglobe.ne.jp
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大会お申し込みはこちらから
https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/62851
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大会実行委員長ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/takasitokeiko

・転載元記事
【2015年12/6(日)開催】市民の力でつくる!「第5回 指宿温泉MTB5時間耐久レース」に注目Regional Sports

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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