カスタマイズするなら!目的別で見るファットバイクのタイヤの選び

ファットバイクはアメリカ寒冷地のサイクリストが「雪道でも走れるバイク」というコンセプトの元で製作されました。雪に埋まりにくくコーナーリング時でもしっかりとグリップする。見た目も性能も、非常に力強いバイクです。

そんなファットバイクですが、その走破性の高さ、ファッション性の高さから、近年たいへん盛り上がり、数ある自転車ジャンルの中でも注目度の高い自転車になります。スポーツバイクユーザーであればわかっていただけると思いますが、ある程度乗り慣れてくるとやはり気分転換、快適な乗り心地を求めてパーツのアップグレードやカスタマイズがしたくなってしまいますよね。ハンドルやサドル、ステムにコンポーネント等、考え出したらキリがありません、またそれが楽しかったりするものですが(笑)。

この中でも気軽に交換できてすぐに体感できるパーツと言えばタイヤとホイールです。その中でも今回は目的別にファットバイクのタイヤの種類と選びかたをご説明したいと思います。

タイヤの種類

主にファットバイクのタイヤは

  • グラベルタイヤ
  • スノータイヤ
  • スリックタイヤ

の3種類に分けられます。

グラベルタイヤ

多くのファットバイクに初期装備として装着されているものが多く、マウンテンバイクやシクロクロスなどでよく見かけるゴツゴツとしたブロックパターンが特徴のタイヤです。

悪路を走るために設計されているので、走破性は抜群でしょう。一般道のみで使うとなると、ブロックが大きな抵抗となり煩わしく感じてしまうこともありますが、段差や路面のひび割れなどにはとても強く、パンクなどのリスクを軽減したいと思われているユーザーには強い味方になってくれます。

山などでガッツリ遊びたい方には特におすすめですね。

HODAG – BONTRAGER(ホダッグ – ボントレガー)

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(出典:BONTRAGER)

ファットバイクの本場アメリカTERK(トレック)のパーツブランド“ボントレガー”からリリースされているファットタイヤです。

スタンダードなブロックパターンで多くの路面状況に対応できる適応力のある1本です。同社オリジナルのシーラント材を使用することでチューブレス化にも対応。専用のホイールは必要になりますが、走破性は抜群です。(参考価格:税込14,900円)

JUMBO JIM – SCHWALBE(ジャンボジム – シュワルベ)

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(出典:SCHWALBE)

かなり軽量に仕上げられたこちらのタイヤは、主にクロスカントリーやトレイルライドに向いているでしょう。軽量で強い素材を使用することで太いタイヤに多い耐カット性(タイヤ表面が切れてしまうパンク)が大幅に向上しており、路面を気にすることなく走行を楽しめます。

また、MTBではスタンダードになりつつあるチューブレスにも対応。太い見た目と相反する軽い転がり性能が特徴です。濡れてドロドロの埋まってしまうようなマッドコンディションでもトレッドに泥が残りづらいので高い走行性能を発揮します。

若干高価ですが、トータルで高い満足できる性能が得られるでしょう。(参考価格:税込18,360円)

スリックタイヤ

トレッドが平らでよく転がるので、一般道には非常に相性のいいタイヤです。

ファットバイクの幅と扁平率であれば、あぜ道の様なばしょでも問題なく乗れてしまいます。通勤、通学にファットバイクを使用したいと考えられているユーザーさんにとっておすすめですね。

SPEEDSTAR – Vee Tire(スピードスター – ヴィータイヤ)

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アスファルトなどの舗装された路面での抵抗を減らし、快適な走行を得られるように設計されたタイヤです。

このタイヤ独自のバルーン構造はまるで宙に浮いているかのようなしなやかな乗り味を楽しめるでしょう。小さな段差や地割れなどほぼ気になりません。

タイヤ接地面についても考えられており、センター部に摩耗が少なく摩擦抵抗も小さい設計のトレッドパターンを採用。バルーン構造との相乗効果でほかのバイクにはない気持ちのいい走りが体感できます。(参考価格:税込9,720円)

BLACK FLOYD TIRE – SURLY(フロイドタイヤ – サーリー)

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(出典:モトクロスインターナショナル)

一度生産終了となってしまったタイヤですが、増加の傾向にあるファットバイクユーザーの声に応えるべく再登場した一品です。

縦溝のトレッドパターンはクラシカルなビーチクルーザーの雰囲気を醸し出している他、重量も比較的抑えられているため街乗りでも軽快なフットワークを感じ取ることができます。

カラーがBLACK WALL(黒サイド)とTAN WALL(茶サイド)の2色から選べ、バイクに合わせてコーディネートできるのも嬉しい点ですね。(参考価格:税込11,880円)

スノータイヤ

基本的にはグラベルタイヤと同じような容姿ですが、ブロックパターンの幅が広く取ってあり雪が詰まりにくくなっており、埋まって動けなくなってしまわないように太めのラインナップが多いことが挙げられます。

また、アイスバーン対策としてタイヤにはめ込む“ピンスパイク”が用意されている点も特徴的ですね。

SNOWSHOE – Vee Tire(スノーシュー – ヴィータイア)

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ブロック間隔が広めでしっかりと立っているため、深い雪でも確実なグリップ力を発揮します。もちろん雪道だけではなく、グラベルにも対応。ぬかるんだ泥道でも泥はけがいいのでライダーを安心させる性能が得られるでしょう。(参考価格:税抜10,000円)

LOU TIRE – SURLY(ロウタイヤ – サーリー)

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(出典:モトクロスインターナショナル)

スノータイヤという種類ではないのですが、極太の幅でしっかりと掻いてくれるトレッドパターンは雪道で大きなアドバンテージになります。

フワフワなソフトコンディションでも沈まずしっかりと前に進んでくれるので、パウダースノーな場所でも楽しく、アグレッシブに遊べます。(参考価格:税込16,200円)

最後に

ちなみにですが、ファットバイクのタイヤは2本目交換時か、2年に1回のペースでチューブも一緒に交換した方が良いでしょう。

もともと空気圧が低いタイヤですので、タイヤの中でチューブが削れてボロボロ…なんて話も多く聞かれます。

あなたにぴったりのものが見つかると良いですね!

(TOP画像出典:BRONX-BIKES)

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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