ロードバイクで初めての100kmロングライドにでかけよう

スポーツバイクに慣れてきたら是非ロングライドや輪行に挑戦してみましょう。ロングライドとは主にロードバイクに乗って1日に約100km~300kmの距離を走破する楽しみ方。今回はロングライドの魅力についてご紹介します。

非日常的な体験ができる

ロングライドや輪行は、体力や脚力の向上を目的とするだけではなく、普段見ることができない景色や自然、きれいな空気など非日常が体験できる乗り方です。特に山間部まで足を延ばすと交通量も少なくなってくるので、都会で車と並走する緊張感も和らぐでしょう。

列車を降りればそこは無限のサイクリングフィールド

ロングライドしてみたい道が、自宅から遠方にある場合は、是非輪行を利用してみましょう。輪行とは自転車を専用の袋(輪行袋)に収納し、走り始める最寄りの駅まで列車で移動し走り始めることです。

走りたいところにたどり着くまで、時間がかかったり、疲れてしまったら元も子もありません。輪行は走りたいところだけ切り取って楽しむことができるのです。列車を降りればそこは無限のサイクリングフィールドになりますよ。

ロングライド、輪行の準備、注意点

「今週末の天気は大丈夫だろうか…?」と仲間たちとロングライドや輪行の予定が迫ってくると、当日の天気が実に気になりますよね。

雨が降ってしまったら安全のため、中止にした方が良いかもしれません。一方で、天気予報のチェックに気を取られていると、他にチェックすべきところを忘れてしまいます。

当日せっかくいい天気で楽しく走っている最中に、もし何かトラブルに遭ってしまったら気持ちが沈んでしまいますね。しかも一人でロングライドに出掛けた時に起こったトラブルは、助けてくれる相手もいないので、自力で何とかするしかありません。

ロングライドや輪行の場合、遠方に向かうことが多いので、知らない土地でトラブルになってしまった時の大変さ、苦労は想像に難くありません。では、ロングライド、輪行はどのような準備と注意をしておいたほうが良いのかいくつか挙げてみましょう。

自転車のメンテナンス

ロングライドや輪行する予定が決まったら、安全に走行できるように自転車のメンテナンスをしましょう。ショップのスタッフにロングライドに行くのでメンテナンスをしてほしいと伝えればOKです。

事前に走るコースを決めておこう

走るコースを事前に決めておきましょう。あらかじめ一緒に走る人たちとコースの共有をしておくのがベストです。初心者の方がいるロングライドでは、はぐれてしまう事も考えられます。事前に待機場所や集合場所を決めておくと安心できるでしょう。

コースの設定はルートラボやGoogleマップを利用すれば距離を確認しながらルートを簡単に作成できます。

そこで考えたいのが片道にするか、往復・周回にするか、ということです。輪行袋があれば、終着点を駅に設定することで片道100km走っても家に帰ることが出来るので、目的地のバリエーションがかなり広がります。

輪行袋がない場合、途中で体力が尽きた時のことを考えて往復よりは大きな円を描くようにコースを作ると、ショートカットして帰ることができます。何より、同じ道を2度走ることがないので最後まで楽しめますので、なるべく周回コースを組むのがおすすめです。

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これは個人的なおすすめですが、ルートを引くときは山の中主要道路ではないところがおすすめです。

車や人通りが少ない道路を自転車で走ると、市街地では味わえない非日常感や開放感を味わうことが出来ます。体力に余裕があるなら峠道を組み込むのもいいですが、ちょっとした裏道や農道でも十分楽しめます、特に広域農道となっているところは道幅も広く民家もまばらなのでおすすめです。

ロングライドの楽しみはほとんどコース選びで決まります。幹線道路だらけのコースは交通量も多く、空気も悪い箇所があるため、それらをできるだけ避けたコースづくりがコツとなります。

水分を取りすぎに注意

前日にお酒飲みすぎたり、水分過多になってしまうと、翌日のパフォーマンスは間違いなく落ちますよね。また、頻繁にトイレに行きたくなり、無駄な休憩が多くなってしまいます。最悪、当日の朝に腹痛を起こしてしまうかも…。前日の暴飲暴食は控えましょう。

必ず行き先を伝えておく

走るコースを事前に確認しておくことと同時に、当日までにパートナーや友達にどこへ走りに行くのか伝えておきましょう。 走っている最中はSNSに楽しんでいるシーンを投稿してみてはいかがでしょう。SNSはあなたの無事を知らせるのに一役買ってくれます!これで帰りを待っている人も安心していられると思います。さらにもし何かあった場合にどのあたりを走っていたかもわかるので、駆けつけやすいと思います。そういう意味でもSNSはすごく便利で大事なツールです。

ロングライド、輪行に持って行きたい必須アイテム

ロングライドや輪行をするときに、何を持って行けば良いのでしょうか。 初めてのロングライドや、輪行時に、皆さん必ず思うはずです。なぜなら私が初めてロングライドに行く時に、ピックアップしたアイテムが多すぎて絞るのが大変だった記憶があるからです。

輪行袋

輪行には絶対必要なものですが、輪行を利用せずにロングライドをする場合も、途中で自転車にトラブルがあったり、体力の消耗が激しくて走り続けるのが厳しくなることも考えられます。輪行をしないロングライドの時も念のため持って行くと良いでしょう。

「走れなくなったら最悪タクシーで…」と思うかもしれませんが、剥き出しの状態や適当な梱包では乗車を断られる可能性もあります。リスクヘッジという理由もありますが、コースを引くうえでも自由度が飛躍的に高まりますので、輪行バッグは用意しておくことをおすすめします。

キャッシュカード、クレジットカード、保険証、IC乗車券

IC乗車券は列車に乗るだけではなく、コンビニや自販機でも買い物ができるので是非持っておきたいですね。

スマートフォン、携帯電話

走行ルートを地図で確認したり、facebook や instagram などSNSを活用すると、楽しさが倍増するでしょう。でも使い過ぎはバッテリーの消費を促すので注意ですね。

替えチューブ、タイヤレバー、携帯ポンプ

これら3つがあれば、たとえパンクしても安心でしょう。事前にパンク修理やチューブ交換をマスターしておくことをおすすめします。また替えチューブ、タイヤレバー、携帯ポンプをサドルバッグに収納しておくと便利でしょう。

ライト

出発が薄暗い朝方や、帰りが夕方以降になってしまう事もしばしばです。できるだけ明るめのフロントライトとテールライトの両方をあらかじめ装着しておきましょう。

コンパクトかつ長いコイルタイプがおすすめ。街中での駐輪とは用途が違うのでセキュリティよりも携帯性を重視しましょう。鍵をかけるタイミングはお店に入るときや観光地を見学するくらいであまり長時間は停めないからです。

水分と補給食

走行中は水分はもちろんのこと、近くにコンビニや食料品を扱っている場所がないことも想定して、携帯できる補給食を持っておきましょう。

まず第一に自分が必要だと思うものを持って行くこと。そこから何度も経験していくにつれて、必須アイテムが絞られてくると思います。ロングライド、輪行を楽しむ過程で自分に本当に必要なアイテムが見つかるでしょう。

当日の注意

当日は家に帰り着くことを再優先に考えてください。抑えめと思えるほどのペース(息が荒くならない程度を目安)で走り続け、軽いギアを使いながらこまめに休憩をとってください。昼ごはんとは別に間食でエネルギー補給を忘れずに。胃腸が弱い人でもゼリー飲料やコーラなど消化がよくて糖分の多いものを摂ってください。

走り切れない原因のほとんどはオーバーペースと補給不足のケースがほとんどで、食べ過ぎで走れないということはほぼありません。ダイエットしていてもいったん忘れてください。5時間も走ったら最低でも2,000kcal前後は消費するので、結果的にダイエット効果は得られるはずです。

どうしてもダメな時は潔くリタイアする勇気も必要です。体力が尽きて怪我や事故に繋がらないように限界が来る前に退却しましょう。輪行袋があるなら最寄りの駅まで、周回途中ならショートカットで。ペースを間違えなければ100kmは大した距離ではありません。

また、ロングライドや輪行を楽しむ際は、交通ルールと公共マナーを守ることが大前提です。信号を守り、道路標識に従うことはもちろんのこと、右左折時に手信号を使ったり、早めにライトを点灯されることも安全に走行をするには必要です。

輪行をする際は車体をしっかり輪行袋に収納し持ち込みましょう。チャックが開いていたり、車輪が入り切らずはみ出ていると車内に持ち込むことはできません。輪行袋に収納しても自転車はかなり大きな荷物になります。輪行袋を持った人間が同じ車両にたくさん乗り込むと、一般のお客さんの迷惑となります。集団で輪行をする際は、いくつかの車両に分散して乗車しましょう。

以上を守って楽しいロングライドにしましょう。

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WRITTEN BYG.TAKA

キャンプツーリング畑出身の自称社会人レーサー。夏のロードレースと冬のシクロクロスで2本立ての生活中。

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