自転車で街探訪 – 深川・清澄白河

とある日曜日に、昔ながらの下町風情と流行が入り混じる、話題の深川エリアの森下・清澄白河エリアを散策してきました。ラフな短パンにTシャツでスピードもタイムもケイデンスも気にすることなく出かけてみました。

まずは森下駅周辺で腹ごしらえ

ふだんからよく輪行をするので、今回の散策も駅スタート・駅ゴールです。 というわけで降り立ったのは都営新宿線の森下駅です。

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出口の横のちょっとしたスペースで愛車を組み立てたら出発です。新大橋通りを清澄通りとの交差点のほうへ走ること約30秒。最初の目的地「小野珈琲」に到着です。

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こちらの小野珈琲、銅板で焼いたホットケーキで評判の喫茶店です。禁煙、喫煙席が分けられた店内は日曜日のお昼時ということもありほぼ満席。地元の常連さんやデート中のカップルに紛れて席につきます。

メニューも豊富で数種類の産地のコーヒーやマスターオリジナルのブレンド、サンドイッチやピザトーストなどの軽食もいただくことができるのですが、空腹の僕は迷わず喫茶店の定番、ナポリタン(530円)とクリームソーダ(500円)、そしてホットケーキ(270円)を注文。しばらくすると甘いケチャップの香りとともにナポリタンが運ばれてきました。

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一口食べた瞬間に幼い頃にタイムスリップしてしまいそうなその味。ザ、ナポリタン。喫茶店なので程よいボリュームですが許されるのなら大皿に山盛りで食べたかったなぁ…なんて余韻もつかの間、今度はバターの香りとともにホットケーキの登場です。

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見た目にもわかるように厚めに焼かれたこちらのホットケーキ、食感は今どきのフワフワしっとり系パンケーキなどとは違い、ふかふかしながらもしっかりと中まで火が通されていて、まさに15時のおやつにお母さんが焼いてくれたあの味系の逸品パンケーキでした。こちらのパンケーキ、1枚270円、2枚540円(土日は1枚のみ)でいただけます。小野珈琲は店員さんもみなさん優しく、お値段もお財布にやさしいのでとてもおススメです。

小野珈琲
江東区森下2丁目17‐5 ソレイユ森下1F
月曜~土曜 7:30~20:30
日曜、祝日 7:30~19:30
(ラストオーダーは閉店の30分前)
定休日 不定休

森下エリア、散策開始

お腹も満たされたところでいよいよ散策開始です。森下エリアは大通りを一本入れば昔ながらの街並みが残るまさに下町で、ここには商店街などもいくつかあるのですが、中でも注目すべきはのらくろ~ド商店街です。

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のらくろ~ド商店街は、幼少期を江東区で過ごした漫画家、故・田河水泡先生の代表作「のらくろ」にちなんだ商店街で近くには記念館もあるようです。昔ながらの床屋さんやお茶屋さん、お煎餅やさんなどが軒を連ねるなか、近年の下町ブームでお洒落なカフェやジェラート店などが続々オープン。休日には家族連れなどでにぎわう新旧入り混じる今どきの下町を見れる面白いスポットです。流行りの顏はめパネルもあります。(笑)

清澄通りを渡り住宅街に入って少しいくと深川七福神の一つ、深川神明宮があります。

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延命長寿をもたらすとされる寿老神を祀ったこの神明宮、深川七福神めぐりで訪れる人も多く、御朱印集めでも人気のようです。

意外と知られていない芭蕉と深川

神明宮を後にさらに住宅街を隅田川にむかってペダルを回すと一風変わった建物がみえてきます。

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こちらの建物は江東区立芭蕉記念館。そうです。おくのほそ道で有名な俳人、松尾芭蕉です。彼は三重県伊賀の出身ですがこの深川の地に長く住んでいたそうで、深川にはいたるところに芭蕉ゆかりの石碑などがあります。

この芭蕉記念館では芭蕉の生涯や旅の歴史などをそのとき詠まれた句とともに知ることができます。芭蕉がお気に入りだったという石でできたカエルの置物も展示されているほか、敷地内には芭蕉の句に詠まれた草木が植えられた日本庭園があり、自由に散策することができます。

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またこの芭蕉記念館を出て南へ数分、万年橋の手前には先ほどの石のカエルが出土した場所に芭蕉稲荷神社が建てられ、その奥には隅田川を望む芭蕉庵史跡展望庭園もあり思う存分芭蕉の世界を感じることができます。

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江東区立芭蕉記念館
江東区常盤1-6-3
入館料 200円
開館時間 9:30~17:00
休館日 第2・第4月曜日 年末年始

芭蕉稲荷神社
江東区常盤1-3

さあ今度は清澄白河エリアへ

万年橋をわたっている最中、ママチャリに乗った力士さんの集団に遭遇しました。なんでもこの辺りには有名な相撲部屋が三つあるようです。ママチャリで移動する力士さんを見ることができるのもこの地ならではかもしれません。(笑)
 
しばらく道なりにペダルを回すと目の前に公園がみえてきます。この辺では木場公園につぐ広さの清澄公園、そして清澄庭園です。清澄庭園は都指定名勝、また都立文化財9庭園の一つでもあり庭園内には季節ごとに咲く花や全国の産地から集められた名石などがすえられ、とても広い園内は僕が訪れたこの日も多くの来園者でにぎわっていました。入園料が150円なのも人気の秘密かもしれません。

じっくり周るには小一時間ほどかかる庭園内は、石段などで足場の不安定な個所もあるので、ビンディングシューズでの散策は大変かもしれません。くれぐれも注意してくださいね。僕は二度ほどグリっとやりました。何か履き替えるモノがあるといいかも。

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清澄庭園
入園料 150円
開園時間 9:00~17:00
休園日 年末年始 

庭園の散策を終えて次の目的地へ移動中、ふと道端に石碑が。

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ペダルを止めてみてみると看板には滝沢馬琴誕生の地とあります。「中学の歴史のテストででたな…何書いた人だったっけか…」なんて思いながら石碑に目をやるとビックリ。

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その石碑は彼が28年もの年月をかけて書き上げた超大作「南総里見八犬伝」を積み上げた様子をかたどったものでした。意外にも細かいディテールに地味に胸アツです。

人気スポットにある本気の遊び心

そんな石碑からちょっと行ったところに古いアパートを改装したおもしろスポットがあります。

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Fukadaso(深田荘)というこの建物、レトロなアパートをリノベーションしたお洒落スポットで、何店舗かお店が入っているのですが、写真にもあるように一階のfukadaso caféは大人気でいつ行っても列ができています。

でも、今回紹介したいのはそのお隣のお店です。

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「リカシツ」です。ん?リカシツ?理科室のこと?奥に見えるの花がささってるけど丸底フラスコ?

そうなんです。この「リカシツ」を運営しているのは関谷理化株式会社という昭和8年創業の理化医療用ガラス製造会社なのですが、新たな取り組みとしてなぜか理化学とインテリアの融合を目指しこちらのお店をオープン。店内にはビーカー、三角フラスコ、試験管など学校にあった系の理化実験器具がびっしり。

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清澄白河といえばコーヒーですがリカシツ流はこうです。(笑)

店内のディスプレイを見てまわるにつれてひしひしと伝わってくるリカシツの本気っぷりに、もう家のコップ全部ビーカーにしちゃおうかななんて思ってしまうこと間違いなしなので、こちらもぜひ足を運んでほしいスポットです。

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流行りの多肉植物もこんな感じで窓際などにおいたら楽しいですね。

リカシツ
江東区平野1-9-7 深田荘102
営業時間 月~金曜 13:30~18:00
     土日祝日 13:00~18:00

清澄白河といえば…

清澄白河といえばブルーボトルコーヒーなどの人気店があるコーヒー激戦区。どこも人気で並ばなきゃ買えないお店ばかりです。そんな中で、僕のおススメの隠れた名店が一つあります。

仙台堀川沿いを木場公園のほうへ5分ほどペダルをまわすと右手に小さな看板が見えてきます。

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こちらの「Sunday zoo」さんは、もともと趣味でコーヒーを楽しんでいたご主人が奥様と夫婦二人で週末にだけ営業しているコーヒーショップで、知る人ぞ知る人気店です。8~10畳ほどの店内はコーヒーを入れるカウンターと椅子が4~5脚ほどしかなく、カウンターにはコーヒーを挽く機械とビンに入ったコーヒー豆たちが並んでいます。

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常連さんとご夫婦の会話などが飛び交うとてもアットホームな店内にはハワイアンミュージックが流れ、ご主人こだわりの自家焙煎のハンドドリップコーヒーをいただききながらリラックスできます。飲み方や好みに応じて奥様がおススメのアドバイスをくれるので、自分に合った最高のコーヒーに出会えるかもしれませんね。

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僕はブラジルをアイスでいただきました。あまりにいい香りだったので写真を撮る前におもわず飲んでしまいました。お店の前の歩道が狭く、ベビーカー連れのお客さん等も多いので自転車の駐輪には注意が必要かもしれません。

sunday zoo
江東区平野2-17-4-102
営業時間 金、土曜 10:30~18:00
     日曜   10:30~16:30
 

木場公園で日向ぼっこ

おいしいコーヒーで癒された後は三つ目通りのほうへ。すぐに木場公園が見えてきます。広大な敷地に植物園やBBQ場、噴水などを備えた木場公園のなかでも見どころは二つ。一つ目は敷地内にある東京都現代美術館です…が…

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なんと大規模改修工事中でした(笑)どおりでマップを片手に暗い顔した外国人の観光客が駅に向かって歩いていくわけだ…

気を取り直してもう一つの見どころを。それはこの公園のランドマークでもある木場公園大橋です。公園内のどこからも見えるこの橋は、なんといってもたもとから見える風景がいいんです。

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どうでしょうかこの画。噴水越しに臨む木場公園大橋とその向こうに見えるスカイツリー。
この日は一日中あいにくの天気だったのですが、この時だけ青空でよかったです。スカイツリーが写るとうれしくなるあたりミーハーですね。

青空の下、公園のベンチで愛車を眺めながらまったり過ごすのもたまにはいいですね。
あれ、こんなとこにキズが…あれここにも…なんてね。

公園をぬけて永代通りに出ればゴール。東京メトロ東西線木場駅です。

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木場の駅ってこんなだったっけ?なんて思いながら輪行の支度をしました。

最後に

こんな感じで森下~清澄白河をまったり散策してみたわけですが、立ち寄った中で紹介しきれなかった場所や、走りながら気になった場所もいくつかありました。時間があればまた色々周ってみようと思います。深川七福神めぐりも楽しそうですね。
普段一人で走っている人も、今回のルートは距離もたいしたことないので、この機会に自転車に不慣れな友達や恋人などとまわってみても良いのではないでしょうか。

今度はどこへいこうかな~

Kay

WRITTEN BYKay

東京生まれ東京育ちの下町を愛するサブカル系男子です。ロードバイク、ピスト、ストリートBMX、アキバ系アイドルヲタクなど、多趣味な日々をゆるーく楽しんでいます。最近は輪行でまだよく知らない土地に行くのがマイブームです。

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