Rapha Cycle Club Tokyoでライド仲間と楽しむ。ストアマネージャーの内田さんにお話を聞いてきた

北参道の一角に、自転車業界で有名なサイクリングアパレルブランドRaphaが運営する店舗があります。Raphaはデザインと着心地、使いやすさを追求しているブランド。サイクリングロードを走っているとですが、2014年にオープンしたRapha Cycle Club Tokyoはカフェと直営ショップが併設された少し変わった形態のお店。

アパレルブランドでありながらカフェを運営しすることの意味とは。Rapha Cycle Club Tokyoのストアマネージャー、内田雅樹さんにカフェを運営する思いと目的、そしてRaphaが行っているライドイベントの楽しさについて語っていただきました。

Rapha Cycle Clubをライドの出発の場に

―既存のアパレルショップを思い描くと、店内にある衣服を手にとって試着して購入をするだけといったイメージですが、なぜRapha Cycle Club Tokyoはカフェと併設することにしたのでしょうか

東京の店舗に限らず、全世界のRapha Cycle Clubは直営ショップをカフェと併設させています。というのも、Rapha Cycle Clubは情報の発信地であると共に、ライドをする際の出発の場を提供したいと考えているためです。

例えばサッカーのウェアを着て、街を歩いて買い物したり、お茶をしたりというのは最近ではよく見かける光景になりましたが、自転車はそれに比べると、まだまだこれからの部分があると思うんです。

自転車に乗って出かけても現状では安心して置けるところがなかったり、サイクルジャージを着ながらゆっくりウェアを見て店員と相談できる環境はまだ少ないですよね。

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我々の大きな目標の一つに、ロードレースを一番メジャーなスポーツにしたいという思いがあります。その為には一般の人たちにも受け入れられ、なおかつサイクリストたちがゆっくりできるスペースを並行して作らなければならない。様々な情報を交換できる場所としてカフェとショップを併設しているというのが、ベースにある意識ですね。

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その一環として、店内には自転車を持ち込めるようラックを設置してあります。目の届く範囲に自転車があることで安心、ということもあるのですが、珍しい自転車が置いてあったりすると人が集まってきてそこから会話が生まれたりもする。ただ安全のために室内にラックを設置する以外にも、そういったコミュニケーションの場をもうけるのも一つの狙いとしています。

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―カフェを併設することで、自転車と縁もゆかりもない人が徐々に自転車の情報に触れていくきっかけづくりになるのですね

そうですね。自転車に乗らない方でもサイクルロードレースを意識していただくため、テーブルの中には往年の活躍した選手が使用したサイクルジャージや、有名選手のサイン入りジャージが飾っており、テーブルそのものがショーケースのような働きを持つようにしています。

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また、カウンターの後ろのモニターでは世界各地で行われているサイクルロードレースを生放送で流せる設備を整えており、ビールなどのドリンクを飲みながら皆で観戦イベントも行っていますね。その際はその土地にちなんだ料理や飲み物を用意したり。

例えばオランダのレースだったらオランダのビールを、フランスのレースだったらフランス料理を提供して、より楽しめるような環境作りを心がけています。

メニューは季節に合ったものを独自開発

―レースが行われている場所にちなんだものを提供するというのは、観客の立場からしても楽しいですね。ちなみに通常のメニューにもそのようなこだわりがあるのでしょうか

メニューについてはバリスタの松久さんにお答えいただきました。
メニューについてはバリスタの松久さんにお答えいただきました。

Rapha Cycle Club Tokyoには専属のパティシエがおり、各種スイーツやサンド、バーガーなどのメニュー全ての料理を手作りで用意しています。美味しさや見た目にこだわるのはもちろん、健康や栄養面も考慮しています。雑穀米のカレーや、グルテンフリーのフードなどはその代表的な例のメニューですね。

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また、季節に合わせてスタッフ間でアイディアを募ってメニュー開発しています。例えば、一年を通して人気が一番高いスイーツも、マフィンの種類を変えたり旬なものに変更したりしていますね。春から夏にかけてであれば、アメリカンチェリーの甘酸っぱさがちょうど良いアクセントになるのでこちらを多く使用しています。おかげさまでサイクリストの方のみならず、近隣の方にも好評いただいています。

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ちなみに、サイクルロードレースにちなんだメニューとしてライスケーキがあります。自転車に乗りながらでも補給食として食べれるよう携帯型に特化したものですが、こちらのレシピはRaphaがウェアをスポンサーするプロサイクルロードレースチームのskyからレシピを貰って提供しています。

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ココナッツミルク味でさっぱりと仕上げており、選手によってはチョコレートソースやストロベリージャムを乗せたりする方もいらっしゃるそうです。Raphaではこのままご提供する以外にも、期間限定オリジナルで豆入れて作ったりドライフルーツ入れたりしていますね。

基本は週末限定で販売していますが、平日でもある程度まとまった個数でご予約いただければ相談に応じています。

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ライド参加者でも楽しめるライドイベント

―カフェやアパレルブランドの運営以外に行っている取り組みはありますか

日本だけではなく、全世界のRapha Cycle Clubでは毎週土曜日の朝に定例ライドを行っています。最大16名くらいを目安に人数を募り、引率スタッフを1人~2人つけて走る感じですね。7時半くらいにRapha Cycle Club Tokyoでコーヒーを飲みながら少し談笑して、8時にスタート。お昼前後に帰ってきます。

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これは誰でも参加できるイベントで、webから申込めます。参加者の多くが自転車初心者で、不安な面持ちで参加されるのですが、一度ライドへ行くと皆さんどんどん仲良くなって楽しまれているんですよ。そういうのを見るだけで僕らはすごい幸せなので、イベントを企画して良かったなって思えますね。

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後編へ続く

Rapha Cycle Club Tokyoは、コミュニケーションをする場としての利用やライドの情報発信地にしたいという内田さんの思い通りのカフェであると筆者は感じました。

後編ではB1階に併設されている直営ショップでサイクリングの楽しさを再発見するとっておきのアイテムについて語っていただきます。

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WRITTEN BYX105

人生の半分を引越に費やしている珍種。All for your smiles をテーマに、健康と教育、異文化交流を専門に活動。趣味は引きこもって読書、昼寝、料理といったインドアからスポーツ、旅行、キャンプなどのアウトドアまで幅広く保持。人生を気儘に遊び倒している。 通勤・通学の手段は高校時代からずっと自転車。

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