【GIOS・BASSO】2017年新製品展示会レポート

今回は東京・浅草で行われたGIOS(ジオス)、BASSO(バッソ)を取り扱う国内代理店、株式会社ジョブインターナショナルの2017年新製品の展示会の様子をお届けします。

GIOSといえばブルー

イタリアの多くのブランドがそうであったように、ジオスも元ロードレーサーであるトルミーノ・ジオス氏が立ち上げたブランドです。創業当時のイメージカラーにオレンジを採用していたのですが、70年代に入りプロサイクリングチームにフレームを供給し始めたことを契機に、ブルーのカラーを採用することになります。以来ジオスといえば「ジオスブルー」という呼称が生まれるなどブランドのシンボルカラーとなっています。

dsc_2253AERO LITE (エアロライト)
フレームセット (参考価格:税別158,000円)
シマノ・アルテグラ電動式、ディープリム仕様 (参考価格:税別488,000円)
シマノ・アルテグラ電動式仕様 (参考価格:税別398,000円)
シマノ・アルテグラ機械式、ディープリム仕様 (参考価格:税別398,000円)
シマノ・アルテグラ機械式仕様 (参考価格:税別306,000円)
シマノ・105仕様 (参考価格:税別258,000円)
サイズ (48,50,52,54)

まずはご紹介しないわけにはいかないジオスのフラッグシップモデルであるAERO LITE(エアロライト)です。ジオスブルーが非常に美しいですね。

モデル名の通り、空気抵抗を抑え、走破性に変えるエアロロードバイクです。近年ロードバイクメーカー各社が、このエアロロードバイクの開発に力を入れていますが、このエアロライトはその中でもフレームセットの価格が抑えられたお買い得なモデルと言えます。

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フレームセット以外にも、仕様別で5パターンのラインナップがあるので、ユーザーにとっては非常に選びやすいと思います。フラッグシップながらシマノの最高グレードであるデュラエースの仕様を設けてないのも、エアロロードバイクが決して上級者だけのジャンルではないことを示しています。

とても充実したエントリーモデル

ジオスはブランドカラーのジオスブルー以外にも様々な特徴があります。そのひとつにエントリー向けロードバイクの充実です。

dsc_2260LESTA (レスタ)
シマノ・105仕様 (参考価格:税別168,000円)
サイズ (48,50,52,54)

その代表格と言えるのがアルミフレームのレスタです。ジオスブルーを前面に出した長年変わらないフォルムに加え、コンポーネントは全てシマノ・105製品でまとめるなど、購入したその場から長距離ライドに行けるくらい安心できる仕様です。メンテナンス性も含めて初めてのロードバイクには最適です。

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ジオスはギア、ブレーキ、チェーンなどのコンポーネントをシマノ製品でまとめることによって高いクオリティと耐久性、メンテナンス性を実現しています。購入後もこの先長く乗り続けてもらうための考え方です。

dsc_2262AL LITE (アルライト)
シマノ・ティアグラ仕様 (参考価格:税別128,000円)
サイズ (48,51,54)

こちらも定番モデル、アルライトです。コンポーネントは全てシマノ・ティアグラ製品でまとめ、お求めやすい価格に。シマノ・105と同様に操作性やメンテナンス性も非常に高く、この価格にして衝撃を吸収する作用があるカーボンフォークも採用しています。

dsc_2263LEGGENDA (レジェンダ)
シマノ・ソラ仕様 (参考価格:税別108,000円)
サイズ (45,48,51,54)
全2色 (SILVER,GIOS BLUE)

2017年モデルより新たに仲間入りしたレジェンダです。シマノ・ソラをフル装備して10万円台をという魅力的な価格でデビューです。シマノ・ソラは本格的にロードバイクを楽しむというよりは、まず始めてみようかなというユーザー向けのベーシックなコンポーネントです。

しかし、操作方法は上位機種と大きく変わらず、デザインも踏襲しているので見劣りはしません。もちろんジオスブルーのラインナップもあります。

一番小さいサイズの45は女性や小柄な方でも安心して乗れる設計で、小さいからといって女性的なカラーではなくユニセックスなところがありがたいですね。

クラシカルなクロモリフレームを積極的に展開

クロモリフレームもジオスを支える重要な要素です。クロモリとは自転車のフレームに適したスチール素材(合金)で、耐久性と衝撃の吸収力も高く、昔から利用されているフレーム素材です。現在はアルミフレームの台頭によって、クロモリフレームの完成車は減っていますが、ジオスはロードバイクのエントリーユーザーやクロスバイクにクロモリを積極的に打ち出しています。

dsc_2265AIRONE (アイローネ)
シマノ・ティアグラ仕様 (参考価格:税別128,000円)
全2色 (ITALIAN,GIOS BLUE)
※画像のITALIANカラーのみ税別138,000円

イタリア国旗をまとい、ジオスブルーとはまた違ったインパクトを持つアイローネのイタリアンカラー。ジオスのクロモリロードバイクの定番モデルです。

dsc_2266FURBO (フルボ)
シマノ・ソラ仕様 (参考価格:税別108,000円)
サイズ (48,50,51,54)

フルボはアイローネの弟分。フレームも同じものを使ったパーツ違いの1台です。コンポーネントをシマノ・ソラにすることでコストダウンをはかり、通勤、通学にもロードバイクを選んでもらえるようなシンプルな1台に仕上がっています。

ジオスの新たな一手-グラベルロード

グラベルロードというフレーズをご存知でしょうか?主にアメリカで人気を博しているロードバイクの新たな使い方です。砂利道、林道、河川敷のダート道など未舗装路でもロードバイクを楽しもうというスタイルです。

基本的にはドロップハンドルを装備したロードバイクフレームですが、ホイールは700Cでもタイヤ幅を太くすることで安定しない路面コンディションに対して走破性を保ち、制動力の高いディスクブレーキシステムを採用しているのが主な特徴です。

そして、2017年モデルよりジオスもグラベルロードに参戦です。

dsc_2280MITO (ミト)
シマノ・ソラ仕様 (参考価格:税別115,000円)
サイズ (46,49,52)
全3色 (PURPLE,GREEN,GIOS BLUE)

グラベルロードに対して敷居が高そうな印象を抱いたユーザーに向けて、ジオスが価格で応えたのがミトです。クランクセットはシマノ・ソラではありませんが、国内メーカーのスギノを採用しているので性能に不安はありません。

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機械式ディスクブレーキはリムブレーキと同じケーブルを使用するため、油圧式ディスクブレーキよりもメンテナンスが容易というのもメリットです。

dsc_2275GREEN

dsc_2282GIOS BLUE

まるでロードバイクのような乗り心地

dsc_2288AMPIO (アンピーオ)
シマノ・クラリス仕様 (参考価格:税別79,800円)
全3色(GIOS BLUE,WHITE,BLACK)

クロスバイクにもクロモリを採用。アンピーオはシンプルかつおしゃれな自転車として高い人気を誇る車種です。

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クロスバイクはMTBのコンポーネントを採用するモデルが多いのですが、アンピーオはロードコンポーネントのシマノ・クラリスを採用することで、ロードバイクのような街を颯爽と駆け抜けるスピード感と軽さを体験できます。

dsc_2293MISTRAL (ミストラル)
(参考価格:税別51,000円)
サイズ (40,43,48,52)
全5色(PURPLE,WHITE,BLACK,GREY,GIOS BLUE)

5万円台で購入ができて、カラーバリエーション豊富なミストラル。アンピーオとは違いスピード感よりは安定感、ゆったりめのポジションが取れるバイクです。駆動系、ブレーキはもちろんシマノ製です。

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しかもこの価格帯でホイールもシマノ製を採用しているところが、やはり品質を重視しているGIOSらしさを感じます。

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dsc_2303FELUCA PISTA (フェルーカ ピスタ)
(参考価格:税別68,800円)
サイズ (48,51)
全2色 (GIOS BLUE,PINK)

最後はちょっと特殊なモデル。ミニベロにドロップハンドルはよくあるスタイルですが、このFELUCA PISTAはなんとシングルスピードバイクです。

ギアがなければ、車輪が大きい方にメリットがあるのは間違いないのですが、街乗り用としてあえてトラブルの少ないシングルスピードというのも粋な選び方ですね。

BASSO-クオリティを第一に追求したブランド

ジョブインターナショナルが手掛けるもう一つのブランドがBASSO(バッソ)です。創業は1970年代と他の有名なイタリアブランドよりも比較的新しく、レースシーンからフィードバックされた製品づくりは大学の研究所や多数のエンジニアたちの協力のもと、クオリティの高いカーボンフレームを実現しています。

イタリアンブランドのバッソはドイツのマーケットを重要視しています。ネームバリューや歴史に左右されることが少ないドイツ市場において、バッソはそのクオリティの高さから、本当に良いものを知っているドイツの消費者に大いに認められた存在です。

個人的なイメージとして最先端のカーボン技術的の他に、フレームのフォルムや他社には見られないペインティングがBASSOらしさを感じる点だと思っています。

dsc_2317DIAMANTE SV (ディアマンテSV)
フレームセット (参考価格:税別498,000円)
サイズ (45、48,51,53,56,58,61)
全4色 (BLUE GREY ORANGE,MATT CARBON GREY,MATT CARBON WHITE,ITALY)

ディアマンテシリーズのトップグレードとして新たに登場したエアロロードバイク、ディアマンテSV。フレームセットでの販売です。ネイビーを基調とし、オレンジとグレーのアクセントが入る組み合わせはいかにもバッソらしい配色。

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随所に空気抵抗を軽減するための仕組みを設けていますが、それ以外にも大きな特徴があります。それは、ライディングに合わせてハンドルの高さを変更できること。従来のようなスペーサーを入れ変えるという単純ものではなく、フレームの一部を取り外すことにより、かなり攻撃的な前傾ポジションを取ることができます。

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一番上がレースポジション、一番下がコンフォート(快適な)ポジションといった感じで4パターンの調整が可能。ディアマンテSVのセカンドグレードであるディアマンテにも同じ機構が採用されています。

dsc_2314ASTRA (アストラ)
フレームセット (参考価格:税別248,000円)
サイズ (48,51,53,56,58,61)
全7色 (BLACK MAGIC YELLOW,MATT BLACK BLUE,GREY FLUO YELLOW,BLACK WHITE,BLACK RED,MATT BLACK ANTHRACITE,ITALY)

こちらもフレームセットで展開するアストラ。この価格帯でカラーラインナップが多いのは珍しく、必ず好みのカラーが見つかるといっていいくらいの充実ぶりです。

<img src="//jitensha-hoken.jp/blog/wp/wp-content/uploads/2016/09/DSC_2306-1024×682.jpg" alt="dsc_2306" class="aligncenter size-large wp-image-21810" />VENTA (ヴェンタ)
フレームセット (参考価格:税別158,000円)
シマノ・105完成車 (参考価格:税別248,000円)
サイズ (48,51,53,56,58,61)
全4色 (MATT GREY FLUO ORANGE,MATT BLACK GREEN,BLACK,PURPLE)

これから本格的にロードバイクをはじめたい方には、シマノ・105仕様のヴェンタが価格、パフォーマンス共におすすめです。

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ヴェンタのフレームにもオレンジ、イエロー、パープルなど蛍光色をアクセントに加えることで他社との差別化をはかっています。最近は蛍光色を用いたパーツ、シューズ、アクセサリーなどが増えてきているのでバイクとのコーディネートも楽しめそうですね。

さらにバッソの文字が入ったダウンチューブを逆三角形にすることで、丸型のパイプよりも空気抵抗の面で有利に働きます。

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フレームがクランクセットの陰に隠れる部分にはバッソのBを細かく並べ、見えにくいところにも遊び心を感じさせます。実のところこれはチェーンがフレーム側に脱落した時にフレームを傷から守るためのシートの役割を果たしているのです。

dsc_2330MONZA (モンツァ)
シマノ・105仕様 (参考価格:税別158,000円)
サイズ (45、48,51,53,56)
全3色 (BLACK,WHITE,SILVER)

バッソのアルミフレームの中で最上位機種のモンツァ。上記機種と似たカラー構成ですが、そこまで冒険はせず幅広い層をターゲットにした仕様です。

dsc_2336GAP1977 (ギャップ1977)
シマノ・クラリス完成車 (参考価格:税別98,000円)
全3色 (TORICOLORE,BLACK,WHITE)
※画像のTORICOLOREカラーは税別108,000円

1977年のデザインをそのまま採用したビンテージバイク、GAP1977。シフトレバーも当時と同じ
機構であるWレバーを採用し、タイヤサイドをベージュカラーにするなど、より当時の雰囲気に近づけています。

まとめ

以上がジオス、バッソの正規代理店、ジョブインターナショナルの展示会の様子でした。ジオスはエントリーユーザーに優しいラインナップを多数そろえているのがお分かりいただけたと思います。クラシックに、そしておしゃれにも乗れるクロモリフレームもエントリーユーザーを歓迎するジオスの戦略だと思います。

対して、バッソはレースも視野に入れた本格的なカーボンロードバイクを得意としています。2017年からは本格的なエアロロードバイク、ディアマンテSVを投入するなど最先端の技術を用いてクオリティの高い製品を作り続けています。

同じイタリアンブランドでも、真逆のイメージを抱く両ブランドの展示会でした。あなたはどちらのブランドが気になりましたか?

GIOS(ジオス)公式ウェブサイト

BASSO(バッソ)公式ウェブサイト

VIKING the MAINTENANCE

WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE

都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。

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