自転車に必需品のライト。日が暮れてからはからはもちろんのこと、トンネルや薄暗い道など、昼夜を通してライトが必要な状況はたくさんあります。ロードバイクはライトが標準装備されていないので、別に買ってハンドルや自転車本体に取り付けておく必要があります。

ロードバイクのライトを選ぶうえで重要な基準のひとつが「明るさ」。ラインナップやモデルによって明るさは異なります。安全性を高めるなら明るいライトを選ぶべきでしょう。

今回はロードバイクのライトの種類や基本的な使い方など選び方の解説から、実際に販売しているおすすめのライトをご紹介します。

ライトの点灯義務


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夜間にライトを付けず走行すると道路交通法違反になります。また、明るさの規定や、後ろにもライトが必要なのかなど、細かいルールもあります。まず、ライトが法律上どのような扱いにされてるのか、東京都の条例で確認しましょう。

次のような場所を通行する場合には、ライト(前方を照らすフロント用・後方につけるリア用)両方を点灯しなければなりません。

  1. 夜間(日没から翌日の日の出までの間)の道路
  2. トンネル内(照明が暗く50m先まで明瞭に見えないトンネル)
  3. その他、濃霧の中など、50m先まで明瞭に見えない暗い場所


さらに前後別に細かい規定があります。

フロントライト


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夜間、前方10m先の障害物などを確認できる光度であることが義務付けられ、ライトの色は白色か淡黄色が指定されています。

リアライト


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夜間、後方100mから点灯を確認することができる光度であることが義務付けられ、ライトの色は赤色が指定されています。リアライトを持っていない場合は、自転車には反射器材(後方反射板)を装備しなければなりません。

その反射板の基準は夜間、後方100mから自動車の前照灯(ハイビーム)で照らし、反射光を容易に確認できることです。反射板の色は橙色または赤色が指定されてます。

さらにライトには点灯の他に点滅する機能を持つものがありますが、どちらも公道での使用は可能で、点滅を使用してはいけないという規定はありません。ただし、前照灯(フロントライト)に関しては、点滅しているライトは前照灯として認められないので、点滅しない点灯をもうひとつ使用する、ライトのダブル使いが必要です。

バッテリーの種類は主に4タイプ


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ライトの点灯義務について確認したところで、自転車のライトには以下のような種類があります。

・乾電池タイプ
・USB充電タイプ
・ソーラー充電タイプ
・ダイナモ(発電機)タイプ

一番種類が多いのは乾電池タイプです。ライトの大きさや明るさによって使用する乾電池の種類も異なります。

USBタイプは最近増えている充電方法で、PCにライトを直接挿して充電できるものやUSBケーブルを繋いでPCやコンセントのプラグに挿入できるものがあります。

ソーラー充電タイプは、文字通り太陽光で充電するタイプです。充電に時間がかかるため、商品の種類はそこまで多くありません。

ダイナモタイプは主にシティサイクルに採用されているライトです。タイヤの回転に合わせてライトを当てて発電し点灯させるものや、車輪の軸であるハブに発電機を搭載し、車輪が回転するエネルギーをライトの点灯に生かすシステムです。

電球はLEDが主流


ライトの電球に関しては、以前はハロゲンなど様々な種類が製造されていましたが、現在はほとんどのライトがLEDを採用しています。

最近は明るさを重視した大光量のLEDライトが各メーカーからリリースされています。夜間でも街中と郊外では視界の明るさが全く違います。

都心は街灯やお店の明かりなどで比較的視界は良好ですが、郊外の住宅街や農村部などは真っ暗になる場所は大光量ライトが効果を発揮します。

ライト選びに必要な明るさの単位


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ライトを選ぶ上で、必ず比較されるのが明るさの違いです。実際に見て確認するのがわかりやすいのですが、それができない場合には明るさの単位を参考にするとよいでしょう。

ルーメン


光源から出る、全方向に放射される光の総量を単位にしたもの。自転車のライトで一番用いられる単位です。一般にルーメンの数値が高いほど明るいライトと言われます。

ちなみにフロントライトの規定である夜間、後方100mから点灯を確認することができる光度と、リアライトとの規定である夜間、後方100mから点灯を確認することができる光度は約10~15ルーメンと言われています。

カンデラ


光源から出る、光の強さ(ある一定方向に放射される光の量)の単位。

ルクス


光源によって照らされている面の明るさを照度と言い、その1平方メートルあたりの照度を表す単位。

以上3つが明るさの単位です。ライトメーカーのカタログやウェブサイトをよく見ると、これらの単位が記されていると思います。

メカニックがおすすめのライトをご紹介


ライトの種類や明るさの単位もわかったところで、ここからは具体的に商品をご紹介していきます。今回は一番人気のある価格帯である2,000円から4,000円台のものを中心に私、サイクルメカニック石橋がおすすめするライトをメーカー別で取り上げていきます。

ご紹介するモデルは全て10ルーメン以上の明るさを持っているので規定はクリアしていますが、できるだけ明るいものを選ぶことをおすすめします。

CATEYE(キャットアイ)



VOLT200(ボルト200)

ボルト200は200ルーメンのUSB充電式ライトです(Micro-USBケーブル付属)。ゼロからの充電時間は約3時間。約300回の繰り返し充電が可能です(定格容量の70%の容量低下まで)。

ハイ・ロー・点滅の3モードの機能を擁し、フル充電からハイで約2時間、ローで約6時間、点滅で約30時間使うことができます。


UNO(ウノ)

400カンデラ以上という、前照灯として十分な明るさをLED1個で実現。アルカリ単3形乾電池1本で約15時間使用可能です。通常400カンデラ以上のライトは5000円前後するため抜群のコストパフォーマンスを誇ります。


HL-EL140

ウノと同じく約400カンデラのライトです。こちらは単3形乾電池を2本必要とします。またカラーラインナップが豊富でハンドル回りのアクセントにもなります。

VOLT400XC
VOLT200とさほど変わらないサイズですが、倍の400ルーメンの軽量型モデルです。ラバーバンドで手軽に取り付けが可能です。USB充電式で、ハイ・ロー・点滅の3モードの機能があり、フル充電からハイで約1.5時間、ローで約10時間、点滅で約100時間使うことができます。


RAPID X2 KINETIC(ラピッド エックス2 キネティック)

2016年の秋に新しくリリースされたリアライトです。特徴は通常走行時に点滅モードで光り、ブレーキを掛けたタイミングで点滅から点灯モードに変わる画期的なライトです。

ブレーキによって車体が振動したことを察知して点滅から点灯に切り替わる仕組みです。ブレーキ以外の振動では基本的に点灯に切り替わりません。キャットアイの技術力の高さに驚きますね。

RAPID micro AUTO(ラピッドマイクロオート)
2017年3月に新しくリリースされた充電式オートセーフティライトです。
スイッチのオン・オフの切り替えなしで、センサーによりライトが自動点灯・消灯します。途中で止まってスイッチ操作する必要がないので、早朝や夕方、トンネルの多いライドに便利です。
マニュアルでの点灯・消灯も、もちろん可能です。

LOOP 2(ループ2)バーエンドタイプ
ボタン電池式の軽量コンパクトなバーエンドに取り付けるタイプのリアライトです。オン/オフは上部のスイッチを長押しします。他にも腕や脚に装備できるバンドタイプもあります。

KNOG(ノグ)



Blinder MINI NINER(ブランダーミニ ナイナー)

ノグはオーストラリアのデザイナー集団が立ち上げたブランド。他社とは違った革新的な製品を生み出すことに力を入れています。ライトのデザインを見れば他社と違うことはすぐにわかると思います。

ノグはシリコン素材をいち早く導入したメーカーのひとつで、ワンタッチでハンドルから脱着できるシステムは、後に様々なメーカーが採用しています。

ブランダーミニ ナイナーはライトから放たれる光の角度(照射角と言います)が90°で比較的広い範囲を照らしてくれるため、歩行者や対向車へ楽に存在をアピールすることができます。点滅パータンも5種類と非常に多く、重さは15gでこぶしの中におさまってしまうほどの小ささです。

明るさは20ルーメンで充電時間は約2.5時間です。電池残量が残りわずかになるとライトの光りと同時に赤く点灯し始めます。小さいながらもiPhone7と同じIP67という国際規格の高い防水、防塵性を誇ります。


POP i

単3形乾電池1本使用のシンプルなライトですが、さすがはデザイン集団のノグだけあってポップなデザインです。明るさは35ルーメンで連続点灯時間が約100時間です。


Blinder MINI CHIPPY(ブラインダーミニ チッピー)

照射角がワイドな120°のリアライトです。ワイドな照射角は渋滞が多い道の安全性向上に向いています。明るさは11ルーメン、充電時間は2.5時間です。IP67の防水性も確保しています。

LEZYNE(レザイン)



STRIP DRIVE FRONT(ストリップドライブ フロント)

機能美に重点を置いたドイツのメーカー、レザイン。ストリップドライブはハンドルの形状に沿ったユニークな横型5LEDフロントライトです。ボディーは防水性と衝撃吸収性に優れたシリコンコーティングが施されています。
最大120ルーメンで豊富な点灯、点滅パターンを搭載。ワンタッチで脱着可能です。
充電はサイドのキャップを取り外すだけでUSBプラグにアクセス可能。ケーブル不要でPCなどに簡単に接続できます。電池残量を色で示すインジケーターを電源ボタンと統合し常にチェックが可能です。


KTV PRO REAR(KTVプロ リア)

シートポストに沿って縦型に取り付けるリアライトです。ボディ全体がシリコンで覆われており、バイクを傷つけないだけでなく、落下の衝撃から本体を守り、防水性も高いライトです。


FEMTO DRIVE FRONT(フェムトドライブ フロント)

FEMTO DRIVEはコンパクトで明るいボタン電池式ライト。レンズは高品質の光学素材でできていて、電源はレンズ部分を直接押し、3つの点滅と1つの点灯を繰り返し切り替えられます。

明るさは15ルーメン。点灯が約15時間、点滅が約60時間使用できます。バッテリーはCR2032型のボタン電池を使用。シリコン製のストラップで様々なサイズのハンドルバー、シートチューブに固定可能です。

BONTRAGER(ボントレガー)


Ion 350 R

ボントレガーはアメリカナンバーワンスポーツバイクブランドであるTREKの傘下にあるパーツ・アクセサリーブランドです。Ion 350 Rはコンパクトなデザインながら、350ルーメンの明るさを誇ります。ヘルメットやハンドルバーに簡単に取り付け可能です。

夜を照らし、日中はライダーの被視認性を高め、広範囲を強力に照らすライトで路面を明るくする集中照射します。また付属のUSB ケーブルでの充電も素早く簡単にできます。

Flare R City

Flare R City は日中でも被視認性を発揮しシティーライド用に設計されています。幅広い照射範囲、集中照射、注意を引く点滅パターンが、日中でも400m先からの視認を可能に。内蔵の光センサーが自動で輝度を調節、付属のUSBケーブルで充電可能です。

Flare R City テールライトの35ルーメンの輝度と広範囲の被視認性が、昼夜を問わず、ライダーを都市部の道路で最も注意力を引く存在にしてくれます。

OWL EYE(オウルアイ)



HEADLIGHT 5LED(ヘッドライト5LED)

オウルアイはUSB充電式のライトを早くから取り入れたメーカーです。ヘッドライト5LEDは電池込みで32g、どこに取り付けても邪魔にならない明るくコンパクトなUSB充電式ヘッドライトです。

充電時間は約2時間。点灯時間は通常モードで約5時間、点滅モード約10時間です。明るさは70ルーメンです。全8色の豊富なカラーバリエーションです。


ハイラックスM5

ハイラックスM5はオウルアイの中でもエントリーグレードのUSB充電式リアライトです。明るさは15ルーメン、点灯モードは約4.5時間、点滅モードが約約9時間です。ゼロからの充電時間が約2時間となります。電池残量が30分以内になるとオレンジ色のLEDが点灯して充電時期を知らせてくれます。

GENTOS(ジェントス)



AX-002MG
ジェントスのAXビームリフレクター搭載モデル。LEDの光を直接前方に照射せず、リフレクターに全反射させるため、車のロービームのように対向車への眩惑を軽減することができます。単3形アルカリ電池3本使用。点灯時間はHighモードで約6時間、Ecoモードで約12時間、点滅モード約100時間です。明るさは200ルーメンです。

BB Boro(ビービーボロー)


ヘッドライト MT-1.5
USB充電式で最大300ルーメンのハイパワーライトです。ハンドル用ラバーブラケットは水平方向への調整ができます。充電時間2時間半で、オーバードライブ/最大1時間30分、ハイビーム最大2時間55分、スタンダードで最大6時間45分、フラッシング最大5時間40分、ストロボ最大5時間40分使用できます。

Bike guy(バイクガイ)


トライスター リア
独特の三角形の形をしたこのLEDライトは、小型でも視認性が高く、光が大きく見えるという特徴を持っています。付属のベルクロと汎用クリップで、シートポストだけでなく、サドルバックやヘルメット、バックパックへも気軽に取り付けられます。ライトの周りのバイザーは、ブラック、ホワイト、ブルー、イエローの4色があります。

まとめ 安全性を高めるライトはしっかり選ぶことが大切


自転車を購入するときに何気なく選んでしまいそうなライトですが、こうしてみてみると法律的な決まりごこがしっかりあって、それに対応した多くのライトがあることがわかりますね。できるだけ明るいライトを選ぶことが、安全性を高めることに間違いありません。

今回は私がおすすめする4,000円台までのライトをご紹介してきました。どれも明るさだけではなく機能性も高いものばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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