人生初の100kmロングライドに妻が挑戦した

こんにちは、FRAME編集部です。

自転車に乗るようになると、今まで遠いと感じていた距離が近くに思えてくることありませんか?

今回は女性で人生初の100kmものロングライドに挑戦したお話です。

以降はサイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログの許可を得て編集・転載した内容です。

私の妻、オクサマを霞ヶ浦周遊に連れていくことが決まり、いざ当日。

2010年にサイクリングを始め、最初は10キロだったのを徐々に距離を伸ばし、最長87キロまでは経験した。

100キロはまだ彼女には未体験ゾーン。走り出す前に100キロと伝えるとその数値に圧倒されて腰が引けてしまうと判断した自分は、あえて伝えないでおいた。

現地には車で向かう

オクサマは輪行が苦手。「重いバイクを持って駅構内を歩きまわるなんて、それだけでエネルギーを消耗しちゃう」と考えている。よって、自ずと移動手段は車。

外環道と常磐道を使い桜土浦ICで降り、霞ヶ浦へ向かう。渋滞がないと、川口市から1時間ちょっとで着くので、わりと近い。

ちなみにバイクを車に積むのは自分の作業。ボードウォークは折りたたんでトランクにポン、で終了。しかし、折りたためないタイレル(Tyrell)のCSI はロードバイクのようにタイヤを外す必要がある。

しかも、28C相当のタイヤ(シュワルベのデュラノ)はキャリパーブレーキを開放しても脱着できないので、いったん空気を抜かねばならない。

よって、フロアポンプは忘れずに車に積んでおかないと現地で泣くことになる。 ※近々、シュワルベワン(23C相当)に交換する予定。デュラノのままだと輪行できないので。

CSIのフレームサイズはロードバイクとまったく同じと思ってもらってよくて、「ゆーてもミニベロやし、余裕でリアシートに収まるんじゃねーの」って楽観的に思ってたら、キッチキチ。


※ロードバイクと変わらぬギリギリのクリアランス……

フロントフォークはサイドウィンドウに触れるので毛布でくるんで養生し、リアディレイラーは窓や室内の壁に触れないように細心の注意でポジションをセット。


※リアディレイラーが壁に触れそうなので、動かないようにしっかり固定する。

2本のゴムバンド(100均)を「これでもか!」ってくらい引き伸ばして、フレームをヘッドレストの柱に引っ掛けてキツ目に固定する。その際、ゴムバンドがワイヤーやメカ類に干渉しないようにしよう。これさえ守れば、走行中にバイクがぐらつくことはない。

風がめちゃ強い

開放感ある霞ヶ浦の景色に感激したオクサマだったが、走りだしてすぐに「なんだこの強風わ…」と目を白黒させた。昨年の夏に走ったときもそうだったのだが、どうやら霞ヶ浦は海風の影響を受けやすい土地のようで、海側から叩きつけるような風圧を受ける。

前半の50キロは常に9時~12時の方向のどこからか風を受けていた。風を覆うものがなにもないので、体中で風を浴びる。

真横からの風はなかなか厄介で、バランスを失いそうになる瞬間もあった。

「ペダルを踏んでも踏んでも進まん・・・」とボヤくオクサマは自分のペースに付いてくることができず、引き離されては自分がしばらく待つを繰り返した。

自分はのんびり走っているつもりでも、451(タイレル)と406(ボードウォーク)のホイール経のサイズ差はボディーブローのように効いてくるようだ。

同じように走っていても、平均時速で2キロほど差がでてしまうイメージだろうか。

補給ポイントが少なく、食事できる場所がない

30キロ地点のセブン-イレブン稲敷古渡店で休憩し、軽く補給する。霞ヶ浦総合公園からの道中ではコンビニや自販機はほぼないので、このセブンイレブンは貴重。

とくに夏場はここで水分補給しておくことを強くオススメする。(少なくとも、我々は他にお店を目視で見つけることができなかった)

50キロ地点に差し掛かったあたりで12時になったので、「ではランチでも」となったのだが、困った。見渡す限りどこにもお店がないのだ。

コースを外れてしばらくさまよってみたものの、気配すら感じられない。鰻屋さんはあったが諸事情(ヒント:お金)でそこはパス。消去法でセブン-イレブンとなった。

オクサマはおにぎりとサラダチキンとサラダをチョイス。カイワレ大根が風で飛ばされそうになるのを必死で箸で押さえながら窮屈そうに食べていた。

「せっかくのサイクリングなのに、昼食がコンビニってなんやねん。プランニングがなっとらん!」とお叱りを受け、リサーチが不十分であったことを深く詫びた。

「出たとこ勝負でなんとかなるやろ」と思い込んでいたのが甘かった。

その後、72キロ地点で行方市の「霞ヶ浦ふれあいランド」敷地内にある「観光物産館こいこい」で休憩。サイクリストやオートバイでツーリング中の人たちがたくさんいた。

ここは行方(なめがた)バーガーが名物らしく、ナマズや鯉の肉を使ったハンバーガーがある。

ナマズはしっかりした食感で白魚のようで、鯉(霞ヶ浦で捕獲)は川魚特有の生臭さがなく、風味のある仕上がりだそうだ。(食べてないけど…)

景色はいいが…すぐに慣れる(飽きる)

霞ヶ浦の景色はとても開放的。「あー、いい場所に来たな-」って思える環境だ。

ただ、前半の強風の中で走っている間、オクサマは「風に抗うのに必死で、景色なんて愛でていられる状況じゃなかった」と言っていた。

前半は景色を喜んでくれていたが、昼食後の後半は「たしかにいい景色なんだけど、ずっと風景に変化がないとさすがに飽きてくるかも(笑)」ともコメントしていた。

平地&車の往来が少ない場所となると、どうしても河川敷とか湖などの周回になってしまうと伝えると合点がいったようで、「サイクリングって、多少のアップダウンとかカーブがあるほうが楽しめるんだね」と気付いてくれた。

「今度はただの平地じゃなくて、山に行ってみたい」そうなので、秩父方面の斜度の緩やかな場所に連れて行こうかと思う。(フロントをダブル化しないと…)

100キロでも3Dのサイクリングショーツ(パールイズミ)のおかげでノープロブレム

「当日までに厚手の女性用サイクリングショーツを手配せよ」という指示を受けていたので、前日の晩に急いで買っておいたのがパールイズミの3Dパッド付きインナーショーツ。

結論から言うと大正解だそうで、100キロ走った後でも「全然お尻が痛くない!すばらしい!」と喜んでくれた。良い買い物ができてよかった。

40キロ地点から腕がしびれ出す

お尻は無事だったが、腕のしびれには苦労したそうだ。オクサマのボードウォークはバーハンドルなのだが、やはり100キロをこれで行くのはちと無理があったようだ。

オクサマの体形と腕の長さにフィッティングさせてはあるが、バーハンドルの限界はどうしてもあって、握る場所が固定されてしまう。
同じ筋肉を使いつづけているうちに、「腕がしびれる…」と何度か小休止を強いられた。

ちなみにドロップハンドルは複数の持ち方ができるので、まったく腕は傷まない。ロングライドにはドロップハンドルに勝るハンドルはない。

「あたしもドロップハンドルにしてみたいけど、指が短すぎてSTIは握れないんだよね…(注:スペーサーを入れてもキツいのだ)」

「じゃあ、オレが前にMuで使ってたブルホーンバーを試してみる?」

「あの、牛の角みたいなやつね?攻撃的なルックスで抵抗があるけど、持ちやすいのかな?」

「バーハンドルより数倍いいよ。オレもバーハンドルに限界を感じてブルホーンにした経緯があったし、実際交換してみてロングライドが苦にならなくなったもん」

「じゃあ、ボードウォークのブルホーン化を進めておいて」

新たな指令が下された…。

100キロを走った感想は?

「こいこい」でコーヒーを飲んで身体を休めた後は、ラストの30キロ弱を走る。

幸いにして追い風だったので、ようやくオクサマも笑顔に。あっという間に土浦市内に入り、土浦駅前を通りすぎて霞ヶ浦総合公園に戻る。

この時点で98キロだったので、公園内を余計に走り、100キロきっかりで駐車場に帰還。

以下、初めて100キロライドを達成したオクサマの感想。

「平地なら100キロも80キロも大差ない。心地良い疲労感はあるけど、筋肉痛のような傷みはどこにもない」

「パッドのおかげで快適に走れた。コレがなかったら、50キロ地点でお尻が音を上げていたかも」

「いちばん困ったのが腕の痛み。バーハンドルの限界を痛感したので、ブルホーンバーを導入する決心をした」

「霞ヶ浦の風の強さと、飲食店の少なさは異常」

オクサマ、夕飯に焼き肉をリクエストする

今回のツーリングでの個人的な最大の驚きは、オクサマが「焼き肉に行こう!とにかく肉を食べたい」とピンポイントな要望を出してきたこと。

というのも、嫁は焼き肉とかステーキとかハンバーグがあまり好きではなく、野菜と魚が好物。焼き肉になぞ、この5~6年は行ったことがない。

「たぶん、寿司を要求してくるだろう」という読みは外れた。え!?いま焼き肉って言った?マジで?肉を食べたいの?って何度も確認してしまったくらいだから。


※途中でアミノバイタルで補給はしたよ

どうやら、サイクリングには「肉(タンパク質)を食べたい」と思わせるパワーがあるようだ。
ただ、残念ながら土浦市周辺には焼肉屋を見つけることができず、流山まで移動してようやく見つけることができた。

こんなにもうまそうに焼き肉を食べるオクサマを見たのは、いったい何年ぶりだろうか。いや、いまだかつてこんな姿を見せたことがあっただろうか・・・と軽い感動を覚えた。


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というわけで、20インチ(406ホイール)のミニベロでも、女性であっても、100キロライドなんてたいしたことないってことがわかっていただけただろうか。

三桁キロ数に根拠なくビビっている方々の励ましになれば幸いである。

・転載元記事
オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する
サイクルガジェット ロードバイクが100倍楽しくなるブログ

FRAME編集部

WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。

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