輪行袋の使い方&おすすめ15選!輪行ハウツーまで完全ガイド
鉄道など交通機関で自転車を手荷物として運び、目的地周辺まで行ってサイクリングできる輪行。あの絶景ポイントや有名な観光名所だってサイクリングしに行けちゃう輪行は、「自転車に翼が生える」手段とも言われます。
そんな輪行の必需品といえば輪行袋。今回は輪行袋の選び方やおすすめ商品、実際の使い方を画像&動画でわかりやすくご紹介します。
◎輪行袋のタイプと使い分けについてはこちら!
◎おすすめの商品を一挙ご紹介!
目次
輪行とは
輪行とは、自転車を目的地まで手荷物として運ぶ方法のひとつです。もともとは競輪選手が競技場まで移動するために、自転車を列車内に持ち込めるようにしたことが始まりでした。
一般のサイクリストにも輪行が広がった現在では、飛行機や鉄道、バスなどの交通機関で自転車を一緒に運び、離れた場所でサイクリングを楽しみたいときに利用します。
サイクリングの世界がひろがる輪行
自転車で自宅から走れる距離には限りがありますが、輪行を利用すれば距離もグッと延び、サイクリングの世界が広がります。
車に積んで手軽に移動する方法もありますが、駐車場や渋滞の心配が。それに、サイクリングでたっぷり体を動かしたあとの帰りの運転はなかなかツライ……。
鉄道での輪行なら、基本ダイヤ通りだから渋滞の心配は無用。現地でビールをゴクゴクッ、ぷはーっ!からの帰宅も可能です。
輪行には「輪行袋」が必要
輪行をするには、利用する交通機関の定めたルールに沿って自転車をパッキングする必要があります。そのためのアイテムに輪行袋というものがあります。
一番メジャーな鉄道での輪行を例に、輪行袋の使い方を簡単に説明しましょう。
- 自宅から最寄りの駅まで、自転車に乗って向かう
- 駅前で輪行袋にパッキングをして、列車に乗る
- 目的の駅に到着、改札を出たら輪行袋から自転車を取り出す
- 目的地へ向けてサイクリングのはじまり
輪行袋を使用することで、目的地までのアクセスの長さを短縮することができ、自走で行けなかったところも行けるようになります。
輪行のパッキングは規定を厳守!
輪行で自転車を持ち運ぶためには、利用する交通機関の定めた規定を守らなければいけません。マナーではなくルールなので、遵守するようにしましょう。
鉄道では
例えばJR東日本では、車内に持ち込める荷物規定に関して以下のように定めています。
携帯できる荷物で、タテ・ヨコ・高さの合計が250センチ(長さは2メートルまで)以内で、重さが30キロ以内のものを2個まで持ち込むことができます。
サイクリングやスポーツ大会などに使用する自転車は、解体し専用の袋に収納したものまたは、折りたたみ式自転車においては折りたたんで専用の袋に収納したもの。
(JR東日本 手回り品、一部抜粋)
以上を確認すると、「専用の袋」という記載がありますので、自転車には輪行袋が必須ということがわかります。ごく稀にビニール袋やごみ袋を繋ぎ合わせて、即席で輪行袋を作っている人を見かけますが、これは違反です。
また、輪行袋に自転車を詰めていても、口が開いて中が見えていたりと、袋にしっかりと入りきっていない場合も当然ながら列車に持ち込むことはできません。列車の時間がないことを理由に中途半端に輪行袋に詰めるのはやめましょう。
バスでは
夜行バスや長距離バス、観光地の路線バスなど、バス会社や路線によっては輪行できないケースがあります。必ず事前に利用路線が輪行に対応しているかどうかを確認しましょう。
また、利用できる路線でもバスのトランクの容量によって預かり台数に制限があったり、前輪を外すだけの輪行袋だと利用できなかったりするため、利用規定の確認も必須です。
飛行機では
飛行機輪行についても航空各社の規定があるため、必ず事前に確認しましょう。
鉄道やバスに比べ、預けてから積み下ろしまでに多くの人手が介在するため、自転車に傷を一切つけたくない場合は、輪行「袋」ではなく、段ボールケースや専用ケースなど、より厳重な梱包方法が必要になります。
また、輪行袋を使用する場合は、通常の輪行に加えて「スプロケット等を梱包材で包む」「天地無用(逆さま、横積み厳禁)であることを伝える」ことを忘れずに行いましょう。
さらに、飛行機輪行で一番気を付けるべき点は必ず「タイヤの空気を抜く」点です。地上と上空の気圧差で破裂する可能性があるため、忘れないようにしましょう。そのほかにも、CO2ボンベの持ち込み制限やリチウムイオン電池の預入禁止など、飛行機独特の持ち込み規定もあります。
▲飛行機輪行用のソフトケース「シーコン エアロコンフォートプラス 3.0」
▲おなじみ、OSTRICH(オーストリッチ)の輪行バッグ
▼飛行機輪行の輪行ケースについては、こちらもどうぞ!
輪行のマナーと注意点
輪行に関する規定を守っていても、もう一つ大事なのが列車内や駅構内でのマナーです。満員電車の中で段ボールなどの大きな荷物を持った人に遭遇して、迷惑に思ったことはありませんか?
輪行も同じで、ほかの乗客にしてみれば大きな荷物として認識されてしまいます。ですから混みあった車内では輪行袋を極力持ち込まないことが大事です。車内マナーを考えながら輪行を楽しまなければいけません。
何台もの輪行袋でホームを独占するのもいけません。最悪、他の乗客に接触してけがをさせてしまう可能性もあります。
列車の時間、置き場所、分散乗車がポイント
快適に輪行するためには、この3つを抑えておきましょう。
1.列車の時間
混み合う時間帯に輪行することは避けましょう。
朝や夕方のラッシュ時や、日曜・祝日の夕方の帰省などの時間帯を外して輪行した方が無難です。
周りの人は輪行袋の中身が高価な自転車だとは思いません。ただの大きな荷物の1つです。不用意に自転車にぶつかったりされないためにも混雑する時間帯は避けましょう。
2.置き場所
輪行で1番大事なのは、自転車を安全・確実に置けることです。列車が混雑して端にも置けず、人ですし詰め状態……なんて嫌ですよね。
置き場所を確保するために、以下のような点について気を付けるとよいでしょう。
- 始発駅や空いている路線、乗換駅を狙う
- 先頭車両か後方車両のどちらかに持ち込む
- 指定席が予約できる場合はできるだけ予約する(車両前後の席狙い)
- よく知らない路線は、駅係員に人が少ない乗車位置を確認しておく
また、人の迷惑にならないよう通路へは置かないようにしましょう。
最近はベビーカーや車椅子用の優先スペースを備えた車両も増えてきています。置くときはベビーカーや車椅子の方を優先に、空いていたら置かせてもらうという姿勢で利用したいものです。
3.分散乗車
3人以上で輪行するときは、前と後ろに分かれて乗車したり、さらに人数が多いときはグループごとに乗車する列車を変えたりといった工夫も必要です。
これらのルールとマナーを守った上で輪行を楽しみましょう。
初めて輪行する人へ、ワンポイントアドバイス
ここで監修メカニックから、初めて輪行するときに忘れがちな輪行の注意ポイントをご紹介。
時間に余裕を持ちましょう
初心者ほど慣れないパッキングには時間が掛かります。列車の発車時刻ギリギリにパッキングしていると焦りますし、ミスの原因にもなります。
また自転車というのは、たとえカーボンフレームのロードバイクといえども、パッキングして肩で担ぐと意外と重いものです。
乗り換えでホームからホームの移動など、東京駅や上野駅などの大型駅だと結構疲れます。私などは山手線から新幹線の乗り換えで、移動中に休憩したことがあります(笑)
そういったことも想定し、時間には余裕を持って輪行しましょう。
ホイールの位置に注意
自分の体に当たるほうに後輪を持ってこないように持つことをおすすめします。
スプロケット(後輪のギヤ)がちょうど腰のあたりに当たると痛いのです。かといって、スプロケットをフレーム側に向けるとキズがついてしまう恐れがあります。
パッキング方法で選ぶ、3種類の輪行袋
鉄道やバスなど一般的な国内移動で利用できる輪行袋は、ナイロン素材でできているものが多く、自転車が丸々1台入る大きさです。
収納方法には、前輪のみ外して輪行袋に入れる方法と、前後輪ともに外して入れる方法の2種類があります。
さらに前後輪ともに外す方法には、よりコンパクトになる「たて型」と小柄な方でも担ぎやすい「よこ型」があります。
置き場所のコンパクト性を重視するなら……
たて型 > よこ型 > 前輪のみ外すタイプ
素早く楽に袋に入れることを重視するなら……
前輪のみ外すタイプ> よこ型 > たて型
です。
それぞれの詳しい特徴も次のセクションで説明していくので、自分に最適な輪行袋を選ぶようにしてください。
また、輪行のスタイルでも適したタイプは異なります。たとえばスタート・ゴールが一緒のときは、大きい輪行袋でも荷物を駅に預けられますが、ゴール地点が違う駅の場合は荷物を持っていかなければなりません。この場合はコンパクトで持ち運びやすい輪行袋が適していると言えます。
前輪のみ外すタイプ
前輪のみ外すタイプは初めての人や自転車の構造に詳しくない人でも扱いやすいことが特徴です。前輪を外し、ハンドルを横に90度くらい回せば、あとは袋に入れるだけなので、慣れると一番楽な輪行袋です。
ただし、袋に入れたときのサイズが一番大きくなってしまいます。前輪を外すだけ=自転車の全長より若干短くなる程度なので、物によってはサドル等を外さないと鉄道各社の縦横高さの合計250cmの規定を超えてしまう場合があります。車での運搬やフェリーでの移動などに使うのがおすすめです。
前後輪外す「たて型」
「たて型」は、頻繁に輪行をする人や自転車の構造に詳しい人におすすめです。リアにエンド金具が必要になりますが、何よりも前後輪を外すことでコンパクトになります。
車両の一番前などの置き場所が塞がっていたりしても、車両ドアの脇にぎりぎり置くこともできます(※可能であれば広い場所に置きましょう)。また、輪行袋を畳んだ時の大きさも小さくできるので、走っているときも荷物になりにくいです。
前後輪外す「よこ型」
「よこ型」は、前後輪を外してフレームをひっくり返すので、たて型のようにエンド金具を必要としません。たて型よりも多少置き場所はとりますが、高さが低いので、小柄な人でも持ち運びやすいという特徴があります。
タイプ別おすすめ輪行袋15選
それでは、3種類の輪行袋についておすすめの商品を紹介していきます。
前輪のみ外すタイプ
外すのは前輪のみなので、手早く輪行袋に入れられるのが特徴です。
mont-bell コンパクト輪行バッグ クイックキャリー
前輪を外してフレームに固定し、筒状の輪行袋を自転車に被せる手順で素早く収納できます。内側のポケットが収納ケースとして使用できるポケッタブルデザインを採用し、使用しないときはコンパクトに。対応ホイールサイズは、700C、26インチ、27.5インチです。
- 参考価格(税込):\7,700
- カラー:グラファイト
- サイズ:85×170cm
- 重量:305g
- 付属品:ショルダーベルト、シンチバンド×3
TIOGA 29er コクーン
車体の大きな29インチMTBが収納できる「29er コクーン」。前輪を外してフレームに固定し、ハンドルをひねって輪行袋に収納するだけです。厚手の210デニールナイロンを採用しているため、耐久性もあります。
- 参考価格(税込):\5,984
- カラー:ブラック
- サイズ:L1700×H980mm
- 重量:475g
- 付属品:固定用ストラップ4本、ショルダーストラップ、収納ポーチ
OSTRICH 超速FIVE
サイクリストに人気があるOSTRICHの輪行袋で、前輪を外すだけのタイプです。
ロードバイクやMTBだけでなく、前後キャリアを装着状態でも収納できるのでランドナーにも対応できます。エンド金具は別売りです。
- 参考価格(税込):\6,723
- カラー:ネイビーブルー
- サイズ:1380x800x220mm
- 重量:600g
- 付属品:ショルダーベルト、中締ベルト
たて型タイプ
場所をとらない「たて型」タイプ。前後輪を外してフレームと固定するタイプと、輪行袋に付属のホイールカバーに収納するタイプがあります。
エンド金具について
サドルとリア側を立てて縦に自立させるために、「エンド金具」が別途必要になります。クロスバイクやロードバイク、MTBなどの車種やモデルによってエンド幅が異なるので、必ず確認してから購入するようにしましょう。
R250 縦型軽量輪行袋
エンド金具やフレームカバー、スプロケットカバーなど、通常は別売りになるものがすべてパッケージされたたて型輪行袋です。輪行袋内部には、サドルとエンドを置く位置が一目で分かるようイラストで入っています。輪行マニュアルが付属しているのも安心です。
- 参考価格(税込):\5,500
- カラー:ブルー
- サイズ:1100mm×950mm×250mm
- 重量:約330g(付属品含む)
- 付属品:フレームカバー、スプロケットカバー、ストラップ
OSTRICH L-100 超軽量型
コンパクトに折りたたむことができ、ロングライドのお供にピッタリな輪行袋です。軽量ながら丈夫で、なかなか破れることはありません。
- 参考価格(税込):\4,629
- カラー:ブラック
- サイズ:1100mm×950mm×250mm
- 重量:235g
- 付属品:ショルダーベルト、中締ベルト
OSTRICH E-10
同社から発売されているロード220とは違い、ホイールを入れるポケットがなく、よりシンプルになりました。シンプルな機能になったことで、価格はお手頃になっています。エンド金具が別途必要になります。
- 参考価格(税込):\5,217
- カラー:カーキ
- サイズ:1100mm×900mm×220mm
- 重量:430g
- 付属品:ショルダーベルト、中締ベルト
OSTRICH SL-100
レオナ W リップ 66ナイロンを使用した、オーストリッチ史上最軽量の輪行袋です。ボトルケージや大きめのサドルバックにも入るサイズです。エンド金具が別途必要になります。
- 参考価格(税込):\8,200
- カラー:ブラック
- サイズ:1100mm×950mm×250mm
- 重量:200g(付属品含まず)
- 付属品:ショルダーベルト、中締ベルト
OSTRICH ロード220
OSTRICH ロード220には、ホイールを入れられる専用のポケットが付いています。ホイールとフレームを別々に入れるため、フレームに傷がつくのを防ぐことができます。重量はありますが、その分生地が厚く丈夫です。長距離の輪行や大切な自転車を傷つけたくないときに。
- 参考価格(税込):¥6,028
- カラー:ロイヤルブルー
- サイズ:1070mm×830mm×200mm
- 重量:320g(付属品含まず)
- 付属品:エンド金具(リア用)、ショルダーベルト、中締ベルト
TIOGA フレックス ポッド
前後輪を外して固定した自転車に輪行袋をかぶせ、自転車を立ててジッパーを引き上げる3ステップで収納できる輪行袋です。素材は軽量な70デニールのナイロン(撥水加工)と伸縮性のあるストレッチナイロンを使用し、スムーズに収納できるようになっています。リアエンドホルダー、フォークホルダーは別売りです。
- 参考価格(税込):\5,720
- カラー:ブラック、ブラック / レッド
- サイズ:L900 x H1,300mm
- 重量:270g
- 付属品:固定用ストラップ3本、ブレーキレバー固定用ストラップ2本、ショルダーストラップ、収納ポーチ
リンプロジェクト no. 1011 前後輪行バッグ
3色のカラフルな色使いが目を惹く、リンプロジェクトの前後輪を外すタイプの輪行バッグです。素材は丈夫な210デニールのナイロンを使用し、収納袋にはリフレクターを装備しています。エンド金具は別途必要になります。
- 参考価格(税込):\3,980
- カラー:ブラック、レッド、グリーン、ピンク
- サイズ:横1150mm×縦840mm×厚220mm
- 重量:535g
- 付属品:ショルダーベルト、固定用ストラップ4本(長3本、短1本)、収納袋(リフレクター付き)
よこ型タイプ
前後輪を外し、サドルとハンドルが下になるよう自転車を逆さまにするタイプで、エンド金具を必要としません。置き場所はとりますが、持ち上げた時の高さが低く運びやすいです。
grunge キャリー ライト
女性サイクリストが考案したという「グランジ キャリー」の軽量バージョンです。フレームを逆さまにして、前後のホイールを外して入れるだけです。輪行袋に余分なスペースをなくしてフレームとホイールを固定する作りなので、フレームサイズ520mm以下のロードレーサー専用です。肩紐は長さの調整が可能です。ホイールバッグは付属しないので、傷が心配な方は、別売りのグランジ純正ホイールバッグのご使用をおすすめします。
- 参考価格(税込):\7,643
- カラー:ライトブルー
- サイズ:700x1000x200mm(輪行時)
- 重量:420g
- 付属品:なし
grunge オーキャリー
「大きいキャリーを」という要望に応え、「オーストリッチ」とコラボしてできた男性や大きい人向けの輪行袋です。前後のホイールを外して、本体と一体化したホイールカバーに入れ、フレームを逆さまにして入れるだけです。別売りのエンド金具を使用すれば、たて型輪行袋としても使用可能で、設置スペースを小さくすることもできます。
- 参考価格(税込):\9,748
- カラー:ブラック
- サイズ:1180x870x180mm
- 重量:510g
- 付属品:固定ストラップ、ショルダーストラップ×2本
画像出典:Amazon
mont-bell コンパクトリンコウバッグ
自転車を逆さまにして前後輪を外し、付属のシンチバンドでフレームに固定した後、筒状のシートを固定した自転車にかぶせて、袋の裾を絞るだけのシンプル構造です。内側のポケットが収納ケースとして使用できます。26~29インチに対応。
- 参考価格(税込):\7,400
- カラー:グラファイト
- サイズ:100cm×140cm
- 重量:297g
- 付属品:ショルダーベルト、シンチバンド×3
POCKET IN
標準的なサイズのロードバイク(560mm)まで収納可能な輪行袋です。軽量化が重視された設計で、約200gという超軽量仕様に仕上がりました。収納サイズも小さく、持ち歩きに便利です。
- 参考価格(税込):\5,480
- カラー:ブラック
- サイズ:1350mm×950mm(最大)
- 重量:約200g
- 付属品:肩掛けベルト×1、固定用結束バンド×3
マルト ツアーバッグSMART
前後輪を外しフレームに固定するときは、付属のゴム製のフックを掛けて簡単・スピーディに作業できます。カバーを上からかける方式なので、地面に広げる必要はありません。また、ショルダーベルトの取り出し口にはギヤカバーがあり、手が汚れないような工夫がされています。
- 参考価格(税込):\6,164
- カラー:ブラック
- サイズ:幅1000mmx高さ1300mm
- 重量:235g(収納袋、付属品含まず)
- 付属品:ショルダーベルト、車輪固定フックx3本、チェーンカバー、取り扱い説明書
輪行袋にプラスしたいおすすめアイテム
輪行に必要なのは輪行袋だけではありません。輪行袋に付属していないけど必須のアイテムから、あるとちょっと便利なものまでご紹介します。
輪行に必須のアイテム
OSTRICH フレームカバーC 4枚セット
フレームとホイールを固定する際の傷を防止するためにフレームに巻きます。基本的には輪行に必須です。
- 参考価格(税込):\1,635
- カラー:ブラック
- サイズ:220×200mm
OSTRICH エンド金具 リア用 エンド幅130mm
たて型の輪行袋を使う時に必要なリア用のエンド金具です。輪行袋とはほとんどの場合別売りになっています。130mm、135mm、142mmのエンド幅があるので、自分のロードバイクのエンド幅にあったものを選びましょう。
- 参考価格(税込):\1,373
- エンド幅:130mm(ロードバイク)、135mm(MTB)、142mm(ディスクロード)
- ディレイラー固定位置高さ:95mm/110mm
TIOGA リアエンドホルダー2
ディスクロードなどに使用されるスルーアクスルに対応したリアエンドホルダーです。φ5mmクイックレリーズ用アダプターとφ12mmスルーアクスル用アダプターが付属し、各アダプターのねじ込み量を調節することで、リアエンド幅130mm/135mm/142mmに対応できます。
- 参考価格(税込):\3,790
- 付属品:クイックレリーズ用アダプター2個、スルーアクスル用アダプター2個、チェーンテンショナー
OSTRICH フリーカバー 大サイズ
輪行時にディスクブレーキローター、スプロケットをカバーし、保護します。万が一ずれてしまった時でも、これがあればフレームを傷つけなくて済みます。
- 参考価格(税込):\533
- サイズ:155mm
マルト チェーンカバー RS-C750
裏地にパイル地を使用したカバーです。ロード、MTBのスプロケット(最大34T)や、ブレーキローター(最大203mm)に対応。ギアやローターをカバーすることで損傷を防ぎ、ローターの汚れを防ぎます。
- 参考価格(税込):\574
- サイズ(径):165mm
OSTRICH ダミーローター 2個セット
ディスクブレーキバイクのホイールを外した際に、ブレーキパッドを広げておくためのダミーローターです。輪行中にダミーローターを無くさないよう、紐が付けられています。これがあれば間違えてブレーキレバーを握ってしまってもパッドが閉じません。
- 参考価格(税込):\478
輪行袋の使い方(動画&画像付き)
では、実際にどのように輪行袋を使うのかを解説していきます。動画で確認したい方はこちらをご覧ください。
画像付きの記事はこちらから!
写真付き解説!「たて型」輪行袋の使い方
同じたて型輪行袋でも、ホイールを中仕切りに収めるOSTRICHのロード520輪行袋の場合は、以下のような手順になり、ホイールとフレームを固定する必要がありません。
- 車体を上下逆さまにする
車体を逆さまにする前に、ハンドル部分に取り付けているライトやサイクルコンピューターなどは取り外しておきましょう。 - 前後輪を外し、エンド金具を装着する
フロントのエンド金具は任意で必ずしも必要ではありませんが、万全を期したいときには装着したほうが安心です。
リアのエンド金具はチェーンが暴れないように、チェーンを引っかけて取り付けます。ロード520輪行袋は、購入時に前後のエンド金具が付属してくるのでそれを使うのがよいでしょう。 - チェーンカバーを取り付ける
- サドルとリアエンド金具が真下に来るように車体を立てる
前後輪の金具とチェーンカバーの装着が終わったら、サドルとリアエンド金具が真下に来るように、車体を90度に立てます。こうすると車体が安定します。 - 輪行袋のファスナーを全開にして、収納する位置を確認する
OSTRICHの輪行袋には、サドルとリアエンド部分を置く場所がわかりやすく記されています。 - サドル位置、リアエンド位置に合わせ、サイドのポケットに前後輪を収納する
サドル位置、リアエンド位置が表示されているところに、先程立てた車体を乗せます。そのご両サイドにホイールを収納する大きなポケットがあるので、両輪を入れていきます。
ロード520輪行袋は中の自転車を守るためにホイールとフレームを別に収納できます。これにより輪行袋内で部品同士が傷つくことを防ぐ効果があります。 - ストラップをBB部分とハンドルに巻き付ける
付属するストラップをBB周りに引っ掛けて、もう一方をハンドルに巻き付けます。 - 完成
ディスクブレーキロードバイクの輪行3か条
最近はディスクブレーキのロードバイクが増えてきました。輪行手順はほとんど同じですが、ディスクブレーキならではの注意点をご紹介します。
- エンド工具はスルーアクスル専用
スルーアクスルはメーカーやモデルによっても異なるので、対応できるものを選びましょう。 - ブレーキローターの取扱いに注意
ブレーキローターがゆがんだりしないよう、輪行作業中はホイールが倒れないようにするなどホイールの取扱いには注意しましょう。また、カバーなどで保護しておきましょう。 - ブレーキパッドにはスペーサーを挟む
油圧ディスクブレーキの場合、構造上ブレーキローターがない状態でブレーキレバーが握られると、パッドが出てしまい戻らなくなるので、スペーサーを挟み込んでおきましょう。
おわりに
自転車の楽しみ方はたくさんあります。輪行もそのひとつ。最近サイクリングで行く場所がパターン化してきた……自宅から行けるスポットは制覇したかも……そんな人は輪行で新たな境地を切り開いてみては。
サイクルショップでは定期的に輪行講習が開催されている場合もあります。動画やサイトの説明だけで不安な場合は、利用してみるとよいでしょう。
Second Edition by Neko Chigura
監修:サイクルアシスト オオバ 大場忠徳
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WRITTEN BYVIKING the MAINTENANCE
都内のプロショップに10年間在籍後、2015年VIKING the MAINTENANCE を設立。東京・西新宿を拠点にスポーク自転車の組付け、カスタマイズ、メンテナンスを軸に展開中。年2回富士山麓でサイクルイベントも企画中。 http://www.viking-the-maintenance.com/