わくわくしていたあの頃が帰ってきた! サイクルモードライド大阪

今年で2回目の開催となる「サイクルモードライド大阪」が、大阪府吹田市にある万博記念公園にて3/4~5に開催されました。初日の4日土曜日のレポートをお届けします。

開場時間となる9時30分、会場内で来場者の動きを見てみると、万博公園の東口からすぐ近く、サイクルモードライド会場北側の入り口から先に来場者がなだれ込んできました。

Frameの事前紹介でも、中央口より東口からの入場する方が会場入り口により近いと案内していたので、それをご覧いただいた方たちかな?

開場直後はあからさまにブランドの人気の差がでます。ブランドの人気ランキングのように、試乗待ちの列が順に長くなっていきます。

さっそくお目当てのブランドの試乗整理券をゲットした来場者から、試乗コースへと消えていきました。

スタッフにサドルの高さを調整してもらう女性参加者。
人気ブランドから試乗待ちの行列ができ始めます。
順番を待つ間の為に、椅子を用意してあるブランドも。

このサイクルモードライド大阪、毎年11月に幕張で開催されるサイクルモードの大阪版という位置づけではありますが、「試乗がメイン」というところが大きな違いです。

試乗コースは万博公園内のほぼ直線往復コースです。コーナーは折り返し地点の2か所だけ。出入り口が直線の約1/3のところにあり、前半・後半に分けることができます。

前半はほぼフラットで、この部分だけでやめて戻ることも可能。後半は2~3%程度のゆるい登りと下りがあります。

はっきり言って一部が屋内でアスファルトではない路面が含まれる幕張のサイクルモードや、同時期に行われる埼玉と名古屋の試乗会と比べると、最も実際の走行に近いコースです。

コーナーも2回しかなく、ほぼ100%見渡せるコース(※1)もちろん初級者を含む大勢の方が同時に走るため、全力走行はできませんが、アップダウンやアスファルトのリアルな凸凹もあるため、バイクの軽さや、快適性の違いなどは、十分感じられるコースです。

距離も2.3kmと、国内の小さなクリテリウムレースだと2周に相当するほど。試乗スタッフは、試乗者ごとに異なるサドルの高さの調整や、変速方法の説明をきちんと行ってから送り出していました。

試乗車の高さを合わせるのは、とても重要です。

試乗コース西側の折り返し地点です。
エキスポシティの観覧車をバックに、気持ちの良い試乗コースです。
このアップダウン。多少勢いがついてしまっても、直線なのでより安全です。
エキスポシティの観覧車をバックに、試乗。
1周走って戻ってきました。テントとのぼりの数がすごいですね。

バイクの試乗以外にも、パーツやウェアーの展示や、サイクリングツアーや地方自治体によるサイクリングコースなどのソフトを提案をする自治体のブースも。

ガールズ競輪のブースでは常に人だかり。見てみると現役競輪選手たちと一緒に、車券の買い方やレース展開の説明や模擬レースの予想をしたり、固定バイクでの最高出力チャレンジが大人気。

予想が当たったり、高出力を出した方にはジャージなどのプレゼントアイテムがプレゼントされていました。

競輪ブースの最高出力チャレンジ。
現役競輪選手たちはとってもフレンドリーです。

大阪から九州までの往復フェリーがなんと10000円ぽっきり。
日本旅行と紀の川市がタッグを組んで企画した、スイーツライド。
和歌山のぐるリンラリー。指定されたチェックポイントでスタンプを集めると、素敵なプレゼントが当たります。
サイクリング専門のツアー会社も、積極的に出展していました。

すべてのモデルのかぶり心地を比べられるのは、貴重な機会です。

すぐ隣のエリアでは、「アウトドアフェス」と「サイクルキッチン」というイベントが開催。「アウトドアフェス」では、テントやアウトドアグッズ、キャンピングカーの展示が行われ、小さなお子様連れの来場者でにぎわっておりました。

「サイクルキッチン」では20店舗以上のグルメ屋台やキッチンカーが集まり、サイクルモードとアウトドアフェスの来場者の胃袋を満たしていました。

いずれもテレビ大阪による主催の為、人気番組のキャラクターの顔出しパネルや、グッズ販売も行われて、またステージでは平野由香里さんによるストレッチのステージをはじめ、ミュージシャンやアイドルによる歌と演奏で盛り上がっていました。

昨年のように閑古鳥が鳴いているステージはほとんどありませんでした。

グルメフェスに集まったグルメ屋台やキッチンカー。
飲食用のテーブルもたくさん用意され、ブースでもらったカタログを見返す方も。
平野由香里さんのストレッチショー。
1万円で買える牧ストーブキット、屋外ならではの展示ですね。

幕張のサイクルモードでは、自転車以上にパーツやアクセサリー、ウェアーの展示も多く、自転車著名人たちによるステージイベントが同時多発的に複数行われます。

必ずしも試乗がメインでないといけないということではないのですが、盛り上げようと総花的な展示になればなるほど、真の目的(スポーツバイクの試乗)が見失われてしまうのではないかという危惧があります。(実際にここ数年の幕張の出展社数の減少を見ると、出店者側でもそのように考えているようです。)

サイクルモード大阪では、メーカーもブースの装飾にお金を使うのではなく、その分試乗車を1台でも多く用意する、主催者は通常の道路と同じアスファルトで、アップダウンのある試乗コースを用意することで、ユーザーがバイクを購入する際の大きな判断材料になったと思います。

幕張には出店していないアメリカンブランドが2年連続で出展しているのも、うなづけます。アウトドアフェスとの共同開催による集客力アップの相乗効果も、相当あったと思います。

スキーのように過重・抜重ができれば、ペダルを回さなくとも走り続けられる、バンプトラック。
テレビ大阪の人気キャラクター たこるくんグッズの販売も。

もちろん、課題が無いわけではありません。昨年入場に関するシステムがグダグダでしたが、今年はやや複雑かとも思うくらいでしたがしっかりと改善していたように、主催者側の創意工夫ははっきり伝わりました。

人気のブランドは午前中には整理券を配り終えて、午後から受付に来ても試乗できなかったようです。台数と時間が無限ではないので、希望者すべてに試乗してもらうということは不可能です。

今年目当てのバイクに全然乗れなかったと嘆きのコメントをSNSにアップしている方たちは、来年会場時間前には並ぶことで、目標達成されることでしょう。

事前にウェブで予約できるようにするというのも一つの案だとは思います。絶対これに乗りたいという2台目、3台目のユーザーもいれば、どれでもいいからスポーツバイクを体験してみたいという最初の1台を探されているユーザーもいますから、

ブランドによる人気の格差があるのは、逆に好都合。来年もきっと開催されると思いますので、雑誌で話題のハイエンドモデルに試乗してみたい方は、是非開場1時間前には入り口に並んでみてください。

直接メーカーのトップから開発にかけた思いを聞くことができます。
お孫さんも大喜びな仕掛けも沢山。
ヘルメットのかぶり方から教えてもらえる試乗前レッスンコーナー。
花粉の季節ですから、マスクも絶好調。
ワコーズの洗車実演。あんなに汚れていたバイクがわずか30分でピカピカに。
実践的な講習はほんと役にたちますね。
キッズのレッスンコーナーも大盛況でした。
土曜日のお昼前。このころの人手が最も多かったように思います。
天気が良いので、テントがない方が開放感があって気持ちいですね。
試乗車が1台も残っていない状態。
セキュリティの厳重な駐輪場があるので、マイバイクで来ても安心です。

とある自転車愛好家に、「昔のサイクルモードのワクワクした感じが戻ってきた」と言わしめるほど、楽しいイベントになったと思います。ぜひあれもこれもと詰め込まず、シンプルに一本「試乗」に絞ったイベントとして、続けてもらえればと思います。

岩田康裕(ワールドサイクル)

WRITTEN BY岩田康裕(ワールドサイクル)

学生時代はサイクリング部に所属し、卒業後は自転車店に就職。 店舗業務に従事する傍らネットショップを立ち上げ、国内最大級のサイトに育てあげる。現在はワールドサイクルでサイト管理をしながら、オリジナル商品や、レース、サイクリングを企画。輪行マイスターとして輪行講座や自転車講習会を行っている。

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