子育てファミリーで大盛況! 豊洲で開催。ブリヂストンの電動アシスト車試乗会レポート

子ども乗せ電動アシスト自転車に試乗中!

スポーツ系やプレミアム系など、近頃バリエーションが増えてきた電動アシスト自転車。しかし「楽に走れる」という電動アシストならではの良さが光るのは、やはり子ども乗せタイプではないでしょうか。

連休初日の3月18日に東京・豊洲で開かれたブリヂストンサイクル主催の電動アシスト車試乗会は、子育てファミリーで大にぎわいでした。

目玉は前輪アシストの「両輪駆動」車

両輪駆動=2WDの「ビッケ グリ」

会場に用意された、同社の子乗せ電動アシスト車4車種で一番の注目は、昨年9月に発売された「bikke GRI(ビッケ グリ)」。

同社が独自開発した「デュアルドライブ」を装備し、モーターで前輪を駆動します。つまり人力で回る後輪に加えて、前輪にも前へ進む力がかかる「両輪駆動」が特徴です。

前輪にハブモーターを装備。回生ブレーキの役割もこなす

両輪駆動はクルマに例えれば、悪路や坂道にも強い4WD(全輪駆動)のようなもの。

子ども乗せタイプの自転車は、運転者と子ども2人、さらに荷物が乗った運転時の重さは最大で約100kgにもなります。

そのためハンドルがふらつく、坂道で発進しにくいなど、運転が難しくなりますが、デュアルドライブでは後輪に加えて前輪にも前へ進む力(駆動力)がかかるため、より安定して走れるそうです。

この他にもビッケ グリは、ブレーキをかけるとモーターが発電してバッテリーに充電する「回生ブレーキ」注油や掃除いらずでチェーンの10倍長持ちするという「ベルトドライブ」を装備。

回生ブレーキには、ブレーキレバーを強く握らなくてもしっかりブレーキがかかるという利点もあります。

また、前輪と後輪の大きさが異なりますが、これは後輪を小さくすることで子どもの乗り降りに配慮したため。一方でデコボコした路面でも走りやすいよう、前輪が大きくなっています。

試乗に長蛇の列!「坂でも楽」「子ども乗せなのに軽い」

試乗受付には長蛇の列が

会場にはカーブや坂道がある試乗コースが設けられ、イベント開始早々から受付には長蛇の列が。合計で約400人が試乗体験しました。

「今は電動アシストがない子ども乗せ自転車に乗っています。子どもが大きくなってきたので、電動アシスト車を探しています」と話すのは、2才の男の子がいるママのAさん(40代)。

両輪駆動を体験して、「子どもを乗せていても安定して走れて、坂道でも楽でした」と効果を実感していました。

普段からシティサイクルタイプの電動アシスト車に乗っているというママ、Bさん(30代)は雑誌「VERY」とのコラボで誕生した後輪アシスト型の「HYDEE.Ⅱ(ハイディ ツー)」に試乗。

「後ろに子どもが乗っていることが分からないくらい、ペダルが軽いですね」と驚いていました。

スタイリッシュな「ハイディ ツー」

たまたま会場を通りかかったという独身男性のCさんも、電動アシストの力強さを実感! イクメンパパの利用も意識したようなハイディ ツーのデザインに、「タイヤがゴツゴツしていてカッコイイ」と好印象。

試乗して「足を乗せただけでアシストが働いている感じ」と話していました。

ものまねタレントのおかもとまりさん、モデルの滝沢眞規子さんも登場

ブリヂストンサイクルのスタッフから説明を受けるおかもとまりさん。登壇中、岡本夏生さんなどのモノマネをちょいちょい挟んできました

ステージにはものまねタレントのおかもとまりさん、モデルとして活躍する滝沢眞規子さんが登場。2児のママでもあるおかもとさんは、買い物などで自転車に乗る機会が多いそうです。

「下の子どもが大きくなれば(託児所への)送り迎えが増えるから、電動アシスト車が欲しい。でも種類がたくさんあって、選ぶのが大変ですね」と話すおかもとさん。

両輪駆動を体験中のおかもとさん

登壇したブリヂストンサイクルの開発スタッフから、ビッケ グリの特徴について説明を受けると「下り坂はずっとブレーキを強く握っているから意外と走るのが大変。でも(ビッケ グリなら)下り坂でも平地と同じように走れますね」と納得。

そして実際に試乗してみて、「こぎ出しが軽い!」と走りやすさを実感した様子でした。

モデルの滝沢眞規子さんも登場

一方、子育てとモデル業を両立させているという滝沢さんはハイディ ツーとのファッションコーディネートについて「おしゃれに乗るには、自転車のカラーに合わせてモノトーンで仕上げると素敵」と話していました。

チャイルドシートのしっかりとした作り込みに注目

今回、子乗せ電動アシスト車を間近に見てみて、「5点式シートベルト」や転落防止用グリップバーなど、チャイルドシートのしっかりした作り込みにも感心しました。

まさに「親子を乗せて走る」乗り物。試乗する機会があれば、実際に足を運んでみるといいのではないでしょうか。

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WRITTEN BY斉藤円華

ジャーナリスト/ライター、サイクリスト。本格的なサイクリング歴は高校以来30年近くにわたる。スポーツ自転車の好みが1980年代で停止したままとなっており、とりわけクロモリのホリゾンタルフレーム、ランドナーほかドロヨケ付自転車には目がない。自転車フリマを物色するのがここ数年のマイブームに。

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