ヤビツ峠に行くなら!自転車乗りフレンドリーなジェラテリア『ダマッティ』

「ダマッティ」には3つの謎がある

先日、FRAME編集部が「ヤビツ峠にほど近い、秦野にあるジェラテリア『ダマッティ』が長いお休みから明けてようやくオープン」というニュースをTwitterで流したところ、いつまでもリツイートされまくる大人気ぶり。


↑申し訳ない、Twitterで店名誤表記しておりますが、正しくは『ダマッティ』です。
こんなにも自転車乗りに愛されているのねと驚いて、取材を敢行しちゃいました『ジェラテリア ダマッティ』さん。

最寄り駅は小田急線秦野駅。駅から歩くと16分(バスだと6分)の距離なので、歩いていけないこともないですが、やはり車や自転車での来店が多いようです。

ピスタチオグリーンの外観が目印

で、自転車ラックは店の前じゃなくて、駐車場の端に。でも今回お話をうかがった店主の山田さんはにこにこと「自転車、気になるようだったら、店内から見えるところに駐輪いただいてもいいんですよー」と声をかけてくださったのでした。

ダマッティ 駐輪

今回お話をうかがった山田さん、ジェラート職人の夫・マティアさんと共に秦野にジェラテリアを構えて4年目。

暖かい時期のみの営業という潔いスタイル」や「なぜ自転車フレンドリーなのか」そして「なぜこんなにおいしいのか」というダマッティ3つの謎について解明していきます。

暖かい時期のみの営業、というスタイルには職人のこだわりがあった

クリーンで明るいジェラートのショーケース

そもそも『ダマッティ』さん、冬期休業が明けたよ、というのがこれほどSNSで話題になるのは、冬期はお店がお休みになるから。
「ジェラートを作っている夫のマティアは北イタリアの出身でとてもきまじめな職人気質なんです。私たちが冬にお休みを頂く理由は、単純にジェラートの販売量がぐっと減ってしまう、というシンプルな理由です。当店はカフェ的な要素はなく、コーヒーなど飲料の販売もない、純粋なジェラート専門店。彼のこだわりは『ジェラートはその場で食べるもの』ということ。冬季はやはり寒いので、ジェラートを食べる機会も極端に減りますよね? よく『そうは言ってもクリスマスやお歳暮の季節だし、贈答品用を作れば』とお客様に言われることもあるのですが、ジェラートはデリケートな商品ですので、配送すると言うアイデアも好きではない。ジェラートのなめらかな舌触りや強い個性のフレイバーはその場で味わってこそ、というマティアのこだわりがあって、だったらいっそ寒い時期は店を閉めようと。そのかわり、シーズンインしたらまったくの無休です。台風で交通困難だとか、悪天候など、その他特別な理由がない限りお店を毎日開けています」

後ろの黒板には本日のジェラートが

職人気質のマティアさんのこだわりはジェラートを保存しているショーケースにも現れています。一般的なアイスクリーム/ジェラート屋さんのショーケースは、お客さんから見てアイスクリームの色が分かるように、こういった蓋つきのPOZZETTI(筒形ショーケース)ではなく、ガラス張りのショーケースを使っているところが多いですよね。

「うちは見せることよりも品質を重視した結果、このタイプのショーケースを採用するに至りました。POZZETTIはガラス張りショーケースが普及する前から使われているイタリアの伝統的なショーケースです。この性能が見直され、イタリアでも復活してきています」

ダマッティ 保存容器

ちなみに、ぶしつけにも「店を閉めている冬季は働いてないの?」とお聞きしてみましたら、「はい、シーズン中は無休で働いているのでお休みしています」とのことでした。これもイタリアン・スタイルなのでしょうか(うらやましい←心の声)。

どうして「自転車乗りフレンドリー」なの?

ダマッティ アイス

ヒルクライマーのメッカであるヤビツ峠の表玄関である秦野市ですが、まだまだ自転車乗り向けの店は少ないのです。

オープン当初から自転車ラックを置くなどして、最初から自転車フレンドリーなのはどうしてなのでしょうか?意外な人とのつながりがありました。

「ここは徒歩だと駅からも遠いですし、ヤビツ峠などを登る自転車乗りの皆さんの通り道に近いというのもあるんですが……実は私の兄の奥さん、つまり義姉が『コグウェイ』などを主催している女性アドベンチャーサイクリストの山田美緒さんなんです。

自転車で世界のいろいろな国を走ったり、かなりぶっとんだカップルなんですが、その影響で私たちも自転車に乗るんですよ。ですから、自転車に乗る皆さんに来ていただきたいという思いはいつもあります」

ジェラートに関するアイテムが飾られた棚

イタリアの自転車ジェラート売りの昔の資料

なぜこんなに美味しいのか

で、『ダマッティ』のジェラートを食べた人はきっと感じるはず。圧倒的な舌触りの滑らかさと、素材がこれでもか!とキャラクターを主張するフレイバー。今回食べたのはミルククリーム、ラム酒とモラセス、チョコレート、それに秦野のバチョ(チョコレートピーナツ)などでしたが、それぞれに味が際立っていて超個性的なのです。

「素材はとても大事にしていますね。例えば例年だと今日あたりからいちごのジェラートを出していたのですが、まだ味が乗ってなくて見送りました。モラセスは日本語では糖蜜という、砂糖を絞り出したあとの粕からさらに絞った蜜を使ったジェラートです。マティアがモラセスの特色を活かしたモラセス味のジェラートを作りたい、と」

ここまで個性が違うと、味が重ならないので、もうぜひグランデ(トリプル)470円を食べることをおすすめしたいです。生き返るー!

ダマッティ ジェラート 盛り付け

ダマッティ ジェラート 盛り付け

ダマッティ メニューラインナップ

まとめると

秦野のジェラテリア『ダマッティ』はヤビツ峠に登らなくても自転車に乗ってなくても行きたくなる、職人気質のジェラテリアでした。というか、ここで舌鼓を打つことを目標に走りたくなる、そんなお店です。

広々と明るい店内で、ゆっくりと味わって

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営業時間:11時〜18時
休み:無休
冬期休業:11月初旬ごろ〜2月末ごろまで、毎年イレギュラーに変更される場合がありますので、時期は「ホームページ、Facebookで要確認ピッコロ(シングル)360円〜
メディオ(2種類まで)430円〜
グランデ(3種類まで)470円〜

WRITTEN BYヤマショウ

FRAME編集長 山祥ショウコ マガジンハウス『GINZA』を経て英国遊学から帰国後女性サイトの草分け「Cafeglobe.com」の立ち上げに参画。その後『Casa Brutus』『GQ Japan』「Variety Japan」など、雑誌やウェブのスタートアップ時の編集に携わる。自転車歴9年目。四国出身、湘南在住。

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