【チタンロードバイク】車が買える金額でも、一度は乗りたい!おすすめのバイク5選

現在、自転車のフレーム素材はクロモリ、アルミニウム、カーボンの3つが主流。それに加えて今回紹介したいのがチタンフレームだ。今回はチタンフレームの特徴からおすすめチタンロードバイクまで紹介する。

チタンフレームとは

メガネやゴルフクラブから、飛行機やロケットなどの精密部品に使用されるチタンだが、サビに強く、軽量で高剛性な素材の特性は自転車にもぴったり。

しかし主流にならないのはなぜか? それは加工や切削がしづらく、製作に時間を要し、他の素材と比べて生産コストが高くなるという点が挙げられる。そのため、チタン素材の自転車を開発しているメーカーは少ないのが現状だ。

そうした中、頑固にチタン製バイクを作っているメーカーは後述するが、その乗り味はしっとりとして滑らかで、振動吸収性に優れている。よくシルキーな乗り心地とも言われるが、コンフォート性があり長距離ライドも楽々。剛性感はクロモリよりも強く、アルミやカーボンよりバネのある走りを可能としている。

そうした性質を知れば知るほど欲しくなるものだが、前述したように生産コストの高さは価格に跳ね返ってくる。ネットを覗くと「チタンは一生モノ」という言葉をよく見かけるが、基本オーダーメイドで作られるチタン製自転車は、確かに極上のコートや革靴のように飽きずに長く使用できる。高い耐久性の対価として選べる人は、ぜひ次なる一台として候補の中に入れてみよう。

それでは、オススメのチタン製バイクを紹介しよう。

オススメのチタン製バイク5選!

Panasonic(パナソニック)ORTC23

Panasonic(パナソニック)ORTC23
Image:Panasonic

国内生産で他社のチタン製と比較して安価な1台だ。まるで女性の手でやさしく押されているような滑らかな加速感。少ないペダリングでも、気づいたときには高速域に達するほど。筋肉の負担を軽減するチタン独自のしなやかさとバネ感を両立している。レースでもロングライドでも、いつまでも走り続けたくなるような快適さが特長だ。

チタンフレームオーダーシステムとして、30年以上の歴史を持つパナソニックのPOS(Panasonic Order System)がある。サイズやパーツを選ぶ「カスタムオーダー」や1mm刻みのサイズ、角度指定が可能な「フレームフルオーダー」など、確かな技術であなただけの一台を実現してくれる。

  • 販売形態:オーダーメイド
  • コンポーネント:シマノ・アルテグラ / シマノ・105
  • サイズ:430・460〜610mm(10mm刻み)
  • カラー:全34色
  • 価格:503,800円(完成車/税込)〜、294,800円(フレーム単体/税込)〜

DE ROSA(デローザ)TITANIO SOLO

DE ROSA(デローザ)TITANIO SOLO
Image:DE ROSA

すでに自動車を買えるほどの価格! しかし自動車では感じることができない、クラフトマンシップによる誇り高き精神を注入されている。もはやアートの領域に到達しているマシンだが、走行性能も負けていない。オーバーサイズのダブルバテッドチューブ採用による剛性と密度感に優れたペダリングは、高負荷や高速域での快適なライドを実現してくれる。

  • 販売形態:オーダーメイド(フレーム)
  • サイズ:48〜60 Regular(1cm刻み)
    44〜55 Slope(1cm刻み)
    Woman 48・49 Regular
    Woman 44・45 Slope
    カスタムサイズ
  • カラー:Titanium Black, カスタムカラー
  • 価格:1,021,680円(税込)

SEVEN CYCLES(セブンサイクルズ)SOLA Series

SEVEN CYCLES(セブンサイクルズ)SOLA Series
Image:SEVEN CYCLES

アメリカ・ボストン州で1997年に創業した、チタンバイクを主力とするブランド。ジャンルもロードバイク、MTBはもちろん、ファットバイクやタンデムバイクまで幅広く製品展開している。本機はMTB用。カーブをつけるのが難しいとされるチタンだが、シートステーとチェーンステーには美しい曲げ加工が施されている。

  • 販売形態:オーダーメイド(フレーム)
  • サイズ:SEVEN カスタムオーダー
  • カラー:Ti&カーボン(カスタム可)

LIGHT-CYCLE(ライトサイクル)

LIGHT-CYCLE(ライトサイクル)
Image:LIGHT-CYCLE

2005年からチタン製フレームの制作を始めたショップ。以来、ジオメトリー、パイプ径、カラーなどをフルオーダーで注文できる体制を築いてきた。太めのチューブで金属の剛性感を楽しみたい人、細めのチューブでクロモリのようなクラシカルな見た目が欲しい人など、様々な要望に応える。フロントフォークもチタン製を実現し、カーボンフォークと選ぶことができる。

  • 販売形態:オーダーメイド(フレームセット)
  • サイズ:フルオーダー
  • カラー:チタンカラー(塗装もオーダー可)
  • 価格:286,000円(税込)

TIG(ティグ)OZ-C518

TIG(ティグ)OZ-C518
Image:TIG

様々な産業分野でチタンの可能性を追求しているメーカーによる、ハイエンド・シクロクロス車。トップチューブの扁平加工をはじめ、あらゆるシーンにおけるコンディションを見直し、軽量かつしなやかな走りを演出するモデルだ。激しい悪路を走行した後でも、チタンが持つ耐食性によりサビなどの不安は少ない。

  • 販売形態:オーダーメイド(フレームセット)
  • サイズ:490〜560mm(10mm刻み・8種類)
  • カラー:ナチュラルポリッシュ(有料塗装オーダーあり)
  • 価格:269,568円(税込)〜

まとめ

チタンバイクの性能が高いから速く走れるのではなく、そうした下地があってこそライダーの脚が活かされると考えた方がいい。その点、アルミやカーボンに乗った経験を積んだ者が、2台目以降の愛車として選ぶタイプのものかもしれない。もちろんエントリーバイクとしても機能するが、多くがオーダーメイドのフレームセット販売。いささか敷居の高さが気になる。安い買い物でもなく、完成まで時間もかかる。そうしたことを考慮してバイク購入に踏み出そう!

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WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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