「ドフィネ」ってどんなレース?ジャーナリストが解説

毎年6月、南フランスのドフィネ地方で行われるステージレースである。日本では「ドーフィネ」と呼ばれることが多いが、現地フランス語の発音は「ドフィネ」に近い。正式名称は「クリテリウム・ドゥ・ドフィネ(Critérium du Dauphiné)」。UCIプロツアーに指定される格式の高いレースで、第1回大会は1947年に行われている。

2016年のドフィネの優勝者クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) (C)Team Sky
2016年のドフィネの優勝者クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) (C)Team Sky

もともと、ドフィネ地方の新聞社ドフィネ・リベレが主催していたレースで、その当時は「クリテリウム・ドゥ・ドフィネ・リベレ(Critérium du Dauphiné Libéré)」という名称だったが、2010年にツール・ド・フランスを主催するASO(アモリー・スポル・オルガニザシオン)が開催権を取得して、現在の名称となった。

同じ時期にスイスで行われるツール・ド・スイスとともにツール・ド・フランスの前哨戦という意味合いが強く、このレースで優勝した選手の多くが7月のツール・ド・フランスでも優勝しているのである。ファンにとっては、ドフィネでの選手たちの走りを見てツール・ド・フランスの優勝者を予想するという楽しみがある。

近年では、2012年の優勝者ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、チームスカイ、当時)、2013年、2015年、2016年の優勝者クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)が、同じ年のツール・ド・フランスも制している。最多優勝者はヌル・ロルディ(フランス)、ルイス・オカーニャ(スペイン)、ベルナール・イノー(フランス)、シャルリー・モテ(フランス)、クリス・フルーム(イギリス)の3回。

2016年、ドフィネで優勝したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)は、続くツール・ド・フランスも制した  (C)Team Sky
2016年、ドフィネで優勝したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)は、続くツール・ド・フランスも制した  (C)Team Sky

2012年のツール・ド・フランスの覇者ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、チームスカイ、当時)も、その前に行われたドフィネを制している (C)Team Sky
2012年のツール・ド・フランスの覇者ブラッドリー・ウィギンス(イギリス、チームスカイ、当時)も、その前に行われたドフィネを制している (C)Team Sky

WRITTEN BY仲沢 隆

仲沢 隆 自転車ジャーナリスト。早稲田大学大学院で、ヨーロッパの自転車文化史を研究。著書に『ロードバイク進化論』『超一流選手の愛用品』、訳書に『カンパニョーロ −自転車競技の歴史を“変速”した革新のパーツたち−』がある。

他の記事も読む

関連記事