ヒルクライムで立ち寄れる箱根日帰り温泉&足湯11選

神奈川県足柄下郡箱根町。マンガ&アニメ『弱虫ペダル』ではロードバイクレースの重要な舞台として登場し、秦野市のヤビツ峠とならび神奈川県の自転車の聖地となっています。
箱根旧街道を登り、椿ラインを降り、また登り、国道1号線を降りて帰る・・・なんてひたすらに坂をアタックするツワモノもいますが、箱根地区だけで7種類の源泉があり効能や泉質もさまざま。ましてや下山ルート次第で湯河原温泉や御殿場温泉も選択肢に入れることができるこの地を楽しまないのはもったいないというもの。(全国の保健所の中でも「温泉課」があるのは神奈川県だけなんですよ!)

神奈川生まれ神奈川育ちのCheeが、ヒルクライムのあとにおススメの日帰り温泉をご紹介します!

日帰り温泉編

かっぱ天国

箱根湯本駅のすぐ上にある温泉。自家源泉を2つ有し、贅沢なかけ流しを味わえます。
足湯エリアからは箱根湯本駅に出入りする電車が眺められるほど、駅からのアクセスが抜群なのが輪行の人には嬉しいところ。箱根を上って降りてひとっ風呂浴びて輪行・・・という人にはもってこい。もちろん駐車場もありますよ。
また足湯だけの利用もできるので着替えを持っていなくてもリフレッシュ可能です。

駐輪場:なし 駐車場の片隅に停める
料金:大人¥800(消費税・入湯税込)
足湯:大人¥200(消費税・入湯税込)

かっぱ天国
かっぱ天国

天山湯治郷 ひがな湯治 天山

贅沢な雰囲気を楽しめる旧街道沿いの温泉です。肩凝り、冷え性に効く塩化物泉と、PH9.7と美肌効果の高いアルカリ性単純泉の2種類の源泉があり、男女ともに5つある露天風呂と内湯はもちろんかけ流しです。さらに平日なら¥100追加で併設の湯屋一休にも入れてしまうはしご券がおススメです。

国道1号線を小田原方面から箱根方向へ進み、三枚橋信号を左折するとすぐ登りが始まります。これが名高い箱根旧街道の入口。激坂に心折れそうになりますが、あの「弱虫ペダル」の真波山岳もこの坂で鍛えた!と思えば頑張れる!?
坂が始まってから2.3kmほどで天山入口に着きます。車の往来が多いですし、敷地内に入ってからぐぐっと一気に下るので要注意!

駐輪場:なし 駐車場の片隅に停める
料金:大人¥1,300(消費税・入湯税込)

天山湯治郷 ひがな湯治 天山
天山湯治郷 ひがな湯治 天山

塔ノ沢一の湯 本館

1630年創業、数寄屋造りの建物が重厚なこちらでも日帰り温泉が楽しめます。大浴場は源泉使用ですが、源泉が濃すぎるため加水・加熱しているとのこと。シャワー・カランは設置されておらず、源泉をそのまま洗い場の小さいプールに流し続け桶で組み取る、江戸時代さながらの方式を採用しています。お湯につかれば、早川のせせらぎと蝉しぐれしか聞こえない別世界。

箱根湯本駅から国道1号線を進み、弱虫ペダル巻島先輩の「いなくなっちまったモンはしょうがねェだろ!!」のセリフが出た函嶺洞門から300m先にある旅館です。

駐輪場:なし 店舗脇のスペースに停める・スタッフに要確認
料金:大人¥960(消費税・入湯税別)

早川に面している大浴場は大きな窓で解放感抜群!

今回はこちらで汗を流してきました。囲炉裏のある休憩スペースで・・・やっぱこれでしょ!

くう~!タマラン!!注:アルコールフリーです
くう~!タマラン!!注:アルコールフリーです

天然温泉 和泉

7つの源泉を有し、そのうちの一つは箱根温泉の中で最も古いとされるもの。泉質にこだわりしっかりと管理された新鮮なお湯をどの浴槽でも楽しめます。

こちらは箱根湯本駅から国道1号線沿いに商店街を抜けたところにある旭橋のたもとにあります。下って来た場合は、本格的な坂道が終わってからゆっくり汗を流せるので、湯冷めの心配もありませんね。今回ご紹介した中ではかっぱ天国の次に駅近の温泉です。

駐輪場:なし 店舗前もしくは駐車場に停める、場所はお店の方に要確認
料金:大人¥1,250(消費税・入湯税込)

天然温泉 和泉
天然温泉 和泉

上湯温泉大衆浴場

大衆浴場という名にふさわしく、男女とも内湯が1つととてもシンプルです。地元の方も利用されているためこの辺りでは最安の600円ですが、お湯は塔の沢温泉の源泉かけ流しと贅沢。しゃれた雰囲気や豪華な設備などいらない、純粋にお湯を楽しみたい、という方にピッタリです。

前出の、塔の沢一の湯本館の近くにあります。国道1号線を下ってくる場合は、スピードに乗っているのと反対車線側なので見落としやすいかもしれません。キャトルセゾンのカーブを曲がったらその先なので、スピードダウンしてくださいね。

駐輪場:なし 店舗前もしくは駐車場に停める、場所はお店の方に要確認
料金:大人¥600(消費税・入湯税込)

上湯温泉大衆浴場

ごてんば市温泉会館

箱根の西側斜面に位置しており、お天気に恵まれれば浴槽から富士山と夕日の絶景が見られます。市営なので華美な設備はありませんが源泉かけ流しで格安です。3時間券と1日券の2種類の料金体系なのも嬉しいところ。

御殿場方面ならこちらがおススメです。乙女峠から4.1km、高低差260mほどのダウンヒルになります。御殿場方面に国道138号線(乙女道路)を下り深沢東の信号を直進、二つカーブの先に「温泉会館」の看板が見えてきますのでその分岐を右に入りましょう。

駐輪場:なし 店舗前もしくは駐車場に停める、場所はお店の方に要確認
料金:大人3時間¥500 1日¥800(消費税・入湯税込)

ごてんば市温泉会館

※2020年3月31日~ 休館

フォレストリゾートホテル城山

湯河原方面へ向かうならこちら。湯河原は箱根と並ぶ有数の温泉地なのでたくさんの温泉施設があります。なかでもこちらは湯河原駅から徒歩2分と至近なことと、利用料金の中にレンタルバスタオルや浴衣が込みになっていて、できるだけ荷物は減らしたい輪行サイクリスト向けです。もちろんお湯も上質で、湯河原温泉のかけ流しに加え、この辺りで唯一のラドン温泉も備えています。

大観山山頂から椿ラインを一気に下ります。湯河原駅周辺までは18kmに及ぶダウンヒルです。中盤以降はワインディングが続くのでスピードの出し過ぎには十分に気を付けてくださいね。

駐輪場:なし 店舗前もしくは駐車場に停める、場所はお店の方に要確認
料金:大人 11時~16時 ¥1,580 / 16時~22時  ¥1,260(消費税・入湯税込)

フォレストリゾートホテル城山
フォレストリゾートホテル城山

足湯編

着替えやタオルで荷物が増えるのはちょっと・・・というあなたも足湯なら気軽に入れてリフレッシュできますよね!手ぬぐいや車のボディ用のスポンジタオルなら安く手に入り、かさばらずすぐ乾くので安心です。

万葉公園 独歩の湯

湯河原温泉の源泉をふんだんに利用した足湯専門施設です。9つに分けられた泉の中をゆっくり歩き、全部で60分以上浸かるのがお勧めだそうです。むくみや疲れがばっちり取れそうですね。
こちらも前出のフォレストリゾートホテル城山と同じく、大観山から椿ラインを下るダイナミックなダウンヒルあとのご褒美となります。

駐輪場:なし 隣接の観光会館駐車場の片隅に停める
料金:大人¥300(消費税・入湯税込)

万葉公園 独歩の湯

箱根 彫刻の森美術館

なんと美術館の中に源泉が湧いているという変わり種の足湯です。利用は無料なのですが、まずは入場しないといけないので、サイクリングと美術館賞を楽しんだついでに足湯も・・・という欲張りさん向けです。

国道1号線を登り小涌谷駅を過ぎしばらくすると分岐が出てくるので右折し、強羅方面に進みます。分岐までは延々と登らされてきたので、彫刻の森美術館へのゆるい下りは一服の清涼剤となるでしょう。リフレッシュして、もっと走りたい方は激坂地帯の大涌谷へチャレンジするのも一興です。

駐輪場:なし 駐車場の片隅に停める
料金:無料 (ただし彫刻の森美術館の入館料大人¥1,600)

箱根 彫刻の森美術館

Bakery&Table箱根

芦ノ湖畔に2013年にオープン以来、絶大な人気を誇るベーカリー。カフェを併設しているのでイートインも可能です。1階テラスには足湯が設けられており、芦ノ湖を眺めながらリラックスすることができます。

箱根旧街道と国道一号線、どちらからもアクセスの良い場所です。芦ノ湖をぐるりと囲んで峠が点在するので、大観山や箱根峠あたりからも足を延ばせます。

駐輪場:なし 隣接する公園内に停める 大人数だと工夫が必要

楽しみにしていた足湯は悪天候による、まさかの閉鎖でした(゚д゚;)

NARAYA CAFE

人気ドラマ『孤独のグルメ』でも紹介されたことのあるNARAYA CAFEは、箱根登山鉄道 宮の下駅すぐの古民家カフェです。ギャラリー兼雑貨店も併設されていてオシャレです。足湯が人気のお店で、カフェのお客さんは無料で利用できます。軽食と和スイーツが美味しいです。17年9月からはブックカフェや簡易宿泊施設・そして温泉施設としても運営が始まるそうです。楽しみですね!

国道1号線からすぐです。弱虫ペダルで「東堂が巻島を置いていったヘアピンカーブ」こと大平台を過ぎて平坦になったら看板があります。この大平台の辺りは箱根登山鉄道の代名詞であるスイッチバックが行われる激坂区間です。頑張って登りましょう!

駐輪場 スペースはあり、お店に要確認

足湯のいい席取れました♪

はぁ~極楽♪ 疲れた足に効くわ~!
はぁ~極楽♪ 疲れた足に効くわ~!

1号線からお店までの上り坂は短いですが、かなりエグイですw諦めて押しました。

おわりに

いい汗かいたら流したい!疲れた筋肉は早めにほぐしてあげたいものですよね。
箱根・湯河原地区はそれこそ石を投げたら温泉施設に当たる、というくらいの湯煙パラダイス!しかも源泉かけながしの贅沢なところが多いのも魅力です。
今回はサイクリングの帰りに入るということを前提に、麓や駅に近い温泉をピックアップしました。自走の方はちょっと厳しいかもしれませんが、車や輪行で来られる方はぜひぜひタオルと着替えもお持ちになって、国内でもトップクラスの温泉地を楽しんでくださいね。

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WRITTEN BYChee

神奈川県在住。ハンドメイドサイクリングキャップの「Cyclone」(サイクロン)主宰兼お針子。自転車歴はゆるーく13年。ハードテールMTBでのトレイルライドが一番好き。週末はライドのほか自転車イベントに出店したり、神奈川近辺の里山ボランティアに参加したりしてます。 WEB SHOPはこちら、facebookはこちら https://cyclone.saleshop.jp

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