今年のツールも圧勝!進化し続けるイタリアの名門・ピナレロの2018年モデル

2017年8月に、イタリアのピナレロ社から2018年版の最新ロードバイクが発表されました。
「ピナレロ」と言えば、今年のツール・ド・フランスで総合優勝4回目を達成したクリス・フルーム率いるチーム・スカイのレーシング・バイクとして知られ、また漫画「弱虫ペダル」の鳴子章吉の愛車としても有名です。今回は初心者向けロードバイクからハイエンドのレーシングバイクまで、ピナレロ社の最新技術を受け継ぐ2018年モデルをご紹介します。

Another brilliant performance by the team today! Thank you ? #LV2017 #lavuelta ? @brakethrough_media

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Nothing worth having comes easy ? #MondayMotivation #TdF2017 #TDF #cycling ? @yorick_32

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なぜPINARELLOは強いのか

ピナレロ社の歴史は古く、創業者のジョバンニ・ピナレロは元プロ選手で、引退後1952年に自転車制作工房を立ち上げました。1960年に初めてプロチームにフレームを供給し、6年後の1966年にはスポンサーチームが国際的レースで初優勝。
2007年にプリンスカーボン、2009年にはピナレロの代名詞ともいえる世界初の左右非対称ロードバイク、「ドグマ60.1」を発表してから現在に至るまで、国際的ロードレースでの優勝回数が飛躍的に増えました。
2012年モデルからは、すべてのロードバイクを左右非対称化し、エントリーモデルにもその性能が受け継がれるようになりました。
ピナレロ社では現状を常に疑問視し、一貫して新しい考えでチャレンジすることによって問題を解決する努力をしているそうです。その姿勢が今なお進化し続ける数々の独自のテクノロジーを生み出しているのではないでしょうか。

均等を生み出すための「非対称フレーム」
均等を生み出すための「非対称フレーム」

引用元:ピナレロ公式サイト

ではグレード別に新型モデルをご紹介します。

手軽にPINARELLOに乗りたい方に

PRIMA

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:149,000円(税別)

ピナレロのバイクの中で最もお手頃なアルミのロードバイクです。ロードバイク初心者や通勤・通学向けなど、気軽にピナレロを楽しみたい方向けに、いろいろな用途にお使いいただけます。

NEOR

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:209,000円(税別)

ピナレロらしい非対称フレームをTiagraで組んだベーシックなロードバイク。コンポはTiagraですが、フレームのグレードはひとつ上のクオリティと性能を持ち、レースにも耐える性能を持っています。

憧れのPINARELLOのカーボンエントリーモデル

RAZHA

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:243,000円(税別)

「DOGMA 65.1」直系の非対称デザインフレームのカーボンロードバイク。ONDA 2Vのフロントフォークや電動・機械式のどちらのコンポーネントにも対応できるTHINK2システムを採用しているなど、PINARELLO独自の技術が使われ、将来的なアップグレードにも対応できるよう配慮されています。小柄な女性向けに「EZ-fit」モデルも用意されています。コンポーネントが105Mixになり、昨年よりもお求めやすくなっています。

ANGLIRU

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:243,000円(税別)

上位機種のグランフォント用バイク「DOGMA K」の設計思想のまま、カーボンをT600グレードにしたロングライド用の2018年版カーボンエントリーモデル。ロングホイールベースなので直進安定性が向上し、弓なりのシートステイで快適性を向上させています。

DOGMA F8/65.1の技術を受け継ぐミドルグレード・レーシングモデル

GAN(105MIX完成車)

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:310,000円(税別)

ジャガーとの共同開発で確立されたDOGMA F8の技術を継承し、ハイエンドモデルに引けを取らないスタイリングと性能を持った1台。拡張性が高く、レースにもロングライドにも最適なバランスに優れたモデルです。小柄な女性でも乗れるよう「EZ-fit」(イージーフィット)モデルも用意されています。
また、レーシング用に特化した高強度のハイストレングスT700カーボンを採用した「GAN S」(105完成車:375,000円税別)、ハイストレングスT900カーボン採用の「GAN RS」(Newアルテグラ完成車:498,000円税別)もラインナップされています。

GAN DISK

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:398,000円(税別)

拡張性が高くバランスの取れた「GAN」に、ディスクブレーキをプラスしたビギナーにも最適なモデルです。2018年モデルからは、油圧式ディスクブレーキを採用することにより、より安定したブレーキ制動を実現しました。天候に左右されず、安心してライドを楽しむことができます。

PRINCE

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:465,000円(税別)

ツール・ド・フランスを連覇した「DOGMA 65.1」と全く同じデザインを使用し、カーボンを60HM3Kに置き換えて価格を抑えた高性能レーシングバイク。2018年モデルにはNewアルテグラを搭載し、価格は昨年のままに抑えてあります。女性向けに「EZ-fit」(イージーフィット)モデルも用意されています。

2018年の最新ハイエンドバイク

DOGMA F10

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:1,180,000円(税別、シマノD/A Di2完成車)、650,000円(税別、フレームセット)

ブラッドレー・ウィギンス、ヴァシル・キリエンカ、クリス・フルームなどの数々の記録保持者を勝利に導いた最新機材テクノロジーを受け継ぐピナレロ社の新しいレーシング用ハイエンド・バイク。DOGMA F8と比較して、剛性を7%アップし、6.3%軽量化されています。
エアロダイナミクスと利便性の向上を図り、ボトルケージ周辺を横に張り出させて凹みを持たせ、シートチューブに下側のボトル台座を追加したりと、ボトル2本を装着した状態でF8より12.6%の空気抵抗軽減を実現させています。

DOGMA K10-S DISK(フレームセット)

Photo by PINARELLO
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希望小売価格:920,000円(税別、eDSSサスペンション仕様)

DOGMA F10をベースに、異なるジオメトリー&同じパフォーマンスを狙って開発されたエンデュランスやグランフォンド用のハイエンドバイクが「DOGAMA K10」です。
写真はそのDOGMA K10のディスクブレーキ搭載モデル。K10の特性に加えて、路面状況に左右されない走行を実現する電子制御アクティブ・サスペンションシステム「eDSS」、更に制動力に優れたディスクブレーキシステムを備えることで、あらゆるコンディションでの最高の走りを提供しています。

おわりに

ピナレロ社の2018年モデルをご紹介しました。8月から9月まで、全国のショップやイベントなどで2018年モデルの試乗会が予定されています。実際にピナレロのロードバイクを見て体験できるチャンスですので、お近くの試乗会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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