東大生大島くん「ロードバイク歴3ヵ月、沖縄一周300km日帰りライドに挑む」
date : 2017.10.27 update : 2017.12.15

こんばんは、東京大学農学部4年の大島拓司です。現在、ツール・ド・おきなわに向けて沖縄に滞在してトレーニングをしています。天才なので、大学の単位は取り終えています。(2留)

それはさておき、ロードバイクで速く走るためには主に4つ必要なものがあるそうです。
1つ目は体力や筋力などの「フィジカル」、
2つ目はペダリングや集団走行に関する「テクニック」、
3つ目はホイールなどの「機材」、
そして4つ目は、いざという時に自分に厳しくなれる「メンタル」。

今回はその「メンタル」を鍛えるため、沖縄一周300kmを1日で走ってきました。

ロードレースに必須な「メンタル」が弱い私

ロードバイクで速く走るための4要素の1つ目の「フィジカル」は、これまでの3ヵ月間トレーニングを積んできました。効率に関してもめちゃめちゃ調べました。

 東大生ローディー成長記 第2話「ロードバイクのトレーニング教えて!国会図書館さん!」

ちょっと痩せました。

ちょっと痩せました。

2つ目の「テクニック」は、先日サイクルスクールに行って来てコーナリングや集団走行についてみっちり学んできました。

 ツール・ド・おきなわを最短で目指す東大生大島くん「集団走行をスクールで学んでみたら、目からウロコ落ちまくりでした」

3つ目の「機材」は、初心者が乗るにはとってもオススメらしいロードバイク、SPECIALIZEDのAllez Eliteに乗っているので、大丈夫でしょう。

しかし、4つ目の「メンタル」に関しては、全くもって自信がない。受験勉強の時も、夏休みにイマイチ自分を追い込み切れずだらだらしていました。(ま、それでも受かったんすけど。)

こんなことでは、レース中のいざという時に心が折れてしまう…。完走できなくなってしまう…。

ならば、鍛えるしかない!!メンタルを鍛えるためには、めちゃめちゃ走るしかない!!
(あと、せっかく沖縄来たのでいろんなところ周りたい!!)

と、いうわけで沖縄一周300kmを一日で走ることにしたのでした。

け、決して観光が目当てではないですよ!!

沖縄1周300km

コースとルール

今回のコースはこちら。

名護市瀬嵩から反時計回りにぐるっと1周するコース。総距離310km、獲得標高3328m。獲得標高が富士山の標高くらいある…。

そう、ずっと海岸線を走る平坦ゆるゆるコースと見せかけてがっつり起伏があるんですよね。特にスタートしてすぐの北東部あたり。まぁこの辺りはツール・ド・おきなわのコースなんですが。

今回、時間制限は設けないですが、街灯が少なく日が暮れると暗くて怖いのでなるべく早めに帰ってきたいところ。

それでは出発!!

スタート~辺戸岬(0~100km) 元気一杯写真もいっぱい

朝6時10分、泊まっている宿を出発し、北上していきます。

ちなみに泊まっているのは名護市瀬嵩にある「海と風の宿」というところ。

安く泊まれてキッチンも使えるので長期滞在にピッタリです。

海と風の宿。沖縄に住んでいる人は遊びに来てネ。

海と風の宿。沖縄に住んでいる人は遊びに来てネ。


ここがマイスペースです。合宿感アリアリでしょ

ここがマイスペースです。合宿感アリアリでしょ


北東の海岸線付近を走るので、太陽がどんどん上がっていく様子を見ながら走れます。

海も朝焼けもきれいで、眺めは最高。

朝焼けの海と、ブラックリベリオン号(愛車の名前)。

朝焼けの海と、ブラックリベリオン号(愛車の名前)。


沖縄のきれいな海とブラックリベリオン号

沖縄のきれいな海とブラックリベリオン号


しかし沖縄北東部、本当に起伏が激しい。もうね、尾根幹とか平坦だったなぁと思えます。この辺りは宿から近いのでトレーニングのためによく走っているのですが、おかげでちょっとやそっとの起伏では心を乱さなくなりました。

よくわかんない木が大量に生えた山と、ブラックリベリオン号。

よくわかんない木が大量に生えた山と、ブラックリベリオン号。


風車かっけーーーーーー!

風車かっけーーーーーー!


そして、激しい起伏を乗り越えて、10時半ごろようやく辺戸岬にたどり着きました。

岬っていいですよね。どことなく漂う最果て感や、岸壁に波がぶつかってはしぶきを上げるダイナミックさがたまりません。特に、この日は台風が通り過ぎた直後だったこともあり、波が高くて最高でした。

ちなみにここまでで距離は80km、獲得標高1500mくらい。あと230km、頑張るぞー!(正直もう帰りたい。)

辺戸岬の石碑と、ブラックリベリオン号。

辺戸岬の石碑と、ブラックリベリオン号。


荒れ狂う海と辺戸岬。

荒れ狂う海と辺戸岬。

辺戸岬~那覇(100~200km) 追い風超最高!で調子に乗る

辺戸岬からは、国道58号線を通ってひたすら南下していきます。

ここからはしばらく平坦続きで走りやすく、しかも若干の追い風が吹いていたので、簡単にスピードが出ます。40km/hくらいで巡航できて超気持ちいい!

しかし、このときの私には知るよしもなかった…。じわじわと脚に疲労が蓄積していることに…。

こういう道ほんと好き…。

こういう道ほんと好き…。

それにしても沖縄北部、全然信号がないんですよね。スタートしてから100kmくらい走ってようやく初めての信号に遭遇しました。

信号がないとノンストレスで走れて最高…。理想郷<ユートピア>って沖縄にあったんだなぁ…。

本日初信号。

本日初信号。

そして、特にどこにもよらずきれいなビーチを横目に走り続けること120km、ようやく那覇に到着。

この時点で確か17時くらい。那覇の市街地は信号が多くて時間がかかってしまいました。というか、あと110kmって…。そろそろ本気でしんどくなってきた…。

爆速で名護を通過。

爆速で名護を通過。


めっちゃ試食が出来ることでおなじみ、那覇のパイナップルハウス。

めっちゃ試食が出来ることでおなじみ、那覇のパイナップルハウス。

ちなみにちょこちょこ羊羹食べたりジュース飲んだりご飯を食べたりして栄養補給をしています。

あんまり補給に時間をかけたくなかったので弱○ペダルの新開先輩みたいに走りながら羊羹食べてみたんですけど、めちゃ気持ち悪くなったので二度とやりません。

結構美味しかった那覇のラーメン屋

結構美味しかった那覇のラーメン屋


食べる前の様子は君の目で確かめてくれ!(撮り忘れた)

食べる前の様子は君の目で確かめてくれ!(撮り忘れた)

那覇~ゴール(200km~310km) ただひたすらガマン、ガマンや

那覇からは国道331号線を通って本島南部を横断し、ひめゆりの塔、平和記念公園などを通過していきます。

平和記念公園案内所とブラックリベリオン号。

平和記念公園案内所とブラックリベリオン号。


平和記念公園を通過して沖縄本島の東側に出たころには時刻は18時ごろ。徐々に日が暮れてきます。

暮れ行く空、町、ブラックリベリオン号。

暮れ行く空、町、ブラックリベリオン号。


そして、この辺りでついに脚が動かなくなってきます。北東部の激しい起伏、調子に乗ってスピードを出しすぎた平地での巡航、那覇市街地での大量の信号などによるダメージが爆発しました。

さらに、若干の向かい風。それはそうですよね、南下するとき追い風でしたもんね、北上するときは向かい風になりますよね。

さぁ、お遊びはここまで。いよいよ「メンタル」を鍛えるフェイズです。

お先真っ暗だなぁ。

お先真っ暗だなぁ。


ここからは、もうひたすらにマンガ喫茶に泊まりたい欲との戦いでした。

一旦マンガ喫茶に泊まってゆっくり休みたい…。

明日のお昼頃に再出発してのんびり帰りたい…。

キング○ム45巻くらいから読んでないから読みたい…。

泊まらせてくれ…。

泊まらせてくれ…。


しかし!!ここで脚を止めてしまったら、レース中だって脚を止めてしまう!!完走なんて絶対にできない!!

折れかけているメンタルを奮い立たせ、重たい脚でひたすらペダルをこぎ続けます。

ちらちらサイコンを確認して「まだ5kmしか進んでないやん…」みたいなことを20回くらい繰り返して100km進み…

21時45分、ついにゴール!!

ゴール!!!

ゴール!!!


いやー、疲れた。200km地点くらいまでは結構いいペースで意気揚々と走れたんですが、最後の100kmはもう気力でした。

でも、しっかりとメンタルが鍛えられた良いトレーニングになりました。レース中に登りで置いていかれそうなとき、集団からちぎれそうなときには、今日のことを思い出せば奮起できそう。

ちなみに、時間や速度のデータは以下の通り。

総走行距離 310km
総獲得標高 3328m
総時間 15時間35分
総走行時間 12時間39分
平均時速 24.5km/h

ブルべで300kmを走るときの制限時間は20時間らしいし、結構良いペースなのでは?

それにしても、ロードバイクを始めたばかりのころは自宅と大学の往復80kmを走っただけでヒ―ヒ―言っていたのに、それが今や300kmかぁ…。成長したなぁ…。


Follow FRAME

Written by 大島拓司

リレー式トライアスロンにスイム担当として出場した時に、「ロードバイクカッケェ!!」と思ってしまったのをきっかけにロードバイクに乗り始め、ツール・ド・おきなわを目指す。他にはドラムと麻雀が好き。一応東大生。