紅葉真っ盛り!ロードバイクで行く秋の秩父でヒルクライムとグルメを楽しもう!

秩父は現在紅葉真っ盛り!イチョウなどの他の広葉樹は落葉しても、もみじはまだまだ赤いまま美しい景観を見せています。通常なら車で行けば済む話ですが、ただ紅葉を見に行くだけではもったいない。自転車で行ってみると、また感動の度合いが違います
今回は埼玉県秩父の紅葉名所を自転車で登って楽しむルートをご紹介します!

大血川渓谷を見下ろす

秩父へのアクセス

秩父は埼玉県の最西部にあり、荒川の支流と秩父盆地を中心とした山々に囲まれている地域です。最近では、都心から近い「雲海が見られる場所」としても知られ、観光だけでなく、登山やハイキング、サイクリングなどを楽しむ人たちが大勢訪れています。

自動車でのアクセス

基本的には、国道140号もしくは、国道299号で秩父市内に入ります。

画像出典:秩父観光ナビ
画像出典:秩父観光ナビ

駐車場は、西武秩父駅周辺に複数のパーキングがあり、また「秩父地方庁舎」の駐車場は土日祝日に無料開放されています。道の駅や羊山公園の駐車場を利用する方法もあります。
LINK:県庁舎・地方庁舎・合同庁舎の会議室・駐車場の休日開放

電車でのアクセス

西武鉄道で「西武秩父」駅もしくは、秩父鉄道「秩父」駅もしくは「お花畑」駅への輪行になります。
西武鉄道では、土日休日限定でS-TRAINという全座席指定の特急があり、元町・中華街~西武秩父へのアクセスが手軽になっています。
LINK:西武鉄道 S-TRAINとは?

画像出典:秩父観光ナビ
画像出典:秩父観光ナビ

また、秩父鉄道では「ちちてつサイクルトレイン」というサービスがあり、電車の先頭車両に自転車をそのまま持ち込むことができます。利用できる駅や時間帯などの詳細は、「ちちてつサイクルトレイン」のページを参照してください。

画像出典:秩父鉄道
画像出典:秩父鉄道

紅葉&ヒルクライムのお勧めコース

秩父華厳の滝と長瀞の紅葉を楽しむ(初級者向け)

秩父華厳の滝と長瀞の紅葉を比較的初心者でも楽しめるよう、登り区間を少なく設定したコースです。
秩父市街から皆野経由で「秩父華厳の滝」の紅葉を見てから、間瀬峠を登って長瀞の街並みを見下ろします。峠を長瀞側に降りた後は、「金石水管橋」を渡って、橋の上から見える荒川沿いの紅葉を楽しみましょう。
長瀞の岩畳に立ち寄り、上長瀞の「月の石もみじ公園」前を通って、長瀞沿いの紅葉を愛でることができます。

距離:66.6km
最大標高差:261m
平均斜度:上り:3.9%、下り4.1%
獲得標高:上り:952m、下り:959m

まずは荒川に沿って上流を目指します。
途中、新皆野橋を渡りビューポイントで楽しんだらそのまま橋を渡り、華厳の滝を目指しましょう。

「新皆野橋」からは、秩父の山々を見ることができる
「新皆野橋」からは、秩父の山々を見ることができる

新皆野橋から四方に位置する山が見えるように配置された丸印
新皆野橋から四方に位置する山が見えるように配置された丸印

県道44号から284号に入れば、細いですがのどかな道をまっすぐ進みます。
秩父華厳の滝入口から滝へは徒歩になりますが、滑りやすいので足元には注意してください。

秩父華厳の滝。遊歩道を歩いていくと、紅葉に彩られた滝が見えてくる
秩父華厳の滝。遊歩道を歩いていくと、紅葉に彩られた滝が見えてくる

アニメ「頭文字D」の聖地としても有名な間瀬峠への登りは、キツイところもなく初心者の方でも楽しく登れると思います。

間瀬峠からは長瀞が一望できる
間瀬峠からは長瀞が一望できる

荒川の上を渡れる「金石水管橋」は長瀞屈指の紅葉スポット
荒川の上を渡れる「金石水管橋」は長瀞屈指の紅葉スポット

金石水管橋からは長瀞渓谷の長い年月をかけて削られた岩が見てとれる
金石水管橋からは長瀞渓谷の長い年月をかけて削られた岩が見てとれる

岩肌が荒々しい長瀞岩畳からの眺め
岩肌が荒々しい長瀞岩畳からの眺め

グラデーションも美しい長瀞月の石公園の紅葉
グラデーションも美しい長瀞月の石公園の紅葉

城峯山プチヒルクライムと長瀞(中級者向け)

前述の初心者向けのコースと基本的に見どころは同じですが、城峯山を途中まで登りさらに高い位置から秩父華厳の滝を見物するコースです。

距離:64km
最大標高差:435m
平均斜度:上り:4.7%、下り5.3%
獲得標高:上り:1254m、下り:1272m

城峯山途中から、来た道と遠くの山並みを望む
城峯山途中から、来た道と遠くの山並みを望む

色とりどりの衣をまとった秩父華厳の滝
色とりどりの衣をまとった秩父華厳の滝

金石水管橋から清流を見下ろす
金石水管橋から清流を見下ろす

長瀞駅からは火災除で有名な宝登山神社にも行ける
長瀞駅からは火災除で有名な宝登山神社にも行ける

ループ橋を登って中津川渓谷の紅葉を愛でる(中級者向け)

秩父から三峰口方面へ、滝沢ダム前のループ橋を上り、秩父もみじ湖、中津川沿いの紅葉を見ながら中津峡まで行くコースです。
「道の駅あらかわ」から先は補給場所が極端に少なくなるので、「道の駅大滝」や「滝沢ダム」など、休憩場所をあらかじめ押さえておきましょう。
トンネルが多いので、前後ライトは必携です
脚力に自信のない方は、秩父鉄道のサイクルトレインで「お花畑」駅から「三峰口」まで行けば、楽に行けるので検討してみてはいかがでしょうか?
LINK:ちちてつサイクルトレイン

距離:69km
最大標高差:425m
平均斜度:上り:5%、下り5.1%
獲得標高:上り:1280m、下り:1279m

大血川渓谷近くの「金蔵落しの渓流」
大血川渓谷近くの「金蔵落しの渓流」この辺りはもみじがたくさんあって見ごたえがあります

大血川渓谷を見下ろす
大血川渓谷を見下ろす

谷の地形を利用してぐるっと円を描くように渡された巨大な橋、奥秩父ループ橋。
正式には「雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)」といいます。滝沢ダム(奥秩父もみじ湖)に行くにはこの難所をクリアしなければいけません。

視界を横切るあの上の橋を目指す…心が折れる景色
視界を横切るあの上の橋を目指す…心が折れる景色

距離約1km(橋自体は615m)、高低差約120m、平均斜度約7%と、決して楽な坂ではありませんが、走るにつれぐるりと変わるダイナミックな景観と非日常感を楽しみながら登ってみてください
ループ橋から見下ろしたところ、奥の滝沢ダムの巨大さがよくわかる
ループ橋から見下ろしたところ、奥の滝沢ダムの巨大さがよくわかる

滝沢ダムの水を湛える秩父もみじ湖
滝沢ダムの水を湛える秩父もみじ湖

中津川渓谷沿いはもう真っ赤になっていた
中津川渓谷沿いはもう真っ赤になっていた

中津峡の流れを彩るもみじ
中津峡の流れを彩るもみじ

もみじ橋からの紅葉
もみじ橋からの紅葉

紅葉を楽しみながら三峰神社に登る(中級者向け)

大滝温泉までは前述の「中津川渓谷」と同じコースを辿りますが、大滝温泉から先の分岐を左折し、秩父もみじ街道(秩父往還)を通って、「二瀬ダム」、「三峰神社」へ行くコースです。
こちらのコースもサイクルトレインで「三峰口」まで行けば、脚力を温存することができます。
LINK:ちちてつサイクルトレイン

距離:74km
最大標高差:853m
平均斜度:上り:4.7%、下り4.6%
獲得標高:上り:1242m、下り:1232m

大滝から先を左折し、秩父もみじ街道(秩父往還)へ
大滝から先を左折し、秩父もみじ街道(秩父往還)へ

街道沿いにはもみじの木が立ち並び美しい
街道沿いにはもみじの木が立ち並び美しい

二瀬ダム(秩父湖)までの道のりは登りは緩やかですが、道幅がそれほど広くないうえに大型車の通行が多いので注意が必要です。
ダムの上を通って、県道278号線に入ります。

二瀬ダム。ダムの上は片側ずつ交互に通行。
二瀬ダム。ダムの上は片側ずつ交互に通行。

三峰神社への登り途中で、二瀬ダム、秩父湖を見下ろす
三峰神社への登り途中で、二瀬ダム、秩父湖を見下ろす

二瀬ダムから三峰神社までは距離10km弱。大洞川を離れてからは本格的な登り坂となり、平均7%程度のつづら折りが続きます。路面は走りやすいのでご安心を。
二瀬ダムから三峰神社までは距離10km弱。大洞川を離れてからは本格的な登り坂となり、平均7%程度のつづら折りが続きます。路面は走りやすいのでご安心を。

二瀬ダムから6km地点。美しいもみじが並ぶ
二瀬ダムから6km地点。美しいもみじが並ぶ

上りは厳しいが、きれいな紅葉を見ると頑張れる。紅葉に紛れ、つづら折れのガードレールが見えるのはご愛敬
上りは厳しいが、きれいな紅葉を見ると頑張れる。紅葉に紛れ、つづら折れのガードレールが見えるのはご愛敬

秩父三社の一つ「三峰神社」は関東でも有数のパワースポットとしても有名
秩父三社の一つ「三峰神社」は関東でも有数のパワースポットとしても有名

一般的な狛犬ではなく、「オオカミ」が守護神なのが特徴
一般的な狛犬ではなく、「オオカミ」が守護神なのが特徴

三峰神社からの眺め
三峰神社からの眺め

志賀坂峠と八丁峠で紅葉とワインディングロードを楽しむ(上級者向け)

秩父から志賀坂峠を上り、志賀坂トンネル手前で八丁峠に入るコースです。
小鹿野の「黒海土バイパス前」の交差点を過ぎるとトイレ・補給箇所がほとんどありませんので、「道の駅龍勢会館」や小鹿野のコンビニなど、必ず休憩場所を事前に抑えておきましょう
八丁峠は紅葉シーズンは多少車の通行がありますが、基本的にはほとんど人が入らない所です。路面状況があまりよくない箇所があるのでパンク対策は万全に。また、念のため「熊鈴」を持ちましょう

距離:84.7km
最大標高差:1058m
平均斜度:上り:4.9%、下り4.7%
獲得標高:上り:1632m、下り:1622m

駐車場であり、今回のコースの貴重な補給所でもある道の駅龍勢会館
駐車場であり、今回のコースの貴重な補給所でもある道の駅龍勢会館

志賀坂トンネルまでの道はそれほどツライ箇所はなく、ゆるく斜度の緩急の変化をしながら登っていきます。路面もキレイで走りやすいです。

志賀坂峠から見下ろしたところ
志賀坂峠から見下ろしたところ

志賀坂トンネル。このトンネルの向こうは群馬県
志賀坂トンネル。このトンネルの向こうは群馬県

志賀坂トンネルに着いたら、このすぐ手前を左折して八丁峠に入ります。ここからぐっと路面が悪くなりますのでパンクに注意してください。
八丁峠まではつづら折れが続く約6kmの道のりで、平均斜度は約7~8%です。
八丁峠頂上は標高が約1,500mと高く、下界との気温差が大きいので紅葉の時期はしっかりとした防寒具も必携です。

八丁峠途中から、あの尖った山はどこだろうか?
八丁峠途中から、あの尖った山はどこだろうか?

峠を登っていると、そこはかとなく甘いメープルのような香りが漂う
峠を登っていると、そこはかとなく甘いメープルのような香りが漂う

八丁峠頂上からの眺め
八丁峠頂上からの眺め

今回のゴールの八丁トンネル。
今回のゴールの八丁トンネル。

紅葉以外も魅力あふれるお楽しみ

鉄道好きじゃなくても胸ときめくSLパレオエクスプレス

土日祝日などに、一日一往復、熊谷駅から三峰口まで蒸気機関車が運航されています。ダイヤをチェックしておけば、サイクリング中にSLを間近に見ることができます。
お勧め見物スポットは「三峰口」駅や「道の駅あらかわ」の踏切、「長瀞」駅です。
LINK:秩父鉄道

三峰口駅へ向かうSLパレオエクスプレス
三峰口駅へ向かうSLパレオエクスプレス

希少品種の芋を使用した中津川芋田楽

皮がやわらかく、串に刺しても割れない奥秩父大滝村の特産「中津川いも」に、エゴマを使ったみそダレを塗って焼いた芋の田楽。
じゃがいもでもサトイモでもない食感と甘辛いタレが絶妙に合います。三峰神社に登った後や中津川に行った時に是非!

甘辛いタレが合う「中津川芋田楽」
甘辛いタレが合う「中津川芋田楽」

三峰神社前で食べられる
三峰神社前で食べられる

がぶっとかぶりつくのにピッタリの秩父おにぎり

しゃくし菜や卵焼きなどを使った秩父独特のおにぎり。主に5種類あり、しゃくし菜が中に入ってしゃくし葉で包んだ「しゃくし菜」、甘くない卵焼きが丸ごと入った「秩父卵焼き」、「秩父豚味噌」、「しゃくし菜チャーハン」など、紅葉見物時の手軽なお弁当や帰りの輪行のお供にも最適です。
道の駅「龍勢会館」や西武秩父駅構内の売店で買うことができます。

「秩父たまご焼」と「しゃくし菜」のおにぎり
「秩父たまご焼」と「しゃくし菜」のおにぎり

一口サイズの秩父おにぎりが5種類入ったお弁当
一口サイズの秩父おにぎりが5種類入ったお弁当

実は秩父名産のお蕎麦

秩父は蕎麦の産地として有名で、中津峡や三峰神社へ行く途中に通る荒川地区は「秩父そば街道」と呼ばれるほどお蕎麦屋さんが街道沿いに並んでいます。また荒川地区以外にも、お店ごとに特徴のあるお蕎麦を楽しむことができます。
お蕎麦屋さんは本当にたくさんありますので、ぜひお気に入りの一軒を見つけてはいかがでしょうか?
LINK:秩父そばの会

白いそばの花が満開の「ちちぶ花見の里」のそば畑
白いそばの花が満開の「ちちぶ花見の里」のそば畑

上長瀞「そば処うちだ」
上長瀞「そば処うちだ」

小鹿野「しのうち」
小鹿野「しのうち」
荒川「そば処和味(なごみ)」
荒川「そば処和味(なごみ)」

LINK:そば処和味

季節外れの今がチャンス、天然氷のかき氷

天然氷かき氷ブームの火付け役となったお店、阿佐美冷蔵。
暑い時期には、お店の外の道路にまでかき氷を求める人の列が並ぶことも日常茶飯事の超人気店です。年中営業していますので、並ばずに食べられるこのチャンスをめがけていくのもありかも知れません。

画像出典:Fun!Chichibu
画像出典:Fun!Chichibu

LINK:阿佐美冷蔵 本店

おわりに

埼玉県の秩父は輪行だと池袋から約1時間半と近い割に、山々や自然に囲まれサイクリストには非常に魅力的な所です。
今回は紅葉を見ることを前提に一部のコースをご紹介しましたが、秩父にはまだまだ見所いっぱいです。秩父観光協会では、ルートラボ付でサイクリングマップ「CLELE(クルル)」も用意しているので、是非脚を運んでみてくださいね。

猫ちぐら

WRITTEN BY猫ちぐら

翻訳会社のDTPオペレータからフリーランスへ。ダイエットのためにママチャリでサイクリングロードを走って自転車にはまる。登りは好きだが下りは嫌いなのが困った所。現在はヒルクライムや山岳系ロングライドでロードバイクを楽しんでいます。

他の記事も読む

関連記事