小池百合子都知事「自転車保険加入をおすすめします」 杉並区の保育園で自転車安全利用教室

ヘルメット着用の大切さを訴えた小池都知事

「小池百合子東京都知事と学ぶ自転車安全利用教室」が11月11日、東京・杉並区の方南隣保館保育園で開催され、小池知事、東京都の自転車ヘルメットの着用PRモデルでサイクリストのRENらが登壇した。

今回のイベントは、ヘルメット着用促進策の一環として、モデル保育園として指定された「方南隣保館保育園」で、ヘルメットの重要性や自転車の交通ルール・マナーを学ぶというもの。小池知事は集まった園児に向け、「安全な自転車の乗り方をみんなで学んでいきましょう」と呼びかけた。

小池知事は電動アシスト自転車を持っているそうで、「最近はSPさんが付いているので、あまり乗る機会がないのですが、災害が起こった時、私自身が真っ先に動かないといけないので、スタンバイさせています。ヘルメットをかぶる、かぶらないが命の分かれ目。6割の方が頭のけがで亡くなっているそうなので、ヘルメットをかぶることがいかに大切か分かると思います」とヘルメット着用の重要性を訴えた。

東京都の自転車ヘルメットの着用PRモデルでサイクリストのREN(右)
東京都の自転車ヘルメットの着用PRモデルでサイクリストのREN(右)

自転車事故死者の6割が頭部損傷で死亡

都内では平成28年中の自転車乗用中の事故死者数は36人。そのうち 約6割が頭部損傷を主因として亡くなっている。東京都では「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」や「東京都自転車安全利用推進計画」に基づき、事故による被害の軽減のため、全ての自転車利用者のヘルメット着用に向けて、普及啓発に取り組んでいる。

小池知事は「これまで自転車に関する法律はほぼなかったといってもいいくらいなんですが、国の法律ができた。ながらスマホや飲酒は法律違反になりますから、しっかり守っていただきたい。東京都でも今年の2月から条例を改正して、販売店が安全利用の啓発を義務化した。信号や一時停止の標識を守りましょうとか左側通行とか基本的なルールを身に着けてもらいたい。損害賠償保険への加入は努力義務ですが、保険はいざというときのためにオススメしたい」と訴えた。

昨年7月、都と「自転車の安全で適正な利用の促進に関する協定」を締結し、全国初となるヘルメット着用保険を開発したau損害保険株式会社の遠藤隆興社長も「当社では、ヘルメット装着促進を行っています。保険料の割増なしで、ヘルメットをかぶっている場合には補償が厚くなるという保険も開発しました。きょうも保育園に280個のヘルメットを寄贈させていただきましたが、保険の収益をみなさんに還元して、今後も、自転車の安全利用を続けていただくことをしっかりやっていきたい」と話していた。

幼児用電動アシスト自転車を初体験したREN
幼児用電動アシスト自転車を初体験したREN

1日に200キロ走ることもあるというRENも「車とぶつかったら、ひとたまりもない。気をつけていても、ドキッとする瞬間があるので、手信号を出すことを心がけている。最近はオシャレなヘルメットも増えているので、洋服と合わせるような感覚でかぶっていただくとよいと思います」とアピールしていた。

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WRITTEN BY哲也

1968年、東京都生まれ、千葉育ち。92年からスポーツ新聞社に勤務し、主に芸能、映画を担当。世界三大映画祭を取材したのが自慢。15年1月、退社し、ふらふら。17年夏、編集プロダクションを立ち上げ予定。ロードバイク歴11年。サイクリング中に見つけた千葉にある近代建築の保存運動にも関わっている。

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