今年は寒さが厳しくて、暖かい春が待ち遠しいですね。春といえばやっぱり「桜」。一般的な桜の季節はまだまだですが、伊豆では3月を待たずに早咲きの桜が咲き始めます。今回は一足先に伊豆へ「河津桜」を見に行く方法をご紹介します。

ひと足早く春を告げる、河津桜とは


はっきりしたピンク色の河津桜
「河津桜」とは、伊豆の河津町で発見された早咲きの桜で、3月下旬に開花予想で巷をにぎわす「ソメイヨシノ」とは異なり、2月上旬ごろから咲き始めます。
花の色は淡いソメイヨシノとは異なり、はっきりした濃いめのピンク色で、開花してからも花の咲く期間が1ヶ月ほどあるため、長く楽しむことができます。
河津桜で最も有名なのは東伊豆の河津町で、伊豆急河津駅近くの河口から上流へと向かう約3kmの河岸に、800本余りが植えられています。菜の花の時期には、河津桜のピンクと菜の花の黄色のコンビネーションが美しく、非常にきれいです。

河津桜は他にも、函南町の柿沢川周辺、南伊豆の下賀茂温泉付近や、三浦半島の京急三浦海岸駅から小松ヶ池公園あたりでも見られます。
河津川沿いの河津桜と菜の花(2015/2/28撮影)
▲河津川沿いの河津桜と菜の花(2015/2/28撮影)

河津への行き方、輪行、サイクリングの出発点


行き方はいろいろありますが、東伊豆の海岸線を河津まで南下する、あるいは中伊豆の天城峠を越えて南下するのが一般的だと思います。



東伊豆の海岸線を南下する場合、スタートは「熱海」もしくは「伊東」「伊豆高原」から、中伊豆の場合は「函南」「三島」「沼津」「修善寺」あたりが考えられます。脚力とアクセスのしやすさに応じてルートを選ぶことができます。
では実際にコース例をいくつかご紹介します。

河津桜ライド コース例


熱海~河津~下田




距離:74km(片道)
獲得標高:1461m

JR熱海駅からスタートし、東伊豆のアップダウンのある海岸線を走りながら、河津まで行き、伊豆急下田駅にゴールします。
スタートを途中のJR・伊豆急伊東駅(車の場合は道の駅「伊東マリンタウン」)からにすると、距離は片道54kmに短縮できます。
熱海市内の中心部にある「糸川遊歩道」には早咲きの「あたみ桜」、海沿いの「親水公園」には「大寒桜」が見られますので、途中で立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
熱海の親水公園 大寒桜
▲熱海の親水公園は地中海北部のリゾート地をイメージしている。こちらも早咲きですが、河津桜ではなく、大寒桜という種類(2015/2/28撮影)



熱川の「伊豆の味処 錦」で地魚丼のランチ。
▲熱川の「伊豆の味処 錦」で地魚丼のランチ。国道に戻るにはもれなく激坂の登りあり


片瀬白田を通過すると、眼下に伊豆の稲取漁港が現れる。
▲片瀬白田を通過すると、眼下に伊豆の稲取漁港が現れる

伊東~河津~修善寺(~伊東)




距離:101km
獲得標高:2601m

伊東の道の駅「マリンタウン」もしくは伊東駅からスタート。河津桜を楽しんだ後は、河津七滝(かわつななだる)の桜を見物し、ループ橋を登って天城峠を越えます。修善寺からは冷川峠を越えて伊東まで戻るコースです。
2つの峠を越えるので健脚者向きのコースです。途中の伊豆箱根鉄道修善寺駅をゴールにすると、距離78km、獲得標高2000mに短縮できます。
道の駅「伊東マリンタウン」の早朝の様子。
▲道の駅「伊東マリンタウン」の早朝の様子。車載の場合はここにデポ



河津の来宮橋。左岸側に河津桜&菜の花の色彩が楽しめる(2014/3/8撮影)
▲河津の来宮橋。左岸側に河津桜&菜の花の色彩が楽しめる(2014/3/8撮影)
河津七滝入口。
▲河津七滝入口。ループ橋の手前を右折する
河津七滝の「上条の桜」とループ橋。
▲河津七滝の「上条の桜」とループ橋。夜はライトアップされる(2014/3/8撮影)
「七滝茶屋」では軽食が摂れます。
▲「七滝茶屋」では軽食が摂れます。イチゴパフェを頂きました


旧天城トンネルはダートがあるので、新天城トンネルを走ります。
▲旧天城トンネルはダートがあるので、新天城トンネルを走ります。通行車両に十分注意しましょう。
修善寺の温泉街。
▲修善寺の温泉街。「筥湯(はこゆ)」という外湯で立ち寄り湯もできる

函南(修善寺)~河津




距離:56km(片道)
獲得標高:997m

JR函南駅から狩野川沿いに修善寺まで行き、天城峠を越えて河津に行くコースです。途中の伊豆箱根急行修善寺駅からのスタートに変更すると、距離は片道36kmになります。
車の場合は、道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」からもアクセスすることができます。



また、途中の伊豆の国市では車載で来てサイクリングを楽しむ方向けに、「パーク&ライドポイント」という無料駐車場が利用できます。
「伊豆の国パノラマパーク」や、道の駅「伊豆のへそ」、「蔵屋鳴沢(韮山反射炉)」の駐車場が利用できますので、車載で訪れる方は参考になさってはいかがでしょうか。
LINK:伊豆の国レンタサイクル狩野川ベロ
中伊豆湯ヶ島側からの天城峠越え。
▲中伊豆湯ヶ島側からの天城峠越え。修善寺からは約21km

豊泉橋付近。河津川沿いの桜並木を眺めながら歩ける(2015/2/28撮影)
▲豊泉橋付近。河津川沿いの桜並木を眺めながら歩ける(2015/2/28撮影)
少し先に行くと、桜を眺めながら入れる足湯「豊泉の足湯処」もあり。
「かわづいでゆ橋」からの眺め。
▲「かわづいでゆ橋」からの眺め。ここまで来ると人混みも落ち着き、ゆっくりと桜を見れる(2014/3/8撮影)

快適サイクリングのために知っておきたい混雑情報・輪行情報


混雑度


ハイシーズンは稲取付近から渋滞が発生する。
▲ハイシーズンは稲取付近から渋滞が発生する
河津桜の見頃の時期は、東伊豆は稲取あたり、中伊豆は天城あたりまで交通渋滞が発生します。ただし、自転車は左側を走れるので車よりはアクセスしやすいです。
輪行の場合、夕方の河津駅から熱海方面の電車は帰りの観光客でラッシュアワーなみの激混みになります。デッキ部分まで人がスシ詰め状態になるので、自転車を持ち込むのは非常に困難になります。
熱海方面へ輪行で戻る場合は、予め特急の指定席を予約しておくか、下田まで出て先頭もしくは最後尾車両の端のスペースに輪行袋を置くようにした方が無難です。

伊豆のサイクルトレイン&バス


伊豆急行は2017年6月から南伊東駅~伊豆急下田駅間で、無料で自転車をそのまま普通電車に載せることができるサイクルトレインを行っています(無人駅を除く)。
ただし、2月10日~3月10日の「河津桜まつり」開催期間中は利用ができませんので、ご注意ください。
伊豆のサイクルトレイン 画像出典:伊豆急行
LINK:伊豆急行
伊豆箱根鉄道の駿豆線ではサイクルトレインを実施していて、三島駅~修善寺駅間は車両内の指定場所に自転車をそのまま載せることができます。中伊豆を通る際には、利用してみるのもいいでしょう。
伊豆箱根鉄道の駿豆線 サイクルトレイン 出典:伊豆箱根鉄道グループ 駿豆線・大雄山線
LINK:自転車で駿豆線を満喫!! サイクルトレイン本格運用について
また、東海バスでは自転車を載せることができるサイクルラック付きのバスを、修善寺駅~河津駅の間で運行しています。バスのフロント部分に2台(多客時でなければ、車内に1台)積むことができます。天城越えが厳しいと思ったら、こんな方法もあります。
積載は予約制ではありませんが、できる限り事前連絡をして利用したほうがよいでしょう。
東海バス サイクルラック付きのバス 画像出典:伊豆市観光情報
LINK:天城線サイクルラックバスご利用案内

河津の桜 見どころ3選


河津桜並木&菜の花ロード


河津川沿いの河津桜と菜の花(2014/3/8撮影)
▲河津川沿いの河津桜と菜の花(2014/3/8撮影)
河津川の河口近くの荒倉橋から来宮橋の間の左岸には、菜の花が河岸沿いに咲いています。河津桜のピンクと菜の花の黄色の取り合わせがすばらしく、非常に人気のある場所です。



河津桜の原木


河津桜の原木 出典:河津町観光協会 河津桜まつり
河津桜の原木は、河津町田中の飯田勝美さん(故人)が1955年(昭和30年)頃に偶然発見した苗を庭に植えたものです。2014年現在では、樹齢約60年、高さが約10m、幅10m、幹の周囲が約115cmになっています。



豊泉の桜&河津桜のトンネル


河津桜のトンネル
豊泉橋の右岸側からR14側に入ったところには、銘木と呼ばれる「豊泉の桜」があります。また、右岸の河岸も歩けるようになっており、足湯処や踊り子温泉会館の傍をそのまま歩いていくと、河津桜のトンネルが見られます。



日帰りOKの立ち寄り湯


伊豆に行ったら、やっぱり温泉! 河津桜を楽しんだ後におすすめの立ち寄り湯をご紹介します。

踊り子温泉会館(河津)


踊り子温泉会館(河津)
峰温泉が楽しめる河津町営の温泉施設です。河津桜の遊歩道沿いにあり、伊豆石の大浴場や泡風呂、打たせ湯、露天風呂、サウナがあります。露天風呂や休憩室からは、桜を眺めることもできます。



営業時間:10:00~21:00
定休日:年中無休(メンテナンス休館あり)
入館料:大人1,000円、子供500円(超過1時間毎大人200円、子供100円)
タオルのレンタル:有(バスタオルレンタル200円、タオル販売100円)
LINK:河津町観光協会 町営 踊り子温泉会館

下田温泉昭和湯(下田)


下田市市街にある源泉かけ流しの温泉銭湯です。下田付近の立ち寄り湯は駅から離れたところが多いのですが、こちらは下田公園の近くにあります。中は普通の銭湯で、下田駅の近くで汗を流して帰ることができます。



営業時間:9:00~21:00
定休日:水曜日
入館料:360円
タオルのレンタル:無

伊東マリンタウンシーサイドスパ(伊東)


伊東マリンタウンシーサイドスパ(伊東) 出典:道の駅伊東マリンタウン
道の駅「伊東マリンタウン」に併設されている立ち寄り天然温泉です。海を眺められる大浴場と露天風呂があり、他にもアロマバスやドライサウナ、打たせ湯などもあります。伊東駅からも近いので、伊東を起点にして帰ってきてから利用するのに便利です。



 営業時間:5:00~22:00(お盆期・GW・年末年始および3連休中日10:00~23:00、最終受付22:00)
 休館予定日:2018年6月6日(水)・7日(木)・8日(金)
 入館料:朝湯(5:00~10:00):大人(中学生以上)540円、子供(3才以上)270円
 通常営業(10:00~22:00):大人(中学生以上)1,000円、子供(3才以上)540円
 ナイト営業(18:00以降の入館):大人(中学生以上)860円、子供(3才以上)430円
 タオルのレンタル:有(バスタオルレンタル205円、フェイスタオル販売105円)
LINK:道の駅伊東マリンタウン

湯~トピアかんなみ(函南)


湯〜トピアかんなみ(函南) 出典:天然温泉 湯ートピアかんなみ
お風呂だけでなくプールも楽しめる温泉施設です。小高い丘の上にあるので、露天風呂や大風呂から富士山が見え、眺望を楽しみながら温泉につかることができます。
他にも泡風呂や寝湯、高温サウナや低温のオンドルサウナなどが楽しめます。


 営業時間:10:00~21:00
 定休日:火曜日および1月1日(火曜日が祝日の場合、翌平日が休館日)
 入館料:大人(中学生以上)700円、子供(小学生)300円
 タオルのレンタル:有(バスタオルレンタル100円、フェイスタオル販売150円)
 LINK:天然温泉 湯ートピアかんなみ

筥湯(修善寺)


筥湯(修善寺) 出典:伊豆修善寺温泉旅館協同組合 旅館&観光情報サイト 旅ナビ
伊豆最古の温泉場として栄えてきた修善寺にできた外湯施設です。かつては河原沿いに7つの外湯があったそうですが、昭和20年代には『独鈷(とっこ)の湯』だけになってしまったのを、あらたに復活させました。内風呂のみですが、ヒノキの浴槽で温泉を楽しむことができます。



 営業時間:12:00~21:00(札止め20:30)
 定休日:水曜日
 利用料金:一般(小学生以上)350円、旅館組合加盟旅館宿泊者150円
 タオルのレンタル:無
 LINK:伊豆市観光協会 修善寺支部 修善寺温泉マップ

2018年の河津桜の見頃はいつ?


伊豆河津への河津桜を見に行く方法をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?今年は寒いので例年より開花が遅れているようです。
今年の見頃予想は2月の終わりから3月始め頃だとか。河津桜の開花情報はこちらを参考にしてください。
LINK:河津町観光協会 河津桜まつり

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