ランドナー ツアラー ツーリング キャンプ 自転車 ロードバイク

2019年版:旅する自転車「ランドナー」おすすめ10選!クラシカルでタフな相棒とキャンプや日本一周へ

旅の移動にも様々な手段がある。飛行機、電車、自動車、オートバイ……人それぞれ目的や到着地の違いがあるけれど、FRAME的には自転車! そこで登場するのがランドナーだ。ランドナーの特徴と、2019年モデルを完成車とオーダーメイドに分けて紹介していこう。

ランドナーってどんな自転車?

ランドナーとは、「旅する自転車」。70年代の第一次自転車ブームで脚光を浴びたジャンルのバイクだが、今現在も旅行には欠かせない相棒として連綿な人気を誇る。

エンペラー ツーリングマスター 丸石サイクル

650AタイヤにWレバー*、ケーブル上出しのブレーキレバーなど、まさに正統派ランドナー「エンペラーツーリングマスター」(C)丸石サイクル

フェンダーやキャリアラック装備、または着用するウェアなど格式ばったスタイルはあるものの、旅は自由。あなた好みで自転車を走らせる楽しみがある。

昨今人気があるキャンピングなど、ツーリングに最適なのがランドナーだ。荷物を大量に運べて、風を感じながら走る醍醐味は、他の移動手段と違う「何か」がある。

▼その「何か」を探る!ピュアロードレーサーとの違いや、おすすめの用途と最新モデルを紹介。

【完成車】ランドナーおすすめ6選

ここでは2019年現在に息づくランドナーを紹介していこう。まずは完成車から。あなたの旅の相棒を見つけて欲しい。

アラヤ スワロー・ランドナー

アラヤ スワロー・ランドナー ダークモスグリーン

▲スワロー・ランドナー(ダークモスグリーン)(C)ARAYA

1967年に誕生した「スワロー・キャンピング」(SC)は、当時では希少だった欧州部品を積極的に採用し、フレームやキャリアは国内製のキャンピング自転車だ。当時の大卒初任給の三倍もする価格だったが「二台にまさるこの一台」というコンセプトを貫いていた。本機はその「SC」の血統を継承し、日東など熟成した日本のブランドパーツを数多く採用し、ツーリング車としての機能と美しさを凝縮した自転車である。650Bホイールを履き、全面的にフレームを新設計。42Bタイヤ装着も可能で、ブレーキケーブル内蔵などのグレードアップも実現している。

価格:198,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ティアグラ
カラー:ダークモスグリーン、メープルレッド
サイズ:550mm

LINK:RAN SWALLOW Randonneur|ARAYA

ラレー クラブスペシャル

ラレー Raleigh クラブスペシャル クラブグリーン

▲クラブスペシャル(クラブグリーン)(C)ARAYA

英国の伝統と個性を極めたモデル。かつてラレーが提唱したクラブモデルのコンセプトを再現している。基本的な自転車の美しさを求めたレトロ性だけでなく、シマノのロード系コンポーネントを搭載するなど、機能と操作性も追求している。ラレー型とも称される独自デザインのマッドガード(泥除け)も再現し、分割機能も有して輪行もお手の物。マッドガードブラケット設計により、コンパクトで高性能なシマノ製ロードブレーキの採用が可能となった。マース型ドロップバーや、グランコンペ・ケーブルアジャスターを加えた特別仕様のフーデッドレバーなど、クラシックテイストあふれるフロントビューを演出している。

価格:152,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ティアグラ
カラー:マルーンレッド、クラブグリーン
サイズ:510、550mm

LINK:CLS Club Special|ARAYA

ミヤタ アイガー


▲カラー:シャドーレッド(OR54)(C)MIYATA


強度とユーティリティーを備えた、クラシカルなクロモリランドナー。ロングツーリングの時に荷物を載せて乗っても、しっかり走る丈夫なフレームだ。一部、コロンバス社製のチューブを採用。美しくクラシカルなデザインのホリゾンタル設計がシャープな印象を与える。また、メンテナンス性の高い26インチタイヤを装備。付属のマッドガードは分割式で、輪行時に便利だ。

価格:129,900円(税抜)
コンポーネント:シマノ・クラリス
カラー:シャドーレッド、ダーキッシュグリーン
サイズ:470、520、550mm

LINK:Eiger|MIYATA

ビアンキ アンコラ

ビアンキ アンコラ ランドナー BIANCHI ANCORA
▲アンコラ(チェレステ・クラシコ)(C)BIANCHI

クラシカルなデザインや亀甲模様のフェンダーなど、旧車マニア垂涎の一台。しかし中身は現代的で、コンポーネントにシマノ・ティアグラを搭載し、同デュラエースWシフトレバーを採用している。長距離のライドも楽しみたいけど、街中でも走ってみたいという人にオススメだ。カラーは渋さが光るチェレステ・クラシコの一色展開。トゥクリップ式ペダルとブルックス製サドルが純正仕様だ。

価格:160,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・ティアグラ
カラー:チェレステ・クラシコ
サイズ:48、51、54

LINK:ANCORA|BIANCHI

丸石サイクル エンペラーツーリングマスター

エンペラー ツーリングマスター 丸石サイクル

▲エンペラー ツーリングマスター(オレンジ)(C)丸石サイクル

1894年に創業した国内メーカーの丸石サイクルによる、650Aタイヤを採用した正統派ランドナー。往時のブームの際に生産された「エンペラー」の名を受け継ぐ一台だ。フロントフォークを抜きやすくするオリジナルなヘッドパーツ、本所工研製造の分割式泥除けの採用により、コンパクトに輪行袋に収納可能。旅のお供に最適な仕様となっている。他のメーカーがツーリング車の生産を打ち切っているなかで、古き良き時代の面影を現代に伝えるランドナーだ。

価格:130,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・クラリス
カラー:グリーン、オレンジ
サイズ:490、520、550

LINK:Touring Master (エンペラー ツーリングマスター)|丸石サイクル

ルイガノ BEACON 9.0

BEACON 9.0 louis ganeau ルイガノ ランドナー スポルティフ

▲BEACON 9.0 LG MATT BLACK (C)LOUIS GARNEAU

リアキャリアを標準装備しており、バッグを用意すれば今すぐにでも旅に出かけられるモデル。特殊な形状のバタフライハンドルは握る箇所が多く、様々なポジションをとることができ、長距離ライドの疲労を軽減してくれる。付属のセンタースタンドは、旅先で多くの荷物を搭載したままでも安定した駐輪が可能だ。チューブのバルブは旅先でも簡単に空気を充填できるよう、あえて米式バルブを採用されている。またブレーキはテクトロの機械式ディスクブレーキを搭載。

価格:105,000円(税抜)
コンポーネント:シマノ・DEORE LX
カラー:LGマットブラック
サイズ:370、420、470、520mm

LINK:BEACON 9.0|LOUIS GARNEAU

【オーダーメイド】おすすめ4選

ランドナーのオーダーメイドを受け付けている工房もある。選んで間違いのない工房を厳選して紹介しよう。

トーエイ

設立は1955年。日本のランドナーの歴史はトーエイ(東叡社) とともに歩んできた。スタンダードフレーム、オーダーフレームともに直接オーダーすることが可能。また、全国各地のトーエイフレーム取扱店を通じて注文することもできる。フレーム製作が専門だが、注文に応じて完成車も作製。

公式サイトはこちら

グランボア

グランボア
出典:CYCLES GRAND BOIS Inc.

日本のオーダーメイド工房。ランドナーはただ走るための道具ではなく、幾年月も共に過ごす旅の相棒だ。乗り手の個性に合わせたフレーム素材からの自転車作りに定評があるグランボアは、ノスタルジックなものだけではない。機能重視の現代のパーツで構成されている。フルオーダー、セミオーダーともに可能。

公式サイトはこちら

SWワタナベ

トーエイに12年勤務した後、伝説のビルダーと呼ばれる梶原利夫氏に師事した渡辺捷治氏が独立して作った工房。キャンピング・ランドナーからピストまで、こだわりは走りが楽しい自転車を作ること。競輪のプロ仕様フレームも手がけており、優秀な成績と高い評価を得ている。

公式サイトはこちら

パナソニック FJC4(セミオーダー)

panasonic ランドナー パナモリ FJC4
▲カスタム参考例:PEARL(マット調、ディープレッド)(C)Panasonic

パナソニックのオーダーシステム「POS」によるカスタムモデル。大陸横断も可能にするロングツーリング専用車だ。ハードなアドベンチャーライドにおいてフレームにトラブルを負ってしまった場合も、クロモリなら一時的な修理がどこの国でも可能。ダブルバテッドチューブを採用した快適な走りや耐久性は、多くのサイクリストによって実証済みである。オプションでフロントキャリアを用意。

販売形態:フレームセット
価格:115,000円〜(税抜)
カラー:全33色
サイズ:460、510、550mm

LINK:FJC4|Panasonic

ランドナーで古きを知って、今を織る

いまランドナーを作っているメーカーは絞られるが、それでも少数精鋭のモデルが販売されているのがわかっていただけただろう。古きを知って、今を織る。そうしたテーマで生産されているモデルばかりで、旅心をかき立てるものである。そしてハマればハマるほど奥が深いのがランドナーの世界。スピードも重要だが、まずはゆっくりマイペースで走っていきたい。そんなマインドを持つライダーに向けられた現代版ランドナーの数々。あなたも旅の相棒に一台どうだろうか?

 

監修:
サイクルアシスト オオバ 大場忠徳
VIKING石橋
増渕俊之

WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

他の記事も読む

関連記事