タイヤに穴が開いてしまったときに「とりあえず走れる方法」がある


タイヤに穴が開いてしまったときに「とりあえず走れる方法」がある
いろいろな場所を楽しく走れるサイクリングですが、思わぬトラブルに見舞われることもあります。いちばんよくあるトラブルがパンクです。タイヤの中にインナーチューブを入れて使うクリンチャータイヤの場合、画びょうやくぎなどの小さな穴であればインナーチューブを交換して、またもとどおり走り出せます。しかし、もう少し深刻なのがタイヤ自体に穴が空いてしまったとき。歩道に乗り上げるときに縁石でこすったり、大きめの石にタイヤをぶつけたりするとタイヤの横の部分に穴が開いてしまいます。

よく見ると、タイヤの横側に穴が空いている!さあ、どうしよう
▲あ、パンクした!よく見ると、タイヤの横側に穴が空いている!さあ、どうしよう

タイヤ自体に穴が開くと、内側のチューブを交換して空気を入れても、穴からチューブがはみ出てきてしまって走れません。こうなったら本来はタイヤを交換するしかないのですが、タイヤを交換できる場所までなんとか移動しなければなりませんよね。今回は、穴が開いたタイヤを交換するため、とりあえず走れるようにする応急処置を4種類試してみました。

ご注意

  • 安全のため、タイヤに穴が開いた場合はすみやかに交換してください。
  • 今回ご紹介するのは、あくまで応急処置です。長い距離を走ると、再びタイヤに穴が開いてしまう場合があります。
  • 応急処置できるのは、穴の大きさが1cm以下の場合です。1cmを超える大きさの穴は、応急処置ではふさげないことがあります。



ブルベライダーがよく使うという「布ガムテープ3枚重ね」


ブルベライダーは不要なプラスティックカード(ポイントカード)などに布テープをぐるぐると巻き付けたものをサドルバッグにしのばせている人も多いそうです。それなら確かにかさばらないですよね。

まずは、ガムテープを使って穴をふさいでみました。3枚重ねて、裏側から貼り付けます。

ガムテープを貼ったタイヤと新しいチューブをホイールに入れ直して、空気を5気圧入れてみました。
ガムテープを貼ったタイヤと新しいチューブをホイールに入れ直して、空気を5気圧入れてみました。

穴からガムテープがすこし見えていますが、放置してもこれ以上は広がりませんでした。
穴からガムテープがすこし見えていますが、放置してもこれ以上は広がりませんでした。

ベテランライダーに伝わる「千円札トリビア」


「パンクしたら千円札でタイヤの穴をふさげばいい」というのはベテラン自転車乗りがよく知るトリビアです。お札はだいたいいつも持っていますし、洗濯機で洗っても大丈夫なくらいしっかりした材質です。タイヤの穴をふさぐのに使えるでしょうか。

ガムテープと同じように裏側から穴に当てます。そのままではズレやすいので、テープで止めておくとチューブを入れるのが楽になります。千円札は4つ折りにして、さらに2回折ります。かなり厚みが出ます。

これでガムテープと同じように空気を5気圧入れてみました。
これでガムテープと同じように空気を5気圧入れてみました。

穴から千円札の柄が少し見えていますが、放置してもこれ以上広がることはありませんでした。
穴から千円札の柄が少し見えていますが、放置してもこれ以上広がることはありませんでした。

事務用品の「クリアファイル」を活用


クリアファイルでタイヤの穴がふさげるの?と思われるかもしれませんが、ちょっとした工夫をすると、使えるようになります。

クリアファイルを2cm×3cmぐらいの大きさに切って、両面テープを貼ります。このとき、両面テープがクリアファイルの全面を覆うように貼るのがコツ。チューブに刺さらないようにクリアファイルの角を落としておくといいですね。

クリアファイルを2cm×3cmぐらいの大きさに切って、両面テープを貼ります。
クリアファイルの両面テープでタイヤの内側から穴に貼り付けます。両面テープで固定されるので、あとはいつものパンク修理のとおりチューブとタイヤを入れ直します。

ほかと同じように空気を5気圧入れてみました。
ほかと同じように空気を5気圧入れてみました。

やはり穴が広がって両面テープが少し見えていますが、放置しても穴が広がることはありませんでした。
やはり穴が広がって両面テープが少し見えていますが、放置しても穴が広がることはありませんでした。

前準備作業に力がいる「古タイヤ」


古タイヤのきれはしを用意して、タイヤの穴に貼り付ける方法もあります。もともとがタイヤなので穴をふさぐにはもってこいなのですが、最初にちょうどいい大きさの切れはしを作らないといけません。

古タイヤを手に入れたら、まず古タイヤのビードを切ります。ここはとても硬いワイヤーが入っているので、ワイヤーカッターを使います。

古タイヤを手に入れたら、まず古タイヤのビードを切ります。

ビードが切れたら、今度はキッチンバサミなど少し硬いものが切れるハサミでタイヤを切ります。

ビードが切れたら、今度はキッチンバサミなど少し硬いものが切れるハサミでタイヤを切ります。さらに写真のタイヤの白い部分を切り落とし、一番薄い部分を使います。タイヤの切れはしを使うときにはなるべく薄いタイヤを使うのがポイントです。厚みのあるタイヤですと、段差ができてしまい、空気を入れたときにチューブに噛み込んでしまいます。

最後に2cm×3cmぐらいのタイヤの切れはしを作って、出来上がりです。
最後に2cm×3cmぐらいのタイヤの切れはしを作って、出来上がりです。裏には固定用の両面テープを貼っておくと作業がしやすくなります。

タイヤの穴に古タイヤを貼り付けたら、チューブとタイヤを入れ直します。
タイヤの穴に古タイヤを貼り付けたら、チューブとタイヤを入れ直します。他の素材と同じように空気を5気圧入れました。

やはりタイヤの穴からチューブが見えていますが、放置しても穴が広がることはありませんでした。
やはりタイヤの穴から古タイヤが見えていますが、放置しても穴が広がることはありませんでした。

結論|全部使えるけれど「クリアファイルか古タイヤ」がよりおすすめ


結論|クリアファイルか古タイヤがおすすめ

布ガムテープ
柔らかい素材ですが、3枚重ねて貼ると、穴をふさぐ役割を果たしてくれました。ただ、走っているうちに伸びてしまうかもしれない不安が少しあります。ふだんガムテープは持ち歩かないので、ガムテープを使う場合には携帯ポンプなどに巻き付けておくと、パンク修理以外にもちょっとした固定などにも使えて便利です。

折りたたんだ千円札
穴をふさぐ役目は果たしましたが、タイヤとチューブを入れる際にズレやすいのが難点です。両面テープなどで止めておければいいのですが、出先で両面テープがない場合はちょっとやっかいです。

クリアファイル
硬い素材なので、伸びて穴が広がることはないようでした。クリアファイルも両面テープも100円ショップで手に入りますし、作るのも簡単なので、いざというときのためにサドルバッグなどに入れておくと、非常事態も乗り切れるので安心です。

古タイヤ
素材が同じなので安心ですが、タイヤを切って切れはしを作るのがちょっとむずかしいかもしれません。ビードがとても硬いので、ワイヤーカッターが必要です。ビードが切れてしまえば、あとはキッチンバサミでも切れます。

というわけで、いざというときのためにサドルバッグの底にしのばせておくおすすめは「クリアファイルか古タイヤ」でした。

応急処置のあとは必ずタイヤ交換を!


今回紹介したのはあくまでも応急処置であることを忘れないでください。タイヤを交換するために自転車ショップや家にたどり着くための手段です。また、応急処置をしたからといっていきなりハードに走り出さず、再びパンクしたりしないか様子をみたほうがよいでしょう。長い距離を走ると、穴が広がってしまい、またパンクすることもありますのでご注意ください。

監修:VIKING石橋

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