遅筋と速筋ってなに?スポーツトレーナーが筋繊維の種類について解説します!

こんにちは!

この記事を見ているサイクリストのみなさんはご自分の体の筋繊維に興味を持ったことがありますでしょうか?

実はサイクリストにとって筋繊維はとても大事なもので、自分の筋繊維に意識を向けることでサイクリングの楽しみが何倍にも膨れ上がります。

なので、僕の記事ではサイクリストの方に向けて「筋肉」に関するお役立ち情報をお伝えしていきたいと思っていますが、その中で今回は「筋繊維の種類」についてお話しします。

実はこの「筋繊維の種類」がわかることで、あなたがクライマーかスプリンターのどちらの素質があるのかがわかるので、是非とも今回の記事を読んで参考にしてみてください。

筋繊維には大きく分けて2種類あります。

ここまでの話を聞いて、もしかするとアナタは

「そもそも筋繊維に種類なんてあるの?」

と思われているかもしれません。

普段筋繊維は皮膚で覆われており、直接見ることがないので実感しにくいのですが、筋繊維は大きく分けると遅筋繊維と速筋繊維という2種類に分かれます。

1つ目の遅筋はタイプ1繊維、また見た目が赤く見えるため赤筋繊維とも呼ばれることがあります。

また、2つ目の速筋はタイプ2繊維、遅筋とは違い見た目が白く見えるため白筋と呼ばれることがあります。

遅筋は赤筋、速筋は白筋と呼ばれることがある。写真のイラストは筋繊維です。(illust by あっちゃん)
▲遅筋は赤筋、速筋は白筋と呼ばれることがある。写真のイラストは筋繊維です。(illust by あっちゃん)

基本的にどの呼び方でも良いのですが、今回はみなさんにわかりやすく説明するために、遅筋=赤筋、速筋=白筋という呼び方を使ってお話しします。

赤筋はヒルクライムが得意

赤筋はスタミナがあり、バテにくいのが特徴の筋繊維なので持久系の運動が得意な筋繊維です。

「なんで、赤筋がスタミナがありバテにくいの?」

と気になった方がいると思いますが、その理由は赤筋の見た目が赤色だということにあります。

赤筋繊維は赤く染まったように見える( illust by あっちゃん)
▲赤筋繊維は赤く染まったように見える( illust by あっちゃん)

なぜ赤筋の見た目が赤色なのかというと、赤筋には筋繊維に酸素を送るのに必要なミオグロビンやエネルギー生産に欠かせないチトクロームなどの赤色のタンパク質がたくさん含まれているからなんです。

赤筋にはその赤色のタンパク質がたくさんあり、赤筋は常に酸素とエネルギーが豊富なので、スタミナがありバテにくい筋繊維になっているんですね!

なので赤筋が多いタイプの人にはスタミナが求められるヒルクライムが得意なクライマーが多いです!

白筋はスプリンター

白筋はパワーとスピードがあるのでウエイトリフティングや100メートル走などの爆発的なパワーとスピードが求められる運動が得意な筋繊維です。

「なんで白筋がパワーとスピードが求められる運動が得意なの?」

と思われた方がいらっしゃると思いますが、その理由はその白筋の大きさにあります。

赤筋繊維よりも白筋繊維の方が大きい( illust by あっちゃん)
▲赤筋繊維よりも白筋繊維の方が大きい( illust by あっちゃん)

白筋は赤筋に比べて体積が大きく、そのために1回の動きでより大きく動くことができるので、パワーが出しやすいんです。

このことから、スプリントする時には白筋を多く持っている人の方が有利だと言えるでしょう。

しかしながら、白筋はパワーが出しやすい代わりにスタミナに欠かせない赤色のタンパク質が少ないので、スタミナが切れやすいのが弱点です。

なので、スタミナ切れをしやすく、白筋が多い人はスタミナが必要なヒルクライムが苦手な方が多いですね。

魚から学ぶ筋繊維の種類

ここまでざっくりと筋繊維の種類についてお話ししてきました。

まとめると・・・

筋繊維には赤筋と白筋の2種類があり、まず赤筋繊維はスタミナがあり、クライマー向きの筋肉に多い筋繊維。

次に白筋はパワーとスピードがあるので、スプリンター向きの筋肉に多い筋繊維でした。

筋繊維でサイクリストの特性がわかる( illust by あっちゃん)
▲筋繊維でサイクリストの特性がわかる( illust by あっちゃん)

この「赤筋繊維=クライマー向き 白筋繊維=スプリンター向き」ということを知っているだけで、自分がクライマーかスプリンターかが科学的にわかり、サイクリングの楽しみが広がります。

ですが、なかなかこれらの種類を頭に入れるのが大変ですし、そもそもイメージもしづらいですよね。

そこで今から、みなさんが筋繊維の種類をイメージしやすいようにある動物に例えて説明していこうと思います。

その動物とは「魚」。

出展Pixsabay
▲出展Pixsabay

数ある動物の中で、「魚」が一番イメージしやすく、この記事でお伝えしている筋繊維の種類をわかりやすく頭に入れることができるんです。

マグロは赤筋繊維が多い魚。

寿司のネタでは絶対に外せないマグロですが、マグロは泳がないと呼吸ができなくなってしまい、窒息死してしまうので24時間休まずに泳ぎ続けなければいけません。

出展Pixsabay
▲出展Pixsabay

そのため、マグロは寝ながらでも泳ぎ続けられるというとても強靭なスタミナを持っています。

そんな強靭なスタミナを持たなければいけない宿命にあるマグロですが、その切り身を見てみると、色が真っ赤になっているのがわかります。

出展Pixsabay
▲出展Pixsabay

この真っ赤な色こそ赤筋繊維の中にあるタンパク質の色であり、これにより実際に私たちの目で「赤筋繊維はスタミナがあること」を確認できます。

ヒラメは白筋繊維が多い魚

ヒラメは普段は海底などに張り付いて、おとなしくしていますが、獲物が近くを通りかかるとものすごいスピードで捕まえて食べてしまいます。

出展Pixsabay
▲出展Pixsabay

この非常にメリハリの効いた動きをするためには筋肉が瞬間的にパワーが出せないとできません。

なので、ヒラメは白筋繊維がとても多いのですが、ヒラメの切り身を見てみると真っ白になっていることがわかり、このことからも実際に私たちの目で「白筋繊維はパワーとスピードがある」ということを確認できます。

出展Pixsabay
▲出展Pixsabay

FRAMEの動画で調査してみました。

筋繊維には赤筋繊維と白筋繊維の2種類に分けることができ、赤筋繊維はスタミナのあるクライマー向きの筋繊維で、逆に白筋繊維はスタミナはないですが、パワーとスピードがあるのでスプリンター向きの筋繊維でした。

どちらが筋繊維が多いのかがわかると、クライマーorスプリンター向きなのかがわかるので、サイクリングするのにはぜひとも知っていただきたいです。

FRAMEのYouTubeチャンネルでは「DNA EXERCISE」というサービスを使って、松村さんとサイクリングマンさんの筋繊維の種類を検査しています。

この「DNA EXERCISE」は綿棒で口の中のほっぺの裏側をこするだけで筋繊維の種類がわかるというとても気楽に検査できる便利なサービス。

昔は直接筋肉に針を刺して、筋繊維を取ってくるしか調べる方法がなかったということを考えると今は本当に良い時代ですね笑

松村さんは白筋(速筋)繊維タイプ

ロードバイクの脚質を遺伝子検査してみた ゆるぽた編

ゆるポタ伝道師で、最近苦手ながらヒルクライムをよくしている(させられている?)松村さんですが、松村さんは白筋(速筋)繊維タイプだという検査結果でした。

白筋繊維が多いタイプの人はパワーはありますが、ランニングや登山などの持久系の運動が苦手な傾向があります。

なので、サイクリングでいうと、ロングライドやヒルクライムは苦手だという人がいたら「白筋繊維が多いタイプなのかな?」と思ってもらって良いでしょう。

また、白筋繊維は赤筋繊維に比べて、体積が大きいので、その分より身体が大きくなりやすい人が多いですね。

▲まつむらさんは典型的な白筋繊維タイプ( illust by あっちゃん)

そう考えてみると、まつむらさんは体格が大きく、ヒルクライムやロングライドが苦手だけど、平地は得意なので、典型的な白筋繊維タイプだと検査で出たのが納得できますよね。

サイクリングマンさんは赤筋(遅筋)繊維タイプ

サイクリングマンの遺伝子を検査してみた!【スポーツDNA検査】

動画の中で、楽しそうにヒルクライムやロングライドをしているサイクリングマンさんですが、サイクリングマンさんは赤筋(遅筋)繊維タイプだという検査結果でした。

赤筋(遅筋)繊維が多い人は筋肉にエネルギーと酸素がたくさんあるので、スタミナがあり、ランニングや登山などの持久系の運動が得意な傾向があります。

なので、サイクリングではスタミナが必要なヒルクライムやロングライドが得意な人が多いですね。

ですが、筋繊維1つずつの大きさが白筋繊維に比べて小さく、大きなパワーが出せないのでスプリントは苦手で体格が細い人が多い傾向にあります。

▲サイクリングマンさんは典型的な赤筋繊維タイプ( illust by あっちゃん)

それを考えると、約30時間ぶっ通しで走り続け千葉一周(510km)を走破してしまうサイクリングマンさんは典型的な赤筋(遅筋)繊維のタイプだというのも納得できますよね。

筋繊維がトレーニングで変わる!?

FRAMEで検査をした結果、松村さんが典型的な白筋繊維タイプでスプリンター、サイクリングマンさんが典型的な赤筋繊維タイプでクライマーだということがわかりました。

その筋繊維タイプの検査は「DNA EXERCISE」というサービスを使えば手軽にすることができるので、気になる方は是非ともやってみてください。

さて、検査された筋繊維のタイプですが、このタイプはトレーニングをしても一生変わらないのでしょうか?

実は白筋繊維のスプリンタータイプの人だけはトレーニングをすることで、スタミナが必要な運動もできるようになります。

つまり、スプリンターでも頑張ればヒルクライムができるようになるということです。

詳しく話すと、白筋繊維はトレーニングすることでエネルギーと酸素を使うことができるようになり、スタミナが必要な持久系の運動ができる筋繊維に変わります。

この筋繊維タイプはけんたさんの筋繊維タイプでもあるのですが、スプリントもできればヒルクライムもできるという万能なタイプの筋繊維です。

▲「白筋→中間筋」はトレーニングすればおこるが、「遅筋→中間筋」はおこらない( illust by あっちゃん)

スプリンターでもヒルクライムに挑戦し続け、この筋繊維タイプになれば「サイクリングで怖いものなしの無敵状態」になれるので、是非とも頑張っていただきたいですね。

まとめ

今回は知っていればサイクリングの楽しみが広がる筋繊維の種類についてご紹介しました。

最近は気楽に自分の筋繊維を調べることができ、そこからスプリンター向きなのか、クライマー向きなのかがわかるので、ぜひとも調べてみてください。

また、自分はスプリンター向きだと結果が出た人でも諦めずにヒルクライムに挑戦すれば、登れるようになっていくので諦めずに頑張っていただきたいですね^_^

最後まで見ていただきありがとうございました。

あっちゃん

WRITTEN BYあっちゃん

現在、大阪在住。元々ランニングを趣味にしていたが、2年前に「弱虫ペダル」と「けんたさんの動画」をキッカケにロードバイクを購入し、今では「ロードバイク依存症」になる。休みの日はヒルクライムをしたくてたまらなくなり、大阪のヒルクライムの聖地である勝尾寺に走りに行くという典型的なクライマー。また、NSCA(米国ストレングス&コンディショニング協会)のパーソナルトレーナーの資格を持っており、運動や健康の知識が豊富。 /Instagram⇒https://www.instagram.com/massurusuper6evo/?hl=ja

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