つむりの悠々自適ライフinFRAME #08 「自転車ロングライドのコツ~その3~」
こんにちは、ブログ「つむりの悠々自適ライフ」を書いている神楽坂つむりです。
前回、前々回と「ロングライドのコツ」と言うネタで連載記事を書いてきましたが、今回はその3回目にして最後の記事になります。
お送りするのはルート設定や行程の組み方、おすすめのツーリング場所!
こうして記事を書きながら私自身、旅立ちたくて仕方がないです。それではどうぞ!
目次
ロングライドのペースについて
ロングライドにおいて大切なのがルート設定と時間管理。
細かく書き出すとたくさんありますが、大まかに以下のようなことを決めて走ります。
- スタート地点
- ゴール地点(輪行で帰る場合や連泊ツーリングの場合)
- 帰宅方法
- 走るルート、コース
- 休憩場所
- 観光場所
- 各スポットの通過時間と帰宅時間
私は主にグーグルマップとヤフールートラボを使いながら計画を練ることが多いです。
◼計画段階で不確定事項を盛り込んでおく
基本的には「無理をしない」と言うのも大事なポイントの一つ。
「終盤になってペースが落ちて日が暮れてしまった!」
「思うように進まずに寄りたいところに寄れない!」
といったことがしばしば起こりますが大抵思い返してみると計画段階から無理をしていることに気付きます。
厄介なのが計画段階で決して無理をしているつもりがなくても、こういった事態に陥ることがあります。
理由としては前回も軽く触れましたが自身の体力やスキルに加えて風向きや天候、交通量に左右されるロングライドは不確定事項がたくさんあります。
そんな中でかつかつのスケジュールを組んでしまうと何か一つでも想定外のことが起こってしまうとたちまち計画が総崩れになってしまいがちです。
ネガティブなことだけではなく、突然良い景色が現れたり、旅先で地元の人と話が盛り上がってしまうなどといったロングライドならではの嬉しい誤算もあったりします。
むしろそう言うイベントを楽しみにしている人も少なくないのではないでしょうか。
私はめっちゃ楽しみです!
と言うわけでロングライドにおいては予め不確定事項も計画段階で取り込んでおくことをおすすめ致します。
「想定外のことも想定しておけば想定内!」
なのです。
◼「マイナス5km/h計算のススメ」
具体的には私は普段おおよそ28km/h~35km/h程度で走っていて何もなければ
「1時間で25km」
進むことが多いです。
ですので100km走るとなると単純計算で4時間あれば走破できることになりますが、実際はなかなかそうはいきません。
風向きが悪い、渋滞している、良い景色があった、美味しいご飯に出会った!などなどいろんなことを想定しておおよそ
「1時間で20km」
で計算しています。
もちろん人によってこの数字が異なりますが、普段の自分の走力から
「マイナス5km/h」
で見繕っておくと何かあった時でもリカバリーができて無理のないペースで走ることができます。
余裕があるとゆっくり景色を楽しめますし、旅先での心のあり方にゆとりが生まれます。せっかくのロングライド、楽しむ余力を残しておきたいですね。
コース設計
「A地点からB地点まで行くのにどのルートを通るか?」
これは土地によって選び方が大きく異なります。
例えば東京や大阪のような都心部であればなるべく交通量の少ない道路、信号の少ない道路、歩行者の少ない道路といった選び方になりますが、地方都市であれば自ずと自然との距離が近くなるため山や川、海を意識しながらのルート設計になってきます。
今回はロングライドネタなので後者に焦点を絞って進めていきます。
私が地方をロングライドする時には主にグーグルマップを眺めながらルートを大まかに決めていきます。見るポイントは
- 平坦路か山越えか
- 起伏の具合はどの程度か
- 最短距離を取るか迂回路を取るか
- 迷いにくい道かどうか
- 景色は良さそうか
◼平坦路or山越え?
平坦路か山越えを選びかはいつも悩みます。
例えば
「A地点からB地点まで平坦路だったら30km、山越えだったら20km」
といった場合に皆さんはどちらの道を選びますか?
正解なんてありません。好みの問題です。もちろん見える景色や交通量、斜度や標高によっても話は変わってきます。
要は考え方の問題ですが、私は大抵山越えを選びます。
理由は山越えはロングライドにおいて良いアクセントになることと、下りはきっちりと体力の回復に充てられるからです。
平坦路の方が楽なのは確かですがずっと同じように平坦だと少しマンネリ化してしまったり飽きてしまうことがあります。
景色を楽しんでいたはずが気づいたら無心で何キロも進むなんてことも珍しくありません。
そんな時に山を挟むと一気に目が覚めて、心持ちにしても身体にしても文字通り目が覚めます。途中でストレッチを挟むような感覚で一つスパイスを与えることでそのライドがより思い出深くなるのも事実です。
また登りでの体力消耗を最小限に抑えられればあとは下り天国です。
ここで身体を休めながら距離を稼ぐボーナスタイムの始まりです。もちろん、安全第一で!
コース設計の際にあえてわざとちょこっと山岳ポイントを入れてみると思いがけず良い景色に出会えたり記憶に残ったりするので是非チャレンジしてみてください。
◼ルートはシンプルisベスト
「移動するだけなら主要国道がなんだかんだで一番楽で早い」
と言う事実です。
ロングライドの計画中、地図を眺めながらルートを考えていると
「あれ、もしかして一本逸れたこっちの道だと走り易いんじゃないの?」
「かなり細いけれど一本道だし方向もあってるし・・・いけそう!」
なんてことがよくあります。
隣にはバッチリ間違えようのない国道が走っていてもついつい浮気してしまうんです。
もちろん理由はあって、国道だとトラックが通って怖いとか景色がつまらないとか。
で、実際に走るこれがめちゃくちゃ走りにくい生活道路・・・・!
路面がガタガタ・・・・!
気づいたら道が逸れてる・・・・・!
何度も経験してきました。
結局迂回に次ぐ迂回で走っては止まってスマホでルートを再確認して・・・
なんてことをしていては日が暮れてしまいます。
「長い物には巻かれろ」ではないですが、大きな道路はやはり間違いのない選択肢。
移動速度を稼ぎたい時には主要国道は選択肢に入れておいて間違いはないでしょう。
おすすめのツーリング場所3選
難しい、3つに絞るのはとても難しい!
ですが、私自身、全国を回ってきて特に印象深かった場所をピックアップして紹介いたします。
是非とも機会があれば訪れてみてご自身の肌で感じていただければと思います。
◼下北半島@青森県
青森県、と言うとそれだけで「遠い・・・・!」と思われる方も多いと思います。
本州最北端に位置し、ある意味飛行機でのアクセスが良い北海道よりも遠く感じちゃうこともありますが、それでも行く価値が十分にあると私が断言する理由はその「最果て感。」
特に青森の中でも一際スケール感の大きい下北半島は恐山や尻屋崎、大間崎、陸奥湾といった名所を多く有しています。
この半島のもつ独特の空気感は異世界に足を踏み込んでしまったような・・・・霊場、恐山に常に見下ろされているからでしょうか。
どことなく背筋がピンと伸びてしまうような緊張感もありつつ、ただ津軽海峡や尻屋崎の優しく包んでくれるような海があったりと、奇妙なバランスで成り立っているスポット。
自転車で訪れるとその雰囲気を余すことなく感じていただけると思います!
◼能登半島@石川県
半島が続きますがその色は全く異なります!
能登半島はただただその山と海の美しさに絶句してしまいます。
能登の里山里海は世界的にも珍しい「世界農業遺産」に登録されており、何と言ってもその特徴は人々の生活や農業水産業、祭礼や工芸といった文化と里海、里山が分離されることなく一体となって成り立っているところにあります。
ただ美しいだけじゃなく人々の生活の息を感じるような、自然と人の関係性を改めて考えさせてくれるような、ダイナミックな景色が特徴。
ここだけは全てのサイクリストに訪れて欲しいと個人的に思っています。
◼瀬戸内海
ざっくりと書きましたが、瀬戸内海です。
何を隠そう瀬戸内海が好きすぎて瀬戸内海沿いの町に移住してしまった私です。
世界的にみても内海の多島海でここまで自転車道が整備されているエリアというのもなかなかありません。
しまなみ海道を筆頭に安芸灘大橋から岡村島まで続くとびしま海道や江田島のかきしま海道、大崎上島といった海沿いの快走路や竹原や呉、鞆の浦のような歴史情緒あふれる街並み、牛窓や赤穂といったゆったりとした時間が流れる小さな町や、高松や松山といった歴史とグルメ、現代建築が融合するエリアなど、その見所だけで一日中喋っていられる自信があります(笑)
自転車で島を巡る。
もうシンプルに幸せになれます!難しいことは言いません!とりあえず島ライドしましょう!
最後に。
以上、3回に渡ってロングライドに関する色んなことを書いてきました。
私自身、自転車に出会って右往左往しながらも、失敗や成功を繰り返しながらこうして全国を自由に走り回ることができるようになりました。
まだ知らない世界を覗いてみたい。
画面の向こう側の世界を五感で感じてみたい。
自分自身への挑戦状を叩きつけたい。限界を超えたい。
その動機は人によって様々で自転車ロングライドの魅力は人それぞれ。
本記事を参考に一人でも多くの人がこの世界の魅力に触れて楽しんで頂ければ嬉しいです!
それではみなさん、良い旅を。
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WRITTEN BY神楽坂つむり
ブログ「つむりの悠々自適ライフ」の管理人 大学時代に自転車と出会い、暇があれば各地をツーリングする日々。 最近では海外旅にも挑戦中。機材ネタや旅のノウハウ、旅レポートを執筆中。 http://tsumuri5.com/