これぞ定番!FUJI(フジ)フェザーの魅力&おすすめシングルスピード3選

ピストバイクを含めたシングルスピードの購入を考えたとき、早い段階で必ず候補にあがるのがFUJIのFEATHER(フェザー)。デザイン・スペック・価格とトータルバランスに優れ、その完成度の高さからシングルスピードの定番モデルとして盤石な地位を誇る。初めてのカジュアルストリートバイクとして選ぶもよし、普段レーパン・ジャージのローディーにもおすすめしたい、フジの街乗りシングルスピードの魅力を紹介しよう。

不動の定番モデルFEATHER(フェザー)

2019年カラーのひとつ「マットレモン」。ビビッドなイエローが目を引く。
▲2019年カラーのひとつ「マットレモン」。ビビッドなイエローが目を引く。

アーバンストリートを得意ジャンルとするFUJI(フジ)、なかでもド定番シングルスピードバイクといえばFEATHER(フェザー)だ。価格・デザイン・機能性と全方位において隙がなく、完成度の高さを窺わせる。はじめてのシングルスピードバイクで迷ったときは、とりあえずフェザーにしておけば間違いないというのは定説。

歴代のフェザーたち。フェザーの名を冠した初代モデルの登場は2009年だった。
▲歴代のフェザーたち。フェザーの名を冠した初代モデルの登場は2009年で、すでに10年以上のバックグラウンドがある。

シングルスピードらしいミニマムで主張しすぎない外観、ちょうどいいギア比、サイズ展開の多さ、固定ギアへの対応、そして最初の1台としても手の届く価格帯。このあたりが”完成度が高い”とされる理由だろう。

シングルスピードという潔さ

シングルスピードという潔さ
街中走行において、変速が絶対必要となるシーンは意外なほど少ない。それならば余計なパーツは全てとっぱらって、シンプルに流せば良いのだ。
結果、ミニマムな機能美がクールさにつながり、メカトラブルも減る、もちろん重量だって軽い。ギアチェンジのないシンプルな乗り味は、ロードバイクやクロスバイク乗りにこそ違いがわかりやすく、オモシロく乗れるのかもしれない。

FUJIのシングルスピード・ヒストリー

FUJIのシングルスピード・ヒストリー
フジはアメリカンブランドだが、名の通り発端は日本にある。ストリートバイクとしても例外ではなく、2008年から日本限定でスポーツバイクシーンにフィットした商品が開発スタートした。いまや定番のモデルとなった先のフェザーやクロスバイクの数々は、この時期からリリースされ始めている。

時を同じくして自転車界ではメッセンジャーブーム全盛を迎え、OBEYとのコラボレーションモデル「OBEY TRACK」をリリース。

2008 Fuji Obey track photo by <a href="https://www.flickr.com/photos/kreezzalee/">DammitKarissa</a>
▲2008 Fuji Obey track photo by DammitKarissa

▲アメリカを代表するグラフィティアーティストShepard Fairey(シェパード・フェアリー)による「OBEY」

さらに2010年にはTOMATOのサイモン・テーラーとのコラボレーションモデル「FUJI LOW PRO」を国内限定100台でリリースした。

ロンドン・ニューヨークを拠点に活動する世界的クリエイター集団TOMATOとのコラボモデル「FUJI LOW PRO」。前下がりのダウンチューブシルエットがパシュートバイクを彷彿とさせ、エッジの効いたスタイルに。
▲ロンドン・ニューヨークを拠点に活動する世界的クリエイター集団TOMATOとのコラボモデル「FUJI LOW PRO」。前下がりのダウンチューブシルエットがパシュートバイクを彷彿とさせ、エッジの効いたスタイルに。

最新モデル全3台

今日に至るまで、シングルスピードで絶大な支持を得るブランドとなったフジ。フェザーを筆頭に、その他トラックバイクやクロモリ仕様のシングルスピードとあわせて紹介していこう。

※競技モデルTRACK ELITEもあるが、日本での公道走行はできないため本稿では割愛。

FEATHER

カラー:マットシルバー
▲カラー:マットシルバー

スポーツバイクの1ジャンルとして確立されたシングルスピード。そのパイオニアとしてシーンをリードする本機は、シンプルな機能美がライダーの個性を最大限に引き出すリアルストリートバイクの定番中の定番モデル。初めてスポーツバイクに乗るエントリーユーザーにも優しく、バテッドクロモリ菅によるシルキーかつダイレクトな乗り味を得ることができる。標準はフリーホイールだが、別売りの専用固定ギヤに換装可能。豊富なサイズとカラー展開しているのも特徴だ。

価格 69,000円(税抜)
ギヤ比 46T×16T(2.875)
サイズ 43、49、52、54、56、58cm
カラー マットブラック、マットパープル、マットシルバー、マットレモン

TRACK ARCV

マットブラック
▲マットブラック

パシュートジオメタリーを採用したストリート仕様のトラックバイク。スムースウェルドされた大径チューブが特徴的な軽量アルミフレームにストレートカーボンフォークを搭載して、固定ギヤと相まってダイナミックなライドフィールが味わえる。精悍でスタイリッシュなカラーがFUJIらしい、クールなシングルスピードバイクだ。

価格 88,000円(税抜)
ギヤ比 48T×16T(3.0)
サイズ 49、52、54、56cm
カラー ブラッシュアルミニウム、アヴァンギャルド、マットブラック

STROLL

カラー:クールグレー
▲カラー:クールグレー

上記「FEATHER」とは雰囲気の異なるヨーロピアンなテイストが、同じシングルスピードでも違った印象を醸し出すモデル。バテッドクロモリフレームとシングルギヤならではの独特な乗り味は、街中を駆け抜けるのに小気味いい。またクラシカルなスキニーフレームやポリッシュリム、スキンサイドタイヤなどクラシカルテイスト満載だ。

価格 59,000円(税抜)
ギヤ比 44T×16T(2.75)
サイズ 43、49、52、54、56cm
カラー ブラック、クールグレー、ラベンダー

カスタムという楽しみ方

クラシカルなストロールにブルホーンハンドルをセット。サドルとバーテープもブラックにチェンジし、攻撃的なスパイスが加わった。直前のイメージと見比べてもらうと雰囲気の違いがよくわかる。
▲クラシカルなストロールにブルホーンハンドルをセット。サドルとバーテープもブラックにチェンジし、攻撃的なスパイスが加わった。直前のイメージと見比べてもらうと雰囲気の違いがよくわかる。

シングルスピードはカスタムを楽しむのも魅力。変速機やシフター、シフトワイヤーのないシンプルな構造がカスタムのハードルを下げてくれる。飾り気のないデザインも、自分好みの愛車に仕上げる土台としてふさわしい。

ハンドル、ステム、ブレーキレバー、ホイール、サドルなど、自分の走りにあわせた変化が楽しめる。ブルホーンハンドルを装着するもよし、フラットバーにカゴで日常使いとしてガシガシ活躍してもらってもいいだろう。

記事冒頭のフェザーは、ワイドなライザーバーとトラック用ディープリムホイールをセット(左)。トラックアーカイブは、トラックレーサー仕様のハンドルにバトンホイールでカスタム。誤解を恐れずに言うと、いずれも単純に"ただカッコイイ"。
▲記事冒頭のフェザーは、ワイドなライザーバーとトラック用ディープリムホイールをセット(左)。トラックアーカイブは、トラックレーサー仕様のハンドルにバトンホイールでカスタム。誤解を恐れずに言うと、いずれも単純に”ただカッコイイ”。

FUJIではカスタムが施されたバイクを募集したコンテスト「FUJISM AWARD 2014」を開催するなど、ライダーに積極的に改造を奨励している。どのモデルも素材がシンプルだから、ライトチューンからガチのカスタマイズまで適する。あなただけの、この世に一台しかないバイクを手に入れることができよう。

FUJIカスタムバイクコンテスト「FUJISM AWARD 2014」で、愛車のフェザーがグランプリ受賞したインタビューはこちら
→「カスタムグランプリ受賞者に聞く、理想の自転車を手に入れるコツ(前編)
→「いくつになっても乗っていたい!グランプリ受賞者に聞くカスタムの魅力(後編)

まとめ

スピーディーな走り屋から、街並みを流すようなまったり派まで、どのような乗り方にも対応するのがシングルスピード。シティライドを楽しむのなら絶好のバイクである。あるいは「FEATHER」や「TRACK ARCV」なら競技用としても活躍するだろう。奥深いポテンシャルを秘めたバイク——それがFUJIのシングルスピードだ。

増渕俊之

WRITTEN BY増渕俊之

出版社勤務を経て、フリーランスの編集/ライター。編著に『これがデザイナーの道』『自転車ファンのためのiPhoneアプリガイド』『岡崎京子の仕事集』がある。現在、編集を手がけた岡崎京子の単行本『レアリティーズ』が発売中。

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