しまなみ海道のど真ん中!大三島に、待望のサイクリスト向けホテルが誕生!IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI

広島県の尾道と愛媛県の今治を南北につなぐ道、しまなみ海道。2014年にCNNによる「世界で最も素晴らしいサイクリングロード7選」のひとつにも選ばれ、国内外のサイクリストから注目を浴びているサイクリストの聖地です。

今回、そんなしまなみ海道のど真ん中に位置する愛媛県の大三島で、待望のサイクリスト向けホテルが誕生!その試泊会に参加してきました。

しまなみ海道開通20年にして、初の新しいホテル「IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI」

IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI
しまなみ海道は今年で開通20周年という節目の年。実は意外にも開通後にホテルの新設はなく、このIKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMIが開通後初の新設ホテルなんだそう。世界中からしまなみ海道が注目されるなか、しまなみ海道待望にして絶好のタイミングでのオープンなのです。

フロントから客室まで自転車をシームレスにつなぐ空間設計

フロントから客室まで自転車をシームレスにつなぐ空間設計
サイクリスト向けホテルとしてのこだわりは、空間設計に現れていました。フロントから客室フロア、客室のエントランスまでがすべてフルフラットなのです。これは自転車を押しながらでも不自由なく客室へアクセスできるよう考えられたもの。サイクリングで疲れた体を酷使することなく自転車を運べるのは嬉しいポイントですね。

天井高に余裕のある客室が嬉しい

天井高に余裕のある客室が嬉しい
形態としてはゲストハウスのかたちをとるIKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI。客室はシングルタイプ・ツインタイプ・ドミトリータイプの3つに分かれているのですが、特徴的なのが一般的なゲストハウスに比べて天井高に余裕があるということ。この余裕ある空間のおかげで、のびのびと旅の疲れを癒せそうです。

1名用個室と2名用個室には、サイクルスタンドが常備
▲1名用個室と2名用個室には、サイクルスタンドが常備

客室には扉がなくカーテンで仕切るかたち
客室には扉がなくカーテンで仕切るかたちであるためセキュリティの不安を抱かれるかもしれませんが、各部屋に金庫があり、フロアにも大型のロッカーが設置されているため貴重品や荷物はそちらへしまえば安心。

各部屋に金庫があり、フロアにも大型のロッカーが設置されている

枕元に電源2つとUSBポートがあるのが細かいですが嬉しいポイント
▲枕元に電源2つとUSBポートがあるのが細かいですが嬉しいポイント

燦々と注ぐしまなみの光が心地いい

かつて栄えたショッピングセンターだった建物をリノベーションしたというIKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI。もとの建物を活かした明るい空間が、とても心地いいんです。ドミトリーというと閉塞感が拭えないイメージですが、前述した余裕のある天井高と窓沿いに設計されているため、そんなイメージは吹っ飛んでしまいます。

こちらがドミトリー。窓から差し込む光と高い天井が閉塞感を取っ払ってくれる
▲こちらがドミトリー。窓から差し込む光と高い天井が閉塞感を取っ払ってくれる

そのほかにも、天井にも窓があったり壁一面が窓だったりと、しまなみらしい明るい気持ちにさせてくれます。ホテルにたどり着くまでの爽快感そのままに、ホテルでの滞在を楽しめそうです。

天井にも窓がある
壁一面が窓
ホテルがあるのは、大三島ICを降りてすぐの海沿い。大三島の観光名所は海よりも山の方が集まっていますが、ホテル滞在中は瀬戸内ブルーを満喫できる素晴らしい立地です。

ホテル滞在中は瀬戸内ブルーを満喫できる素晴らしい立地
ホテル滞在中は瀬戸内ブルーを満喫できる素晴らしい立地

地元の食材を用いた宿泊者限定の食事メニューがとにかく豪華

ストレスフリーな空間以外にも、推しポイントが。それが宿泊者限定の食事メニュー。ゲストハウスと聞くと食事は外で、というのが一般的なように思いますが、IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMIは食事への力の入れようがすごいんです。「ご飯は外で食べればいいだろう」と思って出かけても周りに飲食店がなくて宿泊者が困るに違いない、という代表の心遣いからこのメニューは生まれたそうです。

夕食はSHIMAコースとNAMIコースの2種類。どちらも地元の食材を使っています。これも、「自分たちだけではなく、この地域全体が活性化するために」という想いで地道に島を周り食材を調達してきたんだとか。

今回はご近所の吉野豆腐がメニューにあるというNAMIコースを選択。並べられたのがこちらです。

NAMIコース

これで1名分ですか?と思わずスタッフさんに聞いてしまいましたが、1名分です。自転車旅で来られた方はきっとお腹が空いているだろうと考えられたボリュームたっぷりのメニュー。

  • お惣菜5種
  • いりこ出汁吉野豆腐
  • せんざんぎ
  • 鯛めし丼
  • お漬物
  • 味噌汁

こちらがドーンと並びます。SHIMAコースはいりこ出汁吉野豆腐の代わりに吉野麻婆豆腐、鯛めし丼の代わりに鯛カルパと鯛の土鍋飯になります。どちらも食後のデザート付き。基本的にはしばらくメニューは固定だそうですが、お惣菜については季節によって内容が変わることがあるそうです。

メインの鯛めし丼。鯛めしというとお米と鯛が一緒に炊き込まれたものをイメージするかもしれませんが、こちらの鯛めしは愛媛の宇和島由来の鯛めし。卵をといた醤油だれを鯛の刺身にかけ、それをご飯の上にのせて食べるんです。巷では「贅沢すぎる卵かけご飯」とも呼ばれているそう。

宇和島由来の鯛めし
鯛は大三島の目の前の海でとれたものを使用しているそうで新鮮そのもの。あらかじめ丼になって提供されるのではなく、IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMIでは自分で作るスタイルだから一層食欲をそそりますよ。

続いて朝ごはん。こちらはバイキング形式となっており、しまなみジャムでパンをいくらでも食べることができます。スープとバター、ドリンクもあります。

バイキング形式の朝ごはん
しまなみジャムでパンをいくらでも食べることができる

それに加えて、メイン料理があるのですが、

  • 陶板オムレツ
  • しまなみジャムのフルーツグラノーラヨーグルト
  • 陶板ベーコンエッグ
  • 森崎農園のバジルざんぎサラダ

こちらの4品から選ぶことができます。
試泊会の様子を見ていると王道のオムレツが一番人気だそうですが、意外にも次いでグラノーラが人気だそうで、サイクリストは健康にも気を遣うかたが多いのかもしれません。そんな筆者もそれを知らずにグラノーラを選びました。

サイクリストにはグラノーラが人気
夕食に続き、朝食もこれだけのボリュームがあれば大満足ですね。パンは筆者がトースターでちょっと焼き過ぎてしまいました。

一般客も利用できるカフェ&レストランが常設

一般客も利用できるカフェ&レストランが常設

食事は併設されているカフェ&レストランでいただくのですが、こちらは一般客も利用できます。先ほどご紹介した宿泊者限定のメニュー以外にも、しまなみの食材を使った定食、アラカルト、デザート、ドリンクメニューが豊富に用意されているので、宿泊せずに一気にしまなみ海道を走り切る!というかたもぜひ立ち寄ってみてください。

自転車ガレージも十分な広さ
▲自転車ガレージも十分な広さ

オープンのリリース以降、国内外のサイクリストからの内覧が絶えないというIKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI。大三島で一泊すれば、しまなみ海道のサイクリングも余裕を持った行程を立てられますし、よりしまなみを堪能できるはず。今後は、レンタサイクル、観光ガイド、手ぶらBBQ、マリンレジャーの提供など、よりしまなみ観光を盛り上げる取り組みもされる予定だそうですよ。

旅の休憩に、瀬戸内海の息吹を感じに、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

<ホテル情報>

IKIDANE HOSTEL & CAFE SHIMANAMI

  • 住所
    愛媛県今治市上浦町井口7345
  • 電話番号
    0897-72-8308
  • 営業日
    年中無休
  • 営業時間
    10時~22時
  • ウェブサイト(宿泊のご予約もこちらから)
    https://shimanami.bike/
  • 宿泊料金
    ドミトリータイプ:
    1泊素泊まり 4,800円~
    1泊2食付き 7,800円~

    ツインタイプ(2名料金):
    1泊素泊まり 10,800円~
    1泊2食付き 16,800円~

    シングルタイプ:
    1泊素泊まり 7,800円~
    1泊2食付き 10,800円~

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WRITTEN BY羽田裕明

せとうちと中国地方をこよなく愛する編集者・ライター・カメラマン。 もっぱら脚での山登りや、オートキャンプが趣味だったけれど、これから自転車も楽しみたいなと思っています。バイクパッキングにものすごく興味があります。瀬戸内海での海遊びもはじめて、全方位的アウトドアマンになりそうな予感。 しまなみ海道の向島で2020年春にカフェをオープン予定。

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