【ビンディングシューズって必要なの?】踏み足、引き足の効果について体の専門家に聞いてみた

ロングライドに出るようになると、欲しくなるのがビンディングシューズ。足をペダルに固定するので、怖いというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。今回は動画クリエイターの今田イマオさんと丸井なみこさんが、理学療法士によるバイクフィッティングを行っているACTIVIKEを訪問、体のプロから見たビンディングシューズの必要性と効果について、にっしーこと西谷さんに解説してもらいました。

ビンディングシューズって必要?

ちゃんと使ったのは2回くらい…

まず、ロードバイク初心者のなみこさんに、ビンディングシューズについて聞いてみました。

なみこさんはSPDというビンディングシューズを持っていますが、ちゃんと使ったのは2回くらい… 怖いというイメージがあって「いらないかな」と思っているそうです。初心者にとって足を固定するのは未知の体験。恐怖感を感じるのは当然ですよね。

にっしーさんは「恐怖感がある段階では、無理に使おうとしなくてもいい」と言います。ビンディングシューズが必要かどうかは、走る速さや場所によって違ってくるのです。

実は安全?ビンディングシューズの効果

だんだんステップアップしていくと走る場所も広がってきて、スピードも上がってくるでしょう。ペダルを回す回転数が上がってきた時には、固定することで足が外れなくなり、安定したペダリングにつながります。自分の制御の範囲内でペダルを回せるので、安全面ではビンディングした方がいいです。

ただし、自転車は速度が低いとバランスが取りにくいので、近所をゆるく走るくらいなら、固定するとかえって危なかったりします。ロングライドで30km以上の速度域で走るのであれば、ビンディングがあった方が安全です。

 

ポイント

  • 固定することで安定したペダリングにつながる
  • 固定することでロスなくペダルに力を入れることができる

 

安全面はもちろん効率的に走れるので、ステップアップしていく中でビンディングシューズはあった方がよいでしょう。

長距離ライドにはあった方が疲れにくい

近所に行くのにビンディングシューズを使うのは面倒です。慣れないうちは、信号で立ちゴケする心配もあります。しかし、ずっと漕ぎ続ける状況だったら、ビンディングシューズがあった方が楽です。

速度域にもよりますが、信号のないところなどで長い距離を走るときは足を固定した方が疲れにくくなります。ある程度の速度域で走るのであれば、安全面と効率面を考えて、ビンディングシューズの使用をおすすめします。

ビンディングシューズを使うと速くなるってホント?

2倍速くなる!?

ビンディングシューズを使うことによって、「踏み足と引き足が両方できるから速く走れる」とよく言われます。『弱虫ペダル』8巻にある手嶋さんのセリフ「今までの倍の力でペダルを回せる」を思い浮かべる方も多いでしょう。

ママチャリ、シティサイクルを漕ぐときは、ペダルを「踏む」のがメイン。ビンディングシューズを使うとペダルを引き上げる「引き足」が可能になります。2倍速くはなりませんが、多くの方がビンディングシューズを使った方がパワーが出ると感じており、速くなるのは間違いなさそうです。

にっしーさんは、引き足自体は「結果的に来ちゃってるもの」だと考えています。むしろ重要なのは、ビンディングシューズを使うことにより、意識して足をあげることができるようになるということ。

自転車を漕ぐときは上から股関節を使って踏むことが大事ですが、踏み遅れてしまっている方もいます。ビンディングシューズを使うことにより「引いてる」という感じがわかるようになれば、だんだん上から踏めるようになるわけです。

 

引き足を意識して練習すると上から踏むことにつながり、意識しなくても自然に回せるようになる。
引き足を意識して練習すると上から踏むことにつながり、意識しなくても自然に回せるようになる。

ポイント

  • 固定されることで意識して足をあげることができるようになる

 

では、踏むのと引くのでは使う筋肉が違うのでしょうか。
踏むときは大腿四頭筋と呼ばれる前ももの筋肉に頼り、引き足では太ももの後ろ側から引きあげようとする方が多いですが、腿の付け根の方、股関節の方から引き上げる意識もって練習した方が、スピードアップが早いです。大きくてかつ体の中心に近い部分を意識することで、速く走れるのはもちろん、膝などの故障が防げます。大きい筋肉から使って、大きく回すイメージが大切です。腕で例えると、肘から先だけを回すのでなく、肩の付け根から回すイメージですね。

詳しくは動画(4:07)をご覧ください

練習するときの注意点

ビンディングシューズをペダルから外すには慣れが必要です。ビンディングシューズの取り外しを練習をする際は街中だと危険なので何もない場所でやるようにしましょう。

 

取材協力:ACTIVIKE

FRAME編集部

WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。

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