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コンポーネンツ交換で愛車をアップグレード【後編】予算10万円で何ができる?セット例とパーツランキングを考えてみた!

皆さんこんにちは。自転車ブログ「つむりの悠々自適ライフ」管理人の神楽坂つむりと申します。日本全国を旅している様子を写真たっぷりに、その時々に感じたことを文章にして、書き連ねる日々を送っています。

前回はコンポーネンツをアップグレードしたときの具体的なメリットを解説しました。後編となる本稿では具体的にどんな選択肢が考えられるのか、ベースとなるグレード別に色々と考えてみました。効果実感度の高いパーツランキングとあわせてどうぞ!

予算10万円でコンポ載せ替えの選択肢、考えてみた!

Photo: 神楽坂つむり
Photo: 神楽坂つむり

今回はより具体的にイメージが湧くように、コンポーネンツ交換の選択肢を、ベースとなるグレード別に想定してみました。

注意点としては、コンポーネンツを交換するためには専門的な知識と技術が必要であり、自転車専門店に相談するのが一番です。

例えばクランクセットを交換するにしてもギアの歯数やトータルキャパシティ、フロントディレイラーとの互換性等に注意する必要があります。
他にも物理的に問題なく交換できても実は性能面では互換性がない……なんてケースも多々あります。

パーツ代金とは別に、自転車専門店に作業を依頼する工賃も念頭に入れておくことが大切です。ショップや作業内容によって異なりますが、おおよそ3〜4万円程度と想定して話を進めます。

Case1:クラリス/ソラ/ティアグラ→シマノ105フル搭載

ティアグラ 105 アップグレード コンポ 交換
Photo: FRAME編集部

「クラリス/ソラ/ティアグラ」ユーザーが、高級グレードコンポーネンツであるシマノ105へとアップグレードするパターンです。
予算感としてはシマノ105フルセットで6万円程度、工賃で3~4万円の合計10万円のイメージです。

▼実際にティアグラ → 105にアップグレードしてみた!

やはりシマノ105へのアップグレードが最も効果を実感できますし、より長く自転車を楽しむ、あるいはお手持ちの愛車をアップグレードさせるにはおすすめです。私自身、ソラからシマノ105へ交換した経験がありますが、本当に感動しました。

Case2:シマノ105→アルテグラ&デュラエースMIX

Photo: FRAME編集部

こちらは少し変化球ですが、今既にシマノ105コンポーネンツを使っている人のカスタム例です。先述したようにシマノ105グレード(11速)であれば上位コンポーネンツとの互換性があるので、ショップの人と相談しながら色々と妄想をするだけでも楽しいですね。

例えばロングライド&ヒルクライム仕様を目指して・・・

  • クランクセット:シマノ105(152-36T)(742g) → アルテグラ(50-34T)(674g) -68g
  • スプロケット:シマノ105(11-28T)(284g) → アルテグラ(11-32T)(292g) +8g
  • リアディレイラー:シマノ105 (SS)(225g) → アルテグラ(GS) (210g)-15g

合計 -75g

パーツ金額目安(工賃含まず、2020/7/3時点の希望小売価格/税抜):

クランクセット(FC-R8000) (50-34T) 27,333円
スプロケット(CS-R8000) (11-32T) 8,745円
リアディレイラー(RD-R8000) GS 9,666円
45,744円

あるいは快適通勤仕様を目指して、予算があがってしまいますが・・・

  • STIレバー:シマノ105(500g) → アルテグラ(438g) -62g
  • ブレーキキャリパー:シマノ105(379g) → デュラエース(326g) -53g
  • リアディレイラー:シマノ105(225g) → デュラエース(158g) -67g

合計 -182g

パーツ金額目安(工賃含まず、2020/7/3時点の希望小売価格/税抜):

STIレバー(ST-R8000) 左右セット 34,638円
ブレーキキャリパー(BR-R9100) 前後セット 37,677円
リアディレイラー(RD-R9100) SS 22,747円
95,062円


用途に合わせてカスタムする楽しさが味わえちゃいます!

Case3:アルテグラ→デュラエース

アルテグラ デュラエース アップグレード グレードアップ
Photo: 神楽坂つむり

既に上級グレードのアルテグラをより強化!プロも使用しているデュラエースにすることでさらなる軽量化と剛性アップ、そして何より所有欲も満たされます。

例えばレースに出る、もっと速く走りたいと言うような場合にはクランクセット、チェーン、ブレーキ、レバー、ディレイラーの順番に交換していくと効果を実感できると思います。

デュラエースのクランクセットが6万前後(税抜/執筆時の希望小売価格)Image: SHIMANO
デュラエースのクランクセットが6万前後(2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)Image: SHIMANO

見た目、高級感、所有欲を満たしたい場合は前後ディレイラー、クランクセット、レバーあたりを交換すると一気にバイクの印象が変わってラグジュアリー感が増します!

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こんな選択肢も!話題のシマノGRXを取り入れてみる?

バリエーションがグンと増え予算感もバラバラにはなりますが、アップグレードへのアイディアをいくつか紹介していきます。

シマノGRXを一部導入

Photo: 神楽坂つむり
Photo: 神楽坂つむり

昨今話題のグラベル用コンポーネンツとして発売されたシマノGRXも組み合わせとしては面白いと思います。ブレーキ操作がしやすいレバーや、幅広いギア比を持つクランクセットは通勤やツーリング、ロングライドにも持ってこい!

シマノGRXのデュアルコントロールレバー(油圧式ディスクブレーキ用)。左右セット価格で53,627円(税抜/執筆時の希望小売価格)Image: SHIMANO
シマノGRXのデュアルコントロールレバー(油圧式ディスクブレーキ用)。左右セット価格で53,627円(2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)Image: SHIMANO

シマノGRXのクランクセット(画像はフロント2速用)。22,103円(税抜/執筆時の希望小売価格)Image: SHIMANO
シマノGRXのクランクセット(画像はフロント2速用)。22,103円(2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)Image: SHIMANO

あえてシマノGRXを取り入れることで「玄人感」のようなものも演出できると思います。個人的にやってみたいことランキング1位。

デュラエースのパワーメーター付きクランク導入

デュラエースのパワーメーター一体型クランクセット。チェーンリング無しで133,768円、チェーンリング付きが150,845円。(税抜/執筆時の希望小売価格)Image: SHIMANO
デュラエースのパワーメーター一体型クランクセット。チェーンリング無しで133,768円、チェーンリング付きが150,845円。(2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)Image: SHIMANO

デュラエースグレードのクランクセットにはパワーメーターが内蔵された「FC-R9100-P」がラインナップされています。パワーメーターは自身の出力を数値で管理できるものであり、プロ選手はもちろん、最近ではアマチュアの間でもトレーニングの効率化や、ペース配分の最適化のために人気上昇中のアイテムです。

▶パワーメーターについてもっと詳しく。

機械式ディスクブレーキ→油圧式にアップグレード

デュラエースのパワーメーター一体型クランクセット。チェーンリング無しで133,768円、チェーンリング付きが150,845円。(税抜/執筆時の希望小売価格)Image: SHIMANO
キャリパーブレーキのようにブレーキレバーとブレーキをワイヤーで繋ぐ「機械式」に対し、「油圧式」はブレーキレバーとブレーキをホースでつなぎ、その中にオイルを通して使う。画像は油圧式。Image: SHIMANO

ディスクブレーキを採用した完成車が増えてきました。ディスクブレーキは大きく分けるとその仕組みから機械式と油圧式に分けられますが、やはりディスクブレーキの恩恵を最大限受けるためには油圧式が最適!軽いタッチで抜群の制動力を実感できます。
クランクセットやディレイラー類はそのままに、STIレバー、ケーブル類、ブレーキキャリパーさえ交換すれば良いので、交換に必要なパーツ点が少なく、かつ効果は絶大なのでおすすめです。

例えばアルテグラの油圧ディスク化なら、目安として7万円弱(パーツのみ工賃含まず、2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)。ただし現在搭載しているパーツとの互換性や、交換時にはブリーディングといった作業が必要になるためショップでの相談が必須です。

DI2化する

先のシマノGRXにもDI2が用意されている Photo: 神楽坂つむり
先のシマノGRXにもDI2が用意されている Photo: 神楽坂つむり

いわゆる電動変速化です。機械式の変速に比べて電動式は操作が簡単でかつレバーがコンパクトになり変速に必要な力もほとんど要りませんので、初心者の方や女性、小柄な方にもおすすめできるカスタムです。
また変速ケーブルが伸びないので、調整・メンテナンスの頻度や手間が少なくなるメリットもあります。

▶DI2って何?メリットを詳しく知る

費用の目安としては、アルテグラグレードのDI2化で13万円強、ディスクブレーキだとプラス2万円程度(パーツのみ工賃含まず、2020/7/3時点の希望小売価格/税抜)です。もしクランクやカセットスプロケットなどを流用する場合は費用を抑えられます。
フレームが対応しているかを含めた相談が必須、まずはショップへ聞いてみると良いでしょう。

アルテグラ相当グレードのホイールへアップグレード

少し本記事のメインからは外れますが、最初に記述した足回りのカスタム例として、完成車付属のエントリーホイールをアルテグラグレード*へとアップグレードするのもおすすめです!
*) WH-RS700・WH-RS-500(リムブレーキ)、WH-RS770(ディスクブレーキ)

とにかく走りを軽くするのを優先したい方は、コンポーネンツの交換と合わせて是非検討してみてください。足回りを強化することで漕ぎ出し、登り、巡航が格段に楽になります。

Photo: 神楽坂つむり
Photo: 神楽坂つむり

小柄な人や女性ライダーにおすすめ DI2化やショートリーチレバー
人によってはレバーが大きいと感じるかもしれません。シマノコンポーネンツの中には「スモールハンド用」と呼ばれる新設計のレバーが存在します。小さな手の方でも扱いやすいレバー形状で、ティアグラ、シマノ105、アルテグラの3グレードでの展開です。(いずれも機械式変速、ディスクブレーキ仕様)
また、DI2化、つまり変速機構を電動化することで、機械式に比べてレバーをコンパクトにすることができます。少ない力で操作できると言うメリットもありますし、レバーの大きさや操作のしにくさに悩んでいる方は是非検討してみてください。

効果実感度が高いパーツランキング・ベスト3!

いきなりコンポーネンツを全部交換するのは金銭的にもちょっと……と言う方は多いと思います。そこで交換して効果を実感しやすいパーツを個人的にランキング形式で紹介していきます。

1位:STIレバー

Photo: FRAME編集部
Photo: FRAME編集部

コンポーネンツの中で常に身体に触れる部分であり、操作の軽さやレバー形状の違いを体感しやすいパーツです。視覚的にも目に入りやすい部分であり、レバーのグレードが高いだけでテンションが上がってしまいます。
ブレーキ操作や変速操作にも影響しますので、レースからロングライドまで効果を体感できるでしょう。

2位:ブレーキキャリパー

ブレーキキャリパー
Photo: FRAME編集部

何より先に交換すべきはブレーキと言う人も少なくありません。それくらい良いブレーキは良いです。具体的にはより軽い力でよりしっかりと効く=制動しやすくなります。

スポーツ自転車は一般的な自転車に比べて速度が出る分、コントロールがシビアな乗り物です。特に制動に関しては安全に直結する部分ですから、機材も確かなものを使うに越したことはありません。ブレーキキャリパーのグレードが上がるとより安全に安心して自転車生活を送ることができると言う点で、個人的にもかなりおすすめです。

3位:クランクセット

Photo: 神楽坂つむり
Photo: 神楽坂つむり

ホイールを除いたコンポーネンツの中で最も大きく最も重いパーツです。ですので単純にアップグレードすることで大幅な軽量化が期待できます。
さらに剛性がアップして踏み応えが改善される、力を入れたときの反応が良くなると言った、具体的なメリットが得られます。
横から見たときの見た目にも大きく関わる部分ですし、クランクセットがデュラエースで他のパーツがシマノ105でも「あ、デュラエース!」と印象付ける程度にはバイクのイメージを左右するパーツです。

もちろん用途によってはチェーンやBB、スプロケット等の優先順位が上がることも考えられます。よくよく相談をしながら交換部品を考える時間も楽しいですね。

旧型コンポやフレームとの互換性は?パーツには交換時期がある?-Q&A集はこちらから

「パーツには交換のタイミングがあるの?」
「すごく古いフレームだけど、最新のコンポーネンツに交換しても大丈夫かな。互換性は……?」
コンポーネンツの交換にまつわる気になる疑問をQ&A形式でお答えしています。
こちらからチェックしてみてください。
→「コンポーネンツ交換の気になるQ&A集

コンポーネンツは自転車カスタムの中でもやりがいナンバーワン

Photo: 神楽坂つむり
Photo: 神楽坂つむり

コンポーネンツをどのようにカスタムするか。そこにそのサイクリストの思想や考え方が表れると言っても良いくらいに、やりがいがあり個性が出る部分でもあります。
アップグレードすると言う観点はもちろん、いかに自分の用途にあったカスタムができるのかも重要です。より快適に楽しく安全に自転車生活を楽しむためにも、是非コンポーネンツのアップグレードを検討してみてください。

提供:シマノセールス株式会社

監修:サイクルアシスト オオバ 大場忠徳

WRITTEN BY神楽坂つむり

ブログ「つむりの悠々自適ライフ」の管理人 大学時代に自転車と出会い、暇があれば各地をツーリングする日々。 最近では海外旅にも挑戦中。機材ネタや旅のノウハウ、旅レポートを執筆中。 http://tsumuri5.com/

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