ルーフレールとは?種類からメリット・デメリットまでプロが解説!

新しい生活様式を求めノビノビとした遊び場へ出掛けよう!キャンプ道具や自転車を持っていけたらな……でももうこれ以上愛車に荷物は積めないよ。
ん?屋根上にスペースがあるんじゃない?

屋上に荷物を置くための必須装備「ルーフレール」について、種類やタイプ別のメリットデメリットまで、元自動車整備士の目線からしっかり解説していきます。

ルーフレールとは?

さて、この『ルーフレール』。
耳にしたことはあってもピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
まずはどのようなものかチェックしてみましょう。

ルーフレールって何を指す?
ルーフレールって何を指す?

街行く車の屋根をチェック!セダンや大きなトラックは除外して…
ステーションワゴンやSUVタイプの屋根に注目してみると。

前から後ろへとピョコンと2本の盛り上がった部分を確認できませんか?

そう、これが『ルーフレール』です。

比較的大きな部品なので、車の印象も変えてくれますね。もちろん単なる飾りではありません。

クルマの屋根上に荷物を載せるための支えになるパーツです。

ルーフレールに直接荷物は載せることはできないので、『ベースキャリア』で橋渡しとなる土台を作り……

左右のルーフレールの橋渡し、ベースキャリアをセット

と、一気にお話するとちょっと難しいので、ここから先はちょっと後回しにしまして……

ルーフレールの種類とメリット&デメリット

ステーションワゴンやSUVタイプの上に装着されているルーフレール。
各メーカーをチェックするとさまざまなタイプが存在しているようです。

中には流麗なデザインを邪魔しないように隠されているタイプまであるんです。
(愛車に標準設定で装着されている事も!取扱説明書をチェック!)

ルーフレール

昔から存在する天井とレールの間に隙間があるタイプ。
ルーフレールを上下から掴むクランプを使用しベースキャリアを固定します。

  • メリット:愛車を買い換えてもベースキャリアを流用できる(ベースキャリアの大きさによる)
  • デメリット:上下でクランプする構造上、造形が複雑となり風切り音が発生してしまうことも

ダイレクトルーフレール(フラッシュレール)

ちょっと進化した、天井とレールに隙間が無いタイプです。
屋根がスッキリしていながらも、レールがアクセントになってそのままの状態でもカッコいい!

  • メリット:クランプはロープロファイルで造形がシンプルとなり、風切り音の低減にも貢献。全高が低くなるため、駐車場の高さ制限をクリア出来る機会が増える!
  • デメリット:ルーフレールと比較して、ボトムグレードでも少々値段が高い
左が一般的なルーフレール。クランプ部はネジなどパーツが露出し、風きり音の原因にも。対する右のダイレクトルーフ用のクランプ部分は構造から異なり、造形がシンプルで見た目もスタイリッシュ。 Image(右):Thule Evo Flush Rail

フィックスポイント

先ほどからルーフレールのお話をしていますが、これは肝心のルーフレールが装着されてません!
「じゃ、載せられないじゃん……」と思いますよね。もうひとつ、屋根に最初から設置された、フィックスポイントにステーを固定する方法があります。
今乗っている愛車にも実は用意されているかもしれませんよ?

  • メリット:普段はプラスチック製のカバーで隠されているため、とてもスッキリとしたデザインに。クランプ部分も空気抵抗を最小限に抑えてくれる。
  • デメリット:対応車種が少ない。クランプ部分も、ルーフレールタイプと比較し汎用性が低い。

(番外編)屋根に直接ベースキャリアを載せるタイプ

「ルーフレールもフィックスポイントもない!ダメじゃん!ルーフ積載は諦めるか……」

いやいや。まだ諦めるには早過ぎます。
「ボディのドア枠にフックをひっかけて固定する」という方法もあるんです!

どんな乗用車にもドア枠がありますので、その部分を使ってしまおうという最終奥義。(各メーカーのクランプ適合表を確認してくださいね!)

屋根に直接載せる=取付けフックをボディに引っかける形となるので、ボディの塗装にダメージを与えることも。ビニールシートでの養生は必須です。

自分でルーフレールの後付け&取り外しは厳しい。車検にも要注意!

ルーフレールを付ける・外すということはつまり、クルマの全高が変わるということ。
ルーフレールが装着されたクルマの車検証に記載されている「全高」とは、”ルーフレールを含めた高さ”です。
もし後付けした場合は、構造変更の申請をしなければ車検を通すことが出来ません。
一般的にメーカーオプションとなっているのは、そのためです。
逆に、取り外す場合も全高が変わってしまうので注意しましょう。

さらに雨に濡れる部分なので、取り外しには技術が必要です。
取り付けた穴・取り外した穴を隙間なく、しっかりと塞がなければ雨漏りの原因となってしまいます。

自分での後付けや取り外しは現実的ではないですね。

キャンプに自転車にスキー!遊び方はこんなに広がる

ここで屋根へ荷物搭載するスタイルや遊び方をいくつか紹介しておきましょう。

イメージしやすいのは『ルーフボックス』ではないでしょうか。雨に濡れる心配もなく、大きな荷物やキャンプ道具との相性も抜群!
パイプで作られる『ルーフラック』は無骨さが魅力、玄人好みのアイテムです。

荷物だけでなく、自転車やスノーアイテムの積載だって叶います。
『サイクルキャリア』を使って自転車を積めば、旅先でのサイクリングに。
冬は『スキー板/スノーボードキャリア』を使ってウィンタースポーツに。

ルーフレール&ルーフキャリアがあれば、ライフスタイルをさらに充実させること間違いなし!
魔法のようなアイテムですよね。

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ちょっと待って!注意点も

そんな便利グッズですが、手放しで喜べない部分も…
ルーフレール&ルーフキャリアにはデメリットもあるんです。

  • 落下
    やはり車外への積載による積載物の落下の危険性!
    大事故を誘発する可能性があります。
    特にオートバイは障害物に弱く、即転倒、死亡事故に繋がります。
  • 空気抵抗の増大
    大きな箱状の物を搭載するのでフラついたり、燃費が悪くなったりします。
    少々面倒でも必要がない場合は荷物を降ろしましょう。
  • 立体駐車場に入れられないケースも
    天井に載せる事になるので全高が高くなります。これまで使っていた近所の駐車場に入れられなくなるなど日常に支障が出る場合があります。

便利そうだから!と、いざルーフキャリアを装着してみたら不便なことが増えた……。
生活に密接した道具でもある自動車なので、さまざまなシーンを想定しておかなくてはなりませんね。

もちろん、点検や整備も必要ですよ
先述した落下による事故など、最悪なケースを避けるためにも、以下チェックは欠かさずに。

  1. 運転前にはキャリアを揺すって。異音やグラ付きが無いかチェック!
  2. 異常を感じたら使用を中止
  3. 乗車前点検は怠らずに

屋根という雨ざらしの部分なので、取り付け部分の痛みが早いのです。
「装着したらそのまま」というのは危ないので、日常点検は怠らない様にしましょう。

おすすめルーフキャリアブランド&セット例

ルーフレールについては前半で解説したとおり、もともとクルマに装備されているか、後付けでもメーカーオプションとしてのディーラー対応が基本です。

ここではルーフレールやフィックスポイントが装備されていることを前提に、代表的なベースキャリアのメーカー(ブランド)をご紹介しておきます。

  • Thule(スーリー):北欧、スウェーデンのブランド。デザインに定評あり。外車向けのラインナップが充実
  • inno(イノー): ジャパンブランド。カー用品メーカー『カーメイト』のブランド。日本車に適合する製品が充実。
  • TERZO(テルッツォ):ジャパンブランド。近年ロゴが変わってより親しみのある製品になった。

いずれも公式サイトで、クルマの車種・年式・などを入力してピッタリの製品を見つけることが可能です。
Thule
inno
TERZO

さらにここからは、実際のモデルにあわせた製品(ルーフキャリア)をいくつかご紹介しておきます。クルマの購入から検討している場合も是非参考にしてみてください。

まとめ

ルーフレール・ルーフキャリア はクルマの使い勝手を劇的に向上させるアイテムであることがわかったかと思います。メリットだけではなく、「もし落下させたら事故の危険性がある」という認識を充分に持って活用したいですね。
ルーフレール・ルーフキャリアを活用し大人なカーライフを!

小林 廉(REN)

WRITTEN BY小林 廉(REN)

モデルエージェンシーインディゴ所属ファッションモデル。 自動車整備士の国家資格を持ち、元自動車整備士という経歴を持つ。 スポーツサイクル、モーターサイクル、トライアスロン、登山、ウェイトトレーニングなど趣味は多岐にわたる。 乗り物全般に詳しく、アイアンマン(トライアスロン)を完走する体力で、様々な媒体で体当たりレポートを書くことも。 http://indigo012.com

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