「輪行コワイ…」B.B.BASEなら自転車バラさずOK!利用方法&日帰りプチ旅行ガイド

コロナ禍において、通勤・通学のためにスポーツ自転車を購入した人も多いのではないでしょうか。休日にサイクリング、していますか?せっかくなら自転車で出かけるプチ旅行なんてどうでしょう??

「旅行? 準備が大変でどうもね…」
「遠くに行くなら列車? でも輪行ってハードル高いんだよな……」

それならサイクルトレイン「B.B.BASE」に乗ってみたらいいじゃない! 自転車をそのままラックに乗せて、千葉・茨城方面へのプチ旅行が叶いますよ。
季節は春、せっかくのスポーツ自転車を活用しない手はありませんぞ!

いいか!輪行はハードルが高いんだ!…でもB.B.BASEなら…?

そう、輪行。駅でせっせと自転車をバラし、輪行袋にいれ、他の乗客のご迷惑にならないよう気を遣って電車で移動するアレです。

まだスポーツサイクルを買ったばかり、もしくは自転車をバラすこと自体が不安で輪行はハードルが高いと感じている人、いますよね? 私もご多分に洩れず、面倒くさがりな性分と相まって、いつまで経っても輪行する気にならない一人です。

ただ輪行がネックになって電車での遠出を諦めているなら「B.B.BASE」、これホントにおすすめです!

B.B.BASE= サイクリストのための移動基地。自転車をバラさず列車に乗れる

B.B.BASE(BOSO BICYCLE BASE)は、両国をスタート地としてサイクリストに人気の高い房総エリアを巡る旅列車です。

bbbase_map
Image: JR東日本

一番の特徴は、自転車を乗せて移動できること。

つまりこういうことです。

BBBASE ラック かけかた
よっこいせっと

自転車をラックにかけたらそのまま席へ。あとは目的地までくつろいでればOK。うん、これはいい。

予約~発券を実際にチェック!

憧れトレイン「B.B.BASE」、利用するには何を準備したら良いのでしょう?

出発日前日までの予約が必須

サイクルトレインとあって、確かに快適すぎるほどの空間と設備がそろうB.B.BASE。
それだけに毎日運行は厳しいだろうと容易に想像がつきます。
B.B.BASEの運行は基本的に土日・祝日のみ。5つのコースのうちどれかが各週によって決められています。運行時間帯も、往路と帰路を想定した1日2本。

BBBASE カレンダー
公式HP「運行カレンダー」より

つまり「今日天気いいな! そうだ、B.B.BASEに乗ろう」は無理。ただしオンライン予約は前日の18時まで可能なので、「明日ヒマだな、そうだ、B.B.BASEに乗ろう!」レベルの突発性なら対応可能な懐の広さがあります。

オンラインで予約できる

B.B.BASEの予約はインターネットが利用できます。ここでは実際にインターネット(PC)での予約の流れを見ていきます。

B.B.BASEの公式HP「ご利用方法」からコースを選び……

下に全コースが続く

希望のコースをクリックしたら「えきねっと」のページに遷移します。

空き状況に応じて希望のプランを選択 → パッケージ内容を確認します。画面の指示に従い利用駅を選択していくと、最後に旅行代金と内訳が表示されます。

申込者情報を入力し、支払情報を選択したら完了です。ホテルの予約なんかと同様のスタイルですね。

支払い方法はクレジットカード決済、またはコンビニエンスストア支払いが選べます。

最終行程表(購入明細書)をDLしておこう

予約が完了すると予約(申込)完了メールが届きます。その暁には「最終行程表(購入明細書)」のダウンロードをお忘れなく。申込受付完了画面からでも、予約完了メールからでもアクセス可能です。

申込受付完了画面

また予約番号と電話番号(下4桁)は発券の際に必要になるので控えておきましょう。

あとは当日、駅に向かえばOK! 発券はおなじみの券売機で

両国駅なら西口へ。B.B.BASEのゲートは改札の外にあるので、ひとまず改札を出ましょう。改札を出て少し進むと左手にきっぷ売り場があるので、緑になっている「指定席券売機」へGO。
(※東千葉駅には指定席券売機なし、指定席券売機がある駅での発券が必要)

画面の案内に従って、

  1. 「インターネット予約の受取り」
  2. 「JR東日本国内ツアーの受け取り」
  3. 受け取り方法の選択

と進んでいけばスムーズに発券されます。3.の受け取り方法とは「予約番号&電話番号(下4桁)」か「クレジットカード」の2つから選びます。

ちなみに予約の際、日程に余裕がある場合は、きっぷを自宅に郵送もしてくれますよ。

両国駅西口を出たらとにかく地面を見るんだ

無事発券もされた! 車内で食べる朝食も準備した(駅周辺にコンビニあり)! いよいよゲートに向かいましょう。
両国駅前ではとにかく地面をチェックです。B.B.BASEの案内表示を見つけるのです。

これを見つけられたら勝者確定
これを見つけられたら勝者確定

案内に沿って進めばゲートにたどり着きます。

両国まで遠いから結局輪行なんですけど…→レンタルという手も

海と山の両方を楽しめる千葉、B.B.BASEのおかげでアクセスは格段に良くなりました。ただ「スタート駅の両国までが遠いから結局輪行しなきゃなんだよなぁ」って人もいますよね。
B.B.BASE自体にトリップ感あって、乗車がひとつのアクティビティになるので、輪行→乗り換えだとしても意義は大いにあると思います。が、一切輪行したくない、自走もイヤ!な人はレンタルバイクという手もあります。
実際私は、自宅から両国までそこそこ距離があって輪行も自走も絶対イヤだったのでレンタルしました。

BBBASE レンタル ロードバイク クロスバイク
ロードバイク・クロスバイクを選択できる。こちらもオンラインで申し込み可能。

予約フォームから申し込みをすると、担当者より予約確定のメールが届きます。レンタル料金は当日現金払いのみなので、当日はお金を握りしめて両国駅の脇にあるバイシクルステーションへ向かいましょう。

※2021年4月より外観が変更されます。詳しくはB.B.BASEの公式HPへ

スタッフの方から注意事項やバイクの説明を受けたら、目の前の広場で軽く一周試走させてもらえます。サイズ感などに問題がなければ貸し出しスタート。
受付の所要時間は15分程度です。

今回お借りしたのはSCOTTのスピードスター。アルミのエンデュランスロードですね。

車体のほかに、ヘルメット・カギ、ボトルケージ、携帯ポンプ、予備のチューブ、タイヤレバーまでついてきます。ひととおりアイテムがそろっているので、マジで手ぶらでOKです。

BBBASE レンタル サドル
サドルはクイックリリース仕様。工具なしで高さを変えられて便利ですが、締め付けが十分かスタッフの方に確認することをオススメします

ラックやフレームバック類はないので、荷物は自分で背負う必要がある点には注意。

イマなみがゆく!歴史情緒あふれる佐倉めぐりのプチ旅行

いよいよ乗車です。ここから先はFRAMEチャンネルのイマオさん&なみこさんと一緒に出かけましょう。
専用ゲートをくぐると、通常のホームより一段下がった特別ホームが現れます。

B.B.BASEのためのホーム。一段上に通常ホームが見える。
B.B.BASEのためのホーム。一段上に通常ホームが見える

すでに B.B.BASEが待っていました。さっそく自転車そのまま、抱えて乗り込みます。

BBBASE 乗車

ドアのすぐとなりにラックが。意外とメカメカしくて「おお、どうすれば!」ってなりますね。事前に写真で見てても、どうしていいかわかんないぞ!

すぐに案内を発見、そのとおりにするとマジでもう全然大したことないです。

バーをおろして、さらに出して、


バイクをホイッ

フレームをベルトでカチッ

これだけです。

タン・タン・ふんっ!・ぐるり・カチッ、完成です。

一度やったら帰りもまず間違えることなく出来るはずです。「こういうの苦手」な方もご安心を。

トリップ感あるぅ〜!ボックス席&テーブルで食事もできる

この座席こそ旅ですよ。いつもの横並び通勤電車とは違うんや! 今日は自転車で旅に出るんや!!
リラックスしつつも高まる気持ち。旅だなぁ。

ゆったりとしたボックス席。このご時世、密を避けられるという意味でもGoodです。
ゆったりとしたボックス席。このご時世、密を避けられるという意味でもGoodです

(左)スマホやサイコンの充電もできちゃうコンセント。特に帰りの車内では重宝しそう。(右)床は滑りにくい工夫が

両国を出ておよそ50分、佐倉に到着です。

両国が専用ゲート&ホームだったのに対し、佐倉はいたって普通の駅。通常のホームに下車し階段を登りますが、駅構内・改札内とも自転車を押して歩くことができます。
両国が専用ゲート&ホームだったのに対し、佐倉はいたって普通の駅。通常のホームに下車し階段を登りますが、駅構内・改札内とも自転車を押して歩くことができます

佐倉を探索!武家屋敷〜竹林浴でしっとりライド

列車に乗ってただけなので、ライド自体はこれから出発!な気持ちになります。はじめての土地でペダルを踏み込む感じ、いいですね。旅感。

元気に出発!

出発してすぐ、10分も走るとそこには武家屋敷が並ぶ通りに。趣き深い歴史情緒あふれる空間は、しんと空気が静まっているような感じ。
同じエリアにはなんともフォトジェニックな竹林が。

生い茂る竹ですこし暗くなっていて、しっとりとした雰囲気に気持ちが落ち着いていきます。ゆったりと流れる時間……今回はオトナなライドですね~。

ただまぁ、ここに来るまでさっそく激坂ありましたけどね…

地面にはびっしり丸いリングたちが!いやぁぁぁぁぁ
地面には坂の象徴、丸いリングたちがびっしり! いやぁぁぁぁぁ

佐倉武家屋敷(旧河原家住宅・旧但馬家住宅・旧武居家住宅)


開館時間:午前9時 ~ 午後5時 (入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12月28日~1月4日)
住所:佐倉市宮小路町57番地
電話番号:043-486-2947
駐車場:普通車10台
サイクルラックあり

印旛沼と風車は絵になりすぎる!!「ここ日本だよね?」な写真が撮れるぞ!

少し早めのお昼をとったら、そのまま印旛沼へ。
武家屋敷通り、竹林、住宅街を抜け、今度は一転してひらけた田園風景です。非日常感マシマシです!

しばらくすると突如現れる風車。「佐倉ふるさと広場」のシンボルである本格的オランダ風車「リーフデ」です。

ダイナミックな風車が佇む。黄色い菜の花と青い空が最高のコントラストに!
ダイナミックな風車が佇む。黄色い菜の花と青い空が最高のコントラストに!

この日は強風で羽根は固定されていましたが、普段は風の力で雄大に回っています。なんでも風で回るオランダ風車は日本に3ヶ所だけなんだとか。

オランダ風車「リーフデ」


[風車運転時間・風車内部見学時間]
午前9時30分~12時・午後1時~午後4時
[運転日]
土曜日・日曜日及び、その他の曜日のうち祝日、振替休日
または佐倉ふるさと広場において市のイベントが開催される日(年末年始は除く)

※強風や無風等の理由により、風車の運転ができない場合あり

春になるとあたり一面にチューリップが咲き誇るというから、映え写真は確定ですよ。

すぐそばには印旛沼が。水面に日の光が反射してキラキラしています。

ちょうど沼に沿う形で「印旛沼自転車道」が約27km続いています。そのときの疲れ具合を見て距離・方向を調整すると良いですね。

グルメスポットはオシャンなカフェ&もっちりご当地甘味処

ランチに選んだお店は、武家屋敷&竹林から20分ほど走った場所にあるオシャレな「Cafe Sokeri」さん。Sokeri(ソケリ)とはフィンランド語で「砂糖」の意味。ナチュラルテイストでシックなお店は、なんと米蔵を改装したものだそうですよ。

Cafe Sokeri


営業時間:
11:00am – 5:00pm(LO4:30pm)
定休日:月曜日
電話番号:043-486-1147
住所:
〒285-0824 千葉県佐倉市江原497 国道296号線 江原郵便局入口

ライドの最後に立ち寄ったのは「蔵六餅本舗 木村屋」さん。佐倉を代表する甘味、蔵六餅(ぞうろくもち)をいただけます。

蔵六餅は、あんこの中におモチが入った最中。ライド終盤の糖分補給にはもってこいですね。

サク・モチ・あんま〜♡な和スイーツ。おみやげにも。
サク・モチ・あんま〜♡な和スイーツ。おみやげにも

蔵六餅本舗 木村屋本店


営業:9時~18時(コロナ営業17時まで)
定休日:水曜日(毎月10日、お盆、年末年始は営業)
※元旦はお休み
住所:千葉県佐倉市新町222-1
電話番号:043-484-0021

・お休み処10時~16時まで
※現在コロナ対策により、お茶和菓子の提供を自粛中。再開未定。

▶当日のライドの様子は動画でチェック!
→「サイクルトレイン【B.B.BASE】でゆったり!都内から約1時間で自然を楽しめる佐倉市へ

いよいよ帰宅!帰りもゆったりB.B.BASEで

全行程としては30km程度でしたが、この日は風もあって、距離以上に疲労が残るサイクリングでした。だけど帰りもB.B.BASEだからラクチン!
心地よい疲れの中、ゆっくりと移り変わる風景を眺めながら両国へ帰ります。

2回目のラックセット。もはや慣れたもんですよ。
2回目のラックセット。もはや慣れたもんですよ

B.B.BASEならプハー!もOK。自走の人はコーヒーでね

両国に到着!バイクを返却して、全てが完了です!

やっぱりよかった、B.B.BASE!目的地の選択肢が一気に広がるぞ

B.B.BASE、よかったです! 私のような輪行コワイ勢には夢のような列車でした。輪行慣れてる人たちにも、気楽に乗れる魅力は変わりませんね。
私ははちゃめちゃにヘタレライダーですから、1日に走れる距離なんて50kmが限界です。でも「自宅から両国までの距離」+「千葉の駅〜目的地」で50kmにできるのはかなりの魅力。列車に乗っている間は休憩みたいなもんですから、もっと距離は延ばせるかも!?
スポーツ自転車持ってるけど、週末は使ってないあなた! B.B.BASEを予約するのです……プチ旅行の楽しさと房総の魅力を見つけにいくのです……!


提供: B.B.BASE|JR東日本 千葉支社

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Photos © 東日本旅客鉄道株式会社, naomiyo-pig

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WRITTEN BYnaomiyo_pig

FRAME編集部エディター。ロードバイクは永遠のビギナー。向上心ゼロで、ラクして楽しいことだけやっていきたいキャンプライダーです。

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