電動自転車「前乗せ」から「後ろ乗せ」ってどう?付け替えたママに聞いた!

電動自転車「前乗せ」から「後ろ乗せ」ってどう?付け替えたママに聞いた!

前乗せが窮屈そうだと感じたら、お子さんの成長にあわせて後ろ乗せへの付け替えを検討してみましょう。

切り替えのタイミングから方法、乗り心地の違いまで、付け替えたママが解説します!

前乗せタイプの電動アシスト自転車は、運転中に子供の様子が見えて、会話もスムーズ。専用設計タイプのため安定感があり、運転しやすいこともメリットです。子供が小さいうちから乗せるなら、前乗せが適しています。

その一方で、前乗せは専用タイプであっても、乗せられるのは4歳未満まで。小学校就学の始期に達するまで*の後ろ乗せに比べて、子供を乗せられる期間が短いのが悩みどころです。しかし、前乗せから後ろ乗せに付け替えれば、1歳から小学校就学の始期に達するまで長く乗せることができます。

*お住まいの地域によっては6歳未満まで

自転車のチャイルドシートは取り外し可能

自転車のチャイルドシートは取り外し可能

子供乗せ電動アシスト自転車のチャイルドシートは、前乗せ・後ろ乗せのどちらも取り外しが可能です。

子供が大きくなって自分の自転車に乗るようになったら、チャイルドシートを取り外せばカゴを取り付けることができます。

Point!

ハンドル部分の中央にチャイルドシートが設置されている「前乗せ専用設計」タイプも、専用の前後兼用のバスケットに付け替えられます。

後ろ乗せは何歳から?付け替えのタイミング

子供乗せ電動アシスト自転車選びは安全性が最重要

前乗せと後ろ乗せでは、乗せられる子供の年齢・体重の目安に違いがあります。

  • 前乗せ:1歳以上4歳未満(または体重15kg以下)
  • 後ろ乗せ:1歳以上小学校就学の始期に達するまで(または体重22kg以下)

後ろ乗せのチャイルドシートは1歳から乗せることができますが、各社とも2歳以上の使用を推奨しています。

ただし、平均よりも大きめのお子さんなら1歳半を過ぎたあたりで後ろ乗せできる場合もあります。まだ体が小さかったり、動きも激しいときがあるなら、2歳以上でも前乗せの方が安心です。

Point!

後ろ乗せは2歳を目安に、体格や性格なども考慮して始めましょう。

前乗せから後ろ乗せへ付け替えるタイミングは主に3つあります。

会話で意思疎通ができるようになった

子どもを自転車に乗せるときは、必ずヘルメットをかぶせましょう。

前乗せと違って運転中に子どもの様子が見えないリヤチャイルドシートに乗せるのは、運転する保護者の言うことがしっかり理解できるようになってからが安心です。

子供が大きくなった

子どもが成長し、前乗せチャイルドシートの制限体重に達したら、後ろ乗せに移行する必要があります。

また、子どもが大きくなるにつれ、ハンドルが取られることが増えたり、重く感じたり子供の頭で前が見えにくくなったら、後ろ乗せを始めるタイミングです。

前乗せから後ろ乗せに変えた場合、前乗せチャイルドシートを取り外して前カゴを取り付ける方も多いようです。メーカーによってはカゴとして使えるチャイルドシートもあります。購入の際は子どもが乗らなくなった時のことも考えて検討するのもよいかもしれません。

電動自転車 前乗せ
フットレストを閉じるとカゴとして使えるチャイルドシートもある

3人乗りを始めた

後ろにチャイルドシートを後付けして、3人乗りを始めるケースです。上と下の子の年齢差によっては、早めのタイミングで後ろ乗せを始めることになります。

Check!

3人乗りをするには、電動アシスト自転車が「幼児2人同乗用自転車安全基準」を満たしていなければなりません。

後ろ乗せチャイルドシート選びのポイント

後ろ乗せチャイルドシート選びのポイント

チャイルドシートを選ぶ際、前乗せと後ろ乗せに共通するポイントが3つあります。

  1. シートベルトの形状:肩と腰をしっかりホールドできる5点式がおすすめ。細かく調整できるものを選びましょう。ベルトの調整方法は、試乗の際、チェックしておきたいポイントのひとつです。
  2. ヘッドレストの有無:万が一転倒したとき、ヘルメットでは防げない衝撃をヘッドレストが防いでくれます。また、長距離の移動や帰り道などは、子供が疲れて寝てしまうこともあります。寝てしまったとき、頭をもたれかけさせることができるのもヘッドレストのメリットです。
  3. サイズ:普段使う駐輪場に収まる高さ・幅であること

これらに加え、後ろ乗せチャイルドシートでは、次の2つに注意する必要があります。

リアキャリアの耐荷重量

リアキャリアの耐荷重量

後ろ乗せチャイルドシートを取り付けるには、自転車とリアキャリアがクラス25以上でなければなりません。

クラス25とは最大積載量が25kg以上ということ。公式HPなどでリアキャリアのクラスを確認しておきましょう。最大積載量には子供の体重だけでなくチャイルドシートの重さも含まれるので注意が必要です。

サイズ調整ができる

ヘッドレストの高さやステップ(足台)が調整できると子どもが快適に自転車時間を過ごせます。子供の成長にあわせて長く使えるのもうれしいですね。

前後で揃えるのも◎

子供2人とママの3人乗りをするなら、前後でチャイルドシートのメーカーを揃えると統一感が出ます。レインカバーもお揃いにするとより統一感がアップしますよ。

リヤチャイルドシートのおすすめはこちらの記事をチェック!

前乗せは前カゴに交換すると便利

前乗せは前カゴに交換すると便利

前乗せ専用設計タイプはチャイルドシートを取り外したら、前カゴに交換すると荷物が積めるようになります。

ハンドルが特殊な形状をしているため、ハンドルの中央に取り付け可能な前後兼用のバスケットを選ぶ必要があるので注意しましょう。

付け替えたママが解説!方法と注意点

付け替えたママが解説!方法と注意点

私が乗っているのは、パナソニックのギュットクルームDXの前乗せタイプです。

電動アシスト自転車の購入を検討し始めたのは、子供が1歳半を超えたあたりから。最初から後ろに乗せるのは何となく怖いと思ったので、走行時の安定感を優先して前乗せタイプを選びました。

付け替えるきっかけ

付け替えるきっかけ

後ろ乗せに付け替えたきっかけは息子の成長です。なったばかりなのに3歳と思えないほどサイズが大きく、体重も前乗せの制限重量をオーバーしてしまったため、後ろ乗せに切り替えました。

息子の体重が重くなってくると、やはり前に重みが出てくるので、漕ぐ時も重く感じます。駐輪する際にバランスが取りにくくなってきたこともあり、新生活が始まる前に後ろ乗せに親子で慣れておくためにも、すぐに自転車屋さんへ問い合わせをして注文しました。

取り外した前乗せのチャイルドシートは、2人目ができたときにまた使えたらと思っています!

付け替えの方法

付け替えの方法

子供が乗る部分なので何かあっては困ると思い、自転車を購入したお店で注文と取り付けをお願いしました。

まず乗っている自転車の型を伝えて、取り付けられるチャイルドシートを確認。

ギュットクルームに取り付けられるリヤタイプのチャイルドシートは2種類あります。ひとつは前乗せと同じコンビと共同開発をしたクルームリヤシート。
2つ目はギュットアニーズで使われている、プレミアムリヤチャイルドシートです。

私は将来的に前後で装着した時の統一感が欲しかったので、クルームリヤシートを選びました。費用を抑えたい場合やサンシェードが不要なときは、プレミアムリヤチャイルドシートがおすすめです。 

チャイルドシートは、店舗に在庫がなければ、取り寄せが必要になります。メーカーに在庫があればすぐに取り寄せできますが、今回はメーカーに在庫が無かったため、注文から店舗への到着まで1ヶ月かかりました。付け替えるのなら、早めの検討や注文をおすすめします。

カゴについては、前乗せチャイルドシートを取り外したら付けられる兼用タイプを自転車と同時に購入。後ろに付けて使っていたので、チャイルドシートがあった場所に付け替えてもらいました!

前乗せと後ろ乗せ 乗り心地の違い

前乗せと後ろ乗せ 乗り心地の違い

前乗せと後ろ乗せでは子供を乗せた時、どんな違いがあるのか気になりますよね。

前乗せに初めて乗った時は、普通の自転車よりもハンドル部分に重みが多少感じられるので、カーブの時も気にすることなくハンドルをきれていました。

後ろ乗せにした時に感じたのは、急にハンドルが軽くなったのと、後ろに重みを感じること。バランス感覚を掴むまで、初めのうちはふらふらしがちでした。

自転車から降りた状態で手押しで切り返すのは未だにバランスを崩しそうになるので慣れませんが、走行中は子どもが後ろになったことで気持ち軽く走れるようになったと感じています!また、荷物が前に見える状態にあるので「落としたらどうしよう…」と言う不安もありません。

息子にとっても初めての後ろ乗りなので「最初は嫌がるかな?」と思いましたが、そんな心配をよそに楽しんでいる様子です。走行中にステップの所から足を出してしまうことがあるので、その時は信号のタイミングで伝えるとすぐに足を元の場所に戻してくれます。

専用設計タイプはハンドルの形が独特なので、やはり慣れるまではフラつくと思いますが、乗り慣れたら大丈夫だと実感しています。

後ろ乗せの注意点

後ろ乗せの注意点

子どもを乗せるときは必ずヘルメットを被らせ、シートベルトが緩んでいないかチェックする必要があります。

手におもちゃやお菓子を持っている状態で乗せてしまうと、落としてしまう可能性もあるので要注意。子どもには話をして手に何も持たせないことが大切です。

また、信号待ちの際に後ろで子どもが電柱を触っていたり、走行中に急に手を伸ばしてしまうこともあります。怪我をしないようにするためにも、走行中はチャイルドシートのガード部分をつかむなど、言い聞かせも必要だと思います。

まとめ

子どもが大きくなってくると、前側に掛かる負担は相当で、走行時も重みを感じながらの運転でした。駐輪する際も安定性がなかったり、子どもが動いてしまうと転倒しそうになったりすることも多かったです。

後ろ乗せチャイルドシートは注文してから手元に届くまでに時間がかかることもしばしば。前乗せしていてちょっとでも不安なことがあったら、早めに後ろ乗せへの切り替えを検討してみてください。

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WRITTEN BYあき

埼玉県出身。独身時代はクロスバイクで通学や通勤をする程、自転車に乗る事が当たり前の生活を送っていました。結婚を機に坂の多いエリアへ引っ越したので自転車を使っていませんでしたが、電動自転車デビューをしてからは息子とのお出掛け範囲も広がりました!

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