コスパ最強!17万円台で105搭載アルミロードバイクが手に入る!? SERIOUSのリミテッドモデルに注目

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ここ最近、自転車の価格は全体的に高騰し続けていますが、ドイツブランドSERIOUSから “最強コスパ” バイクが登場しました。

アルミフレームにシマノ105を搭載しながら、17万円台という価格帯。一世代前のR7000系でも十分戦える「SERIOUS(シリアス)の Valpalora(バルパローラ)105」は、初めての一台にも、アップグレードのベース車としても使えるバイク。ブレーキまで105で揃うことのメリットをはじめ、その特徴を丁寧に解説していきます。

ドイツブランド「SERIOUS(シリアス)」って?

SERIOUS(シリアス)はドイツ発の自転車ブランドです。ロードバイクやMTBといったスポーツバイクから、シティバイクまで幅広いラインナップがあり、価格と機能のバランスがとれたお手頃な自転車を展開。ドイツ国内はもちろん、ヨーロッパ全体でその人気が高まっています。

今回紹介する「Valpalora(バルパローラ)105」はジロ・デ・イタリアのコースとしても知られるヴァルパローラ峠(イタリア・ドロミテ)に由来。その名前のとおり、グランツールで走る山岳にもチャレンジできる機能をもつ自転車に仕上がっています。

一世代前の105でも十分戦える! しっかり走りたい初心者にもおすすめ

前後ディレイラーはもちろん、ブレーキまでR7000系の105を搭載

シマノの中堅コンポーネントである「105」は、2022年7月に最新型(R7100系)がリリースされたばかり。12速 & 電動化したのはうれしいことなのですが、“ちょうどいい105” から、お高めの “ハイクラス105” になってしまった感もあります。

Valpalora 105LTDはあえて一世代前のシマノ105をセットしたことで、価格をぐっと抑えたモデルです。

シマノのレースグレードコンポーネント「105」を搭載

105はミドルグレードでありながら、レースシーンを見据えたコンポーネント。そもそも優れた性能のコンポなので、一世代前くらいなら当然まったく問題なし。

新型の105では一部ワイヤレス機構となりましたが、R7000系はワイヤー式。ワイヤー式はメンテナンスが簡単で、不意のトラブルにも比較的対応しやすいというメリットがあります。初めてロードバイクに乗る人にとっては、自転車を知るための良い教材にもなりうるコンポともいえます。

パーツ交換でアップグレードも

また、パーツをアップグレードさせて自分好みに仕上げるためのベース機としてもおすすめです。

走りの向上を体感しやすいパーツといえばホイールですが、本機はリムブレーキモデル。ディスクブレーキが主流になり、リムブレーキのホイールは徐々に少なくなっていくのは確実ですが、まだまだ11速 & リムブレーキのホイールはたくさんあります。

この自転車をベースにスペックアップして遊び尽くすこともできるでしょう。

軽量性の面でもメリットのあるリムブレーキモデル

R7000系の105は28Cまでクリアランスが広がった。軽やかな走りとクッション性のバランスを考えても良い選択肢だ

ではここからは、Valpalora 105LTDについて詳しく見ていきましょう。

高コスパと呼べる理由:ブレーキまで105であるメリットとは

まずはブレーキ。ヴァルパローラ級の峠に上れても、しっかり下りきれなければ意味がありません。その意味でもっとも大切なパーツといえるブレーキにおいて、105の採用は重要なポイントです。

シマノの「SLR-EV*」テクノロジーが搭載されるのは現状105以上のグレードであり、より安全な下りを可能にしています。

*)SLR-EV:2個のベアリングと1個のローラーを採用したショートアームブレーキデザインで、ピボットエリアの効率を高めることによって非常に優れた操作力の変調と強い制動力を生み出す(シマノ公式サイトより)

コストを抑えるべく、ブレーキキャリパーは他社やノーブランドとされることも多い中、ブレーキまで105で揃っているのは高コスパといえるでしょう。

短いアームはしなりにくく制動力も高い

ライド中常に触っているのがブレーキレバー&ブラケットです。これも105グレードが評価されるパーツで、エルゴノミック形状で操作しやすく、長時間握っていても疲れにくいのが特徴です。また手や指で触った時の質感も良好。汗などで濡れた指先で操作しても滑りにくいメリットもあります。

操作の軽さ、握りやすさの点でも下位グレードに比べずっと良い

前後ディレイラーも105を採用しています。そもそもレースにも対応できるモデルなので、スムーズに変速するのは当然、といったところ。

クランクは105ではないものの、シマノFC-RS510コンパクトクランクをセット。歯数は50-39T、リア(最大30T)との組み合わせで登りにも対応可能

【インプレッション】10kgの重さを感じさせない高い剛性

上り、平地、下りで実際に走ってみましたが、想像よりもかなり推進力があるバイクという印象でした。アルミらしいカチッとした踏み感があり、かなり剛性が高いことが分かるフレームです。

特に平地の走行では、10.1kgという重量を気にすることなく、踏んだ分だけ進んでいくイメージで走っていくことができます。とても心地いい!

上りルートになると多少の重さを感じないわけではないですが、リアに最大30Tまである大きめのギアがセットされているので、脚に自信のない人でも上りにも対応できるバイクだと感じます。

いちばん軽いギア選択肢となるインナーローで坂もクリア

この剛性感は下りでも好印象でした。コーナーを曲がっていっても安定感、安心感ともに良い感じ。このあたりは、カーボン混合フォークと28Cのタイヤの組み合わせが奏功していると思います。エアボリュームがありグリップも十分。路面の凹凸を感じさせず乗り心地もかなりいい具合でした。

コーナリングでは安定感を発揮

もちろんフレームの仕上がりに加えて、ほぼフル105というところも好印象の要因としてあるでしょう。シフティングのストレスは全くなくスムーズな変速をしてくれるし、下りでも安心できる静動力はさすが105。電動でなくても十分満足できる操作感でした。

この性能・スペックで17万円台なら買い! 初めての一台や、日常使いのサブバイクとしても

ほぼフル105で17万円台という価格設定は、初めて乗るロードバイクとしても最適ですし、剛性&強度も問題ないフレームはベテランライダーの通勤、普段使いバイクとしても使い勝手はいいと思います。

特にバイク価格が高騰している今の時代、このセットでこの価格は、破格の高コスパな自転車としておすすめできます!

SERIOUS VALPAROLA LTD Shimano 105

価格178,000円(税込)
フレームAluminium
フォークAlu-Carbon
サイズ45.48.50.52.54
メインコンポーネントシマノ・105
クランクシマノFC-RS510, 170 mm = 45 cm, 48 cm, 50 cm / 175 mm = 52 cm, 54 cm, 57 cm歯数:50-39
カセットスプロケットシマノ 105 CSR7000:11-SPEED,(11-30)
タイヤSchwalbe LUGANO 28mm, K-Guard
重量10.1kg

 

提供: Probikeshop

Y’s Road オンライン アウトレットコーナー

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WRITTEN BY今 雄飛(こんゆうひ)

ミラソル デポルテ代表。スポーツブランドのPR業務を行うかたわら、自転車、トライアスロン、近ごろはスマートウォッチのライターとしても活動中。趣味はロングディスタンスのトライアスロン

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