ジャイアントのエンデューロMTB「レイン」がフルモデルチェンジ

ジャイアントは2023モデルとして、エンデューロMTB「REIGN(レイン)」シリーズをフルモデルチェンジします。新しいフレームは、リアサスペンションシステムを再設計し、「FLIP CHIP MAESTRO 3(フリップ チップ マエストロ 3)」の採用によりジオメトリが3段階で調整可能で、29インチまたは 27.5インチのリアホイールを装着するマレット仕様にも対応します。 新型REIGNシリーズは、ジャイアントファクトリーオフロードチームのプロのエンデューロレーサーと技術者によって設計・開発された、これまでで最も汎用性の高いレインとなります。

日本国内では、フルカーボンフレームの「レイン アドバンスド プロ 1」とALUXX SLアルミフレームの「レイン 1」の2モデルを発売します。

マエストロ・サスペンションを搭載した最初のジャイアントMTBのひとつとして2005年に登場したレインは、現代のエンデューロレースが存在する前から、アグレッシブなトレイルライディングの限界を押し広げてきました。そのDNAの中心にはレースがありますが、バイクパークやシングルトラックでのライドにも適しています。
今回第8世代となるレインは、さらに汎用性を広げます。先進的なエンデューロジオメトリとさまざまなタイプの地形への適応性により、ライディングスタイルや地形に応じて、ライダーにより多くの選択肢を提供するように設計されています。
今シリーズの開発で重要な役割を果たしたジャイアントファクトリーオフロードチームのライダー、ユン・デニアーとマッケイ・ヴェジーナのようなプロのエンデューロレーサーにとって、新型レインは、1秒を争う場面で妥協のないスピードとコントロールを提供します。
フランスのルダンヴィエルで開催された2022エンデューロワールドシリーズの最終ラウンドで、プロトタイプを駆りステージ優勝と総合トップ5でフィニッシュしたデニアーは、「新型レインの開発では、1年以上かけてすべてを完璧にしたよ。シーズン中、乗り心地がどんどん良くなって、後半にはベストリザルトを出すことができた。このバイクは新たな限界に挑戦させてくれるんだ」とコメントしています。
デニアーは、フルカーボンフレームのフラッグシップモデルである新型レイン アドバンスド プロのプロトタイプでレースをしていました。新型レインのラインナップには、ALUXX SLアルミフレーム採用モデルもあります。
新型レインシリーズは29インチホイールをフロントとリアにスペックしていますが、自身でリアを27.5インチホイールに交換することもできます。前世代に比べて優れた調整機能を備えており、フリップチップの3通りのセッティングにより、ライダーはフレームジオメトリをすばやく簡単に変更できます。

新型「レイン」シリーズの特徴

1. レースで育まれたサスペンション

エンデューロレーサーやトレイルライダーがアグレッシブな地形で限界に挑み続けるなか、バイクやギアに対する要求は年々高まっていますが、フロントとリアのサスペンション性能が向上した新型レインは、ライダーに優位性をもたらします。
新しいマエストロ・リアサスペンションシステムでは、前世代よりも14mm長い、160mmのトラベルを備えています。トラニオンマウントを採用したリアショックは、ストロークが長く(前世代の60mmに対して62.5mm)、さまざまな地形において滑らかでアクティブな感触を実現します。アドバンスド・フォージド・コンポジット製のアッパーロッカーアームがシステムの剛性を高め、コーナーリング、加速、高速の下りでのハンドリングを向上させます。フロントには170mmトラベルのサスペンションフォークを採用し、トレイルの衝撃を吸収してコントロールを向上させます。

サスペンション

2. 調整可能なエンデューロジオメトリ

新型レインのフレームジオメトリは、デニアーのようなプロライダーがタイムを秒単位で短縮するために必要な素早さとコントロールを提供するように設計されています。同時に、一般のライダーにとっても安定性と自信を提供し、よりチャレンジングな地形でスキルを向上させます。
新しいフレームは、スタンドオーバーハイトが低く設計されており、より長いリーチとの組み合わせで、バイクの操作が容易になります。タイトでテクニカルなトレイルでの低速のコーナーリングからバイクパークでの高く跳ぶようなジャンプまで、新しいジオメトリによってより簡単に、走行ラインの変更や、障害物の飛び越え、最もチャレンジングな地形の走破が可能となりました。
さらに、3つのポジションに設定可能なフリップチップにより、ライダーはライディングスタイルやトレイルの状態に合わせ、ジオメトリを調整することができます。5mm刻み(35、30、25mm)でボトムブラケットのドロップを調整でき、ヘッドチューブの角度(63.5、63.9、64.2 度)とシートチューブの角度(78.3、78.7、79.0度)が変更されます。
フリップチップの設定をハイポジションにすると、地面とのクリアランスが大きくなり、タイトでテクニカルな地形に適しています。このポジションでは、シートチューブの角度が急になるため、上り坂でのパワーアップに役立ちます。ローポジションに設定すると、ヘッドチューブ角が緩くなり、ボトムブラケットが下がります。これによって、高速域でより自信を持ったハンドリングをすることができます。よりニュートラルなセットアップが必要な場合は、ミドルポジションが汎用性の高い設定になります。

エンデューロジオメトリ
エンデューロジオメトリ

調整可能なジオメトリに加え、新しいフレームには、ダウンチューブの下部にフレームプロテクターが備えられています。これにより、フレームが岩やその他の破片から保護され、静かなライディングも実現します。また、ダウンチューブには新たにストレージが設けられています。さらに、すべてのフレームサイズでウォーターボトルを取り付け可能で、ケーブルポートも刷新され、クリーンな外観とパフォーマンスを実現しています。

エンデューロジオメトリ
エンデューロジオメトリ

3. リアホイールオプション

新しいフリップチップのセットアップでは、29インチだけでなく27.5インチのリアホイールも装着できます(29インチフロントホイールとのペア)。これにより、バイクの後部のサドルとタイヤのクリアランスを広くすることが可能です。一部のライダーは、急でテクニカルな地形においてこの「マレット」仕様(前後異径ホイール)を好みます。
外径の大きい29インチホイールは安定性と走破性を向上させ、27.5ホイールはより高い反応性を提供しますので、リアホイール交換するだけでバイクのハンドリングとフィーリングを素早く簡単に調整可能です。
※完成車のスペックは前後29インチになります。

エンデューロジオメトリ

新型「レイン」ラインナップ

エンデューロやトレイルでのライドに最適な「レイン」が、レースシーンからのフィードバックに基づき大きく進化。激しいライドでも余裕のある前170mm/後160mmのトラベル量を確保し、ヘッド角、シート角、BB高を3段階に調整できる最新リンクシステム「フリップチップマエストロ 3」を採用。後輪を27.5インチに換装する「マレット」にも対応可能で、高速コースからテクニカルコースまでセッティングの幅を拡げ、さらにアグレッシブなライドへの挑戦が可能に。
※完成車スペックは前後29インチホイールです。

レイン アドバンスド プロ 1

  • 標準価格:¥990,000(税込)
  • サイズ:400 (S),425 (M) mm
  • カラー:ブラックダイヤモンド
REIGN ADVANCED PRO 1
REIGN ADVANCED PRO 1

レイン 1

  • 標準価格:¥605,000(税込)
  • サイズ:400(S),425(M)mm
  • 重量:16.5kg(M)
  • カラー:エアグロウ
REIGN 1
REIGN 1

LINK:ジャイアント

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WRITTEN BYFRAME編集部

FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/

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