ミニベロが “走れる” 理由と、もっと速くするアイデア4選! イーノウ【C1】で検証してみた

車輪のサイズが小さい「ミニベロ」や「小径車」とよばれる自転車は、そのコンパクトさから多くの人に選ばれています。でもその小さいホイールサイズゆえ、やはり走りが遅くなってしまうのでは……?

じつは走行性能を考えて作られたミニベロは驚くほどよく走るんです! でもミニベロなのにどうして?

ミニベロが速く走れるメカニズムを、FRAMEchannelのおかだくんとゆかりさんが掘り下げます!

協賛: EENOUR

だからミニベロっていい! 小径車のメリット

16インチの電動アシスト自転車、EENOUR(イーノウ)のC1

 ミニベロがよく走るヒミツを解説する前に、小径車ならではのメリットをおさらいしておきましょう! ゆかりさん、ミニベロのメリットってなんだと思う?

 なんといってもコンパクトだからね。走りの面ではキビキビ進んで小回りがきくし、収納にも困らない、それからクルマにも積みやすいよね!

 そうそう、ちょっと考えただけでけっこうメリットが浮かぶよね! 街中の狭い路地や曲がり道でもスイスイだし方向転換もスムーズ。機動性が高いんだよね

イーノウのC1もコンパクトでかわいいルックスが魅力。大きいホイールサイズの自転車に比べて安定感は劣るものの、短〜中距離をクイックに走るのは大得意!

 コンパクトな点も、収納面でかなり大事。自転車って思った以上に大きいんだよね、クルマに載せようとする場面で実感するよ

  おかだはまさに今日、撮影のためにこのイーノウのミニベロを軽自動車に載せてきたんだけども、なんと、3台載せてきたからね!

「あの小さい軽自動車に!? よく3台も載ったねぇ!」と驚くゆかりさん

 見た目が可愛いのも大事だよ、やっぱりお気に入りの自転車は乗るときにテンションあがるもん

 ミニベロはルックスを重視して作られているものが多いからね。それからミニベロはカスタマイズ性能が高い点も魅力なんだけど、カスタムの話に入る前に「車輪の小さなミニベロがなぜよく走るのか?」を解説していきますよ!

なぜ小さいホイールでよく走るの? イーノウC1で解説

ここからは今回の本題「いいミニベロは、なぜホイールが小さくてもよく走るのか」を掘り下げていきましょう。

よく走るミニベロとして紹介するのは、EENOUR(イーノウ)から発売されたばかりのミニベロ「C1」。16インチという、ミニベロの中でも小さめのホイールサイズの自転車ですが、はたしてその走行性能のヒミツとは……?

小さくてもよく走るヒミツ①ギア比

 改めて、ミニベロ・小径車っていうのはホイールサイズが小さい自転車のことだよね。普通に考えて、ホイール(車輪)が小さくなると外周が小さくなるわけだから、進む距離も当然短くなるのでは……、って思うじゃん?

 思う! 私、前に小径車を持っていたけど、ペダルをたくさんまわして回転数をあげないと全然走らなかったよ

 そう、小径車でも「あること」がきちんと考えて作られてないと走行性能は高められないのよ

 あること……?

 「ギア比」って聞いたことない?

 ギア比ね! ロードバイクに乗るようになってから勉強したよ!

 車輪が小さくなることによって、ペダルをひとこぎしたときに進む距離が短くなるのは真実。ただ、それはクランクとスプロケットの歯数が同じだったときにのみいえることなんだよね

クランクとスプロケットの前後の歯数で決まるギア比。ペダルを1回転させたときに後輪が何回転するかが変わってくる

 このイーノウのC1みたいに、走りにも気を使って設計されているミニベロっていうのは、大きいクランクがついてるのよ

 ほんとだ。パッと見、クロスバイクと同じくらいの大きさだね

 ギアの比率を設計することで、ひとこぎあたりの距離が、大きな車輪の自転車に匹敵するようにできるっていうわけ

「大きいクランクがついてるでしょ。ミニベロの走りを追求するならギア比が一番大事!」とおかだくん

 しかもこのイーノウのC1は電動ですから。走れるギア比に加えて、電動アシストの力で上り坂だろうが、こぎ出しだろうが平坦だろうが、グングン進むよ!

小さくてもよく走るヒミツ②こぎ出しの軽さ

 じつはホイールが小さいこと自体が走行性能にもたらす利点ってのもあるのよ

 小さいホイールが走りにも有利なところ……なんだろう?