河原を自転車で通る女子高生

群馬県は2019年4月より複数の大手損保会社と連携し、自転車を利用する群馬県民向けに損害賠償保険に加入しやすい仕組みを作ると発表しました。

年間保険料を1000円から数千円に抑えることで、県民が自転車保険に加入しやすくする狙いです。加入者のケガに対する治療費や賠償金の補償、加入者本人だけでなく家族も適用範囲とするなど、複数のプランを用意する予定。今までは、自転車保険に加入したくても年齢制限があり加入できなかった高齢者でも加入できるよう、年齢制限がない保険も設ける方向で進んでいます。

群馬県の現状

群馬県は自転車関連事故件数が多く、特に中学生・高校生の1万人当たりの自転車関連事故件数は全国ワースト1位となっています。群馬県は自転車通学の生徒が多く、通学距離も長いことが要因と考えられるでしょう。

これまでの取り組みの中で、自転車利用頻度の多い中高生や高齢者へ自転車交通安全教育を行ったり、自動車ドライバーへ「対自転車事故防止」のポイントを説明したりと、対策を行っていますが、群馬県の中学生・高校生の自転車関連事故件数が多いことには変わりありません。

県民アンケート(昨年9月実施、576人回答)によると、自転車保険の加入状況は32.8%と低く、自転車保険に加入しているか「わからない」も11.1%あるなど、自転車保険加入への意識が低いのが現状です。

しかし、同アンケートでは自転車保険への加入義務化について「良いと思う」と、前向きな意見が65.8%となっています。自転車保険への加入は必要と感じつつも、実態が伴っていないことを示しているのではないでしょうか。

参考:群馬県自転車活用推進計画(原案)

県の取り組み

ヘルメットを被って自転車に乗る女の子
保険は県が設ける「保険アシストパートナー」となった複数の損保会社が販売しますが、県は加入促進のためのPRを行います。また、アンケート結果を踏まえ、自分が保険に加入しているかどうかをチェックする仕組みも設ける予定です。

過去に起こった自転車事故で、高額な賠償金を請求された事例があることを知ってもらい、保険加入を通じて安心して自転車に乗れる群馬県をめざしていく考えです。

県だけでなく自治体・個人での取り組みも

群馬県は県が主導する形で独自の自転車保険制度を作っていく予定ですが、その他の自治体でも自転車保険の加入を義務化するなど、自転車に安心して乗ることのできる取り組みを行っています。一度、自分の住んでいる自治体はどんな取り組みをしているのか、また自分は自転車保険に入っているのか?入るとすればどのような保険が自分に合っているのかなど、調べてみてはいかがでしょうか?

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