長野県は2019年3月18日に「長野県自転車の安全で快適な利用に関する条例」を制定しました。この条例は2019年3月18日から施行されています。

また、自転車事故により自身が加害者となった場合に、相手への損害を確実に補償するため、自転車損害賠償保険等の加入も義務化されました。加入義務については2019年10月1日から施行されます。

参考:「長野県自転車の安全で快適な利用に関する条例」及び「長野県自転車活用推進計画」について

長野県ならではの規定

長野県の条例でユニークなところは、自転車の「安全利用」を中心に規定するだけでなく、⾃転⾞の「利⽤促進」、「利⽤環境の整備」、「⾃然環境の保護」を取り入れているところです。これらは⻑野県⾃転⾞活⽤推進計画に明記され、4つの項目それぞれに目標を定め、その目標に対して達成状況がわかるように定量的な指標を作っています。

参考:長野県自転車活用推進計画【概要版】

安全利用

「安全利用」については、長野県の2017年の自転車事故発生件数は928件でしたが2022年には780件にまで減らす目標をたてています。
近年、自転車が加害者となった歩行者との事故件数が増加しています。自転車事故の約7割に自転車側に違反があり、その中で約4割が高校3年生までの若年層です。学校で交通安全教育の実施や、冬季の安全利用啓発などを行い、理解を深めることで歩行者の立場を思いやり安心して道路を通行できるようにすることを目指しています。

利用促進・利用環境の整備

「利用促進」については、自転車の安全な通行空間の確保が急務としており、自転車通行空間の整備延長を掲げています。具体的には2017年に25kmだった自転車通行空間を2022年には180kmにしたいとしています。また違法駐車の取り締まりを強化するなど安全・安心に自転車を利用しやすくする取り組みを行います。

自然環境の保護

長野県は、日本アルプスを代表とする雄大な山岳や高原など魅力的な自然環境を有しているため、レンタサイクルで長野県を観光する人も多いでしょう。ご注意頂きたいのが、今回の条例は県外から長野県に訪れる方も含まれる点。観光の方はもちろん、県外から買い物で訪れる方も自転車損害賠償責任保険等への加入が義務付けられています。

参考:「⻑野県⾃転⾞の安全で快適な利⽤に関する条例」よくあるご質問と回答

自転車保険に加入しよう!

長野県在住の方、自転車で長野県を通る方は10月までに自分は保険に加入しているのかを確認し、加入していない場合は必ず保険に加入してください。自転車保険は月々数百円から気軽に加入できるものや、家族のうち1人が加入すれば家族も補償範囲に含まれるものなど様々な種類があります。これを良い機会として、今回は加入義務でない方も自転車の安全利用を考えるとともに、自転車保険の加入を検討する機会にしてはいかがでしょうか?

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