自転車に乗った子ども

茨城県笠間市は自転車運転の安全意識の高揚と事故の未然防止を図るため「笠間市自転車の安全利用に関する条例」を市議会の3月定例会で可決制定しました。施行は2019年10月を予定しています。

今回の条例の特徴は自転車事故の保険等の加入と、幼児用乗車装置に乗せた子どもへのヘルメット着用を義務付けた点で、いずれも茨城県内で初めてのことです。市のQ&Aで自転車利用中の交通事故は、致命傷として頭部損傷の割合が高いことをあげ、公益財団法人交通事故分析センターの分析として、ヘルメットを正しく 着用することにより、頭部損傷による死者の割合は、おおよそ4分の1に低減されると紹介しています。

参考:平成31年度予算などを可決 第1回定例会
参考:笠間市自転車の安全利用に関する条例(案)について

2017年、笠間市内の交通事故は260件あり、その内の32件が自転車に関係する事故でした。
自転車は、道路交通法上は軽車両として扱われ、違反した場合は罰則等の規定が適用されていますが、車両の整備や運転マナー等に関しては特に規定する法律がありません。そこで、笠間市では子供たちが安全に自転車に乗るために、交通ルールを守らなかったり、マナー違反をしたりすると危険な乗り物になるという認識を持ってもらうため、新年度を迎えると各学校で交通安全教室を実施するなど自転車の安全な利用の啓蒙に力を入れてきた経緯があります。

参考:自転車を楽しむために

ママチャリに乗る女性

しかし依然として、朝夕の通勤通学時間帯をはじめとして自転車の危険な走行が歩行者や自動車の交通の安全を損ねている状況を鑑み、自転車の安全利用を促進していくため、この条例を制定させたとしています。今回加入が義務付けられた自転車事故の保険等とは、自転車事故により自身が加害者となった場合に、相手への損害を確実に補償するためのものです。最近は自転車による重大事故で高額の賠償責任を負う例もあり、自転車による事故が発生した場合の被害者の救済と加害者の経済的負担軽減のために義務化を行っている自治体が増えています。

自転車保険に加入しよう

笠間市は自然豊かでサイクリングイベントを開催するなど今後も自転車利用者は増加すると見込まれます。笠間市に在住の方、自転車で笠間市を通る方は保険に加入しているのかを確認しておきましょう。自転車保険は月々数百円から気軽に加入できるものや、家族のうち1人が加入すれば家族も補償範囲に含まれるものなど様々な種類があります。「ルールが厳しくなった」と考えるのではなく、これをきっかけに「交通ルールを守ろう」との思いを新たにし、自転車保険の加入を検討する機会にしてはいかがでしょうか?

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