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自転車保険

千葉県で自転車保険の加入が義務化!保険の種類や未加入の罰則を解説

全国的に加入の義務化が広まっている自転車保険。

日頃から自転車に乗る機会がある方は、必ずチェックしておきたいところです。

今回は千葉県の自転車保険加入の義務化について、加入すべき保険の種類や未加入の罰則はあるのかを解説します。

千葉県の自転車保険加入の義務化はいつから?

今回自転車保険の加入義務の対象となる千葉県ですが、市独自の条例によって千葉市ではすでに義務化がスタートしていました。千葉市内にお住まいの方は、保険にも加入済みの方が多いかもしれませんね。

これまで千葉県全体として、自転車保険の加入は「努力義務」とされていましたが、いよいよ令和4年7月1日から、自転車保険加入の義務化が始まると発表されました。

“千葉県では、「千葉県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例(平成29年4月施行)」の改正により、令和4年7月1日から自転車損害賠償保険等(以下自転車保険)への加入が義務となります。”

引用:千葉県公式HPより

公式サイトの情報によると、平成29年4月に施行された条例の改正に伴い、自転車保険加入の努力義務から加入義務に変更となったとのことです。

自転車に乗る機会のある方で、まだ自転車保険に入っていない場合は、令和4年6月30日までに加入手続きを済ませましょう。

「自転車損害賠償保険等」ってなんのこと?

「自転車保険の加入って、具体的に何に入ればいいの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

今回の義務化の対象となっているのは、いわゆる「個人賠償責任補償」です。

個人賠償責任とは過失によって相手の財物に損害を与えた場合や、相手を死傷させてしまった場合、法的に支払い義務が生じる“損害賠償金”が補償される保険のことです。

補償金額は1,000万円程度の契約から3億円ほどの契約まで、さまざまな保険があります。

千葉県の条例では、補償金額の規定は設けられていません。

そのため最低限の個人賠償責任保険に加入すれば条例違反にはなりませんが、自転車事故の場合、損害賠償金額が数千万円以上にものぼるケースが多い点には注意が必要です。

最低でも1億円以上の補償が受けられる契約がおすすめです。

自転車保険に入らないと罰則はある?

努力義務から加入義務になったからといって、自転車保険に加入せず自転車に乗ること自体に、現時点では特別な罰則はありません。

しかし、万が一自転車事故が起きてしまったときには高額な損害賠償請求が発生する可能性が大いにあります。

以下、過去の事例を見てみましょう。

判決認容額事故の概要
9,521万円男子小学生(11歳)が夜間、帰宅途中に自転車で走行中、歩道と車道の区別のない道路において歩行中の女性(62歳)と正面衝突。女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となった。( 神戸地方裁判所、平成25(2013)年7月4日判決)
9,330万円男子高校生が夜間、イヤホンで音楽を聞きながら無灯火で自転車を運転中に、パトカーの追跡を受けて逃走し、職務質問中の警察官(25歳)と衝突。警察官は、頭蓋骨骨折等で約2か月後に死亡した。(高松高等裁判所、令和2(2020)年7月22日判決)
9,266万円男子高校生が昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断し、対向車線を自転車で直進してきた男性会社員(24歳)と衝突。男性会社員に重大な障害(言語機能の喪失等)が残った。(東京地方裁判所、平成20(2008)年6月5日判決)

※引用:一般社団法人 日本損害保険協会「自転車事故と保険」より

自転車には、国が法律で加入を義務付けている自賠責保険のように、国が守ってくれるようなシステムは現時点で整っていません。

被害者の救済はもちろん、自分や家族の身を守るためにも、自転車保険への加入は必須といっても過言ではないでしょう。

自転車保険の種類

個人賠償責任補償を備える必要があることは理解できても、保険の種類が多すぎて何を選べば良いのか分かりづらいですよね。

どれを選んでも基本的には月々数百円程度で備えられるので、すでに加入中の保険やライフスタイルなどからご自身にあった保険を契約するのがおすすめです。

ここでは、義務化の対象となる自転車保険の種類について解説します。

民間の自転車保険

「自転車保険」といった名称で多くの民間保険会社が販売している自転車向けの保険です。

傷害保険+個人賠償責任補償がセットになっているので、事故の際に相手への補償だけでなく、自分のケガに対する補償も備えられるのが大きな特徴です。

相手側に対する損害賠償費用もかかりますが、自分自身も負傷しないわけではないので、いざというときのために傷害保険も一緒に備えておくと安心できるでしょう。

個人賠償責任補償特約

個人賠償責任補償は、損害保険商品の特約として付帯されるケースが一般的です。

具体的には以下のような保険やお手持ちのクレジットカードに付帯できます。

  • 傷害保険
  • 火災保険
  • 会社や学校などの団体保険
  • クレジットカード(※カードの種類によります)

上記のような保険にすでに加入している方、もしくはクレジットカードをお持ちの方は、個人賠償責任補償も付帯している可能性が考えられます。

まずは、加入中の保険の補償内容を確認するのがおすすめです。

その際、誰が補償を受けられるのかといった「補償の対象範囲」や、いくらまで補償を受けられるのかといった「補償金額」など、自転車事故にふさわしい補償が受けられるかどうか確認しましょう。

千葉県民共済

千葉県民共済に加入している方は、1ヶ月あたり140円で備えられる個人賠償責任保険への加入も可能です。

生命共済、傷害保障型共済、新型火災共済のいずれの共済でも個人賠償責任保険を付帯することができます。

最大3億円の補償が受けられるので、自転車保険としては十分な保険金額でしょう。

千葉県PTA連絡協議会・全国高P連(学校の団体保険)

小・中学生総合補償制度」や「全国高P連賠償責任補償制度」など、学校やPTAが窓口となる団体保険にも、個人賠償責任補償が付帯されています。

一般的に個人賠償責任は、1契約で同居の家族全員分の補償が受けられます。

小学生~高校生までのお子さんを持つご家庭は一度PTAで加入している保険の補償内容を確認してみると良いかもしれません。

確認すべきポイントは、以下の2つです。

  • 補償の対象となるのは「家族全員」か「児童のみ」か?
  • 自転車事故に対応しているか?(補償範囲)

自転車に乗るのが子どもだけであれば問題ないですが、家族全員分の補償を受けたい場合には、補償の対象が家族全員になっているかを確認する必要があります。

また、補償の範囲に「学校内で起きた事故のみ」のような規定があると、自転車事故には対応しないケースもあるので注意しましょう。

TSマーク付帯保険

TSマーク取扱店にて自転車整備を依頼すると、「TSマーク」というシールを車体に貼ってもらえます。

TSマークが貼られた自転車で起きた事故のみ、補償が受けられるといったシステムです。

点検を実施するついでに自転車保険に加入できる手軽さが魅力といえるでしょう。

青のTSマークと赤のTSマーク、それぞれ補償金額や補償内容が異なるため、自分にあった補償を選んでください。

千葉県サイクリング協会

千葉県には魅力的なサイクリングスポットが多数あります。

そんな千葉県でサイクリングを楽しみたい方は、サイクリング協会に加入するのもおすすめです。

サイクリングイベントに参加できるうえ、いざというときの補償も備えることができます。

会員区分はA~Dの4区分あり、保険が付帯するのはA、Bのみです。

個人賠償責任は最大1億円の補償があるうえ、自身がケガをした場合の補償も備えられるのが特徴です。

千葉県外に住んでいる人も注意!

千葉県にはおすすめのサイクリングスポットも多く、県外からサイクリング目的で訪れる方もいるでしょう。

県外に住んでいる人が千葉県内で自転車に乗る場合にも、自転車保険の加入義務が適用されます。

自転車保険は月数百円程度の保険料で契約可能なので、たまにしか乗らない人も、万が一に備えて加入の検討をおすすめします。

まとめ:自転車に乗る人は自転車保険に加入しましょう

千葉県では、令和4年7月1日から自転車保険の加入が義務化されます。

自転車保険に未加入であっても、現時点では罰則はありませんが、万が一事故が起きたときのことを考慮して最低限、個人賠償責任保険には加入しておくことをおすすめします。

自転車保険にはさまざまな種類がありますが、どれも月々数百円程度から備えることが可能です。

自分や家族の身を守るためにもしっかりと自転車保険に加入して、万が一のシーンに備えましょう。

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この記事を書いた人

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s.ikeda

2級FP技能士。主に金融・保険関連のメディアで記事執筆・ディレクション・SEOコンサルを実施しています。「金融関連の情報を正確に分かりやすく伝える」がモットーです。趣味はロードバイク(cannondale)で、週末に川沿いを走ります。

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