「子供を乗せて家の近くの坂道を登るのが大変……」

「家に帰った後は疲れて何もしたくない!」

自転車を使って子供の送迎や買い物・通勤をしていると疲れてしまうので、電動自転車の購入を検討している方は多いのではないでしょうか。

電動自転車は生活の足として活躍してくれる移動手段のひとつです。アシストの力が得られれば、その分漕ぐ際の負担が軽減されるため、漕ぐのがしんどい坂道や子供の送迎が楽に感じられるでしょう。

今回は電動自転車の特徴や選び方からおすすめの電動自転車まで、詳しく解説します。

「毎日の負担を軽減したい!」とお悩みの人はぜひ参考にしてください。

電動アシスト自転車の特徴は?徒歩より速く、車より気軽

何より自転車は徒歩よりも速く、車よりも気軽に乗れる点で魅力的な乗り物ですよね。さらにモーターを搭載することで、ペダルを漕ぐ際の力をアシストしてくれるのが電動自転車の特徴です。

アシストのおかげで漕ぎ始めがスムーズになったり、坂道も楽に登れたりといった大きなメリットがあります。

自転車を漕いでも疲れにくくなるため、移動手段として自転車を積極的に活用したくなるでしょう。

電動自転車があれば、それまで自転車では億劫に感じていた道のりも難なく走れるようになり、行動範囲も広がるかもしれません。

電動アシスト自転車をおすすめできるのはこんな人

電動自転車は高価なので、特にアシストの恩恵を大きく受けられる人におすすめできるといえるでしょう。

ここでは、具体的にどのような人におすすめなのか解説していきます。

1.通勤・通学時の負担を軽減したい人

近年、混雑しがちな公共交通機関を避け、通勤や通学に自転車を活用する人が増加しています。とはいえ朝から職場や学校まで数キロの距離を走るのは大変ですし、疲れている中で帰りもまた自力で自転車を走らせるのは、億劫だと感じるかもしれません。

少しでも負担を軽減させたいと考えている人は、電動自転車がおすすめです。

2.子供の送迎時に自転車を活用する人

子供を乗せて自転車を走らせるのは、かなりの労力を要しますよね。保育園や幼稚園など、子供の送迎にアシストなしの自転車を活用している人は、ぜひ電動自転車への乗り換えをおすすめします。

現在徒歩で子供の送迎をしている人も、電動自転車にすれば送迎にかかる時間を短縮できるでしょう。

また休日は電動自転車に乗って、まだ行ったことのない公園や隣町の図書館などに出向くのも良いですね。

3.居住地に坂道が多い人

「どこに行くにも坂があって疲れる!」「家の前から坂道が続くから、自転車で出かけるのが大変」

こんな地域にお住まいの人もいるのではないでしょうか。あまりにも坂道が多いと自転車に乗る気も失せますが、かといって歩くのも苦労するもの。

電動アシストの力を借りれば、坂道でも気後れせず自転車を走らせることができるため、行動範囲も広がるでしょう。

4.買い物など重い荷物を載せる機会が多い人

「買い物は自転車で行くことが多い」という人にも、電動自転車がおすすめです。荷物を載せると自転車が重くなり、自転車を漕ぐ際の負担もかかるがち。

電動自転車なら重い荷物を載せても、スムーズに自転車を走らせることができます。

自分に合った電動アシスト自転車の選ぶポイント4点

電動自転車にもさまざまな種類がありますが、中でも

  • 用途
  • タイヤサイズ
  • バッテリー容量
  • 車体の安全性」

に注目して選ぶと良いでしょう。

ここでは4つの観点から、自分に合った電動自転車の選び方について解説します。

1.用途は自分に合ったものか

電動自転車には、通勤用、通学用、子乗せ用、スポーツバイクなど、さまざまな種類の商品があります。まずは車体別に、自分に合った用途で使える電動自転車を選ぶのがポイントです。

例えば今は子乗せ用の電動自転車が欲しい人でも、子供を乗せるのはあと数年だけなら、子乗せ卒業後は通勤や買い物に活用できるリヤチャイルドシート対応のシティサイクルを選ぶといった選択肢が考えられます。

2.タイヤサイズは身長に合っているか

自転車を選ぶ際はタイヤのサイズにも注目してみましょう。

電動自転車のタイヤサイズは、主に以下の3種類があります。

  • 20インチ
  • 24インチ
  • 26インチ

数字が小さいものほどタイヤのサイズが小さくなっています。

最もタイヤサイズの小さい20インチは重心が低く安定感があるのが特徴です。タイヤサイズが小さい分、車高も低くなるため、乗せ降ろしの際に子供を高く抱き上げる必要がありません。

通常のシティサイクルにも採用されることの多い26インチは、夫婦で兼用したい人や子乗せ卒業後も通勤や買い物などの用途に活用したい人におすすめです。実際に試乗して乗り心地を体験すると良いでしょう。

3.バッテリー容量は適正か

電動自転車の要といっても過言ではないバッテリー。容量別にいくつか種類があります。

バッテリー容量走行可能距離
6.0Ah22km
8.0Ah30km
12.0Ah45km
16.0Ah60km

バッテリー容量が大きいほど、1回の充電で長距離を走ることができます。

電動自転車に採用されることの多い「リチウムイオン電池」は、一般的に3~4年または充電回数が700~900回に達するとバッテリー交換の目安といわれています。そのため、可能な限り充電回数を減らすことがバッテリーを長持ちさせるためのポイントです。

しかし、バッテリー容量が大きい分重さが出るため、車体も重くなってしまうのが大きなデメリット。ライフスタイルに合わせて適切なバッテリー容量を選ぶことが大切です。

最近では容量が大きくてもコンパクトなバッテリーを開発しているメーカーもあります。

バッテリー充電のために家の中まで持ち運ぶのも意外と大変なので、ぜひバッテリーの重さにも注目してみてください。

4.BAAマークがついているか

自転車を安全に乗るためには「安全基準を満たしているか」というのも重視しておきたいところです。BAAマークやSGマークといった、車体の安全が保証された自転車を選ぶと、製品事故のリスクも軽減されるでしょう。

中でもBAAマークは、一般社団法人自転車協会が独自に制定した厳しい安全基準を満たした自転車のみに貼り付けられるマークです。

高価な電動自転車は長い間乗れるよう、品質が保証された車種選びが大切だといえます。

いつまで乗れる?電動アシスト自転車の寿命

電動自転車は、部品ごとに寿命が異なります。主な部品の寿命は以下の通りです。

タイヤ:3年

バッテリー:3~4年

車体:10年

それぞれの寿命を目安に部品を交換することで、より長く愛用できるでしょう。

ただしタイヤやバッテリーは修理や交換が可能なパーツですが、車体(フレーム)の修理・交換はできません。

購入した電動自転車をできるだけ長く乗りたい人は、フレームの強度が保証された品質の高い国産メーカーの車種を選ぶのがおすすめです。

【国産】電動アシスト自転車のおすすめメーカー

電動自転車の国内主要メーカーには、パナソニック、ヤマハ、ブリヂストンの3社が挙げられます。ここではそれぞれの特徴を紹介していきます。

パナソニック

暮らしに便利な電化製品を数多く提供しているパナソニック。電動自転車においては、パナソニックを代表する技術のひとつである「エコナビ」がほとんどの車種で標準装備となっています。

エコナビとは、省エネ運転が可能なパナソニック独自の技術のこと。

最新の電動自転車には、走行環境により自動でアシスト力をコントロールしてくれる“エコ運転機能”が付いています。

自動でエコ運転をすることでバッテリー消費を軽減させるため、バッテリーが長持ちするのが大きな特徴です。

ヤマハ

ヤマハは世界で初めて電動アシスト自転車を開発したメーカーです。独自に培ってきたモビリティ技術により、なめらかな乗り心地を実現しています。

最新の電動自転車に搭載されているヤマハの技術に「スマートパワーアシスト」が挙げられます。「スマートパワーモード」に設定しておけば、走行状況に応じて自動で強モードまたはエコモードに切り替えてくれるので、走行中急な上り坂に遭遇したときも慌てずに済みます。

またヤマハの電動自転車は、ブリヂストンと共同開発であるのも大きな特徴です。車体やタイヤはブリヂストン製品を採用しています。

ブリヂストン

ブリヂストンは言わずと知れたタイヤメーカーです。現在は「ブリヂストンサイクル株式会社」として実績を築き上げ、日本の自転車産業のトップメーカーとしても活躍しています。

最新のブリヂストンの電動自転車は、前輪にモーターを設置し後輪の動きをアシストする「両輪駆動」や、一定の条件下において走りながら「自動充電」ができる機能を搭載しているのが特徴です。

おすすめの電動アシスト自転車5選

通勤や買い物に便利な電動自転車。子供を乗せて走る際の負担も軽減してくれる優れものですが、子供が大きくなったらチャイルドシートを外して、長く活用したいですよね。

ここでは、シティサイクルとしても子乗せ自転車としても活躍できる電動自転車を5つ紹介します。

Panasonic ビビ・EX

主な用途通勤・買い物
子供乗せ前 or 後いずれか1ヶ所に取り付け可能
タイヤサイズ24 or 26インチ
バッテリー容量16.0Ah
1充電あたりの走行可能距離59km(強モード)
BAAマーク

パナソニックの「ビビ」シリーズは、通勤や買い物などの日常使いにぴったりの電動自転車です。前または後ろ、いずれかにチャイルドシートを装着できるので、子供乗せ→ママチャリの乗り換えにも最適です。

スタンドを立てると自動でハンドルロックがされる「スタピタ2S」搭載により、子供の乗せ降ろし時、車体のふらつきを防止してくれます。

また今回紹介する5車種の中で、最もバッテリー容量が大きい点も魅力。

タイヤサイズは24インチまたは26インチのいずれかから、自分に合ったサイズを選べるのもポイントです。

パナソニック ビビ・EXの商品情報はこちら

Panasonic ギュット・アニーズ・DX

主な用途子乗せ(リヤチャイルドシート付)
子供乗せ前後に取り付け可能
タイヤサイズ20インチ
バッテリー容量16.0Ah
1充電あたりの走行可能距離50km(強モード)
BAAマーク

パナソニックの電動自転車の中でも子乗せに特化したのが「ギュット」シリーズです。

あらかじめ「プレミアムリヤチャイルドシート」が付いているため、2歳~就学前のお子様を乗せる機会が多い人におすすめの車種です。(※リヤチャイルドシートは1歳から乗車可能ですが、メーカー推奨は2歳以降となっています)

プレミアムリヤチャイルドシートは、背面レバーでベルトの調節がスムーズにできるのがポイントです。

同じ価格で26インチの「ギュット・アニーズ・DX・26」のラインアップも用意されているので、自分に合ったサイズから選べます。

パナソニック ギュット・アニーズ・DXの商品情報はこちら

ヤマハ PAS Babby un(パス バビー アン)

主な用途子乗せ
子供乗せ前後に取り付け可能
タイヤサイズ20インチ
バッテリー容量12.3Ah
1充電あたりの走行可能距離41km(強モード)
BAAマーク

ヤマハを代表する「PAS(パス)」シリーズの電動自転車。「PAS Babby un」は、自分好みのチャイルドシートをチョイスしてカスタマイズできるモデルです。もちろんチャイルドシートは付けずにリヤバスケットを装着するなどして、買い物に便利なスタイルにすることもできます。

PAS Babby unには「スマートパワーアシスト」機能が搭載されているのが特徴。3つのセンサーを搭載し、スムーズかつ無駄のないアシストを実現しています。

ヤマハ PAS Babby unの商品情報はこちら

ヤマハ PAS Crew(パス クルー)

主な用途子乗せ、買い物
子供乗せ前後に取り付け可能
タイヤサイズ24インチ
バッテリー容量15.4Ah
1充電あたりの走行可能距離56km(強モード)
BAAマーク

ヤマハのPASシリーズ「PAS Crew」は、夫婦で使えるユニセックスデザインを採用した車種です。タイヤサイズも24インチと大きめのため、夫婦で兼用してもOK。

こちらも「スマートパワーアシスト」を搭載しており、坂道でも力強いアシストが得られます。

スタイリッシュなデザインが魅力なPAS Crew。子乗せ卒業後はシートを外し、おしゃれなシティサイクルとして活用も可能です。

ヤマハ PAS Crewの商品情報はこちら

ブリヂストン bikke MOB(ビッケ モブ)

主な用途子乗せ
子供乗せ前後に取り付け可能
タイヤサイズ前輪24インチ、後輪20インチ
バッテリー容量14.3Ah
1充電あたりの走行可能距離50km(強モード)
BAAマーク

ブリヂストンの子乗せ電動自転車「bikke(ビッケ)」シリーズ。「bikke MOB」は、前輪と後輪で異なるタイヤサイズを採用しているのが特徴です。

後輪には子供の乗せ降ろしの際に便利な20インチを採用、前輪は大きめの24インチを採用し、それぞれのタイヤの“いいとこどり”を叶えた設計になっています。

こちらもあらかじめリヤチャイルドシートが付いた車種ですが、不要になったら取り外して乗ることも可能です。多彩なオプションから自分に合ったものをチョイスして、最適な乗り方ができます。

「両輪駆動」を搭載した力強いアシストも魅力です。

ブリヂストン bikke MOBの商品情報はこちら

電動アシスト自転車を安全に乗るための注意点

モーターの力でペダルを漕ぐ力をアシストしてくれる電動自転車ですが、アシストなしの自転車に比べて事故やヒヤリ・ハット(※危険な目に遭ったが事故には至っていないケース)が発生しがちであるのも事実です。

ここでは、電動自転車を安全に乗るための注意点として、4つのポイントを解説します。

1.定期的な空気圧点検を忘れずに

これは電動自転車に限らずいえることですが、毎日安全に乗るためにも定期的な空気圧点検は欠かせません。

電動自転車の理想的な点検頻度は約2週間~1ヶ月といわれています。

自転車を長持ちさせるためにも大切なことなので、怠らずに実施しましょう。

2.スピードの出しすぎに注意する

電動自転車はモーターのアシストが便利な半面、思いのほかスピードが出やすくなります。漕ぎ出しは特に不安定になりやすいため注意が必要です。

また、雨の日はマンホールや点字ブロックなどちょっとした障害物にも滑りやすく、バランスを崩してしまうこともあるでしょう。

電動自転車のアシスト機能の目的は速度を出すためではなく、漕ぐ力をアシストして足腰にかかる負担を軽減させることです。通り慣れた道でも、スピードに注意しながら安全に走りましょう。

3.子供にはヘルメットを着用させる

警視庁の統計によると、自転車死亡事故の致命傷は、約7割が頭部だといわれています。13歳未満の子供にはヘルメットを着用させるよう、道路交通法でも定められています。

万が一の事故から大切な我が子を守るためにも、子供を乗車させる際には必ずヘルメットを着用させましょう。もちろんシートベルトの着用も必須です。

4.車体の重さに注意

電動自転車の総重量は、車体+バッテリーで30kg程度あるのが一般的です。これに子供や荷物をのせると、その重さは100kg近くにまで及ぶこともあるでしょう。

停車時、子供を乗せたままスタンドを立てる際に自転車を持ち上げる時や、走り始めにスピードが出るまではバランスを崩してしまい、転倒する危険性も考えられます。

車体の重い電動自転車を扱う際は転倒に十分注意しつつ、慎重に扱いましょう。

まとめ

電動自転車は、私たちの暮らしをちょっと豊かにしてくれる便利なツールです。日常生活の移動手段として、一家に一台備えておくと重宝するでしょう。

「用途」「タイヤサイズ」「バッテリー容量」「車体の安全性」の4つのポイントに着目して、自分に合った車種を選んでください。

電動自転車に乗る際は、事故に注意して安全に乗りましょう。