自転車保険とは、自転車に乗っているときに起きた損害を補償する保険です。
「自転車保険は色々あるけど、結局どれを選べばいいの?」という方の疑問に応えるため、プロが選び方を解説。おすすめの自転車保険をランキング形式で紹介します。
各自治体の義務化にも対応している自転車保険なので安心です。
古田 拓也さん(1級FP技能士/オコスモ1級FP技能士事務所)
中央大学法学部卒業後、FintechベンチャーのFinatextに入社。サービスディレクターとして金融機関向けにビジネスコンサルティングやサービスの立ち上げ推進を行う傍ら、オコスモ1級FP技能士事務所の代表として、講演活動やメディア記事の執筆・監修を手がけている。
目次
- 自転車保険は入らないといけないの?
- 自転車保険の補償内容
- 自分に合った自転車保険を選ぶポイント
- 編集部おすすめの自転車保険10選
- 【1位】au損保「自転車向け保険 Bycle」(シルバー)
- 【2位】ZuttoRide「サイクルライド保険」(スタンダード)
- 【3位】全日本交通安全協会・損保ジャパン「サイクル安心保険」(プランA)
- 【4位】東京海上日動「eサイクル保険」スタンダードプラン(本人型)
- 【5位】ZuttoRide「CycleCall」(プランM)
- 【6位】三井住友海上「ネットde保険@さいくる」(Aコース)
- 【7位】総合保険センター「自転車の責任保険」(基本コース)
- 【8位】セブンイレブン「自転車向け保険」(お1人様プラン)
- 【9位】JCB「JCBトッピング保険」(自転車プラン)
- 【10位】楽天損保「サイクルアシスト」(基本タイプ)
- おすすめランキングまとめ
- プラン詳細別ランキング
- 自転車保険加入者の体験談
- FPさんに聞いた、自転車保険のQ&A
- まとめ
自転車保険は入らないといけないの?
自転車保険は加入しないと罰せられるわけではありません。
しかし、自転車による高額賠償の事例が増えたことで、自転車保険への加入を義務づける自治体が増えてきています。(高額賠償については後ほどくわしく説明します)
出典:https://www.au-sonpo.co.jp/pc/bycle/obligation/
自転車保険は強制加入ではありませんが、原則として自転車に乗る人は自転車保険に加入するべきです。
その理由は以下のふたつです。
・自分がケガをした、ケガさせてしまった。どちらの場合も補償対象になる 自転車保険は、自転車に乗っていたときに起きた損害を補償してくれます。 ・保険料が比較的安価 自転車保険は月額費用が数百円のものが多く、比較的安価です。 |
上記の理由から、自転車を日常的に乗っている人だけでなく、少しでも自転車に乗る機会がある人は加入しておいた方が安心です。
また、自転車保険は自転車ではなく加入者に紐づく保険です。そのため、加入者がどの自転車に乗っていたかに関わりなく、自転車事故であれば補償対象となります。
自転車保険の補償内容
自転車保険で補償される内容は、以下のふたつです。
・傷害補償 傷害補償とは、加入者が自転車に乗ってケガをしたときや、自転車が壊れたときの補償のことです。 ・個人賠償責任補償 個人賠償責任補償とは、他人にケガをさせてしまったときの補償のことです。 |
上記のうち、とくに重要なのは「個人賠償責任補償」です。
個人賠償責任補償は状況によっては数千万円以上になることもあり、億を超える金額になる可能性もあります。
例として、高額賠償の事例を紹介します。
賠償金額が高いものは自動車事故が多いですが、自動車保険だから高額になるわけではありません。
賠償額はケガをした人や亡くなった人の所得や年齢によって変わります。
年収の高い方にケガを負わせたり死亡させてしまったりした場合は、自転車事故であっても補償金額が高くなる可能性があるんです。
認定損害額 | 被害者の性別・年齢など | 損害 | 種別 |
9521万円 | 女性・62歳 | 後遺障害 | 自転車事故 |
9266万円 | 男性・24歳 | 後遺障害 | 自転車事故 |
3億7,829万円 | 男性・21歳 | 後遺障害 | 自動車 |
5億843万円 | 男性・41歳 | 死亡 | 自動車 |
自分に合った自転車保険を選ぶポイント
自分に合った自転車保険を選ぶ際は、どのように考えたらよいでしょうか。
6つのポイントを説明します。
1.すでに自転車事故に関する補償がないかを確認 2.個人賠償責任補償の補償額が高いと安心 3.示談交渉の代行サービスがあるか 4.自転車に乗る頻度が高い人は、ロードサービス付きがおすすめ 5.家族も自転車に乗る場合は、夫婦型や家族型のプランにする 6.傷害補償の内容は重視しなくて大丈夫 |
1.すでに自転車事故に関する補償がないかを確認
自転車事故に関する補償は、自動車保険などの損害保険やクレジットカードなどの付帯サービスやオプションとして、カバーされている場合があります。
補償が重複している場合はどちらの保険契約でも補償されますが、一方の保険契約からは保険金が支払われない場合があります。
そのため、すでに保険の特約やオプションでカバーされている場合は、新たに自転車保険に入る必要はありません。
加入している保険の付帯や特約の内容を確認したい場合は、コールセンターやメールなどで問い合わせをしてみましょう。
2.個人賠償責任補償の補償額が高いと安心
先ほどお話ししたように、自転車事故でも死亡事故や後遺障害が残ることはあり、高額な損害賠償を支払う可能性もあります。
そのため、個人賠償責任補償の補償額が高いほど安心です。1億円ほどを上限としている自転車保険が多いですが、最近では無制限としている保険もあります。
コストパフォーマンスを比べるには、個人賠償責任補償の最高限度額あたりの保険料の価格で費用を比較してみるといいでしょう。(後ほど、おすすめの保険を比較しています)
3.示談交渉の代行サービスがあるか
示談交渉の代行サービスがついているかは非常に重要です。法律の知識がないと、交渉相手の主張を押し通されてしまいます。
また、事故を起こしてしまい自分で交渉をしようと思うと、ストレスで仕事や日常生活が手につかない状態になってしまうことも。
かといって、弁護士などの専門家に依頼する場合は高額の費用がかかります。
その点、示談交渉の代行サービスがあれば、法律の専門知識がある保険会社スタッフが代わりに交渉してくれます。
プロに任せた方が精神衛生上安心です。
後ほど紹介するおすすめの自転車保険はすべて示談交渉の代行サービスがついています。
4.自転車に乗る頻度が高い人は、ロードサービス付きがおすすめ
ロードサービスが付帯されていると、自転車事故のときだけでなくパンクなど困ったときに対応してもらえます。
通勤や通学、買い物などで日常的に自転車に乗っている方は、ロードサービスがついている自転車保険を選ぶといいでしょう。
5.家族も自転車に乗る場合は、夫婦型や家族型のプランにする
家族も自転車に乗る場合は、家族型の自転車保険に入ると、一人当たりの保険料がお得になります。
保険商品によって異なりますが、家族型の場合は以下のような家族が対象になることが多いです。
・本人 ・配偶者 ・本人または配偶者と同居の親族 ・本人または配偶者と別居の未婚の子 |
6.傷害補償の内容は重視しなくて大丈夫
自分がケガをした場合の損害補償の内容は、医療保険と補償内容が重複することが多いです。
補償が重複していると一方の保険契約からは保険金が支払われない場合があるため、医療保険にすでに加入している場合は、自転車保険の傷害補償の内容はそこまで重視しなくても大丈夫です。
編集部おすすめの自転車保険10選
自転車保険の選び方の軸を比較して、10の自転車保険をセレクトしました。
【1位】au損保「自転車向け保険 Bycle」(シルバー)
保険名:自転車向け保険 Bycle
プラン名:シルバー
保険料:ひと月あたり590円
対象年齢:74歳まで
自転車事故や日常生活のトラブルで加害者になってしまった場合の個人賠償責任補償の保険金額は3億円と十分な補償内容。
示談代行サービス(賠償事故解決特約)もついています。
自転車事故の場合の傷害補償は入院日額が12,000円、通院日額2,000円ととても厚い補償内容。
手術の際には、入院中で12万円それ以外で6万円の手術保険金がついてきます。
さらに3日以上の入院で4万円が入院一時金として支払われます。自転車でのケガの心配がある方には大変おすすめなプランです。
ヘルメットを着用して自転車搭乗中に発生した死亡事故に対して特別保険金100万円が追加で補償される「ヘルメット着用中補償」(ヘルメット着用中死亡特別保険金補償)もあります。
「自転車向け保険 Bycle」の特長的なサポートサービスが、パンクや自転車の故障などのトラブルの際に安心な自転車ロードサービス。
事故や故障等のトラブルで自力走行ができなくなったときに24時間365日スタッフが駆けつけ、50km以内なら無料で指定の場所まで搬送するサービスです。
専用スマホアプリ「自転車の日」を使うと要請も楽々です。
インターネットで簡単に申し込みをすることができ、年間一括払いにするとひと月あたりの保険料がさらにお得になります。
決済方法も、クレジットカード、auかんたん決済、コンビニ決済(一時払のみ)と充実しています。
引受保険会社:au損害保険株式会社
NTTドコモユーザーやソフトバンクユーザーなどでも加入できます。
「自転車向け保険 Bycle」希望の方はこちら!
【2位】ZuttoRide「サイクルライド保険」(スタンダード)
プラン名:スタンダード 通院あり
保険料:ひと月あたり297円
対象年齢:加入制限なし
自転車による賠償事故だけでなく、日常生活における賠償事故に対しても補償されるため、もしもの時にも安心です。
年間一括払いでさらにお得に!自転車搭乗中の個人賠償補償1,000万円に加え、入院通院補償もついてきます。
【3位】全日本交通安全協会・損保ジャパン「サイクル安心保険」(プランA)
保険名:サイクル安心保険
プラン名:プランA
保険料:ひと月あたり139円
対象年齢:加入制限なし
個人賠償補償の保険金額は1億円で加入者の家族にも適用されます。
ケガの補償はなく、対象となるのは自転車事故のみですが、ひと月あたりの保険料が139円とリーズナブルなのが最大の特長です。
インターネットで加入することが出来ます。
全日本交通安全協会が「日本国内で起きる自転車事故の、加害者及び被害者の精神的・経済的な負担の軽減」をコンセプトに開発しただけあり、格安な掛金で、年齢・国籍に関係なく、どなたでも加入できる自転車保険です。
リーズナブルな掛金で、自転車事故の事故で相手をケガさせてしまった場合の補償はしっかりつけておきたいという方におすすめのプランです。
【4位】東京海上日動「eサイクル保険」スタンダードプラン(本人型)
保険名:eサイクル保険
保険料:ひと月あたり約380円
対象年齢:満69歳まで
近年、自転車事故による脂肪や高額賠償のケースが増えています。
東京海上日動のeサイクル保険は、そんな万が一のときにお客様をお守りします。
法律上の損害賠償責任を負ったときに1事故について保険金額を限度にお支払いします。
また、国内の賠償事故の示談交渉は、原則、東京海上日動がお客様に代わって実施します。
お申し込みはインターネットで完結!かんたんお手続き。
【5位】ZuttoRide「CycleCall」(プランM)
保険名:CycleCall(サイクルコール)
プラン名:プランM
保険料:ひと月あたり359円
対象年齢:なし
自転車搭乗中の個人賠償補償1億円に加えて、ロードサービスは自転車故障時には1回あたり60kmまで、年間4回の無料搬送がついてくるので、万が一の自転車のトラブル時にも安心です。
ロードサービスは、オートバイでの実績20年、全国5,000店以上の店舗網があるのも安心です。
ZuttoRide では盗難保険も用意されています、併せて加入することでさらに安心!
【6位】三井住友海上「ネットde保険@さいくる」(Aコース)
保険名:ネットde保険@さいくる
プラン名:Aコース
保険料:ひと月あたり603円
対象年齢:69歳まで
個人賠償補償は3億円、傷害補償も入院日額が6,000円、通院日額1,000円と充実した内容です。示談代行サービスもついています。
インターネットから申し込みすることができ申し込み後翌日から保険適用されます。セブンイレブンやローソンの自転車保険は三井住友海上が提供しています。
【7位】総合保険センター「自転車の責任保険」(基本コース)
保険名:自転車の責任保険
プラン名:基本コース
保険料:ひと月あたり300円
対象年齢:6歳から70歳まで
個人賠償補償の保険金額は1億円、傷害補償は5日以上入院の場合に入院一時保険金が5万円です。また、交通事故全般で補償され、個人賠償補償は加入者の家族にも適用されます。
申し込みも簡単で、オンライン上から簡単に加入・申し込みが出来ます。
個人賠償補償が1億円以上ついているプランとしてはひと月あたり300円とリーズナブルな設定です。
個人賠償補償に関しては家族も補償対象となることから、昨今の自転車事故による賠償額をみて家族全員の補償をしっかりされたい方にはおすすめです。
子供向けの自転車保険を探している方は、個人賠償補償額が3億円、通院入院補償もある子供向けの総合保険もおすすめです。
【8位】セブンイレブン「自転車向け保険」(お1人様プラン)
保険名:自転車向け保険
プラン名:お1人様プラン
保険料:ひと月あたり333円
対象年齢:69歳まで
個人賠償賠償は3億円で示談代行サービス付き。傷害補償は入院日額が4,000円で通院補償はありません。
お申し込みは、セブンイレブンのコンビニにあるマルチコピー機を利用するので、PCやスマホがなくても店頭で手続きが可能です。
後遺障害の補償は、1~14等級のうち1~7等級のみの補償になります。
【9位】JCB「JCBトッピング保険」(自転車プラン)
保険名:JCBトッピング保険自転車プラン
プラン名:自転車プラン
保険料:ひと月あたり280円
対象年齢:20歳から69歳まで
JCBカード加入者限定の保険サービスです。
個人賠償補償の保険金額は1億円、示談代行サービス付き、補償範囲は家族が対象になるので自転車事故にリーズナブルに備えるにはおすすめです。
入院日額1,000円、通院補償はありません。
【10位】楽天損保「サイクルアシスト」(基本タイプ)
保険名:サイクルアシスト
プラン名:基本タイプ
保険料:ひと月あたり250円
対象年齢:69歳まで
1億円の個人賠償補償が加入者家族に適用され、傷害補償は入院日額が2,500円です。
ケガの補償は交通事故が対象です。
インターネットで申し込みでき、最短翌日から保険が開始されます。
楽天IDを登録している方は、ログインすると住所等の入力の手間なく申し込み可能で、楽天スーパーポイントも貯まります。
個人賠償補償が1億円ついていて家族も対象となり、ケガの補償もセットになっているプランとしてはひと月あたり250円ととてもリーズナブルな自転車保険です。
オリコンの顧客満足度調査で2019年自転車保険部門第1位
を獲得しています。
おすすめランキングまとめ
商品プラン | 月額保険料(円) | 個人賠償補償(円) 示談代行 | 入院日額(円) 通院日額(円) | ロード サービス | |
---|---|---|---|---|---|
1位 | au損保「自転車向け保険 Bycle」(シルバー) | 590円 | 3億円/〇 | 12,000 / 2,000 | 〇 |
2位 | ZuttoRide「サイクルライド保険」(スタンダード) | 279円 | 3億円/〇 | 6,000/1,000 | × |
3位 | 全日本交通安全協会・自転車保険制度「サイクル安心保険」(プランA) | 139円 | 1億円/〇 | 0/0 | × |
プラン詳細別ランキング
総合ランキング以外に保険料や補償内容のプラン詳細別ランキングを作成しました。基本的には総合ランキングをもとに検討すればよいですが個別に見たいという方は以下もご覧ください。
まず、ご自身のみ加入予定であれば本人向けをチェックしてください。家族全員の補償を検討したい方は家族向けをチェックしてください。
また、補償内容よりもとにかく安いプランがよいという方は価格重視のページをご覧ください。対人事故で加害者になった場合の個人賠償補償を手厚くしたいという方は個人賠償の保険金額重視をみましょう。対人事故よりもご自身のケガが心配・・・という方は入院・通院補償が手厚い自転車保険がよいでしょう。万が一の後遺障害・死亡の補償を手厚くしたいという方は後遺障害や死亡補償重視の自転車保険を選びましょう。
自転車保険加入者の体験談
実際に、自転車保険に加入している人に、自転車保険に加入した理由やどんな保険を選んだかを聞いてみました。保険を選ぶ時の参考にしてみまてください。
Aさん(女性・子どもあり)
―加入している自転車保険は? au損保「自転車向け保険 Bycle」家族型 ―その自転車保険を選んだ理由を教えてください。 ロードバイクで長距離を走ることがあったので、ロードサービス重視でau損保の「自転車向け保険 Bycle」本人タイプに加入していました。 その後、子どもが自分で自転車に乗り始めたタイミングで、家族全員をカバーしたいと考え、補償内容が十分なau損保の家族型に切り替えました。 ―自転車保険に加入したきっかけは? 個人賠償責任保険の必要性を感じていたからです。自動車保険やクレジットカードの特約の付帯がありませんでした。 ―自転車保険に加入していてよかったと思うことはありますか? 安心感があります。子ども自身が被害者になる事故はもちろん、子どもがよそのクルマに傷をつけてしまうなどの日常生活中の賠償事故、自転車事故以外の交通事故でのケガも補償されます。 |
Bさん(男性・子どもあり)
―加入している自転車保険は? LINEほけん 自転車ライフ安心保険 ―その自転車保険を選んだ理由を教えてください。 ロードバイクが趣味でしたが、子供が生まれてからは以前ほど長距離ライドをすることがなくなりました。 現在は娘の送り迎えなど、数キロから10キロ程度の距離しか乗らなくなり、保険の乗り換えを検討しました。 LINEほけんを選んだ理由は、決済も含めてLINE内で完結できるなどスマホから簡単に申し込みができ、比較的安くそれなりに賠償も充実していたからです。 また、LINEほけんは支払いをLINEPayで行いますが、LINEPayを友人との割り勘などでよく利用していたので使いやすく感じました。 ―自転車保険に加入したきっかけは? 自転車保険自体への加入は、ロングライドを初めて行う際に検討して契約していました。その後、サイクルスタイルの変化に伴って、LINEほけんに乗り換えました。 ―自転車保険に加入していてよかったと思うことはありますか? 加入後に知りましたが、賠償責任の1億円は家族全員が適用される点は安心できます。娘がもう少し大きくなったら家族全員タイプの保険への変更も検討しようと思っています。 |
Cさん(男性・自転車サークルに所属)
―加入している自転車保険は? au損保「自転車向け保険 Bycle」本人型 ―その自転車保険を選んだ理由を教えてください。 Bycleではツーリングやブルベといったアクティビティの場合でも補償されることが加入の決め手でした。(一部の保険では対応していません) また、ロードサービスが付随していることも加入の理由です。サイクリングで遠くへ行った時、「ここで自転車が故障したら帰れないな…」と思うことがあるので、自転車と自分を運んでくれるサービスは魅力的です。 ―自転車保険に加入したきっかけは? 自治体で自転車保険への加入が義務付けられていること、自転車の高額賠償事例が報道されていることが主な理由です。移動の足としても、趣味としても自転車に乗るため、リスクに備える必要があると思い加入しています。また、大学の自転車サークルでサイクリングをする際の必要条件になっていたこともきっかけとなりました。 ―自転車保険に加入していてよかったと思うことはありますか? 今のところは無事故で、保険金を請求したことはありませんが、万が一の事故に備えて保険に入ることで安心を得られています。 |
FPさんに聞いた、自転車保険のQ&A
最後に、自転車保険に関するよくあるQ&Aを紹介します。
Q:どこまでが保険の対象になる?
自転車保険というネーミングを聞くと、自転車に関することはすべて補償されると思う方がいるかもしれません。しかし、以下のような場合は免責事項となり、補償対象にはなりません。
・自転車の盗難 盗難保険の加入が必要です ・飲酒運転 ・危険運転 ・地震もしくは噴火などの自然災害による被害 |
各保険によって違いがありますので、加入前に免責事項を確認しておきましょう。
Q:加入者の年齢制限を設けている保険があるのはなぜ?
今回ご紹介した自転車保険の中にも、加入者の年齢制限がある保険もあります。それは、70歳以上のシニアになると事故率が高かったり、事故の場合に重症化しやすかったりする可能性があるからです。
70歳以上で加入を検討している場合は、年齢制限のない保険や、シニア向けのプランやオプションがある保険を選ぶといいでしょう。
Q:家族型の場合、家族の年齢制限はある?
一般に「家族型保険」であれば未成年者から高齢者の方まで年齢制限なしで加入できます。ご家族が未成年者の場合は、保護者が加入手続きをする必要があります。
Q:月単位で自転車保険を契約したい場合はどうしたらいい?
自転車保険はほとんどが年間契約です。もし、1ヶ月などの短期で契約したい場合は、「イオンの自転車保険」などの少額短期保険の契約を検討しましょう。
Q:義務と努力義務の違いは?
「義務化」は自転車保険に加入することが義務であるのに対して、「努力義務化」は自転車保険の加入を促すものです。
努力義務から義務化へと段階的に引き上げられていく自治体や、義務化を検討している自治体もあり、義務化への流れは広がりをみせています。
まとめ
自転車保険に加入する意義は、自分が被害をうけた時の対応というより、トラブルが起きたときの備えという側面が強いです。誰かのものを壊したり、誰かを傷つけてしまうと高額な賠償を支払うこととなります。それによって、人生プランが狂ってしまったり、相手に満足な賠償が払えないといった可能性に備えるものです。
また、高額賠償事故も増えていることを背景に、加入を義務づけている自治体が増えています。保険料は月額数百円のものが多く、自転車に乗る機会がある人は加入することをおすすめします。
自転車保険を選ぶ時は、まず自転車事故に関する補償がないかを確認しましょう。そして、個人賠償責任補償の補償額が高いもの、示談交渉の代行サービスがあるものを選びましょう。
また、自転車に乗る頻度が高い人は、ロードサービス付きがおすすめです。家族も自転車に乗る場合は、夫婦型や家族型のプランを検討してみましょう。
本ページ内のランキングは「マサルでもわかる自転車保険」の取扱保険商品について、2020/01/01 から 2020/06/30までの期間の対象商品のクリック件数に基づいて作成したものであり、保険商品間の優劣を意味するものではありません。商品の詳細はパンフレット、保険商品サイトの契約概要等を、その他ご注意いただきたい事項は注意喚起情報を必ずご確認ください。
新商品の発売・商品改定においては、主契約の主な給付金に変更がない場合、ランキングの順位判定基準を引き継いで集計させていただいております。
またこのランキングは2020年9月時点での「マサルでもわかる自転車保険」取扱商品のみの掲載となります。あらかじめご了承ください。