シーズン到来!自転車通勤でおさえておくべき5つのポイント
さわやかな季節が到来しましたね。今年こそ何か始めたい、そんなあなたには自転車通勤がおすすめです。自転車通勤を始めたいけれど始め方が分からないという方もおられるでしょう。自転車通勤はいくつかの準備をすることで、快適に始めることができます。そこで、今回は自転車通勤でおさえておくべき5つのポイントをご紹介します。
目次
1.まずは自転車通勤の可否を確認
まず、会社に自転車通勤が可能かどうかを確認しましょう。自転車通勤をする人の増加とともに、企業の中には社員の健康増進のため自転車通勤を積極的に奨励し、補助を出すところも出ています。一方、東京都は放置自転車対策として、自転車通勤を認めた事業者に従業員が駐輪場を確保しているか確認を義務付ける条例を施行しました。会社には同時に、自転車通勤への補助(1)があるかどうかも確認しておきましょう。自転車通勤者の通勤手当は一定の限度額まで非課税となっているので合わせてご参考になさって下さい。
(1)参考情報 「国税局」
http://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2585.htm
2.会社専用の駐輪場があるか確認
次に、会社へ専用の駐輪場があるかどうかを確認しましょう。会社指定の駐輪場がある場合はその場所に、自転車置き場がない場合は自分で確保することが大切です。
3.通勤ルートを調べる
駐輪場の確保ができたら、通勤ルートも調べてみましょう。どの道を通るかで距離や走行のしやすさが変わります。最近は自転車ルートを調べるサイトも登場しています。
たとえば「NAVITIME」
単なる移動にとどまらず、自分の知らない道を発見する楽しみもありそうです。「坂道が少ない」「距離が短い」など、条件に合ったルートを調べることができるので便利です。
4.自転車事故対策に保険加入を
自転車人口の増加と共に、自転車レーンを歩道や車道と区別して設置する試みなどが徐々に進められ、整備されつつあります。しかし自転車を取り巻く環境がいくら整備されても、自転車をめぐる事故は後を絶ちません。自分が事故の被害に遭うだけでなく、歩行者を傷つけてしまうこともあり得ます。最近では自転車事故により、自転車側に高額の賠償を命ずる判決が相次ぎました。小学生が女性と衝突した事故では9500万円もの損賠命令が出されました。
自転車で事故になった場合、自分が怪我を被るだけでなく相手にも大きな傷害を与えることがあることを考慮し、安全運転を心掛けたいものです。そして日々の安心のために、自転車保険に加入されることをお勧めします。マナーを守ることによって、自転車通勤の楽しさはどんどん広がります。自転車保険の加入で迷ったら、「マサルでもわかる自転車保険」をチェックしてみてください。
5.ヘルメットやリュックは機能的×おしゃれで楽しく
学生時代に自転車通学をしていた人は多いかもしれません。交通量が多い時間や場所でもなくても、自転車に乗る機会が増えると共に危険な思いをしたことはないでしょうか?かくいう私も、バイクと接触したり、友人の自転車とぶつかった経験があります。どちらも体ごと投げ出され、頭への強い衝撃を受けました。大事には至らなかったものの、ヘルメットの大切さを痛感しました。
ヘルメットは大事と思いつつも、格好悪いから付けたくないという人もいるでしょう。しかし最近、帽子にしかみえないこんなお洒落なヘルメットもあります。目からウロコのかわいさにびっくり。
YAKKAY(ヤッカイ)/デンマーク生まれの自転車用ヘルメット
最先端のヘルメットとしては、RITEWAYの「自転車用エアバッグヘルメット」があります。これはスウェーデンのホーブディング社が開発したもので、日本でも販売されています。
首にまいておくと衝撃がかかった時にエアバッグが開く仕組みになっています。なんとお値段は7万円弱と高価格ですが、興味のある方は使ってみてはいかがでしょうか?
また、自転車通勤には自転車専用リュックがお勧めです。理由としてはフィット感に優れているため運転に集中でき、事故を招く危険を防ぎます。反射材つきのものを選ぶと、さらに安全性も向上します。ただし、機能的だからといって物を入れすぎない方がいいかもしれません。重量のバランスがくずれると運転にも影響し、転倒の危険性にもつながります。
お勧めは「deuter」
ドイツの登山用バックパックメーカーです。約1万円から購入できて機能性に優れています。レインカバーがついている物もあり、ポケットの数も豊富で通気性バツグン、ヘルメットを固定できるネット付きもあります。デザインもスタイリッシュでおしゃれですね。
自転車通勤のコツとは?
では、実際に自転車通勤をすることになった時にどのような点を注意すればよいかご紹介しましょう。自転車通勤を成功させるためのコツとなるかもしれません。
街中での自転車通勤は多くの危険が潜んでいます。健康志向で進んで自転車を利用する人が増えたことで、対自動車や対歩行者の事故も増加傾向と聞きます。しかしそれらの危険性は交通ルールやマナーを遵守すれば、回避しやすくなることも確かです。危険だと思い込んで自転車に乗るのをやめてしまうのはもったいない事です。
自転車は基本的に左側通行
自転車は車と同じ左側通行で、車道の最も左側を走らなくてはなりません。しかし、実際のところまだ逆に走っている人を少なからず見かけます。正面から車に向かって走ることは大変危険ですのでやめましょう。
信号はしっかり守ること
これも当たり前のことです。しかし、守れない人が非常に多いのが残念です。
歩道では一旦降りるか徐行を
やむを得ず歩道を走行してくてはならない時は、自転車を降りて押して歩くか、すぐに止まれるスピード(徐行)をしすぐに降りられるようにしておきましょう。歩道は歩行者優先の道路です。車道と同じように走って歩行者に怖い思いをさせてはいけません。
走りながらのスマートフォンは厳禁
歩きスマホが問題となっていますが、自転車を乗りながらスマートフォンを操作するのは言語道断。またイヤホンやヘッドホンをつけていると周りの音が聞こえにくいため、危険察知が遅れてしまいさらに危険です。
駐輪場以外には止めない
直接危険に結びつくわけではありませんが、必ず定められた場所に駐輪しましょう。ちょうど良いスペースに勝手に駐輪すると放置自転車扱いになるだけでなく、通行の妨げやその土地の持ち主にも迷惑がかかる可能性があります。
路上駐車に注意
繁華街を走るほど、渋滞や路上駐車が多くなると思います。一番左側を走っていると、路上駐車によって車線の内側に押し出されることがあります。車線を変更は、必ず後方確認してから行いましょう。
左折車の巻き込みに注意
自動車の免許を取得する際もよく言われる左折時の巻き込み注意です。大きな車ほど左折時に並走している自転車に気づきづらいと言われています。この場合、左折車とわかったら一旦スピードを緩め、車から先に曲がってもらう方が安全です。
ライトは早めの点灯を
季節によって日の出や日没時間は異なりますが、暗くなってからライトを点けるのではなく、昼夜問わず薄暗くなってきたと感じたらライトを点けるよう心がけると良いでしょう。また雨で視界が悪い時もライトを積極的に点灯していくと安全性が高まります。
自転車通勤は保険加入や駐輪場の確保、会社への通勤許可や機能的な小物を選ぶことで楽しみながら、安全に長く続けることができます。事故がおきないよう、交通ルールにも気を付けながら、自転車通勤を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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WRITTEN BYFRAME編集部
FRAME編集部はロードバイク、MTB、ミニベロ、トライアスリートなど、全員が自転車乗りのメンバーで構成されています。メンテナンスなど役立つ情報から、サイクリングのおすすめのスポット情報、ロードレースの観戦まで、自転車をもっと楽しくするライフスタイル情報をお届けします。 https://jitensha-hoken.jp/blog/