自転車事故に遭って再認識!予期せぬ危険と備えの大切さ
つい先日、思いがけず自転車事故に遭ってしまいました。自転車に初めて乗ったのは、幼稚園児の頃。それから約25年、自転車事故は初めての経験です。
しかし、最近は自転車通勤なども増えてきていることから、見ていて「危ないな」と感じることも増えていました。先日も十分に注意しているつもりでしたが、残念ながらルール違反の自転車に巻き込まれる形での事故。腕と膝に怪我を負い、直ったものの自転車も損傷を受けました。
今回はこの体験から、その背景を踏まえつつ自転車について感じたこと、また注意すべきことなどをご紹介したいと思います。
信号無視の自転車と追突
私は事故を通じて、「誰でもこうした事故に巻き込まれる可能性があるのだ」ということを再認識させられました。なぜなら、今回私は自分でも言い切れるほど、交通ルールに則って自転車に乗っていたからです。では、なぜ事故に遭ってしまったのか?その一部始終を、まずはお伝えします。
翌日にマラソンレースを控えていたため、疲れを抜くためにロードバイクで自宅近くにある温泉施設へ行きました。事故に遭ったのは、その帰り道のことです。走っていたのは、もちろん車道でした。スピードメーターを付けていなかったのですが、道路が込んでいて比較的ゆっくり走っていたので、速度は恐らく時速15km程度だったと思います。
私は先行する車から少し車間距離を空けて走っていたのですが、交差点に差し掛かろうとした瞬間、歩道にある歩道橋の影から突然ママチャリが現れたのです。車の影にいた私の姿が見えなかったのでしょうか。ママチャリは、私の自転車に横から思いっきり突っ込んできました。
もちろん、私は信号が青であることを確認して交差点に入りました。つまり、ママチャリは赤信号を無視して渡ろうとしたことになります。まさに、私にとっては思いもよらない事故だったのです。
突っ込んできた自転車は、ぶつかった直後に急ブレーキで止まっていました。私はそのまま右に流されそうになりましたが、咄嗟に「右に倒れたら、後ろの車に轢かれる」と危険を感じ、必死にハンドルを切りつつ身体を使って左に倒れました。
ガードレールに肘、縁石に左膝を強打。特に膝は腫れあがってしまい、残念ながら翌日のマラソンレースも断念。自転車もチェーンが外れ、左ハンドルのコントロールレバー内側に曲がってしまいました。チェーンはその場で直し、コントロールレバーも帰宅後に直せたのですが、もし右に倒れていたらディレーラーが壊れていたかもしれません。
自分だけがルールを守っていても事故は避けられない
立ち上がった頃にはすでに相手がいなかったので、もはや確かめる術さえありませんが、赤信号を無視するほど本当に急いでいたのか?と考えれば、疑問が残ります。もちろん、私自身にも注意が足りなかったのかもしれません。しかし今回、ルールという面で見れば、間違いなく私は遵守していました。
しかし、それでも事故は起きるのです。いくら自分がルールを守っていても、誰かが守らなければ事故のリスクは無くならない。そのことを、今回の事故を通じて強く感じました。信号無視に限らず、車道の逆走や歩道の猛スピード運転など、ヒヤッとする場面は日常的に起きています。1人1人が気をつけていかない限り、事故はなくならないのです。
そのために、もちろん自らが模範となりように努めつつ、周囲にも正しい自転車の走行を促していくことが必要なのだと思います。
もしもの事態は、突然やってくる
今回は、私が軽傷を負うだけで済みました。しかし、改めて「もし」とさまざまなシチュエーションを考えてみると、恐ろしくなります。
例えば、私があのまま右に倒れていたら。後続車に轢かれて、怪我では済まなかったでしょう。そうなれば私はもちろん、相手の自転車、そして車のドライバーにとっても人生を狂わせるような事態です。まして車にとっては、完全な巻き添えで加害者になってしまいます。
あるいは、ママチャリが私ではなく車にぶつかっていたらどうでしょうか。もしかしたら、自転車に乗っていた人が衝撃で飛び上がっていたかもしれません。あるいは、私より前にママチャリが出ていたら、私の方がママチャリに横から突っ込んで怪我をさせていたかもしれないのです。
見た目より安全性が大切
事故の際、私はサングラスを着用していました。これは、風や砂埃などから目を守り、直射日光で目が眩まないためです。また、私は視力が良くないので、自動車と同じように自転車の際には“度入りメガネ”を欠かさないようにしています。そのため、「見る」ことに関しては何ら問題ないと思っていました。
しかし、それでもとっさに現れたママチャリを、避ける事はできませんでした。では、相手はどうだったのかと言うと、顔全体を覆い隠す黒のサンバイザーを被っているのを見ました。
商品によって異なるものだとは思いますが、視界の面でこのサンバイザーは自転車にも適しているのでしょうか?実際に近くのショッピングモールへ確かめに行ったのですが、サングラスよりは見えづらいように感じました。また、前だけでなく左右も覆い隠してしまうため、視野が狭くなる感覚もあります。
このサンバイザーは特に禁止されているものではないので、利用者の方を非難するつもりはありません。ただ、自転車に乗るうえでは安全を何より重視し、服装や帽子なども選ぶべきなのではと思います。日焼け対策ならば日焼け止めを塗ったり、目を守りたいのであれば見えやすいサングラスにしたりと、ちょっとの工夫で防げる事故があるのではないでしょうか。もちろん自分の身を守るうえで、ヘルメットの着用なども大切です。
終わりに
どんな事態がいつ起きるのかは、誰にも分かりません。いくら自分が気をつけていても、今回のように周囲から事故に巻き込まれてしまう可能性もあります。マサルでもわかる自動車保険でもご紹介しているような自転車保険など、「もしもの事態」が現実になる前に備えを用意しておくことも必要でしょう。自分の身は、自分で守っていかなければいけませんね。
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WRITTEN BY三河 賢文
“走る”フリーライターの三河です。数多くのマラソン、トライアスロンレースに挑戦中。その競技経験や知識をもとに、自転車に関する情報をお届けします! http://www.run-writer.com/