1976年創業から「今ここに用意されている素材から何一つ妥協せず、最高の製品を造る」という厳しい開発基準を掲げ、トップクラスの機体を次々に世の中へ送り出しています。
またいち早く炭素繊維強化プラスティックの開発にも着手し、宇宙工学や航空工学のエキスパートと連携して高密度に圧縮されたカーボンの空隙1%に抑えるという現代の航空宇宙技術をも超える”OCLVカーボンテクノロジー”の開発に成功しました。
抜群の強度と耐久性を持ち合わせたそのフレームは他の追求を許さず、数々の大会で優勝を飾っています。まさに「本物」を求めるライダーの為に生まれたメーカーといっても過言ではないでしょう。
しかし、だからといってエントリーモデルやミドルレンジクラスに力を入れていないのかというと、そういう事ではありません。
通勤・通学を目的とした方がよく利用するクロスバイクには「自転車を単なる移動手段ではなく、その時間を幸せなものにしたい」という理念を掲げてそれぞれの目的と手段に合わせた自転車を開発しています。しっかりとユーザーの目線に立って製造できるメーカーです。
それでは、クロスバイク・シクロクロス、ロードバイクの順に紹介していきます!
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目次
クロスバイク・シクロクロス
ロードバイクとMTBの合いの子として誕生したクロスバイク。街乗りやちょっとしたライディングにはもってこいの自転車です。
通勤・通学を楽しいものへ変える
毎日の通勤通学をより便利で楽しいものへ変えたいのであれば、この[Lync 3]を選ぶと良いでしょう。泥や汚れに強く制動性が高いディスクブレーキを前後に採用し、たとえ雨の日でも未然に危険を防いでくれること間違いないはずです。
注目すべきはエントリーモデルでありながらBluetoothセンサーをフレームへと埋め込む”DuoTrap”対応フレームであること。これはスマートフォン等の端末と連動し、フィットネス系のアプリケーションと接続することでその日のルートや走行距離、平均スピードやカロリーまで計算してくるれる優れものです。あなたの日常に潤いを与えてくれること間違いなしでしょう。(参考価格:99,000円)
広い世界を見据えるために
あなたが街乗りだけでは飽き足らず、もっと広い世界を見据えて冒険したいと考えているのであれば、こちらのバイクをお勧めしたいところです。通常クロスバイクはロードバイクとMTBとの合いの子として誕生したものですが、この[8.4 DS]はどちらかというとクロスバイクとMTBの合いの子。そのため細部の構成が山岳向けへアレンジされていますが、オンロードでもオフロードでも走破できるように調整されています。
転がり抵抗の良い400cのタイヤを履かせ、エルゴグリップ採用のハンドルは操作性抜群。「毎日の通勤に使いながらも週末は山へ足を延ばして…」とお考えの方に最適です。(参考価格:103,000円)
ロードバイクとMTBの融合
ドロップハンドルを採用したクロスバイク[CrossRip Elite]は、ロードバイクとMTBの良い面だけを抜き取って再構築した非常にコストパフォーマンスに優れている機体です。
衝撃を吸収してくれるカーボンフォークとTREKが独自に開発した”isoZoneハンドルバーパッド”で上半身を支える手への負担を和らげ、更には人体工学に基づいた”Race Lite iso Zoneバー”がハンドルを握った時のコントロール性を高めると同時にブレーキ時での安定性を約束してます。オフロードへ進路変更をした場合でも臆することはありません。
前後に搭載されたディスクブレーキとBONTRAGERのパンク耐性タイヤがあなたの走りをサポートしてくれること間違いなしでしょう。(参考価格:140,000円)
次にロードバイクを見ていきましょう。
ロードバイク
人間が生み出す力のみでどれだけ早く進めるか。
その限界に挑戦するために生まれたのがロードバイクです。
コストパフォーマンスで選ぶなら
エントリーモデルでありながら上位機種と同じエアロチューブ形状を採用しているため、走り方次第で充分レースでも上を狙えるのが[1.5]です。初めてロードバイクを購入する、もしくはロードバイク選びに失敗したくないという方にピッタリでしょう。またロングライド用のフェンダーとラックマウントの取り付けが容易に行えるので用途に合わせて使い分けることも可能です。(参考価格:130,000円)
最軽量クラスのロードバイク
Émondaシリーズのコンセプトは「ロードバイク史上最軽量」。その言葉に偽りなく、TREKは軽量化のために最高峰の技術をつぎ込んできました。[Ala 5]はÉmondaのエントリーモデルでありながら全く無駄はなく、それでいて恐るべきフレーム加工技術が使われており、特にヘッド周りの溶接は芸術レベルの美しさです。フォークはTREKお得意のカーボン技術で乗り手に優しい作りとなっています。(参考価格:199,000円)
ロングライドでこれ以上ない効果を感じたいなら
[720 Disc]は高い剛性と軽さを持ち合わせた長距離用ツーリングバイクです。より遠くへ誰よりも早く到着したい。そのような強い意志をお持ちの方にはまさにピッタリの一台でしょう。”DuoTrap”対応のフレームは走りを確実に記録してあなたの輝かしい実績を積み重ねていきます。またロングライドとなれば自転車の置き場所に困ることも多いのですが、スタンド用の取り付け穴が標準で装備されていることも嬉しい点です。
またステムにはアタッチメント一つでサイクルコンピュータやスマートフォンをワンタッチで取り付けられるBLENDERシステムを採用しているので、長く険しい道のりでも心強い味方となるはずでしょう。(参考価格:199,000円)
お子様向けロードバイク
少し趣旨が変わりますが、ロードバイクでブイブイいわせているお父様・お母様のお悩みの一つが「子供用にロードバイクがあればなぁ…」ということ。確かに親子で一緒にツーリング出来たらとても楽しいですよね。しかし、いくらお子様を愛されていたとしても、大半の方は成長に合わせてポンポンとロードバイクを購入してあげることは難しいでしょう。
そんなお悩みを解決するのが[KRX]。育ち盛りの子供の事を考えて開発されたこのバイクは、成長に合わせてコンポーネントのサイズ再調整が可能となっております。長く完璧なフィットで乗り続けられるため、一家総出でツーリングというのも夢ではないでしょう。(参考価格:120,000円)
史上最強の軽量ロードバイク
「今までの”軽量”ロードバイクとはなんだったのか…」そう思わせてしまう程の軽さを実現したのがこのÉmondaシリーズ[SL 6]です。最初にも述べたカーボン加工技術”OCLVカーボンテクノロジー”を使用したフルカーボンロードバイクで、とにかく軽く、そしてしなやかなフレームはペダルの踏み込みを瞬時に伝えグイグイと引っ張っていってくれます。
ヒルクライムで頂点に立ちたい方、もしくは平地で巡航速度を上げたい方に是非とも乗っていただきたい一台です。(参考価格:380,000円)
女性のためのロードバイク
一昔前とは違って現在では様々なフレームサイズが発売されるようになり、お子様や女性の方含め種類を選ぶ楽しさが味わえるようになってきました。しかし、ただひたすら多くのサイズを出荷すれば良いものではない…TREKはそう考えます。女性のために開発されたSilqueシリーズは、その名の通り常に絹の上へ座っているかのような快適性です。
シートチューブをフレームから独立させる事で、驚異的な振動吸収率を実現した[SL]はまさしく次世代のロードバイクと言っても過言ではないでしょう。デザインの面でも、力強い外見の中に一筋の可憐なラインを入れる事でタフさと可愛らしさを両立させているのも嬉しいポイントです。(参考価格:325,000円)
究極を求めるなら
お値段145万円のエアロに特化したロードバイクです。自転車の世界へハマっていくと、この値段を聞いても驚かなくなってしまうのが恐ろしいところですが、もし「自転車がそんなにするの!?」とビックリされた方、その感覚を大事にしてくださいね。
さて、このMadoneシリーズでも上位モデルの[9.9]は「空気抵抗」「力の伝達」「ハンドリング」「巡行性能」と、全ての要素でほぼMAXの数値を叩き出す事が出来る究極のロードバイクです。TREKが持てる技術の全てを注ぎ込んだ機体は全てが完璧に融合し、そこから生まれる速さは自らの想像を絶するでしょう。(参考価格:1,450,000円)
最後に
常に時代の最先端をいき野心的に挑戦し続ける。それがTREKというメーカーです。彼らが世に送り出してきた自転車は革命的であり、高性能で力強いものばかり。我々ユーザーはそれらに乗ってTREKのコンセプト同じく自分自身に挑戦し続けますが、スポーツサイクルに乗るという事は決して「限界を超える事が目標」ではありません。
自転車に初めて乗れた時の事を思い出してみてください。恐らくこれまでになく楽しく、世界が圧倒的に広く感じたはずです。スポーツサイクルの原点はそこにあり、TREKの自転車は確実にそれを再体験できます。自転車で走るという楽しさを、再び感じ取ってみてくださいね。