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欲しい時に自転車を!自転車シェアリング広域実験とは?

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自転車シェアリング広域実験とは?

FRAME読者の皆さんの中に日頃「ああ、こんなときに自転車があったらなあ・・・」と思う方はいないだろうか。ビジネスマンの外回りや観光所巡りなど、歩くには遠いけどタクシーやバスを使うのももったいないと思う微妙な距離の移動に悩まされることは少なくないはずだ。そんな「自転車があったらいいのに」という思いを叶え、私たちの生活をよりスピーディーに、便利にしてくれるサービスが都内に誕生した。それが自転車シェアリング広域実験である。

自転車シェアリング広域実験とは、港区、千代田区、江東区、中央区の4区域内に設置されたサイクルポートのどこからでも電動アシスト付自転車を貸出、返却することができるレンタサイクルサービスで、港区の港区自転車シェアリング、千代田区のちよくる、江東区の江東区臨海部コミュニティサイクル、中央区の中央区コミュニティサイクルのいずれかに利用登録をすれば、4区域内の150か所以上のサイクルポートからいつでも利用することができる。

利点は?

1番の利点は自転車本来の利点でもある、目的地から目的地への最短経路での移動が可能になることだ。電車を利用して目的地へ移動しようとすると、駅から目的地への移動が面倒なことや、乗り換えなどの待ち時間、ダイヤの乱れなどによって予定が狂うことが多いが、自転車ならダイヤの乱れを心配する必要もない。

また、4区域内であればいつでもどこでも利用可能なので、千代田区で借りた自転車を港区の目的地まで乗り、近くのポートで返すのもOKであるし、会員登録をすれば真夜中に借りることもできる。

さらに、1日パスも発行されており、今日だけしか利用する予定がない観光客の方も気軽に利用することができる。

料金は?

料金プランは1回会員プラン、月額会員プラン、1日パスの3つに分かれる。

1回会員、月額会員の場合は30分=1回とカウントされ、1回会員は利用して最初の30分が162円で、30分ごとに108円ずつ加算される。月額会員は基本使用料が2,160円かかるが、利用して最初の30分は0円で、その後30分ごとに108円ずつ加算されていくシステム。パッと見て分かりにくいのが少し残念。

会員登録の方法は?

Webサイトにアクセスし、新規会員登録のページに必要事項を記入する。1日会員と月額会員はクレジットカードでの決済なので支払情報も記入する必要がある。会員登録が完了すれば、利用する際にパスコードをメールで受信してサイクルポートで直接借りることができる。

実際に1日パスを利用してみた

今回は丸ビルのサイクルポートからすぐ近くの、三菱ビルの中にある無人窓口で1日パスの利用登録をした。

こちらの無人登録機で、手持ちのICカードを1日パスとして利用できるように登録する。無人登録機は現金での決済ができないが、有人窓口では施錠や開錠の際に必要な専用ICカードを発行するため、別途発行料として540円 かかる。

自分の氏名、電話番号などを登録する。電話番号あてにショートメールが届き、そこにあるパスコードを入力すると本人確認が取れたということになり、登録が完了する。分かりにくい点は特になかった。

三菱ビルから歩いてすぐ、丸ビルのサイクルポートで自転車を借りる。登録する場所とサイクルポートが併設されている場所は少ないので、ネットやスマホで予約手続きや会員登録を済ませてからサイクルポートで借りるのが一番スマートな方法だろう。

STARTボタンを押し、ICカードをタッチすると開錠する。一時駐輪する際は後輪のカギを閉めるだけ、開錠する際はまたSTARTボタンを押してカードをタッチすれば再開する。返却はサイクルポートのラックに前輪を差し込み、後輪のカギを閉めてENTERボタンを押せば返却完了。一度覚えてしまえばとても簡単な操作である。

電動アシストは一漕ぎしただけでスピードが出るので、慣れないうちは少し慌てるかもしれないが、とてもラクに走行できる。疲れも抑えることができる。走行中はずっと電動アシストを使用していたので、バッテリーが無くならないか心配していたが6時間走ってもバッテリーはまだ残っていたので、よほど長距離の移動でないかぎりはバッテリーの心配をしなくてよさそうだ。

利用してみて

料金システムが分かりづらいことと、登録する場所と借りる場所が別々にあることが少し残念な点であるが、微妙な距離の移動手段としてやはり自転車は便利なことと一度手続きをすればいつでも利用できるのがとても良い点だと感じた。

ビジネスマンで営業の外回りなどに使用するケースがよくあるらしい。法人用の契約プランも用意されているので、ビジネスシーンでもお得に自転車に乗ることができる。

今回は1日限定のパスを利用したが、もし月額会員や1回会員に登録するなら、ぐるっとパスとこのサービスを使っての都内の美術館巡りや、都内の公園巡りをやってみたいなあと思う。使い方次第でいくらでも楽しめるサービスだと思う。

都内で「自転車があったらなあ・・・」と思ったら、是非このサービスを利用してみて欲しい。

B!

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