2010年、当時学生だった私は普段からシティサイクルで長い距離を走るのが好きで、『ママチャリでそんなとこまで走ったの?!』と周りの人によく笑われていました。
そんな時友人の乗るロードバイクに乗せてもらい、これならもっと速くもっと長い距離を走れると感動し、これは欲しい!と一気にロードバイクの魅力に取り付かれたことを今でも忘れることができません。
エントリー向きでもありながら、ある程度ロードバイクを味わえるものはないかなあと探してみると10万円~20万円近い価格のバイクが非常に多かったです。しかし学生の身分である自分にポンと払える金額ではなく半ば諦めかけていました。そんな時、店員さんに紹介頂いたのが完成車で価格7万円のGIANT SCR 2でした。
アルミフレームにカーボンフォーク、メインコンポはSHIMANO・2300。本体重量10kg。変速段数2×8、23mmのホイールがついてレースポジションを体験できるロードバイクです。
このスペックでは上級者の人には物足りないバイクだと思います。しかしこのロードバイクは敷居が高いな……と思っていた自分をロードバイクの世界に連れ出してくれました。
購入後すぐにCATEYEサイコンを取り付け、こんなに速度が出るのか!と本当に日々ワクワクしながら乗っていました。
このロードバイクはこの価格でありながらしっかりロードバイクらしい走りをしてくれます。学生時代の体力とあいまって平坦30km/hの巡航、50km/hを超えるスピードを出すことができたので私は大満足でした。
その後膝の怪我から3年ほど乗れない時期がありましたが、今年から怪我もだいぶ良くなり再度ロードバイクデビューしました。昔ほどの体力ももうなくさすがに、以前のような走りは期待できないのですがこのロードバイクは今でも問題なく走ってくれます。
通常、ロードバイクは軽くなればなるほど耐久性を犠牲にすると言われますが、このロードバイクはその点の心配もあまりなく丈夫であることと私は感じます。
また高価なロードバイクと違い取扱に気を使いすぎることなく、盗難の心配も幾分か少なく過ごせます。それゆえ、これから上位のモデルを購入したとしても通勤などに使用するセカンドバイクとして活躍してくれることでしょう。
今後はこのロードバイクを自分が使用していろいろな場所に行くことで、多くの人に価格の低いロードバイクでも素晴らしい体験が出来るという事を私は知って貰いたいです。
河川敷を自転車で風を切りながら見る夕日は最高です。
もしロードバイクを始めたい人の中で価格がネックになっている人がいるのなら、エントリークラスのバイクも一度検討してみればいかがでしょうか。自分と同じようにエントリークラスのロードバイクから自転車を好きになる人が増えればとても嬉しく思います。
寄稿者:charinco_no_tabi (Instagram)