TREKのロードバイクは、異なったコンセプトを持った3つのグループから構成されているのをご存知ですか。
Madone(マドン)、Émonda(エモンダ)、そしてDomane(ドマーネ)。今回は改めてトレックのロードバイクを構成するその3つのモデルをご紹介します。
ロードバイクを購入する上で、決め手になる理由は様々あると思います。ブランドイメージ、見た目、お気に入りのカラー、アッセンブルされているコンポーネントなどなど。でも一番重要なのは乗り心地ですよね。
TREKではその乗り心地の違いや用途によって、Madone、Émonda、Domaneの3つに差別化されています。ユーザーがどのモデルに行き着くかは乗り心地をはじめとした各モデルの特徴で決まるのです。
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誰よりも速く、先へ…Madone
Madone 9.5(参考価格:税込860,000円)
ぺダリングのパワー伝達、空気抵抗、そしてスピード感。Madoneは誰よりも速く駆け抜けたい人へ、TREKが提案するロードバイクであり、そしてTREKのフラッグシップモデルです。
フレームの軽量化はもちろんの事、エアロダイナミクスに重点を置いた特徴ある形状は近未来をイメージさせるといっても過言ではありません。
そしてTREK独自の機構、Iso Speed テクノロジーというシートチューブとトップチューブを独立させたデザインにより、縦方向のしなりを持たせ衝撃吸収性を高めています。エアロダイナミクスを求めたフレームは剛性が高く、固い乗り味になりがちですが、このIso Speed テクノロジーを採用することで、高速時でも安定した走りと衝撃吸収性を得られるため、非常に有効なシステムと言えます。
Madoneは週末にレース参戦をしてみたいなど、競技志向のユーザーにおすすめのバイクです。
他のどのモデルよりも軽量に…Émonda
Émonda SL 6 (参考価格:税込380,000円)
フランス語のèmonder という単語を語源としたÉmonda。その意味はそぎ落とす、切り取るなどといった意味を持ちます。文字通り余計なものをそぎ落とし、最軽量のフレームを製作するという思いが込められています。
Émondaは究極の軽量ロードレーシングマシンです。その重量と走りは、バイクの性能を限界値まで高めます。その裏付けとして、ライバルメーカーであるキャノンデールのスーパーシックスや、スペシャライズドのS-works ターマックSL4が超えられないフレーム単体重量700gを切っていることがÉmondaの凄さを物語ります。
Iso Speed テクノロジーの採用はありませんが、シートステーを極力細く、扁平状にすることでしなりを起こし、衝撃吸収性を高めています。
富士ヒルクライムや乗鞍ヒルクライムをはじめとした、最近人気が上昇しているヒルクライムレースや峠ライドなど、車体の軽さを生かす乗り方で真価を発揮します。
最強のエンデュランスロード…Domane
プロロードレーサー、ファビアン・カンチェラーラが開発に関わり、数々のレースで結果を残してきたフレームです。エンデュランスとは直訳すると耐久という意味であり、ヨーロッパの石畳の道や荒れた舗装路を速く、そして快適にライドできるように開発されたのがDomaneです。
DOMANE SLR 7 (参考価格:税込680,000円)
そして、2017年モデルのDomaneは3年ぶりにフルモデルチェンジを敢行。Iso Speed テクノロジーもレベルアップし、抜群の衝撃吸収性を手に入れました。
日本の場合、石畳の様な環境は少ないですが、長時間ライドで蓄積されていく疲労感を抑えてくれるという意味では、ロングライド、ロングツーリングをメインに考えている方におすすめのバイクです。
まとめ
以上がTREKのロードバイクを選ぶ前に知っておくべき3つのモデルです。それぞれに大きく、異なった特徴があるので、自分の目指している乗り方に当てはまるものが見つかるのではないかと思います。
各モデル、コンポーネントのグレード等によって様々な価格帯を用意しているので予算に合わせて選ぶことができます。詳しくはトレックジャパン公式サイトをご覧ください。
また、今後Madone、Émonda、Domaneの各モデルを細かくご紹介していきます。そちらもご期待ください。
TREK : 公式サイト