ダイワ精工という名前を聞いたことがありますか?かつてスペシャライズドの取り扱いや釣り用品を製造していたメーカーです。そのダイワ精工が2009年グローブライド株式会社と社名を変更し、現在はサイクル用品や釣り具、テニス、ゴルフなどスポーツ用品を幅広く製造販売をしています。
今回はそのグローブライド株式会社が輸入販売を行っているボッテキア、コラテック、フォーカスの2017年モデル新製品展示会(東京・品川)に行ってきましたのでその模様をお届けします。
イタリア人プロレーサーへのリスペクトブランド-ボッテキア
サイズ (47~64cm※1cm刻みで展開)
フレームセット (参考価格:税別280,000円)
まず私たちを出迎えてくれたのが、ボッテキアのクロモリロードバイク。ボッテキアはおよそ100年近く前に活躍したイタリア人ロードレーサー、オッタビオ・ボッテキアの名を冠したブランドです。
ボッテキアと言えば「クロモリ」と思い浮かべる方はクラシックフレームに造詣が深い方でしょう。その理由として、ボッテキアは多くのイタリアブランドと同じく、スチールフレームの製作からはじまった歴史あるブランドだからです。そして、2017年モデルからコロンバスパイプを採用したクロモリフレームセットが復活。ファンにとっては朗報ですね。
クロモリにはカーボンやアルミフレームにはない繊細なイメージがありますが、強度や振動吸収性が高く、大事に乗っていけば非常に長く付き合えるフレームです。
BB部にはイタリア製の証とボッテキアブランドのサインが刻印される。
フレームは自転車に適したスチールパイプの製造を得意としているコロンバス社製のSPRITをチョイスし、ボッテキアがラグ溶接、ペインティングを施しています。
フレームセット(参考価格:税別670,000)
スーパーレコード完成車(参考価格:税別1,480,000円)
カーボンフレームにも新モデルが登場です。フレームセットとカンパニョーロの最上級機種スーパーレコードと、同じくカンパニョーロのボーラワンのホイールを組み合わせた完成車の2種類をラインナップ。
信頼の技術と独創的デザインーコラテック
コラテックはドイツ、ミュンヘン近郊に本拠地をおくスポーツバイクメーカー。創立は1990年と若いブランドです。アルプスも近く、ロードバイク、MTB共に恵まれた環境でテスト、研究を繰り返すことで、ドイツらしい信頼の技術と独創的デザインで高品質なバイクを送り出しています。
サイズ(46,48,51cm)
フレームセット(参考価格:税別380,000円)
全2色
コラテックのフラッグシップモデルCCT EVO。価格改定により2016年モデルより若干値下げとなっています。こちらはMATT CARBON / YELLOW。
MATT CARBON / BLUE。ダウンチューブを逆三角形にするなど、空力を意識してるのがうかがえるフレームとフォークです。
シマノ・アルテグラ完成車(参考価格:税別238,000円)
シマノ・105完成車(参考価格:税別190,000円)
シマノ・ティアグラ完成車(参考価格:税別166,000円)
フレームセット(参考価格:税別132,000円)
全4色
本格的にロードバイクをはじめるにあたっておすすめできるのが、アルミフレームのCORONES SLです。3種類の完成車とフレームセットを用意し、カラーも含めて予算に合わせて選ぶことができます。
カーボンフレームを選ぶよりコストを抑えられるアルミフレーム。カーボンとの重量さも少なく、コンポーネントの性能を重視するならばメリットが高い選択です。
ワイヤーケーブルもフレーム内蔵式ですっきりとしたシルエット。車体を持ち上げる際にワイヤーでフレームや手に傷をつけたりする心配はありません。
フレームセット(参考価格:税別132,000円)
シマノ・アルテグラ完成車(参考価格:税別198,000円)
シマノ・105完成車(参考価格:税別164,000円)
シマノ・ティアグラ完成車(参考価格:税別138,000円)
シマノ・ソラ完成車(参考価格:税別125,000円)
全4色
通勤、街乗りも想定できるDOLOMITI SLです。本格的にロードバイクをはじめるならCORONES SLがおすすめですが、DOLOMITI SLはシマノ・ソラ仕様のラインナップがあるため、まずはロードバイクを体験したいという方、予算に限りがある方には最適ではないでしょうか。
全4色とも違ったイメージのカラーリングなので、お気に入りの色が見つかるかもしれませんね。
レースからフィードバックされた高い品質水準ーフォーカス
フォーカスもコラテックと同時期に設立されたドイツブランド。ジャンルを問わず、様々なレースに機材を供給し、結果を残してきました。レースで培った技術、情報をフィードバックすることで、品質水準の高い製品を造り続けています。
シマノ・デュラエース完成車(参考価格:税別649,000円)
シマノ・アルテグラ完成車(参考価格:税別469,000円)
フレームセット(参考価格:税別410,000円)
フォーカスのフラッグシップモデルIZALCO MAX です。ツールドフランスにも参戦しているフランスのプロサイクリングチーム、AG2R La Mondiale の選手たちもチームカラーモデルでIZALCO MAXを使用しています。
新型デュラエースを採用し、フレームカラーも変更となりました。
2017年フォーカスに新たに加わったモデルPARALANEシリーズです。シマノ・アルテグラ仕様(参考価格:税別498,000円)とシマノ・105仕様(参考価格:税別398,000円)の2車種を用意。各社力を入れている部門でもある長距離、長時間を快適に走るための「エンデュランス」や未舗装路でロードバイクを楽しむ「グラベル」に対応したロードバイクです。
PARALANEシリーズはMTBの様な激しい山道を除く、ほぼすべてのコンディションを走破できる万能ロードバイクです。
PARALANEシリーズは油圧ディスクブレーキを採用。オールコンディションでストレスのない走りをするならば、ディスクブレーキは必須アイテムですね。(写真はシマノ・105仕様)
ワイヤーケーブルは全てフレーム、フォーク内蔵式。700×28Cタイヤも余裕で入るクリアランスです。(画像はシマノ・アルテグラ仕様)
シートポストは振動吸収性を高めるためサドル直下の部分が二股に分かれる事でしなりを生み出す構造です。(画像はシマノ・アルテグラ仕様)
まとめ
フォーカス、コラテック、ボッテキアの2017年モデルを比べてみると、ボッテキアのクロモリフレーム、コラテックのエントリーアルミロードバイク、フォーカスのPARALANEシリーズなどブランド同士のコンセプトが喧嘩せずうまくバランスが取れていたような気がします。
コラテックとフォーカスはともにドイツブランドだけあり、いかにもドイツらしい質実剛健なものづくりを感じました。
これはグローブライドのブランドチョイスがうまく行っている証拠ではないでしょうか。